2015年06月16日

Stylus『For The Love Of Music』

ファンキー&メロウなオージー・バンドの2nd☆Stylus『For The Love Of Music』
stylus for the love of music.jpg
発表年:1977年
ez的ジャンル:OZ産メロウ&ファンキー・グルーヴ
気分は... :変化球ですが・・・

70年代に活躍したオーストラリアのグループStylusの2ndアルバム『For The Love Of Music』(1977年)です。

ファンキーなドライブ感とメロウネスを併せ持つOZバンドStylusについて、当ブログで紹介したのは以下の3枚。

 『Where In The World』(1976年)
 『Best Kept Secret』(1978年)
 『Part Of It All』(1979年)

本作『For The Love Of Music』(1977年)は、彼らの70年代の4枚のアルバムの中では一番地味な存在かもしれません。確かに、Stylusで最初に聴くべきアルバムは、『Where In The World』もしくは『Part Of It All』でしょうね。次いで、『Best Kept Secret』、最後に『For The Love Of Music』という順番でしょうね。

このような書き方をすると、本作『For The Love Of Music』の出来がイマイチのような印象を与えてしまうかもしれませんが、決してそのようなことはありません。他のアルバムと比較すると、少し変化球的な曲が多いですが、他のStylus作品を聴いている方ならば十分楽しめます。

本作におけるメンバーは、Peter Cupples(vo、g)、Sam McNally(key)、Ashley Henderson(b、vo)、Ron Peers(g、vo)、Peter Lee(ds)というオリジナル・メンバーの5名。

また、オージー・ブルーアイド・ソウル・バンドSkylightの元メンバーでり、次作『Best Kept Secret』(1978年)ではドラマーとして参加するTrevor CourtneyPeter Cupplesと共にプロデュースを手掛けています。

他のアルバムと比較してシンセ・サウンドが目立つかもしれません。また、随所で素晴らしいヴォーカル・ワークを楽しめます。

『Where In The World』『Best Kept Secret』『Part Of It All』の3枚をお持ちの方は、最後の締め括りに本作もお手元にどうぞ!

全曲紹介しときやす。

「For The Love Of Music」
Earth,Wind & Fireばりのファンキーなタイトル曲でアルバムは幕を開けます。ムーグ・シンセの音色と開放的なホーン・セクションが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=B7hvfWrbWzw

「Musical Man」
ブルーアイド・ソウル・バンドらしいスウィート・バラード。ファルセット・ヴォーカルが優しく包み込んでくれます。

「Movin' On Home」
ウエスト・コースト感覚の大人のファンキー・メロウ。派手さはありませんが、このバンドのセンスの良さがよく出ていると思います。

「So Much Love」
4th『Part Of It All』(1979年)でも再演されたビューティフル・バラード。
リードをとるAshley Hendersonのファルセット・ヴォーカルと女性シンガーRenee Geyerも加わったコーラス隊による素晴らしいヴォーカル・ワークに魅了されます。
https://www.youtube.com/watch?v=LJ6PlfnopR4

「Gettin' In The Groove」
このバンドらしいファンキーなグルーヴを楽しめる1曲。アレンジが少し仰々しい気もしますが、それも含めて彼ららしいのでは?

「Nature Is Giving」
どこか能天気なファンキー感とメロウな味わいのコントラストが面白い1曲。

「I Just Don't Wanna Fall In Love Right Now」
哀愁メロディを息の合ったヴォーカル・ワークで聴かせてくれるミディアム・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=-gR_6pugI9I

「We All Need One Another」
少し憂いを帯びたヴォーカルとフュージョン調のサウンドが印象的なメロウ・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=Wr79l8acYk4

「What's Right For You」
カリビアン・テイストの開放的な雰囲気が特徴的なメロウ・グルーヴ。

「Love Is All We Need」
ラストは正攻法のラブ・バラードで締め括ってくれます。

Stylusの過去記事もご参照下さい。

『Where In The World』(1976年)
ホェア・イン・ザ・ワールド

『Best Kept Secret』(1978年)
ベスト・ケプト・シークレット

『Part Of It All』(1979年)
パート・オブ・イット・オール (紙ジャケット仕様)
posted by ez at 01:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする