2015年06月07日

Opolopo『Superconductor』

スウェーデンの人気クリエイターによるディスコ/モダン・ブギー☆Opolopo『Superconductor』
Superconductor
発表年:2015年
ez的ジャンル:北欧ディスコ/モダン・ブギー
気分は... :さしこ返り咲き女王!

今回はクラブミュージック新作からスウェーデン在住のプロデューサー/クリエイターOpolopoの最新作『Superconductor』です。

ハンガリー出身、スウェーデン在住のクリエイターOpolopo(本名:Peter Major)の紹介は、人気ハウス・クリエイターRasmus FaberによるRF Presentsシリーズの1枚、『RF Presents Opolopo』(2007年)に続き2回目となります。

UKハウスシーンの大御所Joey Negroが主宰するZ Recordsからリリースされた本作『Superconductor』は、80年代モードを意識したディスコ/モダン・ブギー作品に仕上がっています。キーボード奏者であった父親の影響で、70-80年代ジャズ、フュージョン、ディスコ、ソウル等に慣れ親しんできたOpolopoにとって、こうしたディスコ/モダン・ブギー作品を創ることは自然な流れだったのかもしれませんね。

『RF Presents Opolopo』の魅力であったキャッチーかつヴィヴィッドなサウンド・センスは本作でも健在です。

アルバムにはColonel RedKeni BurkeDiane CharlemagneTaka BoomPete SimpsonPaul RandolphSacha WilliamsonErik Dillardといった多彩なゲスト・シンガーが参加しています。Keni BurkeChaka Khanの妹であるTaka Boomあたりの参加は意外ですね。

インスト曲もいくつかありますが、やはりヴォーカルをフィーチャーしたブギー・サウンドの圧倒的なキャッチーさに惹かれます。

とりあえず、「The Best」「So Good」「Feels Good 2 Me」あたりに本作の魅力が凝縮されていると思います。

改めて、Opolopoのサウンド・センスに感心してしまいました。

全曲紹介しときやす。

「The Best」
オススメその1。西ロンドン系作品等でもお馴染みのUKの男性シンガーColonel Redをフィーチャー。このオープニングのブギー・サウンドを聴いて、本作は絶対買い!だと思いました。
https://www.youtube.com/watch?v=_KLnAZyqd_c

「Get On Up」
このトラックはハウス・ミーツ・ディスコ的な仕上りです。。
https://www.youtube.com/watch?v=IrrKgrUmVoE

「So Good」
オススメその2。80年代クラシック「Risin' To The Top」でお馴染みのKeni Burke参加曲。意外な顔合わせですが、格好良いモダン・ブギーで盛り上げてくれます
https://www.youtube.com/watch?v=SAJ8SJs5dEA

「Round And Round」
オススメその3。Joey Negro & Sunburst Band等で知られる女性シンガーDiane Charlemagneをフィーチャー。アーバン・ダンサー感覚の疾走感が心地好い1曲。Diane Charlemagneの艶やかなヴォーカルもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=x5JLz0C20xY

「Feels Good 2 Me」
オススメその4。Chaka Khanの妹である女性シンガーTaka Boomをフィーチャー。アッパーかつヴィヴィッドなブギー・サウンドがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=J0DK2-qAn8k

「Staying Power」
Joey Negro & Sunburst BandのメンバーであるPete Simpsonの男性ヴォーカルをフィーチャー。ホーン・サウンドを効かせた80年代テイストのファンキー・サウンドで駆け抜けます。
https://www.youtube.com/watch?v=IrpBc8_8c9w

「Superconductor」
タイトル曲は硬質なビートのインスト。
https://www.youtube.com/watch?v=__l5cRpEnug

「The Run」
80年代エレクトリック・ファンク調のインスト。
https://www.youtube.com/watch?v=ho-cTyebjyE

「Sustain」
Innerzone OrchestraJazzanovaの作品にも参加しているデトロイトのシンガー/ベーシストPaul Randolphをフィーチャー。セクシー&ソウルフルなPaul Randolphのヴォーカルが栄える官能的トラックに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=GZHu8GQMiEo

「Candy Coated Perfection」
オススメその5。カナダを拠点とする女性シンガーSacha Williamsonをフィーチャー。セクシー&メロディアスなダンサブル感がいいですね。

「Monolith」
インストではコレが一番好きです。軽やかに駆け抜けていく感じが心地好いです。
https://www.youtube.com/watch?v=0FcuYLtORao

「Just Feel The Music」
Taka Boomをフィーチャー。ヴォーカル入りの楽曲の中では一番の変化球ですね。その分、アルバムのいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=PJoUMdWxZJo

「Spare Me The Details」
オススメその6。アメリカ人男性シンガーErik Dillardをフィーチャー。当ブログで紹介した作品でいえば、Richard Earnshaw『In Time』にも参加していました。Erik Dillardのソウルフル・ヴォーカルを活かしたアンダーグラウンド感のあるソウルフル・トラックに惹かれます。
https://www.youtube.com/watch?v=ED9hHPwp5OM

『RF Presents Opolopo』(2007年)
RF プレゼンツ・オポロポ

『Voltage Controlled Feelings 』(2010年)
Opolopo - Voltage Controlled Feelings

『Mutants』(2011年) ※Remixアルバム
Opolopo - Mutants (Audio CD) Japanese import
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2015年06月06日

Hearts Of Stone『Stop The World - We Wanna Get On...』

男性ヴォーカル・グループによるノーザン・ソウル人気作☆Hearts Of Stone『Stop The World - We Wanna Get On...』
ストップ・ザ・ワールド
発表年:1970年
ez的ジャンル:ノーザン・ソウル系男性ヴォーカル・グループ
気分は... :イントロでトキメク!

今回は4人組男性ソウル・ヴォーカル・グループHearts Of Stoneによるノーザン・ソウル作品『Stop The World - We Wanna Get On...』(1970年)です。

Hearts Of Stoneは、The Four Penniesを前身とする男性ソウル・ヴォーカル・グループ。メンバーはCarl CutlerFloyd LawsonJohn MyersLindsey Griffinの4名。

The Four Penniesとして数枚のシングルをリリースした後、Hearts Of Stoneと改名した再スタートをきったグループがMotown傘下のV.I.P.からリリースしたアルバムが本作『Stop The World - We Wanna Get On...』(1970年)です。

結果としてグループ唯一のアルバムとなってしまいましたが、ノーザン・ソウル名盤、フリーソウル人気作として再評価の高い1枚ですね。

フリーソウル人気曲「If I Could Give You The World」、ノーザン・ダンサー「It's A Lonesome Road」、Junior Walker & The All Starsのカヴァー「What Does It Take (To Win Your Love)」アレンジが素晴らしい「You've Made Me So Very Happy」あたりがハイライトでしょうか。

それ以外に「You Gotta Sacrifice (We Gotta Sacrifice)」「He Ain't Heavy, He's My Brother」あたりも僕のオススメです。

プロデュース&アレンジはHenry Cosbyが手掛けています。

イントロを聴いただけでトキメク楽曲が揃っています。

全曲紹介しときやす。

「It's A Lonesome Road」
Floyd Lawson/John Myers/Henry Cosby作。僕の一番のお気に入りのノーザン・ダンサー。ヤングソウルとしては次曲「If I Could Give You The World」が有名ですが、この曲もヤング・ソウルらしい躍動感に溢れています。
https://www.youtube.com/watch?v=vGU0ACBrtS8

「If I Could Give You The World」
Carl Cutler/Floyd Lawson/John Myers/Lindsey Griffin作。フリーソウル人気曲としてお馴染みのヤング・ソウル。イントロのギター・カッティングを聴いただけでトキメキます(笑)。Deee-Lite「Good Beat」、ピチカート・ファイヴ「Thank You」のサンプリング・ソースになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=hwzacpePlRI

「Would You Take A Dime From A Poor Man」
Carl Cutler/Floyd Lawson/John Myers/Henry Cosby作。ヴォーカル・グループとしての実力を堪能できるミデイァム。
https://www.youtube.com/watch?v=-0JNOK4bPso

「Rainy Night In Georgia」
Tony Joe White作。Brook BentonのR&Bヒットで知られる楽曲のカヴァー。しっくり聴かせるバラードで彼らのコーラスワークを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=EAFnvxy0SmE

「You Gotta Sacrifice (We Gotta Sacrifice)」
Floyd Lawson/John Myers/Henry Cosby作。サイケデリック・ソウル調の仕上がりでアルバムをパワー・アップさせています。パーカッシヴな疾走感も含めて僕は好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=cLB_OZ8UyWc

