発表年:1981年
ez的ジャンル:イタロ・ファンク/ディスコ
気分は... :狩野???
今回はイタロ・ファンク/ディスコKanoの2ndアルバム『New York Cake』(1981年)です。
KanoはギタリストのLuciano Ninzatti、キーボード奏者のStefano Pulga、プロデューサーのMatteo Bonsantoを中心にイタリア、ミラノで結成されたファンク/ディスコ・ユニット。グループは「Be Free」が人気のDr. Togo等にも参加していた西インド諸島出身の男性R&BシンガーGlen Whiteのヴォーカルを擁していたことで知れれています。
グループは「I'm Ready」、「It's A War」、「Can't Hold Back Your Loving」、「Another Life」等のダンス・ヒットを放っています。
また、アルバムとしては『Kano』(1980年)、『New York Cake』(1981年)、『Another Life』(1983年)の3枚をリリースしています。
2ndとなる本作『New York Cake』(1981年)には、ダンス・クラシック「Can't Hold Back Your Loving」をはじめ、「Baby Not Tonight」、「Don't Try To Stop Me」といったダンス・ヒットが収録されています。
タイトルの通り、N.Y.ディスコを意識したような楽曲が多いのが本作の魅力です。そんな中にエレポップ調のイタロ・ディスコな曲も混在しているのも面白いです。個人的には「Party」もオススメ。
作曲はすべてLuciano Ninzatti/Stefano Pulgaが手掛けており、作詞は「Round And Round」のみMatteo Bonsantoで、それ以外はすべてBarbara Addoms/Mamaredのペンによるものです。
イタロ・ファンク/ディスコの魅力が詰まった1枚です。
全曲紹介しときやす。
「Can't Hold Back (Your Loving) 」
アルバムのハイライト。ガラージ・クラシックとしても知られるアーバン・ダンサー。N.Y.ディスコあたりがお好きな人はグッとくるであろうクールなダンス・チューンです。僕もこの曲欲しさで本作を購入しました。Chris Robix「Brooklyn Queen」のサンプリング・ソースにもなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=m3zq_AGoYIU
「She's A Star」
一転して、こちらはイタロ・ディスコ感のあるエレポップ調のポップ・ダンス・チューン。哀愁シンセの音色が80年代らしいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=mSKqdfMgu6o
「Baby Not Tonight」
シンセ・ファンクながらKool & the Gang調の雰囲気も漂うパーティー・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=lUrBTugLnn0
「Party」
個人的には「Can't Hold Back (Your Loving) 」に次ぐオススメ。腰にくる重心の低いグルーヴと猥雑な女性コーラスの組み合わせがたまらないディスコ・チューン。ヴォコーダー使いも僕好み。
https://www.youtube.com/watch?v=cBfaAjQASqo
「Round And Round」
パーカッシヴに疾走するコズミックなシンセ・ディスコ。イタロ・ディスコなポップ感とガラージ的な雰囲気の融合が面白いですね。パーカッション・ブレイクもキマっています。
https://www.youtube.com/watch?v=ffWhNcra0YQ
「Don't Try To Stop Me」
ヴォコーダー・ヴォーカルを前面に打ち出したエレクトリック・ブギー。このあたりもN.Y.ディスコ好きの人は気に入るのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=P3yKwOy_2i4
CDには「Can't Hold Back (Your Loving) (Extended 12") 」がボーナス・トラックとして追加収録されています。
『Another Life』(1983年)