2015年06月24日

Lenny Williams『Pray For The Lion』

元Tower Of Powerのリード・シンガーによる1stソロ・アルバム☆Lenny Williams『Pray For The Lion』
Pray for the Lion by Wounded Bird Records 【並行輸入品】
発表年:1974年
ez的ジャンル:元Tower Of Power系男性ソウル
気分は... :粘り強さ!

今回は元Tower Of Powerのリード・シンガーLenny Williamsの1stソロ・アルバム『Pray For The Lion』(1974年)です。

Lenny Williamsは1945年アーカンソー州出身の男性ソウル・シンガー。1968年にソロ・デビューし、数枚のシングルをリリースした後にTower Of Powerに加入します。

そして、『Tower Of Power』(1973年)、『Back To Oakland』(1974年)、『Urban Renewal』(1975年)というTower Of Power絶頂期の3枚でリード・シンガーを務め、グループの成功と共に彼自身も名声を得ます。

しかし、そんな絶叫期にTower Of Powerを脱退し、再びソロ活動を開始したLennyの1stソロ・アルバムとなったのが本作『Pray For The Lion』(1974年)です。

その後も80年代後半までコンスタントに作品をリリースするなど実力派シンガーとして活躍します。

本作『Pray For The Lion』(1974年)は、Eugene Mcdanielsがプロデュースし、レコーディングにはDean Parks(g)、David Stallings(g)、Mike Melvoin(p)、Gary King(b)、Lenny White(ds)、Chuck Findley(tp)、Jimmy Zito(tp)等が参加しています。

アルバムには「Compared To What」「There's Always Mystery (When You're Making History) 」のようなファンキー・グルーヴも収録されていますが、聴き所はミディアム〜スロウのバラードだと思います。

個人的には「Sometimes Love」「We're Gonna See It Through」「Problem Solver」あたりがオススメです。

派手さのある作品ではありませんが、ソウル・シンガーLenny Williamsの魅力がじんわりと伝わってくる1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Compared To What」
Roberta Flackヴァージョンでお馴染みのEugene Mcdaniels作品。近年でいえば、John Legend & The Rootsによるニュー・ソウル・カヴァー集『Wake Up!』のヴァージョンをお聴きになった人も多いのでは?当ブログではLes McCann & Eddie Harris『Swiss Movement』(1969年)のヴァージョンも紹介済みです。ここでは軽快なファンキー・グルーヴで快調に飛ばしてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=UowR887vtV4

「Open Book」
Lennyのソウルフル・ヴォーカルの魅力が引き立つミディアム・チューン。Ugly Drums and Lady Blacktronika「The Day I Should Have Died」のサンプリング・ソースになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=V4qkVkZ6GkU

「Sometimes Love」
個人的には一番のお気に入り。哀愁メロウですが大人の色気が漂う素敵なミディアム・バラードに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=qyZ7hhAvng0

「There's Always Mystery (When You're Making History) 」
うねるグルーヴとホーン隊が活躍する、なかなか格好良いファンキー・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=N6xUjEOKVVk

「We're Gonna See It Through」
このバラードも味わい深いビューティフル・バラードです。派手さはありませんがジワジワくるのがいいですね。

「River」
Eugene McdanielsがUniversal Jones名義でリリースした楽曲のカヴァー(オリジナルは『Universal Jones Vol 1』収録)。ゴスペル・テイストの厳かな雰囲気がいい感じです。

「Problem Solver」
「Sometimes Love」と並ぶ僕のお気に入り。聴く者を優しく包み込み、励ましてくれる素敵なバラードです。じんわりと熱いものが込み上げてきます。
https://www.youtube.com/watch?v=zHeNrAN91Rg

「All That's Love」
大きな愛を感じるミディアム・バラード。Statik Selektah feat. Action Bronson, Termanology & Bun B「Never a Dull Moment」のサンプリング・ソースにもなっています。

「Money」
この曲もEugene Mcdaniels作。レイドバックしたファンキーさがいい感じです。

「Keep On Keeping On」
ラストもジェントルなバラードで味わい深く締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=gHPRQL0o1Es

ご興味がある方は他のLenny Williams作品もチェックを!

『Choosing You』(1977年)
Choosing You

『Spark of Love』(1978年)
Spark of Love: Expanded Edition

『Layin' In Wait』(1989年)
Layin' In Wait

『Here's To The Lady』(1996年)
Here's to the Lady

『Love Therapy』(2000年)
Love Therapy

『My Way』(2004年)
My Way

『It Must Be Love』(2007年)
It Must Be Love

『Unfinished Business』(2009年)
Unfinished Business

『Still In The Game』(2012年)
Still in the Game by Music Access Inc. 【並行輸入品】
posted by ez at 02:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする