
発表年:2014年
ez的ジャンル:オルタナティヴR&B/チルアウト・ソウル
気分は... :どこまでも青く・・・
今回は新作アルバムからミネアポリスを拠点とするオルタナティヴR&BユニットBainの1stアルバム『Love In Blue』です。
昨年のリリースですが、今年5月に国内盤CDがリリースされ、広く音楽ファンに知られるようになった1枚です。
BainはDavis Bain、Erick Anderson、Jayanthi Kyleによるユニット。
販売元やCDショップの売り出し方はR&B作品として売り出していますが、Robin Hannibalが手掛けたRhye『Woman』(2013年)あたりに近いオルタナティヴ感があります。
リーダーのDavis BainはSade『Love Deluxe』(1992年)、Maxwell『Maxwell's Urban Hang Suite』(1996年)をフェイバリット・アルバムに挙げており、そうした影響は本作にも反映されています。特に、女性ヴォーカリストJayanthi Kyleを加えたのは、多分にSadeを意識したものでしょう。
個人的にはダウナーやチルアウトな雰囲気がありながらも、サウンド偏重にならずメロディを大切にしている点に好感を持ちました。
僕は国内盤CDを5月のリリースと同時に購入し、iPhoneで愛聴していますが、数あるプレイリストの中からついつい本作を選択してしまうケースが多くなっています。それはメロディを想起しやすく「もう一度聴きたい」と思わせる魅力があるからだと思います。
R&Bというジャンルに囚われずに聴いた方が楽しめる1枚だと思います。
全曲紹介しときやす。
「Wherever」
オススメその1。少しダウナーなジャジー&メロウといった雰囲気が印象的なオープニング。彼らがメロディをとても大切にしているのがわかります。
「The One」
オススメその2。ギター・サウンドが印象的なメロウ・グルーヴ。アルバムの中でも最もキャッチーな仕上りなのでは?Jayanthiのクールなヴォーカルもいい感じ。
「After」
本作の中では異色のダンサブル・チューン。このユニットの音楽性の幅を知らせるためには有効な1曲だと思います。
「Let Me Know」
オススメその3。Davis Bainのクール・ヴォーカルで歌い上げる哀愁のメロディにグッとくるチルアウト・ソウル。
「Plateau」
ダウナーな雰囲気がオルタナティヴR&Bっぽくていいですね。Jayanthiの哀愁ヴォーカルにグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=LMuinXvEWBc
「The Way」
オススメその4。Sadeを引き合いの出すのが頷ける哀愁メロウ。ホーンも入ったジャジーなヒンヤリ・モードは暑気払いに最適です!
https://www.youtube.com/watch?v=UWuZlG1xDpU
「Love This Strong」
オススメその5。少し気怠いJayanthiのクールなヴォーカルに癒されるチルアウト・ソウル。美しいストリングスも実に効果的です。
「Love & Light」
ラストはジャジー&メロウな雰囲気で締め括ってくれます。この曲を聴いていたら、一晩中飲んで夜明けと共にタクシーで帰るときの気怠さとシンクロしてしまいました(笑)
「After (Moods Remix)」
国内盤ボーナス・トラック。「After」のエレクトロなリミックスです。
サッカー女子W杯はなでしこが勝ち上がりましたね。
ラストに自らのミスで失点しましたが、TVで観ていてグループリーグのようなイライラ感はなく、納得できた一戦でした。この大会4戦目で先発メンバー11名も一番ハマっていた気がします。特にFW2名は現状この組み合わせがベストなのでは?
不安定なグループリーグから、決勝トーナメントに入り尻上がりに調子を上げていくというのは、男子W杯でも好成績を残すパターンだと思うので、このまま勢いにのって欲しいですね。