発表年:1983/1984年
ez的ジャンル:Zapp/Roger系ヴォーカル・グループ
気分は... :GWなので特別です・・・
今回はZapp/Rogerファミリーのヴォーカル・グループNew Horizonsの1stアルバムと2ndアルバムの2in1CD『Something New/Gonna Have Big Fun』(1983/1984年)です。
本来は2in1CDは扱いたくないのですが、この形式でしかCD化されておらず、GWということも手伝い2枚まとめて取り上げることにしました。
New Horizonsはオハイオ州デイトンで結成されたヴォーカル・グループ。メンバーはMark Thomas、Bart Thomas、Art Thomas、Varges Thomas、Tim Abramsという4兄弟と従兄弟の5組。
同郷の先輩Roger Troutmanのプロデュースにより、『Something New』(1983年)、『Gonna Have Big Fun』(1984年)という2枚のアルバムをリリースしています。
2枚のうち、僕が特に気に入っているのは1stの『Something New』(1983年)です。
Zapp/Roger名義以外のZappファミリー作品群の中で、最もZapp/Roger色が強いのが『Something New』(1983年)だと思います。
Roger Troutmanをはじめ、Zappファミリーのミュージシャンが全面バックアップし、楽曲もすべてRoger Troutman/Larry Troutmanの作品です。
アルバム全体はマイルドになったZapp/Rogerといった雰囲気でZapp/Roger好きの人は思わずニンマリする曲がズラリと並びます。
一方、2nd『Gonna Have Big Fun』(1984年)もRoger Troutmanプロデュース、Zappファミリー参加ですが、メンバー自身がソングライティングや演奏に関与するようになった分、1stほどモロにZapp/Rogerという雰囲気ではあなく、その分少しインパクトが弱いかも?
いずれにしてもZapp/Roger好きならば要チェックの1枚だと思います。
全曲紹介しときやす。
まずは『Something New』(1983年)の6曲から・・・
「Your Thing Is Your Thing」
オススメその1。シングルにもなった100%Zappな重量ファンク・チューン。Zapp/Rogerならば大満足な仕上り。あえて言うならば、トークボックス入りにしたくなりますね。Hi-C「Leave My Curl Alone」のサンプリング・ソースとなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=SYSNUamWzXA
「I Can't Tell You」
オススメその2。ヴォーカル・グループらしいメロウ・バラード。それでも曲調はあくまでZapp/Rogerテイストです。
https://www.youtube.com/watch?v=AOtqnnDpXmc
「Something New」
オススメその3。タイトル曲もシングルになりました。キャッチーなファンク・グルーヴはNew HorizonsらしさとZapp/Rogerサウンドが上手く融合していると思います。
https://www.youtube.com/watch?v=YN4B0NO0EEU
「County Line」
Zapp/Rogerをひと回りコンパクトにしたような印象のファンク・チューン。Roger Troutmanらしいギター・サウンドも堪能できます。
https://www.youtube.com/watch?v=Le80rT42QCk
「Reaching For New Horizons」
Zapp/Roger作品でも、アルバムのアクセントに使われるパターンの曲調ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=RFTPGwxAR_c
「Your Thing (rap)」
「Your Thing Is Your Thing」のラップ・ヴァージョンといった感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=pbkW-db9omY
ここまでが『Something New』です。
ここから『Gonna Have Big Fun』(1984年)の8曲です。
「Big Fun」
ダイナミックなホーン・サウンドも取り入れた軽快なファンク・チューンですが、Zapp/Rogerな雰囲気はあまり感じません。
https://www.youtube.com/watch?v=7Hkwe8yXhyA
「Searching For That Lady」
哀愁のメロディが印象的です。このグループらしいメロウな味わいを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=_RWD7D3Ff9Q
「Love To Spend The Night」
ヴォーカル・グループとしての実力を示すメロウ・バラード。
「Get Ready, Let's Party」
オススメその4。シングルにもなった楽曲。本作で最もZapp/Roger色が強いメロウ・ファンク・チューン。個人的にも2ndではコレが一番好き。
https://www.youtube.com/watch?v=1gCtusHEtRM
「Dance Frite」
Zapp/Roger調のようで、ビミョーにそうではない感じが面白いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=qXOh61OCHM4
「No One Ever Will」
Roger Troutmanの息子Lynchのアルバム『A Pinch Of Lynch』でも取り上げれていたメロウ&ビューティフルなラブソング。個人的にはLynchが大好きだったので、それと比較すると少し落ちるかも?
https://www.youtube.com/watch?v=kLOcXVbVdu4
Lynch「No One Ever Will」
https://www.youtube.com/watch?v=nvDlR0DD-iQ
「U Can Do (Watcha Wanna)」
Zapp/Rogerサウンドを踏まえて、New Horizonsとしての色を出そうとしている感じが伝わってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=qS_DcU0vaPA
「I See You There」
オススメその5。ラストは素敵なコーラスワークのメロウ・バラードで締め括ってくれます。個人的には、こういったヴォーカル・グループらしい曲をもっと多く入れても良かったような気がします。
https://www.youtube.com/watch?v=LIvbiiG2gbM
Zapp/Roger作品の過去記事もご参照下さい。
Zapp『Zapp II』(1982年)
Zapp『Zapp III』(1983年)
Zapp『The New Zapp IV U』(1985年)
Roger『The Many Facets of Roger』(1981年)
Roger『The Saga Continues...』(1984年)
Roger『Unlimited!』(1987年)
Roger『Bridging The Gap』(1991年)