発表年:1965年
ez的ジャンル:スパイ系N.Y.ラテン・グルーヴ
気分は... :コーヒーブレイク・・・
GW突入ですが、今日も仕事です(泣)
こんな時には能天気なサウンドが聴きたいですね!
セレクトしたのは、ラテン・グルーヴの帝王Ray Barrettoによる映画『007』シリーズの挿入曲カヴァー集『Senor 007』(1965年)です。
ラテン・グルーヴの帝王"ハード・ハンズ"Ray Barrettoについて、これまで当ブログで紹介したのは以下の3枚。
『Acid』(1968年)
『The Message』(1972年)
『La Cuna』(1981年)
前述のように、本作はジェームズ・ボンド (James Bond)を主人公としたお馴染みの映画『007』シリーズの挿入曲をラテン・カヴァーしたアルバムです。
具体的には『Dr. No(007ドクター・ノオ)』(1962年)、『From Russia with Love(007ロシアより愛をこめて)』(1963年)、『Goldfinger(007ゴールドフィンガー)』(1964年)、『Thunderball(007サンダーボール作戦)』(1965年)というSean Connery主演の初期4作からのセレクトとなっています。
「The James Bond Theme」、「From Russia With Love」、「Goldfinger」等のお馴染みの曲をハード・ハンズなラテン・リズムと共に楽しむことができます。
まぁ、企画盤の要素が強いアルバムであり、他に聴くべきRay Barretto作品がもっとあるかもしれませんが、たまには気軽に楽しめる本作のようなコーヒーブレイク的な作品もいいのでは?
全曲紹介しときやす。
「Mister Kiss Kiss Bang Bang」
John Barry/Leslie Bricusse作。『Thunderball(007サンダーボール作戦)』挿入曲です。ラテン・リズムとホーン・サウンドの組み合わせが心地好いチャチャチャ調の仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=22chSvkQDE0
「Search For Vulcan」
John Barry作。『Thunderball(007サンダーボール作戦)』挿入歌曲です。ムーディーなラテン・リズムが妖しげな雰囲気を醸し出します。
https://www.youtube.com/watch?v=txPstirlAG4
「Jamaica Jump Up」
Monty Norman作。『Dr. No(007ドクター・ノオ)』挿入歌曲です。カリプソ調の明るい演奏は実に開放的です。トロピカルな雰囲気とハード・ハンズによる覚醒的なコンガの組み合わせがいい感じです。
「Thunderball」
Don Black/John Barry作。『Thunderball(007サンダーボール作戦)』挿入曲です。格好良いベースラインが印象的です。疾走感も含めていい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=gdcPoCZ8M2E
「From Russia With Love」
Lionel Bart作。『From Russia with Love(007ロシアより愛をこめて)』挿入曲です。ラテン・カヴァーのイメージが湧かない曲ですが、ボッサ・フィーリングも巧みに取り入れた見事なラテン・カヴァーに仕上がっています。終盤のブレイクもキマっています。
「I Wanna Be A James Bond Girl」
Leroy Holmes/Noel Sherman作。本曲のみ本作のオリジナルです。ボンドとボンド・ガールのお色気シーンがイメージされるムーディーな仕上がりです。
「007」
John Barry作。『From Russia with Love(007ロシアより愛をこめて)』挿入曲です。アフロ・ラテンなリズムの覚醒感とオーケストレーションのエレガントがよくマッチした好カヴァー。個人的にはアルバムで一番のお気に入り。
「Underneath The Mango Tree」
Monty Norman作。『Dr. No(007ドクター・ノオ)』挿入歌曲です。オーケストレーションを配したトロピカル感は何処かのどかで脱力系ですな。
「The James Bond Theme」
Monty Norman作。お馴染みのシリーズ・テーマ。少し落ち着いた雰囲気のボンド・テーマですね。個人的にはもっと弾けたハード・ハンズ全開の演奏が聴きたかった気も・・・
https://www.youtube.com/watch?v=Gj3zL3dSjXE
「Goldfinger」
Anthony Newley/John Barry/Leslie Bricusse作。Shirley Basseyのヴォーカルでお馴染みの『Goldfinger(007ゴールドフィンガー)』挿入歌です。この曲はラテン・リズムがハマりそうなイメージがありましたが的中です。中盤のサックス・ソロも含めて、魅惑のラテン・ジャズに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=5_77bnyDIPA
Ray Barrettoの過去記事もご参照ください。
『Acid』(1968年)
『The Message』(1972年)
『La Cuna』(1981年)