2015年05月25日

Sheila Landis With the Larry Nozero Quartet『Bebop Angel』

小粋でラブリーな女性ジャズ・ヴォーカル作品☆Sheila Landis With the Larry Nozero Quartet『Bebop Angel』
Bebop Angel
発表年:1982年
ez的ジャンル:レア・グルーヴ系女性ジャズ・ヴォーカル
気分は... :ラブリー・ヴォーカル聴いてプラス思考!

今回は女性ジャズ・シンガーSheila Landisがジャズ・サックス/フルート奏者Larry Nozero率いるカルテットと共演した『Bebop Angel』(1982年)です。

デトロイト出身の女性ジャズ・シンガーSheila Landisに関して、当ブログで紹介したのは以下の3枚。

 『Guess I'll Call It Love』(1981年)
 『Singer/Songwriter』(1983年)
 Sheila Landis/Rick Matle『Colors Of Brazil』(2001年)

また、Sheilaと同じくデトロイトを拠点に活動していたジャズ・サックス/フルート奏者Larry Nozeroについては、レア・グルーヴ人気作『Time』(1975年)を紹介済みです。

本作のレコーディング・メンバーは、Sheila Landis(vo、wind chimes、cowbell)、Larry Nozero(sax、fl)、Todd Carlon(p、el-p)、Ned Mann(b)、Jonathon Peretz(ds)、Jack Brokensha(vibe)、Kasuku Mafia(bcl)。

ブラジリアン・フィーリングとスウィンギーな感覚を絶妙にブレンドさせた小粋なサウンドと、テクニックを駆使しつつもラブリーな魅力に満ちたSheilaのヴォーカルが見事に調和した至極の女性ジャズ・ヴォーカル作品に仕上がっています。

ブラジリアン色の強い「Schemes Of Mad September」「Rainflower」あたりに惹かれますが、さまざまなタイプの楽曲で楽しませてくれるのも本作の魅力だと思います。

女性ジャズ・ヴォーカル作品としてのトータルな完成度では、彼女の作品の中でも1、2位を争う出来栄えだと思います。

全曲紹介しときやす。

「Schemes Of Mad September」
開放的なサンバのリズムとスウィンギー感が程良くブレンドした本作のハイライト。Sheilaのラブリーなヴォーカルもサイコー!

「Ordinary Rain」
小粋でメロウなジャジー感が心地好い1曲。緩急でメリハリをつけている点も印象的です。Larry Nozeroのサックスも流石です。

「She Has Ended It For Us」
美しくも切ないバラードを素晴らしい表現で歌い上げます。ブラジリアン調の楽曲とは一味違うSheilaの魅力を実感できます。

「Cleans Weep」
この曲の主役はLarry Nozeroのサックス。彼のサックスを存分に堪能できるサンバ・フュージョン調のインスト。

「Rainflower」
Sheilaのキュートな魅力が弾けるメロウ・ボッサ調の仕上がり。スウィンギーな演奏を上手く織り交ぜています。涼しげなLarry Nozeroのフルートもグッド!

「I Want To Join Their Song」
小粋なビ・バップ。思わずお酒が欲しくなる女性ジャズ・ヴォーカルって感じがいいですな。

「Sax Billy」
SheilaとLarry Nozeroをなじめとするバック陣の一体感が伝わってくるセンス抜群のジャジー・ポップ。

「Nightwalking」
心地好いヴァイヴの音色と思わせぶりなSheilaのヴォーカルが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=nUQx283ND9U

「Lonely One」
ミステリアスな雰囲気です。憂いを帯びながらも透明感のあるSheilaの美しいヴォーカルに魅了されます。。

「I Try To Pretend」
本編のラストは寛いだ雰囲気のバラードで締め括ってくれます。中盤にバック陣がスウィンギーに盛り上げてくれます。

「My Shining Hour」
国内盤ボーナス・トラック。Johnny Mercer/Harold Arlen作のスタンダード。軽快なアップテンポで聴かせてくれるのがいいですね。中盤以降のSheilaのスキャットとバック陣の掛け合いで盛り上がります。

Sheila Landisの他作品もチェックを!

『Guess I'll Call It Love』(1981年)
Guess I’ll Call It Love

『Singer/Songwriter』(1983年)
Singer/Songwriter

Sheila Landis/Rick Matle『Colors Of Brazil』(2001年)
Colors of Brazil

また、レア・グルーヴ好きはLarry Nozero『Time』(1975年)もチェックを!

Larry Nozero『Time』(1975年)
Time
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2015年05月24日

Hiatus Kaiyote『Choose Your Weapon』

さらに進化したハイブリッドなフューチャー・サウンド!☆Hiatus Kaiyote『Choose Your Weapon』
Choose Your Weapon
発表年:2015年
ez的ジャンル:フューチャリスティック&ハイブリッド系オージー・バンド
気分は... :コヨーテではなくマンドリル?

今回は新作アルバムから、オーストラリアのフューチャリスティック・ハイブリッド・バンドHiatus Kaiyoteの2ndアルバム『Choose Your Weapon』です。

CDショップでどの売場に置くのか悩む作品ですが、僕は某大手ショップのR&B/Soul売場でゲットしました。

2011年にオーストラリア、メルボルンで結成されたグループHiatus Kaiyoteの紹介は、1stアルバム『Tawk Tomahawk』(2013年)に続き2回目となります。

1stアルバム『Tawk Tomahawk』(2013年)は、紅一点のメンバーNai Palmの存在感のあるヴォーカルと、ソウル、ジャズ、Hip-Hop、フォーク、クロスオーヴァー、ダウンテンポ、映画音楽、クラシック等を呑み込んだハイブリッドなフューチャー・サウンドが印象的でした。

Q-Tip参加ヴァージョンも話題となった「Nakamarra」Erykah Baduから絶賛され、ネオソウル・バンドの新星として紹介される一方、『Jazz The New Chapter 2』『Tawk Tomahawk』が取り上げられたように、"今ジャズ"的な観点からも注目を浴びた1枚です。

そして真価を問われる2ndアルバムでしたが、1stからのバンドの進化を示してくれた素晴らしい1枚に仕上がっています。

1st同様にNai Palm(vo、g、key)、Paul Bender(b、g、key、prog)、Simon Mavin(key、vocoder、per)、Perrin Moss(ds、per、key、b)という4名のラインナップです。プロデュースも彼ら自身で手掛けています。

このバンドの持つネオソウル、今ジャズ、クロスオーヴァーな側面をそれぞれ進化させ、しかもそれらを見事に調和させ、このバンドしか生みだせない独自サウンドの確立に成功しています。また、変幻自在の演奏で1曲の中に様々な表情があるのも魅力です。

『Tawk Tomahawk』で唯一不満は、全10曲中5曲が2分未満の小曲という尺の問題でしたが、本作は小曲も含めて全18曲という構成であり、その点でも満足させてくれます。
ある点です。

また、大物Hip-HopプロデューサーSalaam Remiがエグゼクティヴ・プロデューサーとして名を連ねている点も興味深いです。

ジャケがコヨーテではなくマンドリルなのが面白いですね(笑)

どこまで進化するのか天井が見えない凄みを感じる1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Choose Your Weapon」
アルバムのプロローグ的な小曲ですが、このバンドのハイブリッドなフューチャー・サウンドを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=Gw9lR9V4nL4

「Shaolin Monk Motherfunk」
曲の表情が変化していく様が印象的です。Jazz The New Chapter的な観点からも面白い1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=ya7aDtEdTTo

「Laputa」
浮遊するサウンドをバックに、Nai Palmのコケティッシュな魅力を堪能できます。
https://www.youtube.com/watch?v=Zaf8GCiuOV0

「Creations Part One」
インタールード。
https://www.youtube.com/watch?v=VgBF2usl0Xk

「Borderline With My Atoms」
淡々とした序盤から、ジワジワと盛り上がってきます。ミュージカルの挿入歌のような雰囲気もあります。
https://www.youtube.com/watch?v=5ZZUWioDFRU

「Breathing Underwater」
このグループらしいハイブリッドなフューチャー・サウンドの中をNai Palmのヴォーカルが自由に駆け巡ります。
https://www.youtube.com/watch?v=9ZVMViSx6Ek

「Cicada」
エスニック・テイストのインタールード。
https://www.youtube.com/watch?v=mwdchqdbdtM

「Swamp Thing」
フューチャリスティックな雰囲気にグッとくるエレクトリック・ソウル。クロスオーヴァー好きの人は気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=A2-XVsfVDgU

「Fingerprints」
しっとりとしたメロウ・サウンドが心地好いネオソウル調の仕上がり。こういう曲を聴くと、本作をR&B/Soul売場に置きたくなるのがわかります。
https://www.youtube.com/watch?v=SQTk4RLbbXQ

「Jekyll」
ジャズ・ヴォーカル作品風のしっとりとした序盤と、リズミックなバンド・アンサンブルを楽しめる中盤、ネオソウル調の終盤と1曲で3度楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=DIiyASgbyVM

「Prince Minikid」
夢の中のような音世界が印象的な1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=aCtrJX3eKgA

「Atari」
人力ドラムンベース的なフューチャー・サウンドで楽しませてくれるJazz The New Chapter的な1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=CybN3jCHnDk

「By Fire」
前の曲の流れを受け継ぐ、フューチャリスティックな雰囲気です。クロスオーヴァーと今ジャズのいいとこ取りのサウンドが魅力です。
https://www.youtube.com/watch?v=ZXZMUwxA-gQ

「Creations Part Two」
インタールード。
https://www.youtube.com/watch?v=fSQMZWcTsUY

「The Lung」
このバンドの持つハイブリッド感を楽しめます。フューチャリスティックなBecca Stevens Bandといった趣もあります。
https://www.youtube.com/watch?v=1NN1-CC8BpY

「Only Time All The Time/Making Friends With Studio Owl」
J Dilla的な雰囲気のインタールード。
https://www.youtube.com/watch?v=vDYAN2yI_9w

「Molasses」
Nai Palmのヴォーカルに魅了されるネオソウル調のメロウ・チューン。終盤のハイパー・サウンド的な展開もグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=ZEZ43-Cfhd0

「Building A Ladder」
ラストは緩急織り交ぜたミディアム。さり気ないですが、このバンドの変幻自在ぶりに浸りながらエンディングを迎えます。
https://www.youtube.com/watch?v=R5KTAnMIgaA

未聴の方は1st『Tawk Tomahawk』(2013年)もチェックを!

『Tawk Tomahawk』(2013年)
Tawk Tomahawk
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2015年05月23日

Blossom Dearie『That's Just The Way I Want To Be』

人気曲「I Like London in the Rain」収録!☆Blossom Dearie『That's Just The Way I Want To Be』
ザッツ・ザ・ウェイ・アイ・ウォント・トゥ・ビー
発表年:1970年
ez的ジャンル:ウィスパー・ヴォイス系女性ジャズ・シンガー
気分は... :London, London・・・

コケティッシュなウィスパー・ヴォイスが魅力の女性ジャズ・シンガーBlossom Dearie『That's Just The Way I Want To Be』(1970年)です。

フリーソウル/レア・グルーヴ人気盤としてもお馴染みの1枚ですね。

N.Y.出身のジャズ・シンガー/ピアニストBlossom Dearie(1926-2009年)の紹介は、『1975:From The Meticulous to the Sublime』に続き2回目となります。

本作『That's Just The Way I Want To Be』(1970年)は、英国Fontanaレーベルでの最終作であり、ロンドン録音です。

レコーディング・メンバーはBlossom Dearie(vo、p)、Ian Carr(flh)、Kenny Wheeler(tp)、Harold McNair (ts、fl)、Ray Warleigh(fl)、Spike Wells(ds)、Daryl Runswick(b)、Jeff Clyne(b)、The Ladybirds(vo)です。

プロデュースはPete King、アレンジはBrian Gascoigneが手掛けています。

UKジャズの精鋭が奏でるポップでグルーヴィーなサウンドをバックに、Blossomのコケティッシュなウィスパー・ヴォーカルを存分に楽しめます。

John LennonGeorgie FameDusty SpringfieldといったUKの人気アーティストに因んだ曲が収録されているのもロンドン録音らしいですね。

グルーヴィーなフリーソウル人気曲「I Like London in the Rain」、キュートなガ―リー・ポップ「Long Daddy Green」、ドリーミー・ボッサ「I Know the Moon」、哀愁ボッサ「Yesterday When I Was Young」など聴き所満載の1枚です。

いつ聴いても彼女のコケティッシュなヴォーカルにKOされてしまいます。

全曲紹介しときやす。

「That's Just the Way I Want to Be」
Jim Council/Blossom Dearie作。タイトル曲はミステリアスなフォーキー感が印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=JGFm05Mx2nY

「Long Daddy Green」
Blossom Dearie/Dave Frishberg作。切なさとキュートさが同居するガ―リー・ポップ。アレンジの妙が光ります。個人的にはアルバムで一番のお気に入り。

「Sweet Surprise」
Jim Council/Blossom Dearie作。

「Hey John」
Jim Council/Blossom Dearie作。John Lennonへのトリビュート・ソング。『1975:From The Meticulous to the Sublime』でも再演しています。Blossomらしいキュートなジャジー・ポップに仕上がっています。

「Sweet Georgie Fame」
Blossom Dearie/Sandra Harris作。こちらはGeorgie Fameへのトリビュート・ソング。『Sweet Blossom Dearie』(1967年)で取り上げた曲の再演です。オーケストレーションを配したエレガントな雰囲気がいいですね。

「Both Sides Now」
Joni Mitchellの名曲をカヴァー。素敵なアレンジを伴ったBlossomらしいカヴァーに仕上がっています。

「Dusty Springfield」
Jim Council/Blossom Dearie/Norma Tanega作。タイトルの通り、Dusty Springfieldがへのトリビュート・ソング。オーケストレーションをバックにしたビューティフル・バラードに仕上がっています。

「Will There Really Be a Morning」
John Wallowitc/Emily Dickinson作。落ち着いた雰囲気ながらグルーヴィー感もあるのがいいですね。

「I Know the Moon」
Jim Council/Blossom Dearie作。ボッサ・テイストのドリーミー・ポップ。バック陣の小粋な演奏がコケティッシュ・ヴォーカルを引き立てます。
https://www.youtube.com/watch?v=_9Mr-pHd7ic

「Inside a Silent Tear」
Blossom Dearie/Peter King作。コケティッシュながらもBlossomの円熟味を感じるミディアム。
https://www.youtube.com/watch?v=D2-EXN4DSbo

「Yesterday When I Was Young」
Charles Aznavour/Herbert Kretzmer作。哀愁モードの切ないボッサ・グルーヴ。Blossomのコケティッシュなウィスパー・ヴォーカルと哀愁サウンドがよくマッチしています。
https://www.youtube.com/watch?v=hT4nVFwIgk0

「I Like London in the Rain」
Jim Council/Blossom Dearie作。本作のハイライト。フリーソウル人気曲としてもお馴染みのグルーヴィー・ポップ。イントロのブレイクの格好良さも魅力ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=PT1Dm6Ni1eQ

Blossom Dearieの他作品もチェックを!

『Blossom Dearie』(1956年)
ブロッサム・ディアリー+3

『Give Him the Ooh-La-La』(1957年)
Give Him the Ooh La La

『Once Upon a Summertime 』(1958年)
Once Upon a Summertime

『May I Come In?』(1964年)
May I Come in

『Sweet Blossom Dearie』(1967年)
スウィート・ブロッサム・ディアリー

『My New Celebrity Is You』(1975年)
My New Celebrity Is You

『1975:From The Meticulous to the Sublime』(1975年)
1975 : From the Meticulous to the Sublime

『Winchester in Apple Blossom Time』(1977年)
ウィンチェスター・イン・アップル・ブロッサム・タイム
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2015年05月21日

Nuwamba『Above The Water』

ネオソウル好きはチェックしておきたいインディ作品☆Nuwamba『Above The Water』
アバヴ・ザ・ウォーター
発表年:2005年
ez的ジャンル:インディ・ネオソウル
気分は... :気取らない心地好さ...

今回は2000年代インディ・ソウルからNuwamba『Above The Water』(2005年)です。

Nuwamba(本名:Demetress Cook)はテキサス州フォートワース出身の男性R&Bシンガー。Nuwambaというアーティスト名には、ナイジェリアの言葉で"11月"を意味するのだとか。

そんな彼の唯一のアルバムが『Above The Water』です。

日本では殆ど話題にならなかった1枚ですが、改めて聴き直すと、2000年代前半のネオソウル好きの人にはなかなか楽しめる1枚に仕上がっています。

似た雰囲気のアーティストとして、D'AngeloMaxwellAnthony Hammontonあたりの名前が挙がっていますが、正直彼らほどの圧倒的な存在感はありません。

しかしながら、生音重視のオーガニック・サウンドとジェントルな彼のヴォーカルが生み出すネオソウル・ワールドに惹かれてしまう1枚です。あまり無理をしすぎていない等身大のネオソウルといった趣がいいですね。

自らキーボードを弾き、プロデュース、アレンジ、ソングライティングの多くもNuwamba自身で手掛けています。それ以外に、ネオソウル好きには馴染みのプロデューサー/ミュージシャンErnest GreenErykah Badu作品のプロデュースでも知られるギタリストMadukwu Chinwah等がレコーディングに参加しています。

目立ったキラー・チューンがある訳でもありませんが、アルバムを貫くグッド・ヴァイヴスが何とも心地好いです。

全曲紹介しときやす。

「Beginning World」
アルバムのイントロと思いきや・・・

「Smooth Intro」
こちらがアルバムのイントロ。ジャジー&メロウなネオソウルらしいい雰囲気でスタートします。

「Tease (Soulmix)」
初期D'Angeloが好きな人なんかは気に入りそうなネオソウル・チューン。ビター・スウィートな感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=DJSbwemj3-A

「Forever」
メロウ・エレピの響きが心地好い1曲。ラストのヴォーカル・ワークもなかなか聴かせます。
https://www.youtube.com/watch?v=kO-G_XjKBIE

「Savior」
シンプルながらも素敵なアコースティック・メロウ。トランペットが盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=JUBHIVJPv8Q

「When Words are Spoken」
ジャジー・メロウなサウンドとスポークン・ワーズ的なヴォーカルが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=D6QiU10ZQa4

「All Mine」
僕の一番のお気に入り。落ち着いた雰囲気のミディアム・チューンですが、じわじわ浸食される感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=YtfhCZiLK2M

「Heaven」
シングルにもなったキャッチーな1曲。オーガニック・サウンドとNuwambaのセクシー・ヴォーカルが生み出す気取らない心地好さにグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=PbeDihbXhp8

「Put it Down」
哀愁モードのネオソウル。ベースがグイグイと引っ張るサウンドが僕好み。

「Above the Water」
タイトル曲はヴィンテージ感のあるオルガン・サウンドが心地好いソウル・チューン。Nuwambaのソウル魂を堪能できます。

「Caught Up」
スクラッチ入りのHip-Hopトラックでアルバムにアクセントをつけています。

「Sweetness」
アフロなパーカッシヴ感が心地好い僕好みのメロウ・グルーヴ。意外にありそうでないタイプの曲だと思います。

「Tease (Acoustic)」
「Tease」のアコースティック・ヴァージョン。デモ・テープのような雰囲気ですが、それが逆に味かも?

「Take me Away」
「All Mine」と並ぶ僕のお気に入り。オーガニックな雰囲気ながらもセクシーさを醸し出すあたりがこの人らしいのかも?

「Smooth Outro」
アルバムのアウトロながらも6分超もあります。ジャジー・メロウな雰囲気がいい感じです。

「Tease (Ernie G Remix)」
国内盤ボーナス・トラック。「Tease」のリミックスです。他ヴァージョンとの違いを楽しみましょう。

今晩はもう限界・・・やり残しは早起きしてやろうっと!
posted by ez at 01:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月20日

Ralph MacDonald『Port Pleasure』

港町で聴こえてきそうな悦びのサウンド☆Ralph MacDonald『Port Pleasure』
ポート・プレジャー
発表年:1998年
ez的ジャンル:港町系ピースフル・フュージョン
気分は... :ピースフル・サウンドで癒されたい...

脳がお疲れモード・・・こんな時には甘い食べ物とピースフル・サウンドを欲します・・・

こんな気分にフィットしそうな1枚、Ralph MacDonald『Port Pleasure』(1998年)です。

今回は偉大なパーカッション奏者/プロデューサーRalph MacDonald(1944-2011年)の紹介は、『Sound Of A Drum』(1976年)に続き2回目になります。

前回『Sound Of A Drum』を取り上げたのは、2009年でしたが、その2年後の2011年に彼は逝去してしまいました。

以前のエントリーでも書きましたが、Ralph MacDonaldは僕にとっては特別なミュージシャンで、彼が参加しているという理由のみで購入したレコードも何枚かありました。特に、Grover Washington Jr.『Winelight』(1980年)、Roberta Flack『I'm The One』(1982年)、Ralph MacDonald『Universal Rhythm』(1984年)の3枚は学生時代に何度も繰り返し聴いた思い出深い1枚です。

今回紹介する『Port Pleasure』(1998年)は、『Surprize』(1985年)以来、10年ぶりの新作『Reunion』(1995年)で復活したRalph MacDonaldが、『Just the Two of Us』(1996年)に続きリリースしたアルバムです。

全体として円熟味を増し、心地好さを追求したピースフルなメロウ・フュージョン・サウンドを楽しめます。

プロデューサーはRalph MacDonaldWilliam SalterWilliam Eatonの3名。

特にWilliam Salterとは、Roberta Flack & Donny Hathaway「Where Is the Love」Grover Washington Jr.「Just the Two of Us」といった名曲を生んだ名コンビですね。

ソングライティングは上記3名にWilliam Allenを加えた4名で手掛けています

レコーディングにはRalph MacDonald(congas、bongos、per)以下、
Chris Parker(ds)、Steve Gadd(ds)、Anthony Jackson(b)、Abraham Laboriel(b)、Rob Mounsey(key、sys)、Jeff Mirnov(g)、Robert Greenidge(steel drum)、Dennis Collins(vo)、Nadirah Shakoor(vo)、Tom Scott(as、Yamaha WX7)、Grover Washington Jr.(as、ss)等のミュージシャンが参加しています。

Ralph MacDonald好きの人であれば、どこを切っても彼のサウンドで埋め尽くされた大満足の1枚だと思います。

港町で聴こえてきそうな悦びのサウンドを存分に楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「High Tide」
Tom Scottのアルト・サックスをフィーチャー。N.Y.の港からインスパイアされた曲のようですが、ひたすら心地好いメロウ・サウンドに仕上がっています。

「Catch of the Day」
Robert Greenidgeのスティール・ドラムをフィーチャー。Greenidgeのスティール・ドラムとTom ScottのYamaha WX7の音色に癒される至極のピースフル・サウンド。僕の一番のお気に入りです。自然治癒力のある音色ですな・・・
https://www.youtube.com/watch?v=jE4nSZMkWsE

「Can't Let Go」
Dennis Collinsの男性ヴォーカルをフィーチャー。メロウ・ソウル好きの人も気に入るでメロウ・グルーヴです。ピースフル・サウンドとソウル・フィーリングが上手く融合しています。

「Seabreeze」
Grover Washington Jr.のアルト・サックスをフィーチャー。この組み合わせで悪いはずがありません。ゆっくりと時間が流れていくロマンティックな雰囲気がたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=A6dwuVH1Vj0

「The Vibe」
Dennis Collinsの男性ヴォーカルをフィーチャー。カリビアン・テイストの仕上がり。少しを憂いを帯びた感じが印象的です。

「Splash」
ここでもGreenidgeのスティール・ドラムとTom ScottのYamaha WX7が活躍します。一気に夏気分になるサウンドです。

「I Wanna Hold You Tonight」
Nadirah Shakoorの女性ヴォーカルをフィーチャー。艶やかなNadirahのヴォーカルとメロウ・サウンドの組み合わせはサンセット・モードにピッタリです。
https://www.youtube.com/watch?v=bQdK6m78Tcc

「Rio Sunshine」
Grover Washington Jr.のソプラノ・サックスをフィーチャー。タイトルの通り、ブラジリアン・フィーリングです。

「Watching You Watching Me」
Dennis CollinsとNadirah Shakoorをフィーチャー。ひと夏のアバンチュールといった趣の大人のメロウ・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=UgoxAALRE1o

「Believe」
Nadirah Shakoorのフィーチャー。ラストは美しいバラードで締め括ってくれます。

Ralph MacDonaldの他作品もチェックを!

『Sound Of A Drum』(1976年)
サウンド・オブ・ア・ドラム

『The Path』(1978年)
ザ・パス

『Counterpoint』(1979年)
カウンターポイント

『Universal Rhythm』(1984年)
Universal Rhythm

『Just the Two of Us』(1996年)
ジャスト・ザ・トゥ・オブ・アス

『Trippin'』(2000年)
トリッピン
posted by ez at 03:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする