
発表年:1972年
ez的ジャンル:Just Sunshine系ファンキー・ロック/ブルー・アイド・ソウル
気分は... :いいことありそうな・・・
今回はJust Sunshine Recordsからリリースされたファンキー・ロック作品The Fabulous Rhinestones『The Fabulous Rhinestones』(1972年)です。
元The Electric FlagのHarvey Brooks、元Illinois Speed PressのKal David、そしてMarty Grebbを中心に結成されたThe Fabulous Rhinestonesの紹介は、The Rhinestones名義の『The Rhinestones』(1975年)に続き2回目です。
The Fabulous Rhinestonesの1stアルバムとなる本作『The Fabulous Rhinestones』(1972年)と2ndアルバムThe Fabulous Rhinestones『Freewheelin'』(1973年)は、Just Sunshine Recordsからリリースされたものです。
Just Sunshine RecordsはMichael Langの主宰により、1971〜74年の間、活動していたレーベルであり、同レーベルの作品は再評価されているものが多いですね。
これまで当ブログで紹介した作品でいえば、The Voices Of East Harlem『The Voices Of East Harlem』(1973年)、The Voices Of East Harlem『Can You Feel It』(1974年)、Betty Davis『Betty Davis』(1973年)、Norman Feels『Where or When』(1974年)がJust Sunshineからのリリースです。
上記の諸作のように、ソウル/ファンク系アーティストの良作を数多くリリースしているレーベルですが、本作『The Fabulous Rhinestones』は、ソウル/ファンクからの影響を感じられるファンキー・ロック/ブルー・アイド・ソウル作品に仕上がっています。
本作におけるメンバーはメンバーはHarvey Brooks(b)、Kal David(g、vo)、Marty Grebb(key、vo、b、sax)、Greg Thomas(ds)、Reinol "Dino" Andino(per)の5名。プロデュースもグループがセルフ・プロデュースしています。
さらにPaul Butterfield(harmonica)、Ben Keith(pedal steel g)等がレコーディングに参加しています。
アルバム全体のクオリティの高さに脱帽する1枚です。
ファンキー・ロック「Free」、ラテン・メロウ・グルーヴ「What A Wonderful Thing We Have」、哀愁ソウル「Easy As You Make It」あたりが人気だと思いますが、黄昏メロウな「Living On My Own Time」、大人のグルーヴィー・ロック「Live It Out To The End」、しみじみと聴かせる「Big Indian」も僕のオススメ。それ以外の曲も素晴らしい!
全体的にパーカッシヴな演奏が多いのも僕の嗜好にフィットする要因かもしれません。
フリーソウル系の音が好きな人であれば、ぜひ手元に置いて欲しい1枚です。
全曲紹介しときやす。
「Nothing New」
Kal David作。骨太なファンキー・ロックでアルバムは幕を開けます。Paul Butterfieldのブルース・ハープが盛り上げてくれます。パーカッシヴ・リズムも加わり、グイグイ突進していく感じが好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=ViQZqFmsP1Q
「Easy As You Make It」
Kal David作。哀愁モードのオルガン・サウンドとしみじみとしたソウルフル・ヴォーカルがよくマッチしたブルー・アイド・ソウル。
https://www.youtube.com/watch?v=3ZuUn4p3SjE
「Just Can't Turn My Back On You」
Marty Grebb作。リラックした雰囲気が心地好いファンキー・グルーヴ。ハイ・トーン・ヴォーカルが栄えるのがいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=-pnRzF_3ZE8
「Living On My Own Time」
Kal David作。メロウ好きにはオススメ。ハワイアンAORあたりとセットで聴いてもマッチするであろう黄昏モードのメロウ・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=lpisi2L3pxY
「Free」
Harvey Brooks作。某Mix CDに収録されたことでも人気の1曲。パーカッシヴなリズムとグルーヴィーなオルガン、ソウルフル・ヴォーカルが織り成すファンキー・ロックは文句ナシに格好良いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=lVl6uvCTVcA
「What A Wonderful Thing We Have」
Harvey Brooks/Marty Grebb作。フリーソウル好きの人や西海岸系ラテン・ロック好きの人は、絶対気に入るであろうラテン・フレイヴァーのメロウ・グルーヴ。モロに僕好み!
https://www.youtube.com/watch?v=Xij4BUAhzRs
「Live It Out To The End」
Kal David/Marty Grebb作。余裕たっぷりのグルーヴィー・サウンドが心地好い大人のファンキー・ロック。バックのソウルフルな女性コーラスもいい感じ。
https://www.youtube.com/watch?v=1HS2AT3mncA
「Harmonize」
Kal David/Marty Grebb/Reinol "Dino" Andino作。ダウン・トゥ・アースな味わいで寛げます。終盤には女性コーラス隊も加わり、ピースフルな盛り上がりもみせます。
https://www.youtube.com/watch?v=1sqAxJao4Ho
「Big Indian」
Kal David作。Ben Keithのペダル・スティールも加わった味わい深い仕上がり。ジワジワとくる感じがたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=hzSB49QeLcs
「Positive Direction」
Marty Grebb作。Greg Thomasの格好良いドラミングと共に始まるブルージーなロックで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=aGZmUee8ChY
他のThe Fabulous Rhinestones/The Rhinestones作品もチェックを!
The Fabulous Rhinestones『Freewheelin'』(1973年)

The Rhinestones『The Rhinestones』(1975年)

The Rhinestones『Live at the Bottom Line(1976)』(1976年)
