2015年03月28日

Enchantment『Utopia』

Michael Stokesの手腕とグループの魅力が結び付いた充実作☆Enchantment『Utopia』
ユートピア(紙ジャケット仕様)
発表年:1983年
ez的ジャンル:Michael Stokes系男性ソウル・グループ
気分は... :ユートピアは何処に・・・

今回は男性ソウル・グループEnchantment『Utopia』(1983年)です。

Enchantmentは1966年にデトロイトで結成された男性ソウル・グループ。

結成時のメンバーはEmanuel "EJ" JohnsonBobby GreenMickey ClantonDave Banksの4名。

1973年に後の名プロデューサーMichael Stokesと出会ったことがきっかけで、Joe Thomasが加わり、グループは5人組体制となります。

1975年にデビュー・シングル「Call on Me」をリリース。1977年にMichael Stokesプロデュースの下、1stアルバム『Enchantment』(1977年)をリリース。同アルバムには「Gloria」(全米R&Bチャート第5位)、「Sunshine」(全米R&Bチャート第3位)といったヒット・シングルが収録されています。

続く2ndアルバム『Once Upon a Dream』(1978年)、3rdアルバム『Journey to the Land Of... Enchantment』(1979年)もMichael Stokesがプロデュースし、『Once Upon a Dream』からは「It's You That I Need」という全米R&BチャートNo.1シングルも生まれました。

80年代に入るとMichael Stokesの元から離れ、『Soft Lights, Sweet Music』(1980年)、『Enchanted Lady』(1982年)という2枚のアルバムをリリースします。『Enchanted Lady』リリース前にBobby Greenが脱退し、新たにCarl Cottonがグループに加入しています。

そして、再びMichael Stokesをプロデューサーに迎えて制作されたのが本作『Utopia』(1983年)です。

結局、本作がグループのラスト・アルバムとなってしまいましたが、Michael Stokesの手腕とEmanuel "EJ" Johnsonを中心としたグループの魅力が見事に結びついた1枚だと思います。

アルバムは「Give It Up」「Come Be My Lover」「Here's Your Chance 」「Somebody's Loving You」といったエレクトリック・サウンドを前面に打ち出した曲と、「Lovestruck」「Don't Fight the Feeling」「I'm Dreaming」といったEmanuel "EJ" Johnsonのスウィートなテナー・ヴォーカルを活かしたメロウ・バラードから構成されており、メリハリのある構成になっているのがいいですね。

Michael Stokesワークスの中でも再評価が高いのも頷ける1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Give It Up」
John Barnes/Emanuel "EJ" Johnson/Linda Stokes/Michael Stokes作。Michael StokesとEnchantmentの相性の良さを実感できる、格好良いエレクトリック・ファンクでアルバムを幕を開けます。
https://www.youtube.com/watch?v=0kE-LQl21S8

「Come Be My Lover」
Linda Stokes/Michael Stokes作。エレクトリック色を前面に打ち出したディスコ・ファンク。Michael Stokesのサウンドを楽しむ1曲といった感じですね。
https://www.youtube.com/watch?v=FJ2Tc9Qujn4

「Lovestruck」
Sam Dees/Ron Kersey作。1、2曲から一転して至極のメロウ・バラードです。Emanuel "EJ" Johnsonの素敵なテナー・ヴォーカルを堪能しましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=UuQae3o0QC8

「Here's Your Chance 」
Emanuel "EJ" Johnson/Linda Stokes/Michael Stokes作。シングルにもなったダンス・チューン。80年代エレクトリック・ファンクらしい曲調ですが、今聴くと好き/嫌いが分かれるかもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=jWZSeJafArI

「Don't Fight the Feeling」
Joe Thomas作。この曲もシングルになりました。グループの魅力を堪能できる70年代テイストの素敵なスウィート・バラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=imzOJKgHM_A

「Somebody's Loving You」
Dave Erving/Emanuel "EJ" Johnson/Linda Stokes作。この曲はかなりお気に入り。軽快なエレクトリック・サウンドとEmanuel "EJ" Johnsonのヴォーカルがよくマッチしていると思います。
https://www.youtube.com/watch?v=D5rnoiwTjss

「I'm Dreaming」
Emanuel "EJ" Johnson作。Emanuel "EJ" Johnsonのスウィート・ヴォーカルを存分に満喫できるメロウ・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=5PPcJjKKa_E

「Get It While It's Hot」
Linda Stokes/Michael Stokes作。ポップなダンス・チューン。Enchantmentにこういう曲が似合うのかはビミョーですが、さすがはMichael Stokesといった仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=RDIsK-090WE

「Gotta Find a Love」
Emanuel "EJ" Johnson作。ラストはEJのスウィート・ヴォーカルでとろけるようなメロウ・バラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=6MNkn6BG4pw

僕の所有する国内盤再発CDには、前作『Enchanted Lady』(1982年)に収録されていた「I Know Your Hot Spot」「Enchanted Lady」「Adora」の3曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。

『Enchantment』(1977年)
エンチャントメント+6

『Soft Lights, Sweet Music』(1980年)
Soft Lights Sweet Music

『Enchanted Lady』(1982年)
エンチャンテッド・レイディ
posted by ez at 03:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする