2015年02月26日

Fertile Ground『Seasons Change』

ボルチモアのジャズ・ファンク・グループ、ジャジー・ソウル寄りの3rd☆Fertile Ground『Seasons Change』
Seasons Change
発表年:2002年
ez的ジャンル:ボルチモア産ジャズ・ファンク/ジャジー・ソウル
気分は... :満月の夜には・・

今回はボルチモアのジャズ・ファンク・バンドFertile Groundの3rdアルバム『Seasons Change』(2002年)です。

Fertile GroundはリーダーのJames Collins、彼の公私のパートナーである女性ヴォーカリストNavasha Daya、ドラマーのMarcus Asanteが中心となって、1997年にボルチモアで結成されたグループ。

メンバーはJames Collins(b、syn、key)、Navasha Daya(vo)、Marcus Asante(ds)、Ekendra Das(per)、Fred Dunn(tp、flh)、Craig Alston(ts、bs)の6名。

グループは『Field Songs』(1998年)、『Spiritual War』(1999年)、『Seasons Change』(2002年)、『Black Is』(2004年)といったアルバムをリリースしています。日本では1st『Field Songs』と2nd『Spiritual War』からセレクトした『Perception』という独自編集盤もリリースされています。

僕が保有している彼らのアルバムは『Perception』『Seasons Change』の2枚であり、今の僕の嗜好でいえば『Perception』の方が好みですが、編集盤よりオリジナル盤を紹介したいと思い、今回は『Seasons Change』をセレクトしました。

3rdアルバムとなる本作『Seasons Change』(2002年)は、ジャケからはブラック・ジャズ/スピリチュアル・ジャズの雰囲気が漂いますが、1st、2ndと比べるとクラブジャズ的な色合いが薄れて、紅一点Navashaのヴォーカルをフィーチャーしたジャジー・ソウル寄りのアルバムになっています。ゲストにRaheem DeVaughnMaysa Leak(元Incognito)といったR&Bシンガーのゲスト陣からも、そういった傾向が窺えます。

その意味では、クラブジャズ/ジャズ・ファンク好きより、ソウル/R&B好きの人が聴いた方が楽しめるかも?

また、ジャズ、ジャズ・ファンク、ソウル以外にもHip-Hop、レゲエ、ラテン/サルサのエッセンスを取り入れた演奏も聴かせてくれ、アルバムにメリハリをつけています。

正直、派手さはありませんが、きちんと聴けば確かな彼らの実力を堪能でき、楽しめると思います。

全曲紹介しときやす。

「Rise」
アルバムのイントロ。

「Freedom」
人気男性R&BシンガーRaheem DeVaughnをフィーチャー。本作らしいジャジー・ソウルを堪能できるミディアム・チューン。派手さがありませんがジワジワきます。
https://www.youtube.com/watch?v=Tl8Pni63tI8

「Seasons Change」
タイトル曲もNavashaのソウルフル・ヴォーカルの魅力を前面に打ち出したジャジー・ソウル。ただし、あくまでジャズ・ファンク・バンドのジャジー・ソウルって感じがこのグループらしいのかも?
https://www.youtube.com/watch?v=nwdO0E7P00E

「The Moment」
ジャズ・ファンク・バンドのニュー・クラシック・ソウルって感じがいいですね。さり気ないですが、バックのサウンドも気が利いています。
https://www.youtube.com/watch?v=PdTgdlAgx2M

「Like Poetry」
Olu Butterfly/Poem-Ceesをフィーチャー。タイトルの通り、ポエトリー・リーディング/ラップを交えたジャジーHip-Hopテイストの仕上がり。

「Dance」
爽快ジャズ・ファンク・チューン。中盤以降はラテン/サルサ・モードになるところが僕好み!このグループの音楽性の広さを実感できます。
https://www.youtube.com/watch?v=zMz96xWT-ds

「Culture Bandits」
Afi-Nurをフィーチャー。ラテン/サルサに続き、本曲ではレゲエを披露してくれます。ホーン隊も含めて実にこなれたレゲエ・サウンドを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=73G1Fe6NEGg

「Illumination」
本曲では一番ニュー・ジャズ/クロスオーヴァー寄りの仕上がりかもしれません。個人的には、もっとこのタイプの演奏が多いと嬉しかったのですが・・・

「One Mo Gin」
軽やかなホーン・アンサンブルが魅力的なニューオリンズ・ファンク調の仕上がり。アルバムの中でいいアクセントになっています。

「6/8」
クリスオーヴァー調の小曲。

「More To Life」
Maysa Leak(元Incognito)をフィーチャー。MaysaとNavashaの素晴らしいヴォーカルを堪能できるミディアムなジャジー・ソウル。落ち着いた中にもポジティヴなヴァイヴスが伝わってくるのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=25ACxZOKxh4

「Drive」
James Collinsのフェンダー・ローズが印象的なフュージョン風の仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=IdBBEDU9aUA

「Take Me Higher」
軽くレゲエ調のミディアム・チューン。最近、レゲエ・フレイヴァーの楽曲を欲している僕にとっては実に心地好いです。
https://www.youtube.com/watch?v=1BRTFsqZAJs

「Come 2 Me」
Navashaのヴォーカルの力を堪能できるミディアム・スロウ。目を閉じて聴きたいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=AlNn0ewZszs

「I Remember You」
大人の哀愁ジャジー・ソウル。しっとりと聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=ascbhKY6LCA

「Star People」
ラストはJames Collinsのピアノをバックに、Navashaがしみじみと歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=0PK-6jCgCEk

Fertile Groundの他作品もチェックを!

『Field Songs』(1998年)
Field Songs

『Spiritual War』(1999年)
Spiritual War

『Black Is』(2004年)
ブラック・イズ・・・
posted by ez at 02:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする