
発表年:2005年
ez的ジャンル:インディ・ネオソウル
気分は... :気取らない心地好さ...
今回は2000年代インディ・ソウルからNuwamba『Above The Water』(2005年)です。
Nuwamba(本名:Demetress Cook)はテキサス州フォートワース出身の男性R&Bシンガー。Nuwambaというアーティスト名には、ナイジェリアの言葉で"11月"を意味するのだとか。
そんな彼の唯一のアルバムが『Above The Water』です。
日本では殆ど話題にならなかった1枚ですが、改めて聴き直すと、2000年代前半のネオソウル好きの人にはなかなか楽しめる1枚に仕上がっています。
似た雰囲気のアーティストとして、D'Angelo、Maxwell、Anthony Hammontonあたりの名前が挙がっていますが、正直彼らほどの圧倒的な存在感はありません。
しかしながら、生音重視のオーガニック・サウンドとジェントルな彼のヴォーカルが生み出すネオソウル・ワールドに惹かれてしまう1枚です。あまり無理をしすぎていない等身大のネオソウルといった趣がいいですね。
自らキーボードを弾き、プロデュース、アレンジ、ソングライティングの多くもNuwamba自身で手掛けています。それ以外に、ネオソウル好きには馴染みのプロデューサー/ミュージシャンErnest Green、Erykah Badu作品のプロデュースでも知られるギタリストMadukwu Chinwah等がレコーディングに参加しています。
目立ったキラー・チューンがある訳でもありませんが、アルバムを貫くグッド・ヴァイヴスが何とも心地好いです。
全曲紹介しときやす。
「Beginning World」
アルバムのイントロと思いきや・・・
「Smooth Intro」
こちらがアルバムのイントロ。ジャジー&メロウなネオソウルらしいい雰囲気でスタートします。
「Tease (Soulmix)」
初期D'Angeloが好きな人なんかは気に入りそうなネオソウル・チューン。ビター・スウィートな感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=DJSbwemj3-A
「Forever」
メロウ・エレピの響きが心地好い1曲。ラストのヴォーカル・ワークもなかなか聴かせます。
https://www.youtube.com/watch?v=kO-G_XjKBIE
「Savior」
シンプルながらも素敵なアコースティック・メロウ。トランペットが盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=JUBHIVJPv8Q
「When Words are Spoken」
ジャジー・メロウなサウンドとスポークン・ワーズ的なヴォーカルが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=D6QiU10ZQa4
「All Mine」
僕の一番のお気に入り。落ち着いた雰囲気のミディアム・チューンですが、じわじわ浸食される感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=YtfhCZiLK2M
「Heaven」
シングルにもなったキャッチーな1曲。オーガニック・サウンドとNuwambaのセクシー・ヴォーカルが生み出す気取らない心地好さにグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=PbeDihbXhp8
「Put it Down」
哀愁モードのネオソウル。ベースがグイグイと引っ張るサウンドが僕好み。
「Above the Water」
タイトル曲はヴィンテージ感のあるオルガン・サウンドが心地好いソウル・チューン。Nuwambaのソウル魂を堪能できます。
「Caught Up」
スクラッチ入りのHip-Hopトラックでアルバムにアクセントをつけています。
「Sweetness」
アフロなパーカッシヴ感が心地好い僕好みのメロウ・グルーヴ。意外にありそうでないタイプの曲だと思います。
「Tease (Acoustic)」
「Tease」のアコースティック・ヴァージョン。デモ・テープのような雰囲気ですが、それが逆に味かも?
「Take me Away」
「All Mine」と並ぶ僕のお気に入り。オーガニックな雰囲気ながらもセクシーさを醸し出すあたりがこの人らしいのかも?
「Smooth Outro」
アルバムのアウトロながらも6分超もあります。ジャジー・メロウな雰囲気がいい感じです。
「Tease (Ernie G Remix)」
国内盤ボーナス・トラック。「Tease」のリミックスです。他ヴァージョンとの違いを楽しみましょう。
今晩はもう限界・・・やり残しは早起きしてやろうっと!