2015年04月03日

Booker T. Jones『Evergreen』

Booker Tの1stソロはエヴァーグリーンなフォーキー・ソウル☆Booker T. Jones『Evergreen』
Evergreen + 6 Bonus Track
発表年:1974年
ez的ジャンル:伝説的オルガン奏者系フォーキー・ソウル
気分は... :休肝日・・・

今週は年度末、年度始めのせいか(という言い訳で)、アルコール摂取量が多いので、昨日は1日休肝モードにしました。

今回はソウル界の伝説的オルガン奏者Booker T. Jonesの1stソロ・アルバム『Evergreen』(1974年)です。

Booker T. & The M.G.'sでもお馴染みのBooker T. Jonesの紹介は、?uestloveをはじめとするThe Roots勢がバックアップした『The Road From Memphis』(2011年)に続き2回目となります。

本作『Evergreen』(1974年)は、妻Priscillaとの『Booker T. & Priscilla』(1971年)、『Home Grown』(1972年)、『Chronicles』(1973年)という夫婦アルバムに続きリリースされた1stソロ・アルバムです。

Booker T自身がプロデュース&アレンジを手掛け、レコーディングにはBooker T. Jones(key、b、g、vo)以下、David T. Walker(g)、Alexander Smith(b)、Bob Glaub(b)、Jim Keltner(ds)、Sammy Creason(ds)、Michael Utley (key)、Bobbye Hall Porter(congas)等のミュージシャンが参加しています。

何といっても、オープニングを飾る名曲「Jamaica Song」ですね。その「Jamaica Song」に代表されるように、フォーキー&メロウな楽曲が目立つ、シンガー・ソングライター的な作品に仕上がっています(「Why Me」以外はBooker Tのオリジナル)。

また、カントリー、ブルーグラス、ラグライムといったルーツ・ミュージックへのアプローチも印象的です。

心に沁みるが、肝臓には優しい(?)エヴァーグリーン感のある1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Jamaica Song」
前述のように、本作のハイライト。日本ではCMソングにもなりましたね。フリーソウル人気曲でもあります。潮騒の音と共に始まるメロウなフォーキー・チューン。優しいBooker Tの歌声に子供たちのコーラスも加わり、実に心休まります。
https://www.youtube.com/watch?v=MdqtMZqB0j8

ハナレグミ等がカヴァーしていますね。
ハナレグミ「Jamaica Song」
 https://www.youtube.com/watch?v=Uu6Mn7aWxS0

「Mama Stewart」
僕の苦手なブルーグラス調ですが、フォーキー・ソウル的な雰囲気もあるので、それほどビミョーな感じはありません。

「Tennessee Voodoo」
スワンプ・テイストのフォーキー・ソウル。妖しげなフルートの音色にVoodoo感を高めます。
https://www.youtube.com/watch?v=xVKM5zHz-cM

「Flamingo」
Booker Tのオルガンを楽しめるブルージーなインスト。David T. Walkerがさすがのギター・プレイで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=tZgotc_YjoA

「Song For Casey」
Booker Tのシンガー・ソングライター的な才能を実感できるビューティフル・ソング。Booker Tのジェントル・ヴォーカルとDavid T. Walkerのギターの絡みもグッド?

「Evergreen」
タイトル曲はグルーヴィーなインスト。Booker TのオルガンとDavid T. Walkerのギターを満喫できる素敵な演奏です。

「Country Days」
味わい深いミディアム・バラード。空虚な雰囲気の漂うどんよりとしたサウンドと、諦めモードのヴォーカルにグッときてしまいます。
https://www.youtube.com/watch?v=SKt-Ag2jMsA

「Why Me」
Kris Kristofferson、1973年のUSカントリー・チャートNo.1ヒットをカヴァー。こうしたカヴァーを取り上げるあたりにも、本作におけるBooker Tの志向を窺えます。

「Front Street Rag」
ラグタイム調のピアノによるインスト。

「Lie To Me」
ラストは美しくも切ないバラードで締め括ってくれます。男の切ない恋心を見事な哀愁ヴォーカルで歌い上げます。

Booker T. & Priscilla『Booker T. & Priscilla』(1971年)
ブッカーT&プリシラ(紙ジャケット仕様)

Booker T. & Priscilla『Home Grown』(1972年)
ホームグロウン(紙ジャケット仕様)

Booker T. & Priscilla『Chronicles』(1973年)
クロニクルズ(紙ジャケット仕様)

『The Best of You』(1979年)
The Best Of You

『I Want You』(1981年)
アイ・ウォント・ユー

『Potato Hole』(2009年)
Potato Hole

『The Road From Memphis』(2011年)
Road from Memphis

『Sound the Alarm』(2013年)
Sound the Alarm
posted by ez at 02:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする