発表年:1970年
ez的ジャンル:ノーザン・ソウル系男性ヴォーカル・グループ
気分は... :イントロでトキメク!
今回は4人組男性ソウル・ヴォーカル・グループHearts Of Stoneによるノーザン・ソウル作品『Stop The World - We Wanna Get On...』(1970年)です。
Hearts Of Stoneは、The Four Penniesを前身とする男性ソウル・ヴォーカル・グループ。メンバーはCarl Cutler、Floyd Lawson、John Myers、Lindsey Griffinの4名。
The Four Penniesとして数枚のシングルをリリースした後、Hearts Of Stoneと改名した再スタートをきったグループがMotown傘下のV.I.P.からリリースしたアルバムが本作『Stop The World - We Wanna Get On...』(1970年)です。
結果としてグループ唯一のアルバムとなってしまいましたが、ノーザン・ソウル名盤、フリーソウル人気作として再評価の高い1枚ですね。
フリーソウル人気曲「If I Could Give You The World」、ノーザン・ダンサー「It's A Lonesome Road」、Junior Walker & The All Starsのカヴァー「What Does It Take (To Win Your Love)」アレンジが素晴らしい「You've Made Me So Very Happy」あたりがハイライトでしょうか。
それ以外に「You Gotta Sacrifice (We Gotta Sacrifice)」、「He Ain't Heavy, He's My Brother」あたりも僕のオススメです。
プロデュース&アレンジはHenry Cosbyが手掛けています。
イントロを聴いただけでトキメク楽曲が揃っています。
全曲紹介しときやす。
「It's A Lonesome Road」
Floyd Lawson/John Myers/Henry Cosby作。僕の一番のお気に入りのノーザン・ダンサー。ヤングソウルとしては次曲「If I Could Give You The World」が有名ですが、この曲もヤング・ソウルらしい躍動感に溢れています。
https://www.youtube.com/watch?v=vGU0ACBrtS8
「If I Could Give You The World」
Carl Cutler/Floyd Lawson/John Myers/Lindsey Griffin作。フリーソウル人気曲としてお馴染みのヤング・ソウル。イントロのギター・カッティングを聴いただけでトキメキます(笑)。Deee-Lite「Good Beat」、ピチカート・ファイヴ「Thank You」のサンプリング・ソースになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=hwzacpePlRI
「Would You Take A Dime From A Poor Man」
Carl Cutler/Floyd Lawson/John Myers/Henry Cosby作。ヴォーカル・グループとしての実力を堪能できるミデイァム。
https://www.youtube.com/watch?v=-0JNOK4bPso
「Rainy Night In Georgia」
Tony Joe White作。Brook BentonのR&Bヒットで知られる楽曲のカヴァー。しっくり聴かせるバラードで彼らのコーラスワークを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=EAFnvxy0SmE
「You Gotta Sacrifice (We Gotta Sacrifice)」
Floyd Lawson/John Myers/Henry Cosby作。サイケデリック・ソウル調の仕上がりでアルバムをパワー・アップさせています。パーカッシヴな疾走感も含めて僕は好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=cLB_OZ8UyWc
「What Does It Take (To Win Your Love)」
Johnny Bristol/Vernon Bullock/Harvey Fuqua作。Junior Walker & The All Starsのカヴァー。「If I Could Give You The World」、「It's A Lonesome Road」と並ぶ本作の聴きものだと思います。いや完成度ではアルバム随一かもしれません。一度聴いたら、一発で虜になってしまうナイス・カヴァー。
https://www.youtube.com/watch?v=gRT8lyoNS4k
「Yesterday's Love Is Over」
Donna Sekulidis/Henry Cosby/Joe Hinton作。オーケストレーションを配したバラード。僕は苦手なタイプの曲ですが・・・。Cyhi Da Prynce「Hero」のサンプリング・ソースになっています。
「Thank You (Falettinme Be Mice Elf Agin)」
Sylvester Stewart作。Sly & The Family Stoneの大ヒット曲をカヴァー。キャッチーな仕上りですが、楽曲が持つ元々のパワーのおかげという気もします。
https://www.youtube.com/watch?v=n2cxXXTB_Uw
「He Ain't Heavy, He's My Brother」
Bob Russell/Bobby Scott作。The Holliesのカヴァー。感動的なビューティフル・バラードに仕上がっています。しみじみと沁みわたってくる感じが好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=N7sAuNnQ6Ec
「You've Made Me So Very Happy」
Brenda Holloway/Patrice Holloway/Berry Gordy, Jr./Frank Wilson作。Brenda Hollowayのカヴァー。スロウ〜ミディアム系ではコレが秀逸ですね。素晴らしいアレンジとグループのヴォーカル・ワークがうまく噛み合っていますね。
https://www.youtube.com/watch?v=oVpXCzdmUF0
「One Day」
Carl Cutler/Floyd Lawson/John Myers/Lindsey Griffin作。ラストはヴォーカル・グループらしいオーセンティックなスウィート・バラードで締め括ってくれます。
最近、話題のココナッツオイルにハマっています。
コーヒーに、サラダに、納豆に、料理に・・・何にでも使えるのでいいですね。