2015年05月31日

Topher Mohr『Phlowers』

Michelle Shaprowのプロデュースも手掛けた男性SSWのソロ第3弾☆Topher Mohr『Phlowers』
フラワーズ
発表年:2015年
ez的ジャンル:L.A.洒脱ポップ
気分は... :和やかに・・・

今回はL.A.を拠点に活躍するギタリスト/シンガー・ソングライターTopher Mohrの最新ソロ・アルバム『Phlowers』です。

Topher Mohr(本名:Christopher Moore)はミシガン州生まれ。地元のカレッジでのバンド活動を経て、2001年にN.Y.に移住し、ギタリストとしてのキャリアを重ねていきます。2007年には拠点をL.A.に移し、1stソロ・アルバム『True Love on the TV Set』をリリースしています。

その後、Mayer Hawthorneのバンド・メンバーとなり、レコーディングやツアーに参加します。2013年には2ndソロ・アルバム『Phlotilla』をリリースし、昨年には注目の女性アーティストMichelle Shaprowの2ndアルバム『Earth One』のプロデュースを手掛けています。

当ブログでも紹介したJake Oneのディスコ/ファンク・ユニットTuxedoでその才能を如何なく発揮しているMayer Hawthorneですが、彼のバンド・メンバーであったTopher MohrもHawthorneに負けない才能の持ち主ではないでしょうか。

Michelle Shaprow『Earth One』を聴いた時、プロデュースを手掛けたTopher Mohrの手腕にも感心しましたが、そんなTopher Mohrの洒脱なポップ・センスが全開となったのが3rdソロ・アルバムとなる本作『Phlowers』です。

ファンク、ソウル、ジャズ、ボサノヴァ、ロック、レゲエ等のエッセンスを巧みに駆使したカラフルでメロウなポップ・ワールドを楽しめます。

Michelle Shaprowとのデュエット「Moving Right Along」、ボッサ・テイストの「Little House」、ダンサブルな「Do You」、メロウ・フォーキー「Switzerland」あたりが僕のオススメです。

Michelle Shaprow好き、メロウ・ポップ好きの方にぜひ聴いて欲しい1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Red Line Express」
哀愁メロディとファンキー・ギターが甘く切ない雰囲気を醸し出すオープニング。

「Look at the Stars」
オススメその1。AORテイストの仕上がりメロウ・ポップ。何処となくSteely Danっぽい雰囲気もありますね。

「Little House」
オススメその2。ボッサ・テイストのアコースティック・メロウ。正に僕好みの1曲。バック・コーラスをMichelle Shaprowが務めている点もポイント高いです。

「Switzerland」
アコギとエレピと優しいTopher Mohrのヴォーカルが織り成す至極のメロウ・フォーキー。

「Moving Right Along」
オススメその3。Michelle Shaprowとのデュエットする本曲が本作のハイライトでしょう。Topher Mohrのポップ・センスがこの1曲に凝縮されていると思います。エヴァー・グリーンな魅力を持ったメロウ・ポップ感がたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=G8WKUpIG3MU

「Let's Get a Taxi」
前曲から一転してレゲエ・チューンです。レゲエ・テイストではなく、本格的にレゲエしている徹底ぶりがいいですね。

「Do You」
オススメその4。80年代の香りがするダンサブル・チューン。このあたりはTuxedoに通じるセンスですね。

「Keep it Coming」
正攻法なギター・ポップです。ただし、僕の好みとは少しズレているかも?

「Juicy Peaches」
オススメその5。アーバン・テイストのメロウ・ポップ。メロウ・ダンサーなダンサブル感と彼らしいポップ・センスを上手く融合させているのがいいですね。

「A Good Indication」
ラストはギタリストTopher Mohrを堪能するインスト。

国内盤CDにはボーナス・トラックとして、「Red Line Express」「Look at the Stars」「Little House」「Switzerland」のアコースティック・ヴァージョンが追加収録されています。

ご興味がある方はTopher Mohrの他作品もチェックを!

『True Love on the TV Set』(2007年)
True Love on the TV Set

『Phlotilla』(2013年)
Phlotilla
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2015年05月30日

Linda Lewis『Not a Little Girl Anymore』

Arista移籍第一弾!フリーソウル人気曲「I Do My Best To Impress」収録☆Linda Lewis『Not a Little Girl Anymore』
Not a Little Girl Anymore by BBR 【並行輸入品】
発表年:1975年
ez的ジャンル:ラブリー・ヴォイス系UKフォーキー・ソウル
気分は... :愛の妖精!

今回は永遠のラブリー・ヴォイス!UKの黒人女性シンガー・ソングライターLinda Lewis『Not a Little Girl Anymore』(1975年)です。

一度聴いたら忘れられない個性的かつラブリーな声の持ち主、Linda Lewisの紹介は、『Fathoms Deep』(1973年)、『Lark』(1972年)に続き3回目となります

本作『Not a Little Girl Anymore』(1975年)はRepriseからAristaへの移籍第一弾アルバムとなります。

メイン・プロデューサーは『Lark』以降、Lindaの作品を手掛け、1977年には彼女と結婚する元FamilyのギタリストJim Cregan。3曲のみThe Main IngredientTony SilvesterBert DeCoteauxがプロデュースしています。

レコーディングには、Max Middleton(el-p、key)、Robert Ahwai(g)、Clive Chaman(b)、Bernie Holland(g)といったHummingbirdのメンバー(Lindaは彼らの1st『Hummingbird』に参加)をはじめ、Philip Chen(b)、Bob Babitt(b)、Richard Bailey(ds)、Gerry Conway(ds)、Jeff Miromov(g)、Jerry Friedman(g)、Lance Quinn(g)、Jim Cregan(g)、Snowy White(g)、Lowell George(g)、Derek Smith(key)、Duncan MacKay(org、syn)、Jean Roussel(el-p、syn、org)、Carlos Martin(congas)、Darryl Lee Que(congas)、Jack Jennings(per)、Phil Kraus(per)、(per)、Steve Gregory(sax、fl)、Lenny Pickett(fl)、Tower Of Power Horn SectionAnne Peacock(back vo)、Capability Brown(back vo)、Liza Strike(back vo)等のミュージシャンが参加しています。

本作には彼女の最大のヒット曲「It's In His Kiss」(UKチャート最高第6位)が収録されています。今回起用したTony Silvester/Bert DeCoteauxがプロデュースしたディスコ調の曲です。このあたりはAristaがテコ入れした甲斐があったようですね。

しかしながら、今日、本作のハイライトといえば、フリーソウル・クラシック「I Do My Best To Impress」だと思います。エレピのメロウ・サウンドとLindaのラブリー・ヴォーカルが結びついた本曲にこそ、Linda Lewisの魅力が凝縮されていると思います。それと比較すると、「It's In His Kiss」はビミョーですね。

個人的には、「I Do My Best To Impress」以外に、「Not A Little Girl Anymore」「Love Where Are You Now」というTower Of Power絡みの2曲、ラブリー・レゲエ「My Grandaddy Could Reggae」がオススメです。

Lindaのラブリー・ヴォイスは正に愛の妖精ですね。

全曲紹介しときやす。

「(Remember The Days Of) The Old School Yard」
Cat Stevens作。壮大なストリングスと共に始まるドラマチックなオープニング。Lindaの愛くるしいハイ・トーン・ヴォーカルがドラマチック・サウンドの中を駆け巡ります。作者Cat Stevensヴァージョンは『Izitso』(1977年)に収録されています。
https://www.youtube.com/watch?v=7G3ArZtRt4w

「It's In His Kiss」
Tony Silvester/Bert DeCoteauxプロデュース。Rudy Clark作。Betty EverettのR&Bヒットで知られる楽曲をディスコチックにカヴァー。シングル・カットされ、UKチャート第6位という彼女のキャリア最大のヒットとなりました。確かにヒットしたのが頷けるキャッチーな仕上がりですが、Linda Lewisらしいかといえば話は別。少しオーバー・プロデュースかもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=c7pwHuZNENY

「This Time I'll Be Sweeter」
Tony Silvester/Bert DeCoteauxプロデュース。Pat Grant/Gwen Guthrie作。Martha ReevesMarlena ShawAngela BofillRoberta Flackも取り上げた名曲をカヴァー。この曲もLindaらしさでいえばビミョーですが、Lindaのピュア・ヴォーカルが栄える素敵なメロウ・バラードに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=ZBU-u8nTmTw

「Rock And Roller Coaster」
Tony Silvester/Bert DeCoteauxプロデュース。Linda Lewis作。Tony Silvester/Bert DeCoteauxプロデュースの中ではコレが一番好き!Lindaの自作曲というのが大きいのかもしれませんが、ソウル系プロデューサーの色とLindaの個性のバランスが一番とれていると思います。
https://www.youtube.com/watch?v=dqQekMPMvwM

「Not A Little Girl Anymore」
タイトル曲はDavid Bartlet/Emilio Castilo/Stephen KupkaというTower Of Powerのメンバーによる作品です。少し切ないLindaのヴォーカルとMax Middletonのエレピの組み合わせが絶妙な甘く切ないメロウ・チューンに仕上がっています。バック・コーラスを務めるCapability Brownの好サポートもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=nP-ML9MJnX8

「Love Where Are You Now」
Bobby Tench/Ian Samwell作。Tower Of Power Horn Sectionが参加し、Greg Adamsがホーン・アレンジを手掛けています。少し抑えめのヴォーカルながらも、Lindaらしいラブリー感が伝わってくる1曲。こういうの大好き!Tower Of Power Horn Sectionもさすがのホーン・アンサンブルを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=tXsBbaczA8A

「My Grandaddy Could Reggae」
Linda Lewis作。ラブリーなレゲエ・チューン。このあたりはジャマイカ系イギリス人のLindaらしい1曲に仕上がっています。開放的なレゲエ・サウンドとLindaのラブリー・ヴォーカルがよくマッチしています。
https://www.youtube.com/watch?v=od-QF1nOZdk

「I Do My Best To Impress」
Linda Lewis作。前述のようにフリーソウル・クラシックとして人気の高い1曲。やはり、このメロウ・グルーヴが一番Lindaらしいですね。ここでもMax MiddletonのエレピとLindaのヴォーカルが織り成すメロウ・ワールドがサイコーです。
https://www.youtube.com/watch?v=yXqLQ4xtN7E

「May You Never」
John Martyn作品をカヴァー。SSW作品らしい味わい深い仕上がり。Little FeatのLowell Georgeがスライド・ギターで参加しています。
https://www.youtube.com/watch?v=PfsnDJ5C4Uo

「Love, Love, Love」
Linda Lewis作。本編のラストは愛に満ちたビューティフル・バラードで締め括ってくれます。

僕の持つCDには、「Cordon Blues」「Walk About」「The Seaside Song」「The Other Side」「Baby I'm Yours」の6曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。

Linda Lewisの他作品もチェックを!

『Say No More』(1971年)
Say No More

『Lark』(1972年)
Lark ~ Expanded Edition

『Fathoms Deep』(1973年)
Fathoms Deep: Expanded Edition

『Woman Overboard』(1977年)
Woman Overboard

『Hacienda View』(1979年)
アシエンダ・ヴュー(紙ジャケット仕様)

『A Tear and a Smile』(1983年)
A Tear And A Smile by BBR 【並行輸入品】

『Second Nature』(1995年)
Second Nature

『Born Performer』(1996年)
ボーン・パフォーマー

『Whatever』(1997年)
WHATEVER

『Kiss of Life』(1999年)
Kiss of Life
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2015年05月28日

Zumba Cinco『Zumba Cinco』

ヴァイヴを大きくフィーチャーしたジャズ・サンバ作品☆Zumba Cinco『Zumba Cinco』
Zumba Cinco
発表年:1964年
ez的ジャンル:ヴァイヴ・ジャズ・サンバ
気分は... :心がポキッと・・・

今回はブラジルのジャズ・サンバ作品の中からZumba Cinco『Zumba Cinco』(1964年)です。

Zumba Cincoは、Ivan Botticelli(p)、Annibal Ribeiro Goncalves(b)、Ernesto Ribeiro Goncalves (viola)、Antonio Carlos Leite(ds)、Fernando Jorge Semi Maxnuk(vibe)の5名から成るジャズ・サンバ・ユニット。

ヴァイヴ入りの編成のジャズ・サンバ・ユニットというのがユニークですね。そんな特徴を活かして『Zumba Cinco』は、ヴァイヴを大きくフィーチャーしたラウンジ感のあるジャズ・サンバ作品に仕上がっています。

また、アルバムの最初と最後がModern Jazz Quartetのカヴァーというのも印象的です。MJQの影響からか、室内楽的な演奏を聴くことができる曲もあります。

この時代は多くのジャズ・サンバ・ユニットが作品を残していますが、このヴァイヴ・ジャズ・サンバは実に個性的かつスタイリッシュな1枚だと思います。

プロデュースはNilo Sergio

ヴァイヴ好きの人にはぜひチェックして欲しい1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Bluesology」
Modern Jazz Quartetのカヴァー(Milt Jackson作)。ヴァイヴの音色が心地好い小粋なジャズ・サンバ。2分半強の演奏ですが、各プレイヤーに見せ場があるのがいいですね。

「Bem De Amar」
スタイリッシュなラウンジ感が魅力の1曲。ジャズ・サンバから一瞬ハードバップになる部分も格好良いですな。

「Zumba Tema」
Mauricio Tapajos作。アフロ・サンバ的なリズムと室内楽的なピアノやヴァイヴの音色の組み合わせが面白い演奏。
https://www.youtube.com/watch?v=IPQOSLxYLO0

「Moca Do Biquinho」
Vica Gifoni/Mario de Castro作。寛いだ雰囲気のラウンジ感が心地好い1曲。ヴァイヴの音色に癒されます。

「Remenofis 1」
緩急のある変幻自在な演奏で楽しませてくれます。彼らのセンスの良さを感じます。

「A Hard Day's Night」
John Lennon/Paul McCartney作。お馴染みThe Beatlesの大ヒット曲をカヴァー。ただし、曲の中盤以降までは「A Hard Day's Night」のカヴァーだとはわかりません(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=AWecJ5rD2fY

「Tema Feliz」
Duruval Ferreira/Regina Werneck作。軽やかなピアノとヴァイヴの掛け合いが爽やかで心地好いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=B9ZyN2IisH0

「Preciso Aprender So」
Marcos Valleのカヴァー。Marcosのオリジナルは『O Compositor E O Cantor』(1965年)に収録されています。メロウな演奏で魅了します。

「Quintessencia」
J. T. Meirelles作。このユニットらしいヴァイヴ入りジャズ・サンバの魅力を堪能できます。

「Detalhe Do Samba」
Mauricio Einhorn/Arnaldo Costa作。僕の一番のお気に入り。ラウンジ感のあるジャズ・サンバはヴァイヴ好きの人にはたまらない仕上がりです。

「Garota De Touquinha」
Milton Nascimento作。小気味良いラウンジ・ジャズには気品が漂います。

「Django」
ラストはModern Jazz Quartetのカヴァーで締め括ってくれます(John Lewis作)。ヴィオラン、ピアノ、ヴァイヴが奏でる哀愁感にグッときます。

最近、疲れ気味・・・
少しスタミナつけないと。
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2015年05月27日

Nathan Haines『Squire For Hire』

Phil Asher全面プロデュース。西ロンドンの格好良さを実感できる1枚☆Nathan Haines『Squire For Hire』
Squire for Hire
発表年:2003年
ez的ジャンル:西ロンドン系ジャズ/クロスオーヴァー
気分は... :肉みかん???

今回はニュージーランド出身、ロンドンを拠点に活躍するサックス奏者Nathan Haines『Squire For Hire』(2003年)です。

Nathan Hainesの紹介は、『Sound Travels』(2000年)に続き2回目となります。

前回紹介した『Sound Travels』(2000年)は、restless soul名義でPhil Asherがプロデュースしていますが、その次作となる本作『Squire For Hire』(2003年)もPhil Asherが全面プロデュースしています。

その意味では、前作以上にNathan HainesとPhil Asherのコラボがこなれてきた印象を受けます。

アルバムには2人以外に、Mike PattoReel People)、Mark De Clive-LoweChris FrankDa Lata)といった西ロンドンの気鋭のアーティストが参加しています。

また、Marlena ShawGuida De PalmaVanessa FreemanShelley NelsonRich MedinaMarcus BeggLyric Lといった多彩なヴォーカル陣がゲスト参加し、アルバムに彩りを添えてくれます。

前作『Sound Travels』同様、殆どがヴォーカル曲なのでクラブジャズ好き以外の人でも聴きやすい1枚だと思います。

気付けば10年以上前のアルバムですが、この頃の西ロンドンの音は今聴いても格好良いですね。

全曲紹介しときやす。

「Squire For Hire」
タイトル曲は大物女性シンガーMarlena Shawをフィーチャー。ハモンド・オルガンの効いたジャズ・ファンク・サウンドをバックに、Marlenaが貫録たっぷりにスポークン・ワード調のヴォーカルを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=ka0Sx1J29kQ

「Folk Jazz」
Nathanの父親でジャズ・ベーシストのKevin Hainesをフィーチャー。シタールが印象的なブレークビーツ調のサウンドで親子共演を実現させています。

「O Misterio」
ポルトガル出身の女性シンガーGuida De PalmaとNathanと同じくNZ出身で西ロンドンを拠点としていた人気アーティストMark De Clive-Loweをフィーチャー。Guida De Palmaの透明感のあるヴォーカルが栄える爽快なクロスオーヴァーに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=tMg3PABJvqw

「Springtime Rain」
USのHip-HopアーティストRich Medinaのスポークン・ワードをフィーチャー。スポークン・ワードとNathanのソプラノ・サックスが醸し出す落ち着いた雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=OoSd1rvqTXg

「Nothing New」
Shelly Nelsonの女性ヴォーカルをフィーチャー。クラブジャズらしい格好良さをストレートに実感できます。
https://www.youtube.com/watch?v=2SBCk_EbsRM

「FM」
Donald Fagen作。Steely Dan作品をカヴァー。Mike PattoとVanessa Freemanがヴォーカルをとっています。オリジナルの雰囲気を重視したカヴァーでSteely Danへのリスペクトを示してくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=-lQdu7j27f0

「U See That」
Vanessa FreemanとMarcus Beggのヴォーカルをフィーチャー。トライバルなビートとChris Frankのアコースティック・ギターが印象的なダンサブル・チューンです。Nathanもサックスとフルートの両方で盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=gnhuSi-wGAM

「Doot Dude」
Lyric L(Lillian Mgbado)のスポークン・ワードをフィーチャー。西ロンドンらしいアッパーなブロークンビーツで一気に駆け抜けます。
https://www.youtube.com/watch?v=PFikmaTHiSo

「Oblivion」
ストリングスをバックにNathanがサックスのみならずヴォーカルも披露してくれるオールド・ジャズ感のある仕上がり。

「Let It Go」
Rich Medinaをフィーチャー。Rich Medinaのスポークン・ワードのせいか、聴いているとGil Scott-Heronを思い出してしまいますね。Vanessa Freemanのバッキング・ヴォーカルもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=4uh7k4jq080

「Right By Your Side」
Vanessa FreemanとMarcus Beggの男女ヴォーカルをフィーチャー。シングル・カットもされたこの曲が本作のハイライトかもしれませんね。爽快に疾走するダンサブル・チューンは実にキャッチーです。
https://www.youtube.com/watch?v=JVMNYoy0Gp4

「The Last Dance (Make It Good)」
ラストはNathanのフルートが先導するドリーミーなブロークンビーツで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=CWkCIWAUabc

Nathan Hainesの他作品もどうぞ!

『Sound Travels』(2000年)
Sound Travels

Marco Di Marco feat. Nathan Haines『My London Friends』(2004年)
My London Friends

『Life Time』(2005年)
Life Time

『Right Now』(2007年)
Right Now

『Music for Cocktail Lovers』(2008年)
Music for Cocktail Lovers

『Heaven and Earth』(2010年)
Heaven & Earth

『The Poet's Embrace』(2012年)
Poet's Embrace

『Vermillion Skies』(2013年)
Vermillion Skies * New Zealand Jazz *

『5 a Day』(2014年)
5 A Day
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2015年05月26日

Ronn Matlock『Love City』

Michael Stokesプロデュースのモダン・ソウル作品☆Ronn Matlock『Love City』
Love City
発表年:1979年
ez的ジャンル:Michael Stokes系モダン・ソウル
気分は... :音楽が一番の良薬!

昨日はストレス発散で仕事帰りに中古CD漁りへ・・・
時間があまりなくて2軒しか回れませんでしたが、満足できる作品を何枚かゲットでき、ここ数日のモヤモヤした気持を吹き飛ばすことができました。

やはり、僕にとって音楽が一番の良薬のようです。

さて、今回はソウル系ソングライターRonn Matlock唯一のアルバム『Love City』(1979年)です。

Ronn Matlockは1947年デトロイト生まれの男性ソウル・シンガー/ソングライター。

ソングライターの仕事としては、当ブログでも紹介したKeith Barrow『Physical Attraction』(1978年)がお馴染みですね。同作で「If It's Love That You're Looking For」「You Know You Want To Be Love」For」という2曲のフリーソウル・クラシックをMichael Stokesとの共作で提供しています。

それ以外にもEddie KendricksMillie Scott等のアーティストに楽曲を提供しています。

本作『Love City』(1979年)は、Ronn Matlock唯一のアルバムであり、前述のKeith Barrow『Physical Attraction』(1978年)を手掛けたMichael Stokesが本作もプロデュースしています。

シンガーとしてのMatlockはBarry Whiteばりのバリトン・ヴォーカルが印象的です。その意味では「I Can't Forget About You」「You Got The Best Of Me」あたりのメロウ・ミディアムが彼のヴォーカルの魅力を最も実感できると思います。アルバムで一番目立つ曲はシングルにもなったディスコ・ブギー「Let Me Dance」ですが・・・

B級感は否めないですが、Michael Stokesプロデュース作として押さえておいて損はしない1枚だと思います。

楽曲はすべてRonn Matlockのオリジナルです。

全曲紹介しときやす。

「Let Me Dance」
シングルとしてR&Bチャート・インしたディスコ・ブギー。アーバンなキラキラ感があっていいですね。ラテン・フレイヴァーが効いているのも僕好み!Michael Stokesの手腕の確かさを実感できます。
https://www.youtube.com/watch?v=13F4raK5viY

「Love City」
タイトル曲はファンキー・リズムが牽引するダンサブルな仕上り。女性コーラスやホーン隊も盛り上げてくれます。Matlockのバリトン・ヴォーカルが全体に落ち着きを与えて、大人のダンサブル・チューンにしてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=jSo54mvSDJc

「I Can't Forget About You」
このメロウ・ミディアムは「Let Me Dance」と並ぶ本作のハイライトかもしれませんね。MatlockのBarry Whiteばりのバリトン・ヴォーカルの魅力を存分に堪能できます。女性コーラスを伴ったエレガントなストリングスもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=1m2foacg9VE

「Feeling Something」
この曲もMatlockのバリトン・ヴォーカルが引き立つミディアム・グルーヴ。少し地味ですが、ジワジワくるファンキー感が好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=cQgv_OShi1c

「Back Street」
フィリー調のダンス・チューン。1979年の音にしては少し古く臭い気もしますが、Matlockの声質に曲調がフィットしていると思います。
https://www.youtube.com/watch?v=tJKoDYTjII8

「Teke Me To The Top (Of Your Mountain)」
しみじみと聴かせるバラード。ジェントルなバリトン・ヴォーカルで包み込んでくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=vwK6ibyEaqE

「You Got The Best Of Me」
この曲も大好き。Matlockの落ち着いたヴォーカルが栄える大人のアーバン・メロウ。Michael Stokesのアレンジもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=1m2foacg9VE

「Working Man」
ラストはビューティフル・バラードでしっとりと締め括ってくれます。

CDにはボーナス・トラックとして、「Let Me Dance」「You Got The Best Of Me」のシングル・ヴァージョンが収録されています。

ご興味がある方はKeith Barrow『Physical Attraction』(1978年)もチェックを!

Keith Barrow『Physical Attraction』(1978年)
Physical Attraction
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