「What Does It Take (To Win Your Love)」
Johnny Bristol/Vernon Bullock/Harvey Fuqua作。Junior Walker & The All Starsのカヴァー。「If I Could Give You The World」、「It's A Lonesome Road」と並ぶ本作の聴きものだと思います。いや完成度ではアルバム随一かもしれません。一度聴いたら、一発で虜になってしまうナイス・カヴァー。
https://www.youtube.com/watch?v=gRT8lyoNS4k

「Yesterday's Love Is Over」
Donna Sekulidis/Henry Cosby/Joe Hinton作。オーケストレーションを配したバラード。僕は苦手なタイプの曲ですが・・・。Cyhi Da Prynce「Hero」のサンプリング・ソースになっています。

「Thank You (Falettinme Be Mice Elf Agin)」
Sylvester Stewart作。Sly & The Family Stoneの大ヒット曲をカヴァー。キャッチーな仕上りですが、楽曲が持つ元々のパワーのおかげという気もします。
https://www.youtube.com/watch?v=n2cxXXTB_Uw

「He Ain't Heavy, He's My Brother」
Bob Russell/Bobby Scott作。The Holliesのカヴァー。感動的なビューティフル・バラードに仕上がっています。しみじみと沁みわたってくる感じが好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=N7sAuNnQ6Ec

「You've Made Me So Very Happy」
Brenda Holloway/Patrice Holloway/Berry Gordy, Jr./Frank Wilson作。Brenda Hollowayのカヴァー。スロウ〜ミディアム系ではコレが秀逸ですね。素晴らしいアレンジとグループのヴォーカル・ワークがうまく噛み合っていますね。
https://www.youtube.com/watch?v=oVpXCzdmUF0

「One Day」
Carl Cutler/Floyd Lawson/John Myers/Lindsey Griffin作。ラストはヴォーカル・グループらしいオーセンティックなスウィート・バラードで締め括ってくれます。

最近、話題のココナッツオイルにハマっています。
コーヒーに、サラダに、納豆に、料理に・・・何にでも使えるのでいいですね。
posted by ez at 01:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月05日

Riovolt『Digital Audio Bossa』

ドイツ人プロデューサーによるブラジリアン・ラウンジ・ダンス作品☆Riovolt『Digital Audio Bossa』
Digital Audio Bossa
発表年:2003年
ez的ジャンル:Iruma系ブラジリアン・ラウンジ・ダンス
気分は... :バイオリズムは変わるか・・・

今週はバイオリズムが悪い気が・・・
この流れを変えるためには音楽の力が・・・

そこで選んだ1枚、ブラジリアンなラウンジ・ダンス・ミュージック作品、Riovolt『Digital Audio Bossa』(2003年)です。

今回はRiovoltはミュンヘン出身のドイツ人プロデューサーNorbert Kupperによるブラジリアン・ユニット。

イタリアの人気レーベルIrma傘下のLa Douceから『Digital Audio Bossa』(2003年)、『Sambarama』(2005年)という2枚のアルバムをリリースしています。さらにAperitivo Recordsから3rdアルバム『Sunshine Suite』(2006年)をリリースしています。

1stアルバムとなる本作『Digital Audio Bossa』(2003年)は、その名の通り、デジタルなクラブボッサ/ブラジリアン・エレクトロニカ作品に仕上がっています。

クラブボッサ、ブラジリアン・ハウス、ブラジリアン・ドラムンベース、ブラジリアン・エレクトロニカといったブラジリアン・フレイヴァーなダンス・ミュージックが1枚で楽しめるのがいいですね。

アルバムにはJu CassouLilian VieiraZuco 103)、Sabrina FidalgoSylvio Ramos、、Fernanda BondNeil VaggersStella Williamsといった多彩なシンガーがフィーチャーされています。

この時期のイタリアのクラブジャズ/ラウンジ好きの人であれば大いに楽しめる1枚だと思います。

このスタイリッシュなサウンドでバイオリズムは変わるか・・・

全曲紹介しときやす。

「Sidewalk Samba」
Ju Cassouの女性ヴォーカルをフィーチャーしたラウンジ感たっぷりのクラブボッサ。ボッサ・ビートにのり、Ju Cassouのキュートなスキャットとサックスが盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=VXqqfhN7Su8

「O Ronco Da Cuica」
ブラジル人SSW、Aldir Blancの作品をカヴァー。当ブログではViva BrasilMaria Joao Quintetのヴァージョンも紹介済みです。Lilian Vieiraの女性ヴォーカルをフィーチャーしたブラジリアン・ドラムン・ベースです。本作と同じ年にリリースされたRosalia De Souza「Maria Moita」Nicola Conteプロデュース)あたりと一緒に聴きたくなりますね。

「Quero Ver」
Sabrina Fidalgoの女性ヴォーカルをフィーチャーしたブラジリアン・ハウス。ブラジリアン・ハウス/ラテン・ハウス好きには間違いないキャッチーさです。ラテン・ピアノやバトゥカーダのアクセントもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=9R9IgR_WuWk

「Da Onda」
Sabrina FidalgoとSylvio Ramosのヴォーカルをフィーチャー。少しミステリアスなラウンジ感に魅せられるボッサ・エレクトロニカ。ここでも軽くドラムン・ベースのエッセンスを入れています。
https://www.youtube.com/watch?v=pYoqH2FUWEA

「Chicaboom」
アコーディオン風の音色が印象的なインスト。アフロ・ブラジリアンなアクセントが効いています。

「Cresce Lentamente」
Ju Cassouをフィーチャー。まさにデジタル・ボッサといった雰囲気です。この時期のイタリアのクラブジャズの典型的な音ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=9EFUAGIZNYw

「Rio」
アフロ・ブラジリアンなハウス・チューン。インストですが聴き応え十分です。

「Um Indio」
Caetano Veloso作品をカヴァー。Fernanda Bondの女性ヴォーカルをフィーチャーしています。Caetano Veloso作品を格好良いクラブミュージックへ見事に変貌させています。個人的にはアルバムで一番のお気に入り。

「Bumbum」
少しお馬鹿モードで弾けた感じがいいですね。クールなムードのアルバムの中で少し浮き気味ですが、こういうの好きです。

「Lied It Up」
Neil Vaggersの男性ヴォーカルをフィーチャーしたブラジリアン・ハウス。妖しげなNeil Vaggersのヴォーカルがディープ・ハウスなサウンドと良くマッチしています。ディープ・ハウス好きにオススメ。
https://www.youtube.com/watch?v=63UCD3QNISc

「Perversao Tropical」
ボッサ・エレクトロニカなラウンジ・チューン。60年代のラウンジ感をデジタルで上手く表現しています。

「Ask Shiva」
幻想的なインスト。
https://www.youtube.com/watch?v=0M98QNRf9SQ

「Love Come Down」
Stella Williamsのヴォーカルをフィーチャーしたアッパー・ハウス。王道のハウス・サウンドで一気に駆け抜けます。

「Bad Girls Suite」
ラストは幻想的なエレクトロニカ・サウンドで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=rJZDZx3MkuA

『Sambarama』(2005年)
Sambarama

『Sunshine Suite』(2006年)
サンシャイン スイート
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2015年06月03日

Black Uhuru『Red』

Sly & Robbieプロデュース。最高傑作の呼び声も高い1枚☆Black Uhuru『Red』
レッド
録音年:1981年
ez的ジャンル:Sly & Robbie系レゲエ・ヴォーカル・グループ
気分は... :神様の遺志を継ぐ・・・

今回は80年代のジャマイカ・レゲエ・シーンを牽引したグループBlack Uhuru『Red』(1981年)です。

1974年ジャマイカ、キングストンで結成されたレゲエ・ヴォーカル・グループBlack Uhuruの紹介は、『Chill Out』(1982年)に続き2回目となります。

本作『Red』は、Derrick "Duckie" SimpsonMichael RoseSandra "Puma" Jonesという最強ラインナップと、レゲエ最強のリズム・セクションSly & Robbie(Sly Dunbar/Robbie Shakespeare)がタッグを組んだ絶頂期の1枚です。

プロデュースは勿論Sly & Robbie

レコーディングにはSly Dunbar(ds)、Robbie Shakespeare(b、p)、Barry Reynolds(g)、Ranchie McLean(g)、Mikey Chung(g)、Dougie Bryan(g)、Keith Sterling(p)、Robbie Lyn(p)、Sticky Thompson(per)といったミュージシャンが参加しています。

彼らの最高傑作に挙げられることも多い本作は、レゲエ・ファン以外への訴求も意識したロック・フィーリングも取り入れたサウンドが印象的です。勿論、Michael Roseの少しダミ声のリード・ヴォーカルを中心とした彼ららしいヴォーカル・ワークも存分に楽しめます。

全体として、尖っていながら実にキャッチーな1枚に仕上がっています。

「Youth Of Eglington」「Sponji Reggae」といったレゲエ・クラシックをはじめ、ニュー・ウェイヴ・フィーリングの「Sistren」「Rockstone」、Sly Dunbarが叩くリズムが印象的な「Utterance」など、レゲエ好き以外の人にも強烈な印象を与えてくれる1枚です。

レゲエの神様Bob Marleyが亡くなったのが1981年5月、本作がリリースされたのも同じ1981年5月。

神様の遺志を受け継ぎ、レゲエ・シーンを背負って立つ覚悟のようなものを感じる1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Youth Of Eglington」
レゲエ・クラシック。軽快なリズムをバックに、少しダミ声のMichael Roseのリード・ヴォーカルにDuckieとPumaのコーラスが絡むキャッチーな仕上り。
https://www.youtube.com/watch?v=Hbp_N8VsFqk

「Sponji Reggae」
この曲もレゲエ・クラシック。Bob Marleyの名曲にも似た風格を感じる1曲ですね。Michael Roseのヴォーカルのフィーリングも実にいいですな。
https://www.youtube.com/watch?v=UP8DTkM3cjM

「Sistren」
ニュー・ウェイヴ感覚のダビー・チューン。ダビーな雰囲気の中で一音一音の動きが鮮明なのがいいですね。大好きな1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=wwXBWinK1qY

「Journey」
Sly & Robbieのリズム隊が牽引します。Michael Roseのダミ声ヴォーカルがクセになってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=4_TFhyzpgUU

「Utterance」
Sly Dunbarが叩く跳ねたリズムが印象的な1曲。このリズムをネタにリズム芸ができそうですね(笑)。
https://www.youtube.com/watch?v=q_SrNtpKOW8

「Puff She Puff」
このグループらしいコーラスワークを楽しめる1曲。それにしてもMichael Roseのダミ声ヴォーカルは雰囲気があっていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=gslBhMiXSU4

「Rockstone」
ニュー・ウェイヴ感覚ですね。Robbie Shakespeareのベースがブイブイ響くのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=k8R6adUoamQ

「Carbine」
少しピッチの速い硬質リズムが突き刺すように響きます。
https://www.youtube.com/watch?v=y8WezI_UlFY

Black Uhuru、最強ラインナップ時代の他作品もチェックを!

『Black Uhuru』(1980年) ※『Showcase』(1979年)のリ・エディション
Black Uhuru

『Sinsemilla』(1980年)
Sinsemilla

『Chill Out』(1982年)
Chill Out

『Tear It Up - Live』(1982年)
Tear It Up - Live

『The Dub Factor』(1983年)
Dub Factor

『Anthem』(1983年)
Anthem
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2015年06月02日

Harold McKinney『Voices And Rhythms Of The Creative Profile』

インパクト大のスピリチュアル・ジャズ☆Harold McKinney『Voices And Rhythms Of The Creative Profile』
ヴォイシズ・アンド・リズムス・オブ・ザ・クリエイティヴ・プロフィール [初回限定盤] [紙ジャケット仕様]
発表年:1974年
ez的ジャンル:Tribe系スピリチュアル・ジャズ
気分は... :凄まじいパワー

ブラック・ジャズの代表的なレーベルの1つTribeで活躍していたピアニスト/コンポーザーHarold McKinney 唯一のリーダー・アルバム『Voices And Rhythms Of The Creative Profile』(1974年)です。

Harold McKinney(1928-2001年)はデトロイト出身。Marcus Belgrave『Gemini II』(1974年)、 Phil Ranelin『Vibes From the Tribe』(1976年)といったTribe名作に参加していたジャズ・ミュージシャンです。

また、Tribe作品ではありませんが、再評価の高いデトロイト・ディスコ・ファンク作品Bohannon『Insides Out』(1975年)にも参加しています。さらにネオソウルの人気アーティストAmp Fiddlerとは師弟関係にあったそうです。

