2015年04月18日

Groove Collective『Groove Collective』

Gary Katzプロデュース!N.Y.アシッド・ジャズを感じる1枚☆Groove Collective『Groove Collective』
The Groove Collective
発表年:1994年
ez的ジャンル:N.Y.産アシッド・ジャズ
気分は... :ジャズ・フィーリング・・・

今回はN.Y.アシッド・ジャズ作品からGroove Collective『Groove Collective』(1994年)です。

Groove CollectiveはN.Y.で結成されたジャズ・ファンク・グループ。グループは『Groove Collective』(1994年)、『We the People』(1996年)、『Dance of the Drunken Master』(1998年)、『Declassified』(1999年)、『It's All in Your Mind』(2001年)、『People People Music Music』(2006年)等のアルバムをリリースしています。

デビュー作となる本作『Groove Collective』(1994年)におけるメンバーは、Gordon "Nappy G" Clay(per、timbales、bongos、rap)、Jonathan Maron(b、key)、Fabio Morgera(tp、fl)、Jay Rodriguez(ts、ss、bs、bcla、bonsuri)、Josh Roseman(tb、toy sax)、Itaal Shure(el-p、p、key)、Genji Siraisi(ds)、Chris Theberge(congas、per)、Bill Ware(vibe、per)、Richard Worth(fl、alt fl、picollo、bonsuri、kalimba、pvc pipe)の10名。

Gordon "Nappy G" ClayJonathan MaronGenji Siraisiの3名は、同じくN.Y.のジャズ・ファンク・グループRepercussionsのメンバーとしても活動していました。

本作『Groove Collective』(1994年)は、Repercussionsの1stアルバム『Earth And Heaven』(1995年)と同じく、Steely Dan作品でお馴染みのGary Katzがプロデュースしています。

The Brand New HeaviesIncognitoに代表される"UKアシッド・ジャズに対するN.Y.からの回答"という文脈で語られることも多いグループですが、UKアシッド・ジャズとは少し違うフィーリングがあるグループです。

メンバー以外にToi Marcel(vo)、Diosa Gary(vo)、Lamont(rap)、Lokey(rap)、Deflon(Hed Rush)(rap)、DJ Jazzy Nice(scratches)、DJ Wayne(scratches)といったミュージシャンがゲストとしてクレジットされています。

Hip-Hopを通過してきた生音ジャズ/ジャズ・ファンクながらも、変にキャッチーになりすぎず、ジャズの根っ子をしっかり感じられるのがいいですね。また、ラテン・フレイヴァーやカリンバ、ヴァイヴ等でサウンドにアクセントがあるのも僕好みです。

派手さはありませんが、今聴いてもグッとくるジャズ・フィーリングです。

全曲紹介しときやす。

「Rentstrike」
シングルにもなったオープニング。スクラッチを適度に織り交ぜ、Hip-Hopを通過してきた生音ジャズを上手く体現しています。変にポップになりすぎず、しっかりジャズしているところがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=DP1Z6IXS1dQ

「Balimka」
ゆったりとした出だしから一気に加速します。ラテン・フレイヴァーを織り交ぜながら、爽快に駆け抜けて行く感じがいいですね。カリンバの音色が効いています。
https://www.youtube.com/watch?v=SH3kSaNSokM

「Nerd」
シングル曲。LamontのラップとDiosa Garyのヴォーカルをフィーチャー。Hip-Hopバンドによる生音Hip-Hopといった仕上がり。Guru『Jazzmatazz』がお好きな人であれば、気に入るはず!バス・クラリネットの音色がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=HfEvzmsu2Rk

「Rahsaanasong」
素晴らしいバンド・アンサンブルを聴かせてくれるスパイ・ジャズ風の格好良い仕上がり。躍動する中にもクールネスがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=4GfA4sVQVxw

「Ms. Grier」
落ち着いた雰囲気ながらも、Hip-Hop/Acid Jazz以降の新世代ジャズを感じる演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=9GG8ATYVdx8

「Whatchugot」
シングル曲。Toi Marcelのヴォーカルをフィーチャー。UKアシッド・ジャズ的なキャッチーな疾走感のある演奏です。ヴァイヴの音色やパーカッシヴなラテン・リズムでアクセントをつけているのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=a0a0oSO1vc4

「El' Golpe Avisa」
Jonathan Maronの格好良いベースが牽引します。そんなリズム隊をバックに、各プレイヤーがコンパクトにソロをキメてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=CbhpPX5f-pM

「Genji Monogatari」
タイトルからして、ドラムのGenji Siraisiに注目すべき演奏なのでしょうね。彼の躍動するドラミングがバンドを先導します。
https://www.youtube.com/watch?v=vPgyQsILWSE

「Buddha Head」
Lokey & Deflonのラップをフィーチャー。「Nerd」と同じく、Hip-Hopバンドによる生音Hip-Hopといった仕上がり。バンドの持つHip-Hopフィーリングを実感できます。
https://www.youtube.com/watch?v=5UJZiO_5gog

「Saturday Afternoon」
ラストはミステリアスながらもHip-Hop/Acid Jazz以降のジャズ・フィーリングを楽しめる演奏で締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=FL5XnIcWFtY

ご興味がある方はGroove Collectiveの他作品もチェックを!

『We the People』(1996年)
We The People

『Dance of the Drunken Master』(1998年)
DANCE OF THE DRUNKEN MASTER [Import]

『Declassified』(1999年)
DECLASSIFIED

『It's All in Your Mind』(2001年)
It's All in Your Mind

『People People Music Music』(2006年)
People People Music Music (Dig)
posted by ez at 17:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする