発表年:2015年
ez的ジャンル:L.A.洒脱ポップ
気分は... :和やかに・・・
今回はL.A.を拠点に活躍するギタリスト/シンガー・ソングライターTopher Mohrの最新ソロ・アルバム『Phlowers』です。
Topher Mohr(本名:Christopher Moore)はミシガン州生まれ。地元のカレッジでのバンド活動を経て、2001年にN.Y.に移住し、ギタリストとしてのキャリアを重ねていきます。2007年には拠点をL.A.に移し、1stソロ・アルバム『True Love on the TV Set』をリリースしています。
その後、Mayer Hawthorneのバンド・メンバーとなり、レコーディングやツアーに参加します。2013年には2ndソロ・アルバム『Phlotilla』をリリースし、昨年には注目の女性アーティストMichelle Shaprowの2ndアルバム『Earth One』のプロデュースを手掛けています。
当ブログでも紹介したJake Oneのディスコ/ファンク・ユニットTuxedoでその才能を如何なく発揮しているMayer Hawthorneですが、彼のバンド・メンバーであったTopher MohrもHawthorneに負けない才能の持ち主ではないでしょうか。
Michelle Shaprow『Earth One』を聴いた時、プロデュースを手掛けたTopher Mohrの手腕にも感心しましたが、そんなTopher Mohrの洒脱なポップ・センスが全開となったのが3rdソロ・アルバムとなる本作『Phlowers』です。
ファンク、ソウル、ジャズ、ボサノヴァ、ロック、レゲエ等のエッセンスを巧みに駆使したカラフルでメロウなポップ・ワールドを楽しめます。
Michelle Shaprowとのデュエット「Moving Right Along」、ボッサ・テイストの「Little House」、ダンサブルな「Do You」、メロウ・フォーキー「Switzerland」あたりが僕のオススメです。
Michelle Shaprow好き、メロウ・ポップ好きの方にぜひ聴いて欲しい1枚です。
全曲紹介しときやす。
「Red Line Express」
哀愁メロディとファンキー・ギターが甘く切ない雰囲気を醸し出すオープニング。
「Look at the Stars」
オススメその1。AORテイストの仕上がりメロウ・ポップ。何処となくSteely Danっぽい雰囲気もありますね。
「Little House」
オススメその2。ボッサ・テイストのアコースティック・メロウ。正に僕好みの1曲。バック・コーラスをMichelle Shaprowが務めている点もポイント高いです。
「Switzerland」
アコギとエレピと優しいTopher Mohrのヴォーカルが織り成す至極のメロウ・フォーキー。
「Moving Right Along」
オススメその3。Michelle Shaprowとのデュエットする本曲が本作のハイライトでしょう。Topher Mohrのポップ・センスがこの1曲に凝縮されていると思います。エヴァー・グリーンな魅力を持ったメロウ・ポップ感がたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=G8WKUpIG3MU
「Let's Get a Taxi」
前曲から一転してレゲエ・チューンです。レゲエ・テイストではなく、本格的にレゲエしている徹底ぶりがいいですね。
「Do You」
オススメその4。80年代の香りがするダンサブル・チューン。このあたりはTuxedoに通じるセンスですね。
「Keep it Coming」
正攻法なギター・ポップです。ただし、僕の好みとは少しズレているかも?
「Juicy Peaches」
オススメその5。アーバン・テイストのメロウ・ポップ。メロウ・ダンサーなダンサブル感と彼らしいポップ・センスを上手く融合させているのがいいですね。
「A Good Indication」
ラストはギタリストTopher Mohrを堪能するインスト。
国内盤CDにはボーナス・トラックとして、「Red Line Express」、「Look at the Stars」、「Little House」、「Switzerland」のアコースティック・ヴァージョンが追加収録されています。
ご興味がある方はTopher Mohrの他作品もチェックを!
『True Love on the TV Set』(2007年)
『Phlotilla』(2013年)