2015年02月28日

Magic Lady『Magic Lady』

Michael Stokesプロデュースのレディ・ブラコン☆Magic Lady『Magic Lady』
マジック・レイディ
発表年:1988年
ez的ジャンル:Michael Stokes系レディ・ブラコン
気分は... :ブラコン最期の輝き・・・

今回は80年代レディ・ブラコン作品Magic Lady『Magic Lady』(1988年)です。

Magic Ladyは、名プロデューサーMichael Stokesが発掘したLinda StokesJackie BallJackie Steeleという女性3人組。メンバーのうち、LindaはMichael Stokesの奥方となり公私のパートナーでした。

グループはMichael Stokesプロデュースの下、『Magic Lady』(1980年)、『Hot 'n' Sassy』(1982年)というアルバムをリリースした後、LindaとJackieの2人組となり、Michaelのプロデュースで本作『Magic Lady』(1988年)をMotownからリリースしています。

本作は1988年の作品ということで、"ブラコン"という言葉を使うには時期的に遅すぎるかもしれませんが、内容的には"ブラコン"と呼びたくなる仕上りになっています。

前半が"Magic Mood"、後半が"Lady Groove"というタイトルが冠されています。

正直、今聴き返すと打ち込みサウンドの弊害が目立つ曲があるのも事実ですが、全体的には充実のレディ・ブラコン作品であり、Michael Stokesの手腕を楽しめます。

とりあえず「Betcha Can't Lose (With My Love) 」「I Will Be His Fool」「Summer Love」の3曲に本作の魅力が凝縮されていると思います。

全曲紹介しときやす。

「Betcha Can't Lose (With My Love) 」
本作のハイライト。シングルにもなりました。華やかなアーバン・ダンサーはブラコン好きにはたまらない1曲だと思います。軽快なサックスが盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=2Jfj0OMFVZo

「Love Overdrive」
妖しい雰囲気の漂うファンク・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=_8dfoFgY81Y

「Misty-Eyed」
哀愁のメロディをしっとりと歌い上げます。このあたりはクワイエットストームの流れも意識したものでしょうね。
https://www.youtube.com/watch?v=rnrsU5eaVBI

「Yes I'm Ready」
甘く切ない雰囲気にグッとくるメロウなミディアム・スロウ。ポップで聴きやすいと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=edf-S6XVriI

「I Will Be His Fool」
「Betcha Can't Lose (With My Love) 」と並ぶ僕のお気に入り。ブラコン度の高いミディアム・チューン。Jam & Lewisプロデュース作とセットで聴きたくなる仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=2oqcGEdCLl4

ここまでがオリジナルLPのA面"Magic Mood"サイドです。

「Hit And Run」
ここからオリジナルLPのB面"Lady Groove"サイドです。ダンサブルなデジタル・ファンクですが、今聴くと打ち込みサウンドの弊害が少し目立つかも?
https://www.youtube.com/watch?v=uFgLcM8cQf0

「Cupid」
「Hit And Run」に続き、ダンサブルなデジタル・ファンクですが、「Hit And Run」よりはコチラの方が僕は好き!レディ・ブラコンらしい華があります。
https://www.youtube.com/watch?v=KLqNWqJQ0cY

「Wait A Minute」
ロマンティックなミディアム・スロウ。この曲もブラコン感があって好きです。

「Paradise」
アーバン・メロウなミディアム・グルーヴ。80年代らしい華やかさがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=g-PYkMzUT04

「Summer Love」
ラストはキュートでメロディアスなレディ・ブラコンで締め括ってくれます。この曲もブラコン好きの人はニンマリなのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=ETZQ8TpW_9c

『Hot 'n' Sassy』(1982年)
Hot 'n' Sassy
posted by ez at 10:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月26日

Fertile Ground『Seasons Change』

ボルチモアのジャズ・ファンク・グループ、ジャジー・ソウル寄りの3rd☆Fertile Ground『Seasons Change』
Seasons Change
発表年:2002年
ez的ジャンル:ボルチモア産ジャズ・ファンク/ジャジー・ソウル
気分は... :満月の夜には・・

今回はボルチモアのジャズ・ファンク・バンドFertile Groundの3rdアルバム『Seasons Change』(2002年)です。

Fertile GroundはリーダーのJames Collins、彼の公私のパートナーである女性ヴォーカリストNavasha Daya、ドラマーのMarcus Asanteが中心となって、1997年にボルチモアで結成されたグループ。

メンバーはJames Collins(b、syn、key)、Navasha Daya(vo)、Marcus Asante(ds)、Ekendra Das(per)、Fred Dunn(tp、flh)、Craig Alston(ts、bs)の6名。

グループは『Field Songs』(1998年)、『Spiritual War』(1999年)、『Seasons Change』(2002年)、『Black Is』(2004年)といったアルバムをリリースしています。日本では1st『Field Songs』と2nd『Spiritual War』からセレクトした『Perception』という独自編集盤もリリースされています。

僕が保有している彼らのアルバムは『Perception』『Seasons Change』の2枚であり、今の僕の嗜好でいえば『Perception』の方が好みですが、編集盤よりオリジナル盤を紹介したいと思い、今回は『Seasons Change』をセレクトしました。

3rdアルバムとなる本作『Seasons Change』(2002年)は、ジャケからはブラック・ジャズ/スピリチュアル・ジャズの雰囲気が漂いますが、1st、2ndと比べるとクラブジャズ的な色合いが薄れて、紅一点Navashaのヴォーカルをフィーチャーしたジャジー・ソウル寄りのアルバムになっています。ゲストにRaheem DeVaughnMaysa Leak(元Incognito)といったR&Bシンガーのゲスト陣からも、そういった傾向が窺えます。

その意味では、クラブジャズ/ジャズ・ファンク好きより、ソウル/R&B好きの人が聴いた方が楽しめるかも?

また、ジャズ、ジャズ・ファンク、ソウル以外にもHip-Hop、レゲエ、ラテン/サルサのエッセンスを取り入れた演奏も聴かせてくれ、アルバムにメリハリをつけています。

正直、派手さはありませんが、きちんと聴けば確かな彼らの実力を堪能でき、楽しめると思います。

全曲紹介しときやす。

「Rise」
アルバムのイントロ。

「Freedom」
人気男性R&BシンガーRaheem DeVaughnをフィーチャー。本作らしいジャジー・ソウルを堪能できるミディアム・チューン。派手さがありませんがジワジワきます。
https://www.youtube.com/watch?v=Tl8Pni63tI8

「Seasons Change」
タイトル曲もNavashaのソウルフル・ヴォーカルの魅力を前面に打ち出したジャジー・ソウル。ただし、あくまでジャズ・ファンク・バンドのジャジー・ソウルって感じがこのグループらしいのかも?
https://www.youtube.com/watch?v=nwdO0E7P00E

「The Moment」
ジャズ・ファンク・バンドのニュー・クラシック・ソウルって感じがいいですね。さり気ないですが、バックのサウンドも気が利いています。
https://www.youtube.com/watch?v=PdTgdlAgx2M

「Like Poetry」
Olu Butterfly/Poem-Ceesをフィーチャー。タイトルの通り、ポエトリー・リーディング/ラップを交えたジャジーHip-Hopテイストの仕上がり。

「Dance」
爽快ジャズ・ファンク・チューン。中盤以降はラテン/サルサ・モードになるところが僕好み!このグループの音楽性の広さを実感できます。
https://www.youtube.com/watch?v=zMz96xWT-ds

「Culture Bandits」
Afi-Nurをフィーチャー。ラテン/サルサに続き、本曲ではレゲエを披露してくれます。ホーン隊も含めて実にこなれたレゲエ・サウンドを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=73G1Fe6NEGg

「Illumination」
本曲では一番ニュー・ジャズ/クロスオーヴァー寄りの仕上がりかもしれません。個人的には、もっとこのタイプの演奏が多いと嬉しかったのですが・・・

「One Mo Gin」
軽やかなホーン・アンサンブルが魅力的なニューオリンズ・ファンク調の仕上がり。アルバムの中でいいアクセントになっています。

「6/8」
クリスオーヴァー調の小曲。

「More To Life」
Maysa Leak(元Incognito)をフィーチャー。MaysaとNavashaの素晴らしいヴォーカルを堪能できるミディアムなジャジー・ソウル。落ち着いた中にもポジティヴなヴァイヴスが伝わってくるのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=25ACxZOKxh4

「Drive」
James Collinsのフェンダー・ローズが印象的なフュージョン風の仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=IdBBEDU9aUA

「Take Me Higher」
軽くレゲエ調のミディアム・チューン。最近、レゲエ・フレイヴァーの楽曲を欲している僕にとっては実に心地好いです。
https://www.youtube.com/watch?v=1BRTFsqZAJs

「Come 2 Me」
Navashaのヴォーカルの力を堪能できるミディアム・スロウ。目を閉じて聴きたいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=AlNn0ewZszs

「I Remember You」
大人の哀愁ジャジー・ソウル。しっとりと聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=ascbhKY6LCA

「Star People」
ラストはJames Collinsのピアノをバックに、Navashaがしみじみと歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=0PK-6jCgCEk

Fertile Groundの他作品もチェックを!

『Field Songs』(1998年)
Field Songs

『Spiritual War』(1999年)
Spiritual War

『Black Is』(2004年)
ブラック・イズ・・・
posted by ez at 02:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月25日

Mombasa『African Rhythms & Blues』

ドイツ産アフロ・ジャズ・ファンク☆Mombasa『African Rhythms & Blues』
African Rhythms & Blues
発表年:1975年
ez的ジャンル:ドイツ産アフロ・ジャズ・ファンク
気分は... :祭りの後・・・

MombasaはUSトロンボーン奏者Lou Blackburnを中心に1973年ドイツ、ベルリンで結成されたアフロ・ジャズ・ファンク・グループ。

Lou Blackburnは1922年ペンシルベニア生まれ。1960年代には2枚のリーダー・アルバムもリリースしています。1971年にヨーロッパに渡り、その後ベルリンを拠点にするようになり、結成したのがMombasaです。

グループは『African Rhythms & Blues』(1975年)、『Mombasa2 African Rhythms & Blues』(1976年)、『Ode to Kalahari』(1979年)、『Tathagata』(1980年)、『Tathagata』(1981年)という6枚のアルバムをリリースしています。

1stアルバムとなる本作『African Rhythms & Blues』(1975年)のレコーディング・メンバーはLou Blackburn(tb)、Charles Jefferson(tp、flh、kalimba)、Donald Coleman(congas、bamboo fl)、Cephus McGirt(ds)、Gerald Luciano(b、per、ds)という5名。

うねるベースとドラム、パーカッションが織り成す強力リズム隊とクールでモーダルなホーン・サウンドの組み合わせがサイコーです。

とりあえず「Nairobi」「Kenia」「Shango」の3曲を聴けば、このグループの格好良さ、魅力を実感できると思います。

レア・グルーヴ好きの方はぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Nairobi」
オススメその1。Lou Blackburn作。このグループの魅力が凝縮されたオープニング。うねるベースとアフリカン・リズムが牽引するスピリチュアル&モーダルなジャズ・ワルツ。うねりまくるグルーヴとクールなホーン・アンサンブルの組み合わせが格好良すぎです。
https://www.youtube.com/watch?v=JvGpol6oTrg

「Massai」
オススメその2。Lou Blackburn作。Miles Davis好きの人が気に入りそうなクールなジャズ・ファンク。緩急のつけ方もいい感じ。終盤はジャズ・ロックあり、エスニックでスピリチュアルな展開もありと飽きさせません。
https://www.youtube.com/watch?v=lvTnZM49n0g

「Holz」
Donald Coleman/Lou Blackburn作。フルートとアフリカの楽器群が絡む民族色の色濃い演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=NY2kxf3FXbg

「Kenia」
オススメその3。Lou Blackburn作。レア・グルーヴ好きの人はヨダレものの、パーカッシヴに疾走するアフロ・グルーヴ。このグループの持つグルーヴの恰好良さを堪能できます。
https://www.youtube.com/watch?v=K4RMg-WUSko

「Makishi」
Lou Blackburn作。アフロ色を強く押し出したジャズ・ファンクです。

「Shango」
オススメその4。Lou Blackburn作。「Nairobi」、「Kenia」と並ぶ人気曲なのでは?骨太ベースがうねりまくるジャズ・ファンクです。後半のジャズ・ロック的な展開も合わせると2度美味しい演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=5y23gSbZP9s

『Mombasa2 African Rhythms & Blues』(1976年)
Mombasa2 African Rhythms & Blue
posted by ez at 01:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月23日

Doris Monteiro『Simplesmente』

魅惑のクール・ヴォイス!オトナのボサノヴァ作品☆Doris Monteiro『Simplesmente』
シンプレスメンチ
発表年:1966年
ez的ジャンル:クール・ヴォイス系ボサノヴァ
気分は... :オトナはシンプルに・・・

今回はブラジルものからオトナのボッサ作品Doris Monteiro『Simplesmente』(1966年)です。

Doris Monteiroは1934年リオ・デ・ジャネイロ生まれの女性シンガー/女優。

10代から歌手として活動し、1950年代から90年代までコンスタントに作品をリリースしてきた豊富なキャリアを誇る女性シンガーです。

今日有名なアルバムとしては、『Doris Monteiro』(1964年)、『Doris Monteiro』(1970年)、『Agora』(1976年)あたりですかね。

今日紹介する『Simplesmente』(1966年)は、ボサノヴァ・ブームが終焉を迎え、ポスト・ボサノヴァ世代が台頭してきた時代の作品です。それらを反映した新世代の楽曲も取り上げられています。

バックを務めるのはLyrio PanicaliMeirellesという新旧ミュージシャンが中心です。そうした好サポートを得て、小粋なボッサ・サウンドとDorisの魅惑のヴォーカルが見事に調和したオトナのボッサ・アルバムに仕上がっています。特に、Dorisのヴォーカルのキャリアに裏打ちされた抜群の安定感が"オトナのアルバム"という印象を与えてくれるのだと思います。

"オトナのアルバム"という形容と矛盾するかもしれませんが、軽快な楽曲が多いせいかDorisのヴォーカルが若々しいのもいいですね。変な表現ですが"オトナな若々しさ"って感じですかね。

特に、「Meu Refrao」「E Nada Mais」「Tudo Que Voce Quiser」「Deixa Como Esta」「Sempre Segunda-feira」「Muito a Vontade」の6曲が僕のオススメです。軽快で爽快なこれらの演奏を聴いていると、早くも春モードの気分になります。

オトナはシンプルに生きる・・・

全曲を紹介しときやす。

「Meu Refrao」
オススメその1。Chico Buarque作。ポスト・ボサノヴァ世代によるメロウ・サンバをオープニングにもってくるあたりに本作の色が出ているのでは?さり気なさの中にも存在感を示すDorisのヴォーカルにウットリです。

「Apelo」
Baden Powell/Vinicius de Moraes作のアフロ・サンバ名曲をカヴァー。憂いを帯びたDorisのクール・ヴォーカルとエレガントなボッサ・サウンドがよくマッチしています。気怠いホーン・サウンドがいいアクセントになっています。

「Celestial」
Silveira/Dalton Medeiros作。オーケストレーションをバックに、しっとりと歌い上げます。僕には少し仰々しい気がしますが・・・

「E Nada Mais」
オススメその2。Durval Ferreira/Luis Fernando Freire作。さらりとした中にDorisのシンガーとしての魅力を実感できるオトナなムードの仕上がり。当ブログではMario Castro-Neves & Samba S.A.のヴァージョンも紹介済みです。

「Tudo Que Voce Quiser」
オススメその3。Silvio Cesar作。抜群の安定感のあるDorisのヴォーカルと気の利いたメロウなサンバ・サウンドがオトナのラブリー感を醸し出します。

「Aquarius」
Joao Donato/Joao Mello作。Joao Donatoの名曲をムーディーなオーケストレーションをバックに、よくコントロールされたヴォーカルで歌い上げます。当ブログではWanda de Sah featuring The Sergio Mendes Trioヴァージョンも紹介済みです。

「Joao Gamadao」
Nilton Pereira de Castro作。Dorisの表情豊かなヴォーカルと小粋なサウンドが醸し出すリラックスした雰囲気がいいですね。

「Deixa Como Esta」
オススメその4。Durval Ferreira/Regina Werneck作。僕の一番のお気に入り。小気味良いDorisのヴォーカルと軽快なリズム、メロウ・サウンドが爽やかな微風を届けてくれます。

「Sempre Segunda-feira」
オススメその5。Mario Castro-Neves/Chico Feitosa作。優しいメロディをバックに、Dorisが若々しいヴォーカルで歌い上げます。ポジティヴなヴァイヴスがあって、この曲も大好き!

「Muito a Vontade」
オススメその6。Joao Donato/Joao Mello作のジャズ・サンバ名曲をカヴァー。エレガントで小粋なサウンドをバックに、Dorisが素敵なヴォーカルを聴かせてくれます。当ブログではWanda de Sah featuring The Sergio Mendes Trioヴァージョンも紹介済みです。

「Sem Mais Adeus」
Vinicius de Moraes/Francis Hime作。憂いを帯びたヴォーカルでDorisが気怠く歌うボッサ・チューン。当ブログではWanda Saヴァージョンも紹介済みです。

「Fim de Noite」
Chico Feitosa/ Ronaldo Boscoli作。ラストは別れの歌をしっとりと歌い上げます。

Doris Monteiroの他作品もチェックを!

『Vento Soprando』(1961年)
Vento Soprando- Colecao As Divas

『Gostoso E Sambar』(1963年)
Gostoso E Sambar

『Doris Monteiro』(1964年)
サマー・サンバ

『Doris Monteiro』(1970年)
Doris Monteiro

『Doris』(1971年)
Doris Monteiro

『Doris』(1973年)
Doris

『Agora』(1976年)
アゴーラ

Doris E Lucio『No Projeto Pixinguinha』(1976年)
No Projeto Pixinguinha
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2015年02月22日

Charlie Wilson『Forever Charlie』

Jam & Lewisも参加!Uncle Charlieまだまだ元気です!☆Charlie Wilson『Forever Charlie』
Forever Charlie
発表年:2015年
ez的ジャンル:レジェンド系セクシー男性R&B
気分は... :フォーエヴァー・ヤング・・・

今日はベテランR&BシンガーCharlie Wilsonの最新作『Forever Charlie』です。

The Gap BandのリーダーであるCharlie Wilsonについて、当ブログで紹介した彼のソロ作は以下の4枚です。

 『Charlie, Last Name Wilson』(2005年)
 『Uncle Charlie』(2009年)
 『Just Charlie』(2010年)
 『Love, Charlie』(2013年)

2年ぶりの新作には、当初Kanye WestPharrell Williams、Justin Timberlake等の参加も噂されていましたが、結局それらのメンバーは不参加になっています。

しかしながら、そうした大物たちの参加がなくとも届けられた新作『Forever Charlie』は大変充実した1枚に仕上がっています。バラードが目立った前作『Love, Charlie』(2013年)から少し路線変更し、ディスコなダンス・チューンが増えています。勿論、大人のラブ・バラードにおけるCharlie節も健在です。

アルバムにはSnoop DoggShaggyがゲスト参加し、二人ともUncle Charlieを好サポートています。プロデュースはCharlie Wilson自身、Gregg PaganiEmile Ghantousといった前作も手掛けたプロデューサー陣、大物プロデュース・チームJimmy Jam & Terry Lewis、それ以外にSteve DalyKeith HetrickThe Avila BrothersBobby Avila/Issiah Avila)が務めています。特にJam & Lewisとのコラボ3曲に注目です。

とにかく「Somebody Loves You」「Sugar Honey Ice Tea」、Snoop Dogg参加の「Infectious」「Birthday Dress」といったディスコ調のダンス・チューンが若々しくていいですね。「Just Like Summertime」、Shaggy参加の「Unforgettable」といったメロウなミディアムも僕好みです。Jam & LewisとのコラボではJam & Lewisらしさが出た「Things You Do」が僕のお気に入りです。スロウ系であれば、「Touched By An Angel」がオススメです。

衰えを知らないCharlieの好調ぶりに、何度もニンマリしてしまいます。

全曲を紹介しときやす。

「Somebody Loves You」
Emile Ghantous/Steve Daly/Keith Hetrick/Charlie Wilsonプロデュース。The Gap Band時代からのファンは歓喜するあろうディスコ・チューンでアルバムは幕を開けます。このオープニングを聴けば、本作におけるUncle Charlieの好調ぶりを確認できるはずです。Sam Salterらがバック・コーラスで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=ZWJyNTmG8yg

「Touched By An Angel」
Gregg Pagani/Charlie Wilsonプロデュース。Uncle Charlieお得意のメロウなラブ・バラード。このあたりの安定感は抜群です。ソングライティングでも参加しているEdwin Serranoがバック・コーラスで参加しています。
https://www.youtube.com/watch?v=ZgOEPShA3Nk

「Goodnight Kisses」
Emile Ghantous/Charlie Wilsonプロデュース。アルバムからの先行シングル。Uncle Charlie節が炸裂するラブ・バラード。レトロ・ソウル調のエッセンスで盛り上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=MSX2Utsx7VY

「Just Like Summertime」
Gregg Pagani/Charlie Wilsonプロデュース。セクシーなのに爽快感もある大人のアーバン・ダンサー。Charlieならではの色気がプンプン漂います。
https://www.youtube.com/watch?v=paxuwDWvAxM

「Unforgettable」
Shaggyをフィーチャー。Bob Marley & The Wailers「Waiting In Vain」をエッセンスを上手く活かした素敵なメロウ・チューン。「Waiting In Vain」が収録されている『Exodus』の記事でも書きましたが、「Waiting In Vain」は僕が最も愛聴するBob Marleyソングなので、このネタ・セレクトはとても嬉しいですね。Emile Ghantous/Steve Daly/Keith Hetrick/Charlie Wilsonプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=DeFNboMFVtM

「Sugar Honey Ice Tea」
Gregg Pagani/Charlie Wilsonプロデュース。本曲ではCarl Carlton「She's A Bad Mama Jama」ネタを使った快調なダンス・チューン。80年代をリアルに駆け抜けてきたCharlie Wilsonが、こういった80年代ダンス・クラシックをリサイクルして歌うという構図が面白いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=KfBC6AWcmU4

「My Favorite Part Of You」
Gregg Pagani/Charlie Wilsonプロデュース。ドラマティックなイントロで始まるラブ・バラード。本来、僕はこのタイプの仰々しいバラードは苦手なのですが、それは聴かせてしまうあたりがCharlieのセクシー・ヴォーカルの魅力なのでしょうね。
https://www.youtube.com/watch?v=ztN-aTz_nQU

「Infectious」
長年親交のあるSnoop Doggをフィーチャーしたダンス・チューン。SnoopがUncle Charlieをナイス・アシストしています。ギターは元The Dazz BandのMarlon McClainであり、Gap BandとDazz Bandの顔合わせという往年のファンには嬉しいオマケ付きです。Emile Ghantous/Steve Daly/Keith Hetrick/Charlie Wilsonプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=sIB6c0uxYC0

「Hey Lover」
Jimmy Jam & Terry Lewisプロデュース。本作のもう1つのお楽しみ。Jam & Lewisとのコラボ1曲目。Jam & LewisがCharlieのセクシーな魅力を引き出しています。バックにはBobby Avilaや元Sounds Of BlacknessのBig Jim Wrightといった、かつてPerspective Recordsに所属していたアーティストの名前もクレジットされています。また、往年のファンには懐かしい女性シンガーVal Youngが素敵なバック・コーラスを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=5Ffa-ZyvVwk

「Things You Do」
Jimmy Jam & Terry Lewisプロデュース。Jam & Lewisとのコラボ2曲目。「Hey Lover」とは逆に、典型的なJam & LewisサウンドにCharlieをはめ込んだ仕上がりになっています。Charlieらしいかは別にして、Jam & Lewis好きであれば思わずニンマリの1曲ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=5Qm-kWk4a5M

「Birthday Dress」
Gregg Pagani/Charlie Wilsonプロデュース。この曲もThe Gap Bandファンはテンション上がりそうなディスコ・チューンに仕上がっています。ここでもゴキゲンなギターを聴かせてくれるのはMarlon McClain!衰え知らずの2人のミュージシャンの若々しさに脱帽です。
https://www.youtube.com/watch?v=jkEjA9Cotuw

「Me And You Forever」
Jimmy Jam & Terry Lewis/The Avila Brothersプロデュース。ラストはJam & Lewisとのコラボで締め括ってくれます。永遠の愛を歌うラブソングで美しいエンディングを迎えます。
https://www.youtube.com/watch?v=VYq2Py2d1-k

Charlie WilsonThe Gap Bandの過去記事もご参照下さい。

『Charlie, Last Name Wilson』(2005年)
チャーリー,ラスト・ネーム・ウィルソン

『Uncle Charlie』(2009年)
Uncle Charlie

『Just Charlie』(2010年)
Just Charlie

『Love, Charlie』(2013年)
Love Charlie

The Gap Band『The Gap Band II』(1979年)
ギャップ・バンドII

The Gap Band『The Gap Band III』(1980年)
III

The Gap Band『Gap Band IV』(1982年)
Gap Band IV
posted by ez at 00:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする