2015年02月04日

Gualberto & Ricardo Mino『Puente Magico』

シタールとフラメンコ・ギターが織り成す新たな音世界☆Gualberto & Ricardo Mino『Puente Magico』
gualberto & Rricardo mino puente magico.jpg
発表年:1983年
ez的ジャンル:プログレッシヴ・ラーガ・フラメンコ
気分は... :アギーレ解任ですが・・・

今回はGualberto Garcia PerezRicardo Minoという2人のスペイン人ミュージシャンによるデュオ作品、Gualberto & Ricardo Mino『Puente Magico』(1983年)です。

Gualberto Garcia Perezはセビリア出身のギタリスト/シタール奏者。60年代、70年代にはLos Murcielagos、Nuevos Tiempos、Smashといったスペインのロック・グループのメンバーとしても活動していました。一方のRicardo Minoもセビリア出身のフラメンコ・ギタリストです。

この2人がシタールとフラメンコ・ギターという異色の組み合わせで共演したアルバムが本作『Puente Magico』(1983年)です。

実は中古CD屋の廉価盤コーナーで掘り出してきた1枚。内容もアーティスト名も知りませんでしたが、ジャケに写るシタールに惹かれて購入してしまいました。

実際聴いてみると、ギター&カスタネットによるフラメンコとシタール&タブラによるインド音楽が融合した摩訶不思議な音世界でした。最初聴いた時には、かなりのインパクトでしたね。意外にも、フラメンコとインド音楽が喧嘩せずに調和している点に驚かされました。

異色作というだけでは片付けられない、面白さがあります。
フラメンコとインド音楽の接点に気づかされる、かなり興味深い1枚。

特にシタール好きの方にはオススメです。

全曲紹介しときやす。

「Sevillanas Del Puente -Sevillanas-」
フラメンコ・ギターにカスタネットという完全なフラメンコ・ワールドの中に、シタールの音色が響き渡ります。この演奏を聴けば、フラメンコ・ギターとシタールの組み合わせが違和感ないことが実感できるはず!
https://www.youtube.com/watch?v=0ROJ10EVWWk

「!No Me Voy Pa La Mina! -Taranto-」
前曲とは逆に、ここではシタールにタブラというラーガ・ワールドをフラメンコ・ギターの情熱的な弦の響きが盛り上げます。サイケデリック・フラメンコといった趣です。
https://www.youtube.com/watch?v=ICp1YgxHwJo

「Raga De Granada -Granaina Verdiales-」
シタールとフラメンコ・ギターがドラマティックに奏でる哀愁の旋律が印象的です。特にシタールとカスタネットの絡みが面白いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=NC3zAlxdQ08

「Solea De La Cava -Soleares-」
フラメンコの情熱的な雰囲気とシタールの神秘的な雰囲気が融合した本作ならではの独特の音世界を堪能できます。
https://www.youtube.com/watch?v=4qYuE6RBZvY

「Tangos De La Nueva Delhi -Tangos-」
このアップテンポの演奏を聴いていると、フラメンコとインド音楽の共通項のようなものを感じることができます。
https://www.youtube.com/watch?v=LTBeQ9klhhs

「Nana De Los Suenos -Nana-」
間を巧みに使った演奏は、西部劇(特にマカロニ・ウエスタンかな)の決闘シーンが似合いそうな感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=qJsRQou7tMU

「Sandalo -Tientos-」
シタールとフラメンコ・ギターが織り成す哀愁ワールド・・・フラメンコであり、インド音楽であり・・・
https://www.youtube.com/watch?v=g1sgYGXdtSs

「Candente -Martinete Seguirillas-」
ラストはヴォーカル入り。カッワーリー風でもあり、カンタオール調でもあり摩訶不思議な雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=M1ieoDAGCUw

スペインといえば、サッカー日本代表のアギーレ監督がスペインでの八百長問題の告発が受理され、解任されましたね。個人的にはアギーレのサッカー・スタイルは悪くないと思っていたので残念ですね。後任監督は人ありきではなく、目指すべきサッカー・スタイルありきで決めて欲しいですね。かなり難航すると思いますが、焦って安易な選択はしないで欲しいですね。
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2015年02月03日

Black Ivory『Feel It』

Patrick Adamsが見出した男性ソウル・グループのメロウな1枚☆Black Ivory『Feel It』
Feel It
発表年:1975年
ez的ジャンル:Patrick Adams系男性メロウ・ソウル・グループ
気分は... :シーホークス悔やまれる選択・・・

「シーホークス対ペイトリオッツ」のNFLスーパーボウルは、終了間際、Sバトラーの劇的なインターセプトでペイトリオッツが10年ぶりに王者を奪還しました。

シーホークスはエンドゾーン前1ヤードまで迫りながら、痛恨のインターセプトで連覇を逃しました。シーホークスを応援していた僕としてはスッキリしない結末でした。

結果論になりますが、あそこはRBリンチもしくはQBウィルソンのランを選択して欲しかったですね。残り約30秒、タイムアウトも1つ残っていたし、最初がダメでも、もう1回チャンスがあるという気持ちでラン攻撃を続けて欲しかったですね。それで敗れたならば、同じ負けでももう少しスッキリしたような・・・

それにしても、やはりペイトリオッツは強かったですね。鉄壁のシーホークス守備陣を相手に、第4Qで2TDを奪ったブレイディを中心とした攻撃陣は(シーホークスを応援している僕にとって)「敵ながらあっぱれ!」と言いたくなるほど素晴らしかったですね。第4Qの0対14という得点状況が両チームの地力の差だったのかもしれません。

また、対シーホークス守備陣という尺度で、昨年のマニング、今年のブレイディを比較すると、2人の偉大なQBの格付けが自ずと見えてきてしまいますね。

頂上決戦に相応しい、見応えのあるスーパーボウルでした。Katy Perryのハーフタイムショーは正直つまらなかったですが・・・

今回は男性ソウル・グループBlack Ivoryの3rdアルバム『Feel It』(1975年)です。

Black IvoryはN.Y.で結成された男性ソウル・グループ。メンバーは、Russell PattersonStuart BascombeLeroy Burgessの3名。

グループは後にN.Y.ディスコを代表するプロデューサーとなるPatrick Adamsに見出され、10代の若さでデビューを飾ります。アルバムとしては、『Don't Turn Around』(1972年)、『Baby Won't You Change Your Mind』(1972年)、『Feel It』(1975年)、『Black Ivory』(1976年)、『Hangin' Heavy』(1979年)、『Then and Nowt』(1984年)という作品を残しています。

3rdアルバムとなる本作『Feel It』(1975年)は、自らのプロダクションBlack Ivory Productions設立後の第一弾アルバムであり、グループおよびRobert JohnMike Gatelyがプロデュースしています。Patrick Adamsがアレンジを担当し、数曲共同プロデュースもしています。

一般的にはファルセット・ヴォーカルを駆使した甘茶ソウル作品という位置づけだと思います。僕の場合、甘さは濃すぎるヤツは苦手なのですが、本作におけるBlack Ivoryは程良い甘さの爽快メロウなのがいいですね。また、甘茶だけではなく、ファンキー路線の楽曲やヤングソウル調の楽曲もあり、アルバムにメリハリがある点が魅力です。僕の場合、後者のファンキー路線、ヤングソウル調の方がお目当てなのですが・・・

程良い甘さの僕好みのメロウ・ソウル作品です。

全曲紹介しときやす。

「Will We Ever Come Together」
甘茶好きにはたまらないスウィートなスロウでアルバムは幕を開けます。くどすぎない程良い甘さが僕にはフィットします。
https://www.youtube.com/watch?v=lAYNof-NqwM

「Your Eyes Say Goodbye」
ヤングソウル調のイントロにグッとくる爽快グルーヴィーなメロウ・ソウル。フリーソウル好きの人も気に入るのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=5IZtXjrTtBM

「You're Whats Been Missing From My Life」
正統派バラードをスウィートに歌い上げます。グループの素晴らしいヴォーカル・ワークを堪能できます。

「Daily News (Vocal)」
アレンジ・センスの妙が光る魅惑のファンキー・グルーヴ。甘茶だけではないグループの魅力を楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=-7QUNg7g4Ho

「All In A Day's Love」
優しげなメロディをファルセット・ヴォーカルでしっとりと歌い上げるオーセンティックなスロウ。

「Feel It」
タイトル曲はファンキーな味わいのモダン・ソウル。個人的には一番のお気に入り。格好良いサウンド・プロダクションにグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=f7-xBoPI4mw

「Warm Inside」
スロウ系では「Will We Ever Come Together」と並ぶお気に入り。切なる雰囲気にグッとくる素敵なメロウ・ソウルです。Mac Miller「Outside」、Ta-Ku「Day 48」のサンプリング・ソースにもなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=AQEuBoPXUps

「Love, Won't You Stay」
ファルセット・ヴォーカルでスウィートに迫ります。Kaze & 9th Wonder「For the Record」のサンプリング・ソースにもなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=_jxKdZ3sBkc

「Daily News (Instrumental)」
「Daily News」のインスト・ヴァージョンで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=oJWyiYPRLXk

Black Ivoryの他作品もチェックを!

『Don't Turn Around』(1993年)※1stと2ndからセレクトしたコンピ
Don't Turn Around: Golden Classics Edition

『Black Ivory/Hangin' Heavy』(1976/1979年)
ブラック・アイボリー/ハンギン・ヘヴィー

『Then and Nowt』(1984年)
Then & Now
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2015年02月02日

The Kenny Clarke-Francy Boland Big Band『More Smiles』

魅惑のヨーロピアン・ビッグ・バンド・ジャズ☆The Kenny Clarke-Francy Boland Big Band『More Smiles』
More Smiles
録音年:1969年
ez的ジャンル:ヨーロピアン・ビッグ・バンド・ジャズ
気分は... :いよいよスーパーボウル!

いよいよ今日はNFLの頂上決戦スーパーボウルの「シーホークス対ペイトリオッツ」戦です。今から興奮していますが、夜更かしせずに早く寝て、体調万全で試合を観たいですね。

個人的にはシーホークスを応援しますが、試合巧者のペイトリオッツに苦しめられる予感がします。リードできずとも1TD差以内で4Qまでもつれ込む展開になれば面白いかなと・・・自慢のディフェンス陣がブレイディ率いるペイトリオッツ攻撃陣に対して、ビッグプレーを連発することを期待してしまいますが・・・

今から試合開始が待ち遠しいです。

今回はThe Kenny Clarke-Francy Boland Big Band『More Smiles』(1969年)です。

Modern Jazz QuartetのドラマーKenny Clarkeとベルギー出身のコンポーザー/ピアニストFrancy Bolandを双頭リーダーとしたエレガントなヨーロピアン・ビッグ・バンドThe Kenny Clarke-Francy Boland Big Bandの紹介は、『Latin Kaleidoscope』(1968年)、『All Smiles』(1968年)
に続き3回目となります。

今日紹介する『More Smiles』(1969年)は、全曲ジャズ/ポピュラー・スタンダードのカヴァーであった『All Smiles』(1968年)の続編的なアルバムであり、Richard RodgersやCole Porter等をカヴァーしています。

ビッグ・バンド・ジャズが得意ではない僕を魅了したヨーロピアン・テイストのビッグ・バンド・ジャズ、それがThe Kenny Clarke-Francy Boland Big Bandです。

最初はジャズDJのマスト・アイテム『Latin Kaleidoscope』(1968年)のパーカッシヴなダンシング・ジャズに惹かれていましたが、『All Smiles』あたりを聴きながら、ビッグ・バンドならではの重厚ながらも親しみやすいアンサンブルの素晴らしさにも惹かれるようになりました。

その意味で、本作『More Smiles』『All Smiles』同様の重厚ながらも親しみやすいアンサンブルを楽しめます。このあたりはFlancy Bolandのアレンジの妙かもしれません。

レコーディング・メンバーはKenny Clarke(ds)、Flancy Boland(p、arr)以下、Benny Bailey(tp)、Idress Suleiman(tp)、Tony Fischer(tp)、Dusko Goykovich(tp)、Ake Persson(tb)、Nat Peck(tb)、Eric van Lier(tb)、Derek Humble(a)、Johnny Griffin(ts)、Ronnie Scott(ts)、Tony Coe(ts、cla)、Sahib Shihab(bs)、Jimmy Woode(b)、Kenny Clare(ds)という編成です。

プロデュースはGigi Campi

とりあえず、「Johnny One Note」「My Favorite Things」「All Through The Night」「Love For Sale」の4曲が僕のオススメ。特に「All Through The Night」が一番のお気に入りです。

ビッグ・バンド・サウンドで優雅な気持ちになるのはいかが!

全曲紹介しときやす。

「Johnny One Note」
オススメその1。Richard Rodgers/Lorenz Hart作。ミュージカル『Babes in Arms』のために書かれた曲。Johnny Griffinのテナー・ソロをフィーチャーしたスリリングなオープニング。このビッグ・バンドらしい格好良いホーン・アンサンブルを楽しめるダンシング・ジャズに仕上がっています。

「Lullaby On The Leaves」
Bernice Petkere/Joseph Young作。落ち着いた演奏の本曲では、Johnny Griffin、Tony Coe、Benny Bailey、Idrees Suliemanがソロをとります。

「Bei Dir War Es Immer So Schon」
Hans Fritz Beckmann/Theo Mackeben作。Derek Humble、Sahib Shihab、Nat PeckTrumpet、Idrees Suliemanがソロをとる美しいバラード。

「My Favorite Things」
オススメその2。Richard Rodgers/Oscar Hammerstein II作。ミュージカル『The Sound of Music』のために書かれたお馴染み名曲。当ブログでは本曲カヴァーの決定版John ColtraneのカヴァーやSidsel Stormのヴァージョンを紹介済みです。本ヴァージョンは、ビッグバンドらしいダイナミックな躍動感が格好良いですね。本作のハイライトとして推す人も多い演奏だと思います。ソリストはTony Coe、Sahib Shihab、Ronnie Scott、Benny Baileyです。
https://www.youtube.com/watch?v=vqDG9ULl4PI

「Just In Time」
Adolph Green/Betty Comden/Jule Styne作。ビッグバンドならではの重厚感のあるアンサンブルを楽しめます。ソリストはDerek Humble、Johnny Griffin、Tony Coe、Idrees Suliemanです。

「All Through The Night」
オススメその3。Cole Porter作。Jimmy Woodeのベースに先導された軽やかなホーン・アンサンブルが実に心地好いです。ソリストはDerek Humble、Johnny Griffin、Ronnie Scott、Tony Coeです。

「November Girl」
Francy Boland作。リリアルなバラードをロマンティックな雰囲気で聴かせてくれます。Derek Humbleのアルト・ソロもグッド!

「My Heart Belongs To Daddy」
Cole Porter作。哀愁のメロディをリラックした雰囲気で聴かせてくれます。ソリストはAke PerssonとIdrees Sulieman。

「Love For Sale」
オススメその4。Cole Porter作。ラストはCole Porterの名曲で締め括ってくれます。このバンドらしい疾走するビッグ・バンド・サウンドにグッときます。このバンドならではのアンサンブルを楽しめるはずです。ソリストはTony CoeとIdrees Sulieman。

本曲に関して、当ブログではJorge DaltoGene HarrisDexter GordonAnita O'DayLes McCannJane Birkinのカヴァーを紹介済みです。ご興味がある方は過去記事をご参照下さい。

他のThe Kenny Clarke-Francy Boland Big Bandもチェックを!

『Now Hear Our Meanin'』(1963年)
Now Hear Our Meanin

『Swing Waltz Swing』(1966年)
Swing Waltz Swing

『Sax No End』(1967年)
Sax No End

『All Smiles』(1968年)
All Smiles

『Latin Kaleidoscope』(1968年)
Latin Kaleidoscope/Cub

『Faces』(1968年)
Faces

『Fellini 712』(1968年)
Fellini 712

『All Blues』(1968年)
Clarke / Boland Big Band : All Blues (German Import)

『Off Limits』(1970年)
Off Limits
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2015年02月01日

Machinedrum『Vapor City Archives』

Vapor Cityプロジェクトの完結編。ネクスト・レベルのジューク/フットワーク!☆Machinedrum『Vapor City Archives』
Vapor City Archives [帯解説 / 国内仕様輸入盤CD] (BRZN215)
発表年:2014年
ez的ジャンル:エレクトロニカの奇才系ジャングル/ジューク/フットワーク
気分は... :架空都市Vapor Cityをイメージしてみる・・・

今回はエレクトロニカの奇才アーティストMachinedrumの最新作『Vapor City Archives』(2014年)です。

Machinedrum(本名Travis Stewart)は1982年ノースカロライナ生まれ。フロリダの大学で学び、N.Yで過ごした後、現在はベルリンを拠点に活動しています。

Syndrone名義でMerck Recordsからの作品をリリースしたのをきっかけに、同レーベルの中心アーティストとなり、その後もPlanet MuやNinja Tuneから作品を発表しています。

Machinedrum名義のアルバムとしては、『Now You Know』(2001年)、『Urban Biology』(2002年)、『Bidnezz』(2004年)、『Mergerz & Acquisitionz』(2006年)、『Want to 1 2?』(2009年)、『Room(s)』(2011年)、『Vapor City』(2013年)があります。

また、Dream ContinuumSepalcureJetsといったユニットのメンバーとしても作品をリリースしています。

当ブログで紹介した作品でいえば、Various Artists『LTYS-Listen To Your Soul』(2010年)、Jesse Boykins III『Love Apparatus』(2014年)でMachinedrumがフィーチャーされています。特にMachinedrumとのコラボの色合いが強かった後者は記憶に新しいですね。

Ninja Tuneからリリースされた最新作『Vapor City Archives』は、架空都市をテーマにした前作『Vapor City』(2013年)の続編であり、その間EPでもリリースされたVapor Cityプロジェクトの完結編となるアルバムです。厳密にいえば、タイトルからも想像できるように『Vapor City』以降のVapor Cityプロジェクトの素材で構築した作品と説明すべきかもしれませんが・・・

『Vapor City』(2013年)
VAPOR CITY [帯解説・ボーナストラック1曲収録 / 国内盤] (BRC392)

作品的にはジャングル/ジューク/フットワークの要素が強くなっています。そのせいでビートは煽動的ですが、上モノのサウンドはメロディアスなので、全体的には実にサウンドスケープ的です。

そんなサウンドスケープ的な魅力を堪能できる「Safed」「Only 1 Way 2 Know」「More Than Friends」あたりが僕のオススメです。

ネクスト・レベルのジューク/フットワークを聴きながら、架空都市Vapor Cityをイメージしてみると楽しいと思います。

全曲紹介しときやす。

「Boxoff」
アッパーで煽動的なジャングル・ビートに、幻想的なシンセが絡むオープニング。不穏な空気の近未来都市といった雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=OMlcmOXH8oo

「Safed」
エスニックなフレイヴァーの効いた哀愁のメロディが印象的なジューク調の仕上がり。幻想的な音世界に惹き込まれます。
https://www.youtube.com/watch?v=20J24YF7MQU

「Hard 2 Be」
フューチャリスティックなジュークに仕上がっています。最近の僕は結構こういうのが好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=g3oh78aIudo

「Only 1 Way 2 Know」
幻想的なエレクトロニカ・サウンドに重低音のジューク・ビートが絡みます。刺激的なのに心地好いのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=K_z2BkUzzSU

「Vizion (Centered)」
サウンドスケープ的なインタールード調の仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=NOrNHhCtGwo

「B Patient」
孤高のハイブリッド・エレクトロニカって雰囲気がいいですね。ジュークによるメリハリのつけ方がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=1YjIDucuq6s

「More Than Friends」
煽動的なビートとメロディアスな上モノとの組み合わせが結構クセになります。
https://www.youtube.com/watch?v=Fr-lpDHRED4

「Tried & True」
ジワジワと広がるエレクトロニカによる小曲。
https://www.youtube.com/watch?v=D_m6HebbC-k

「2 B Luvd」
メランコリックな上モノのジューク。重厚感のあるサウンドで迫ってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=kTKF2RtQlqo

「Endless <3」
ラストは
https://www.youtube.com/watch?v=ZsIvWb5NX8I

Machinedrumの他作品もチェックを!

『Now You Know』(2001年)
Now You Know

『Urban Biology』(2002年)
Urban Biology

『Want to 1 2?』(2009年)
Want to 1 2?

『Room(s)』(2011年)
Room(s)

Sepalcure『Sepalcure』(2011年)
SEPALCURE ( 直輸入盤・帯ライナー付 )
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