そんなHarold McKinney 唯一のソロ・リーダー・アルバム『Voices And Rhythms Of The Creative Profile』(1974年)です。それ以外にWendell Harrisonとの共同名義によるHarold McKinney & Wendell Harrison『Something For Pops』 (1993年)や、カセットのみでリリースされた『Root Classics』(1989年)といったアルバムもありますが・・・

1974年にリリースされた本作は、壮大なスケールに感動し、衝撃を受けるスピリチュアル・ジャズ作品に仕上がっています。

参加ミュージシャンはHarold McKinney(p、vo)以下、Gwen McKinney(vo)、Marcus Belgrave(tp)、Wendell Harrison(sax、fl)、Darryl Dybka(moog)、Ed Pickins(b)、Ron Jackson(ds)、Billy Turner(per)、Charles Miles(congas)、Carol Taylor(fl、back vo)、Clarence McKinney(back vo)、(back vo)、Ed Gooch(back vo)、Eileen Cohill(back vo)、Faye Blakely(back vo)、Jenine Jackson(back vo)、Sylvia Turner(back vo)、といった面々です。

エレピやムーグ・シンセの音色とHaroldの妻Gwen McKinneyを中心としたゴスペル・クワイア調のコーラス隊とトライバルなリズム隊の織り成すブラック・ジャズは聴く者を圧倒するパワーに漲っています。

特に「Ode To Africa」「In The Moog」「Freedom Jazz Dance」のインパクトは大ですね。この3曲を聴けば、本作の持つ凄まじいパワーを実感できます。

「Freedom Jazz Dance」「Dolphin Dance」以外はHarold McKinneのオリジナルです。

これだけの作品を創れる人のソロ・リーダー作が1作のみとは不条理ですな・・・

全曲紹介しときやす。

「Ode To Africa」
本作を象徴する壮大なスケールのスピリチュアル・ジャズ。アフリカン・リズムにのったブラック・ジャズに重厚なゴスペル・クワイアが加わる音楽絵巻は素晴らしいの一言に尽きます。9分強の演奏があっという間に過ぎてしまいますな。
https://www.youtube.com/watch?v=VG3_PNZCJSw

「Heavenese」
McKinneyと妻Gwen McKinneyの夫婦ヴォーカルを聴けるスピリチュアル・ジャズ・バラード。

「Out Of The Blues」
タイトルの通り、ブルース・フィーリングの演奏を楽しめます。適度にフリーキーな感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=yQgaoHvglVc

「In The Moog」
スペイシーなムーグ・サウンドにトライバルなエッセンスも加わったインパクトのあるマッドな演奏に魅了されます。こういう先人たちがいたからこそ、デトロイト・テクノが生まれたのかもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=S1s_6vaqtbQ

「Corner Stone」
スリリングな演奏で一気に駆け抜け、Marcus Belgraveのトランペット・ソロ、Ron Jacksonのドラム・ソロで盛り上げてくれます。

「Freedom Jazz Dance」
Eddie Harris作のダンス・クラシックをカヴァー。当ブログではMiles DavisWoody HermanBrian Auger's Oblivion Expressのカヴァーも紹介済みです。混沌と覚醒と自由と宇宙が入り混じったブラック・ジャズの醍醐味を堪能できる演奏は、「Ode To Africa」、「In The Moog」と並ぶハイライトだと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=cI4I9cUON7U

「Dolphin Dance」
Herbie Hancock作の名曲をカヴァー。冒頭とラストにJohn Coltrane「A Love Supreme」のエッセンスを散りばめているあたりがブラック・スピリチュアル・ジャズ作品らしいです。
https://www.youtube.com/watch?v=Hxs3OuUgEko

CDにはボーナス・トラックとして、「Ode To Africa (Single Version)」「Jelly Loa」の2曲が追加収録されています。

ご興味がある方は、Marcus Belgrave『Gemini II』(1974年)、 Phil Ranelin『Vibes From the Tribe』(1976年)といったHarold McKinney も参加したTribeレーベルの名作もチェックを!

Marcus Belgrave『Gemini II』(1974年)
Gemini II

Phil Ranelin『Vibes From the Tribe』(1976年)
Vibes From the Tribe
posted by ez at 05:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする