2015年05月02日

Ray Barretto『Senor 007』

ラテン・グルーヴの帝王による『007』シリーズ・カヴァー集☆Ray Barretto『Senor 007』
Senor 007
発表年:1965年
ez的ジャンル:スパイ系N.Y.ラテン・グルーヴ
気分は... :コーヒーブレイク・・・

GW突入ですが、今日も仕事です(泣)

こんな時には能天気なサウンドが聴きたいですね!
セレクトしたのは、ラテン・グルーヴの帝王Ray Barrettoによる映画『007』シリーズの挿入曲カヴァー集『Senor 007』(1965年)です。

ラテン・グルーヴの帝王"ハード・ハンズ"Ray Barrettoについて、これまで当ブログで紹介したのは以下の3枚。

 『Acid』(1968年)
 『The Message』(1972年)
 『La Cuna』(1981年)

前述のように、本作はジェームズ・ボンド (James Bond)を主人公としたお馴染みの映画『007』シリーズの挿入曲をラテン・カヴァーしたアルバムです。

具体的には『Dr. No(007ドクター・ノオ)』(1962年)、『From Russia with Love(007ロシアより愛をこめて)』(1963年)、『Goldfinger(007ゴールドフィンガー)』(1964年)、『Thunderball(007サンダーボール作戦)』(1965年)というSean Connery主演の初期4作からのセレクトとなっています。

「The James Bond Theme」「From Russia With Love」「Goldfinger」等のお馴染みの曲をハード・ハンズなラテン・リズムと共に楽しむことができます。

まぁ、企画盤の要素が強いアルバムであり、他に聴くべきRay Barretto作品がもっとあるかもしれませんが、たまには気軽に楽しめる本作のようなコーヒーブレイク的な作品もいいのでは?

全曲紹介しときやす。

「Mister Kiss Kiss Bang Bang」
John Barry/Leslie Bricusse作。『Thunderball(007サンダーボール作戦)』挿入曲です。ラテン・リズムとホーン・サウンドの組み合わせが心地好いチャチャチャ調の仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=22chSvkQDE0

「Search For Vulcan」
John Barry作。『Thunderball(007サンダーボール作戦)』挿入歌曲です。ムーディーなラテン・リズムが妖しげな雰囲気を醸し出します。
https://www.youtube.com/watch?v=txPstirlAG4

「Jamaica Jump Up」
Monty Norman作。『Dr. No(007ドクター・ノオ)』挿入歌曲です。カリプソ調の明るい演奏は実に開放的です。トロピカルな雰囲気とハード・ハンズによる覚醒的なコンガの組み合わせがいい感じです。

「Thunderball」
Don Black/John Barry作。『Thunderball(007サンダーボール作戦)』挿入曲です。格好良いベースラインが印象的です。疾走感も含めていい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=gdcPoCZ8M2E

「From Russia With Love」
Lionel Bart作。『From Russia with Love(007ロシアより愛をこめて)』挿入曲です。ラテン・カヴァーのイメージが湧かない曲ですが、ボッサ・フィーリングも巧みに取り入れた見事なラテン・カヴァーに仕上がっています。終盤のブレイクもキマっています。

「I Wanna Be A James Bond Girl」
Leroy Holmes/Noel Sherman作。本曲のみ本作のオリジナルです。ボンドとボンド・ガールのお色気シーンがイメージされるムーディーな仕上がりです。

「007」
John Barry作。『From Russia with Love(007ロシアより愛をこめて)』挿入曲です。アフロ・ラテンなリズムの覚醒感とオーケストレーションのエレガントがよくマッチした好カヴァー。個人的にはアルバムで一番のお気に入り。

「Underneath The Mango Tree」
Monty Norman作。『Dr. No(007ドクター・ノオ)』挿入歌曲です。オーケストレーションを配したトロピカル感は何処かのどかで脱力系ですな。

「The James Bond Theme」
Monty Norman作。お馴染みのシリーズ・テーマ。少し落ち着いた雰囲気のボンド・テーマですね。個人的にはもっと弾けたハード・ハンズ全開の演奏が聴きたかった気も・・・
https://www.youtube.com/watch?v=Gj3zL3dSjXE

「Goldfinger」
Anthony Newley/John Barry/Leslie Bricusse作。Shirley Basseyのヴォーカルでお馴染みの『Goldfinger(007ゴールドフィンガー)』挿入歌です。この曲はラテン・リズムがハマりそうなイメージがありましたが的中です。中盤のサックス・ソロも含めて、魅惑のラテン・ジャズに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=5_77bnyDIPA

Ray Barrettoの過去記事もご参照ください。

『Acid』(1968年)
Acid

『The Message』(1972年)
The Message

『La Cuna』(1981年)
ラ・クーナ
posted by ez at 11:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月01日

Monk Higgins『Little Mama』

名曲John Legend「Heaven」の元ネタ「Heaven Only Knows」収録☆Monk Higgins『Little Mama』
Little Mama
発表年:1972年
ez的ジャンル:レア・グルーヴ系R&B/ファンク
気分は... :ソウルフルなサックス!

今回はレア・グルーヴ方面で再評価の高いサックス奏者Monk Higginsが1972年にリリースした『Little Mama』(1972年)です。

Monk Higgins(本名:Milton Bland、1936-1986年)はアーカンソー生まれのサックス奏者/コンポーザー。

1960年代に「Who Dun It」「Gotta Be Funky」といったR&Bヒットを放ち、ジャズ、ブルース、R&B/ソウルのフィールドで数多くのアーティストと共に仕事をしています。

自身のリーダー・アルバムとしては、『Mac Arthur Park』(1968年)、『Extra Soul Perception』(1969年)、『Heavyweight』(1972年)、『Little Mama』(1972年)、『Dance to the Disco Sax』(1974年)、Monk Higgins & Alex Brown『Sheba, Baby』(1975年)といった作品をリリースしています。

定番ブレイクでお馴染みの「One Man Band (Plays All Alone) 」(『Dance to the Disco Sax』収録)、Gang Starr「Next Time」ネタとしても知られるBarbara Masonをフィーチャーした「A Good Man Is Gone」(『Sheba, Baby』収録)といった人気サンプリング・ソースの影響もあり、再評価の高いアーティストですね。

本作のレコーディング・メンバーはMonk Higgins(sax、org)、Wilton Felder(b)、Joe Sample(p、key)Paul Humphrey (ds、per)、Clarence McDonald (p)、Al Vescovo(g)、Freddy Robinson(g、harmonica)、Specialties Unlimited(back vo)です。The Crusaders勢の参加が目立ちますね。

プロデュースはLarry Maxwell。カヴァー2曲以外のソングライティングはMonk HigginsとAlex Brownの共作です。また、Monk Higginsがアレンジ、Alex Brownがヴォーカル・アレンジを手掛けています。

僕が本作を気に入っている最大の理由は、John Legend「Heaven」のサンプリング・ソース「Heaven Only Knows」が収録されているためです。当ブログでも紹介した『Once Again』(2006年)に収録された「Heaven」は、数あるJohn Legend作品の中でもマイ・フェイヴァリット・ソングであり、イントロを聴いただけでグッときてしまいます。そして、その印象的なイントロで使われているソースこそが「Heaven Only Knows」なのです。

ただし、本作は「Heaven Only Knows」のみではなく、アルバム全体としても充実した作品になっています。女性バック・コーラスを配した曲が多く、ソウルフル&ファンキーな味わいの演奏を楽しめます。

サックス奏者のアルバムですが、ソウル/R&B好きに聴いて欲しい1枚ですね。
レア・グルーヴ名盤に相応しい1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Little Mama」
タイトル曲はスワンピーな味わいのソウルフル・チューン。このオープニングを聴けば、彼がレア・グルーヴ方面で再評価が高まる理由が一発でわかると思います。

「Walking In My Sleep」
本作らしいソウルフル女性コーラスとHigginsのサックスが一体化したファンキー・グルーヴです。ソウル好きの人が聴いても十分楽しめるはずだと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=sIHuws-THiw

Black Moon & Cocoa Brovaz「Frame」のサンプリング・ソースとなっています。
Black Moon & Cocoa Brovaz「Frame」
 https://www.youtube.com/watch?v=WfNjFSqEcU0

「Trusting You (La, La, La Song)」
少しイナたい感じのが味わい深くていいですね。女性コーラスに負じと、Higginsのサックスがソウルフルに歌います。

「So Far Away」
Carole Kingの名曲カヴァー。オリジナルは名盤『Tapestry』(1971年)に収録されています。ソウルフル・コーラスとサックスで聴く「So Far Away」もなかなか味わい深いです。
https://www.youtube.com/watch?v=MupeXee3ma0

「Can't Stop」
ドープなファンク・チューンの本曲もかなりグッときますね。演奏全体のブラック・フィーリングもいいですし、ブレイクもキマっています。
https://www.youtube.com/watch?v=FtDZ3mIJltk

「Black Fox」
本作をハイライトに挙げる人も多いのでは?哀愁モードの演奏ですが、さながら探偵/刑事もの映画のテーマ曲って雰囲気ですね。実に味があります!
https://www.youtube.com/watch?v=1fMEGgSFBaU

Hard 2 Obtain「Heels Without Souls」のサンプリング・ソースにもなっています。
Hard 2 Obtain「Heels Without Souls」
 https://www.youtube.com/watch?v=-bdP77tKqIQ

「If」
David Gates作。Breadの永遠の名曲をカヴァー。冒頭の女性コーラスを聴いても「If」だと全くわかりませんが、Higginsのサックスが入ってくると「If」っぽくなってきます。Joe Sampleのハープシコードがアクセントになっています。

「Heaven Only Knows」
前述のように John Legend「Heaven」(2006年)のサンプリング・ソースとなった曲であり、僕にとっての本作のハイライトです。YouTube音源がないのが残念ですが、女性コーラスとHigginsのサックスが天国へと導いてくれそうなファンキー・メロウな演奏がサイコーです。サンプリング・ソース云々の話を抜きにしても、夏モードの曲として重宝するはずです。

John Legend「Heaven」(2006年)
 https://www.youtube.com/watch?v=Gs6ajB9o8b4

「God's In The Blessing Business」
アーシーでソウルフルな味わいが魅力のこの曲も大好き!Higginsの持つソウル・フィーリングを存分に楽しめます。

「Highway Number 101 (Pacific Coast Highway)」
ラストもソウルフルに締め括ってくれます。セクシー女性コーラスとHigginsのサックスの掛け合いがサイコー!グルーヴィーなオルガンも効いています。
https://www.youtube.com/watch?v=xztOC1_2WN4

本作以外はCD化が進んでいないMonk Higgins作品ですが、他作品もCD化して欲しいですね。
posted by ez at 10:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする