発表年:2015年
ez的ジャンル:ブラジリアン・アーバン・メロウ
気分は... :解き放て!
今回はブラジル音楽の新作からJoao Sabia『Nossa Copacabana』です。
Joao Sabia(本名:Joao Luiz de Oliveira Cunha)は1981年リオ、コパカバーナ生まれの男性シンガー・ソングライター。
これまで『Pisando de Leve』(2006年)、『My Black My Nega』(2010年)という2枚のアルバムをリリースしています。
元々はサンバ・ソウル期待の男性SSWという人みたいですが、本作は彼のメロディアス面が発揮されたアルバムに仕上がっています。ブラジル音楽の伝統を受け継ぐレイドバック感覚とアーバン・メロウなコンテンポラリー感覚の見事な融合が魅力のアルバムです。
声質が似ているせいか、Celso Fonsecaに通じるものを感じます。特に、Celso Fonseca『No Meu Filme』(2012年)がお好きな人は、本作がフィットするはずです。
楽曲はすべてJoao Sabiaのオリジナルであり、殆どが兄Guiga Sabiaとの共作です。
とりあえずは「Meu IeIeIe」、「Nossa Copacabana」、「Carne de Sol」あたりを聴いて、本作の魅力をご確認下さい。
夏に向けてブラジル音楽をお探しの方はぜひチェックを!
全曲紹介しときやす。
「Nossa Copacabana」
オススメその1。タイトル曲は都会的センスのメロウ・ボッサ。Joaoのソフトなヴォーカルとアーバンなボッサ・サウンドは週末モードにピッタリです。
https://www.youtube.com/watch?v=LhN0eiolgpQ
「Manera」
Wilson Simoninha(Wilson Simonalの息子)がゲスト参加。小粋なサンバ・ソウルに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=RYRONjknweU
「O Solange」
オススメその2。メロディアスかつ開放的な雰囲気が魅力の1曲。小気味良いボッサ・ビートとホーン・サウンドで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=M7YGYXQYPI0
「Dona Diva e Seu Odilon」
オススメその3。Joaoの祖父母に捧げられた曲のようです。ノスタルジック感とアーバン感覚が絶妙にバランスしているのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=5cxdMbuyXxo
「Meu IeIeIe」
オススメその4。僕の一番のお気に入り。Celso Fonsecaに通じるアーバン・メロウ感が魅力です。AOR好きの人も気に入るはず!しばらく僕のヘビロテになるであろう1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=iRhDKFYgx3s
「Dona Mocinha」
オススメその5。アフロ・ブラジリアン・リズムが心地好く響きます。聴いていると、リズムに呼応するような気持ちが開放的になります。
https://www.youtube.com/watch?v=mB-xCRyubwc
「Carne de Sol」
オススメその6。僕好みのアーバンなメロウ・ボッサ。歌詞には、フラメンゴ対ペニャニョールというブラジルとウルグアイを代表するサッカー強豪クラブ同士の試合も登場します。
https://www.youtube.com/watch?v=6Q8kyvL8gxE
「Biriba」
中原 仁氏のライナーノーツに書かれているように、Jorge Benからの影響を感じる1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=ln5pSNPyDoY
「Brigada Com Deus」
アーバン・サウンドにアフロ・ブラジリアン・リズムを巧みに取り入れたサウンドが魅力の1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=3HM52XnmN0g
「O Encontro do Seu Ze com a Mae Alice」
仰々しいイントロはビミョーですが、リズミックな本編は聴き応え十分です。
https://www.youtube.com/watch?v=LnRW8v0F7xo
「Na Casa de Sol」
日本盤ボーナス・トラック。Paulinho Trompeteのフリューゲルホーンをフィーチャーしたアコースティック・メロウです。
『Pisando de Leve』(2006年)
『My Black My Nega』(2010年)