発表年:1999年
ez的ジャンル:異才ブラジリアン・ロック
気分は... :アンダー・プレッシャー!
女子サッカーW杯なでしこ勝ちましたね!
1対0という僅差でしたが、思っていた以上に内容も良かった気がします。決勝トーナメントに入り、一気にチームの完成度が増してきた感じですね。
今回はブラジル音楽シーンの異才Lenineの『Na Pressao』(1999年)です。
これまで当ブログで紹介したLenine作品は以下の3枚。
Lenine & Suzano『Olho De Peixe』(1993年)
『O Dia Em Que Faremos Contato』(1997年)
『Falange Canibal』(2002年)
本作『Na Pressao』(1999年)は、彼の出世作となた『O Dia Em Que Faremos Contato(邦題:未知との遭遇の日)』(1997年)に続きリリースされたアルバムです。
『O Dia Em Que Faremos Contato(邦題:未知との遭遇の日)』ほどの注目度があるアルバムではなかったかもしれませんが、ブラジル音楽にロック、Hip-Hop、エレクトロニカ、クラブミュージックのエッセンスをミクスチャーしたLenine独自のサウンドを存分に楽しめる1枚です。また、随所でLenineらしいパーカッシヴなギターを聴くことができます。
アルバムにはNana Vasconcelos、Marcos Suzano、Davi Moraes、Pedro Sa、Plinio Gomes等が参加しています。特に、プログラミング、エレクトロニクス、サンプリング等の面でPlinio Gomesの貢献が大きいですね。
発売から15年以上が経っていますが、Lenineの異才ぶりに感心してしまう1枚です。
全曲紹介しときやす。
「Jack Soul Brasileiro」
オススメその1。Lenine作。パーカッシヴなアコギの響きと土着的リズム、さらにはエレクトロニクスなアクセントが加わったLenineならではのグルーヴを楽しめるオープニング。
https://www.youtube.com/watch?v=zyXbImf3VHI
「Na Pressao」
Lenine/Braulio Tavares/Sergio Natureza作。タイトル曲は無国籍風の哀愁チューン。音像感のある音響がいいですね。Nana Vasconcelosが参加しています。
https://www.youtube.com/watch?v=ovhCj5TeWm0
「Paciencia」
オススメその2。Lenine/Dudu Falcao作。サウンドもLenineの歌声も柔らかな温もりがあるのがいいですね。中盤の美しいピアノも印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=bjtl2gbolSI
「Meu Amanha (Intuindo o Til)」
Lenine作。派手さはありませんが、Kassinも参加してブラジル新世代感覚のサウンドを楽しめる1曲です。
ttps://www.youtube.com/watch?v=7EuW55g4UXI
「A Rede」
オススメその3。Lenine作。Lenineらしいパーカッシヴなアコギ・グルーヴが抜群に格好良い1曲。Davi Moraes、Marcos Suzanoも参加しています。
https://www.youtube.com/watch?v=NrxH9ewjR2k
「Tubi Tupy」
オススメその4。Lenine/Carlos Renno作。Plinio Gomesによるエレクトロニクスな味付けが印象的な1曲。ダビーな雰囲気もあります。そんなサウンドの中にビリンバウの響きも混じっているのが面白いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=KJ5msGnq0es
「A Medida da Paixao」
オススメその5。Lenine/Dudu Falcao作。アルバム屈指の美しさを持った1曲。Humberto Barrosによるエレピのメロウな響きもグッド。
https://www.youtube.com/watch?v=Q9psa-xH1WA
「Alzira e a Torre」
Lenine/Lula Queiroga作。ロック、エレクトロニカ、Hip-Hopをミクスチャーしたドライブ感のある近未来的サウンドが印象的な1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=VYgQ-o-Kn_g
「Rua da Passagem (Transito)」
Lenine/Arnaldo Antunes作。なかなかうまく説明できませんが、この混沌とした音世界はLenineでしか生み出せないのでは?Pedro Saが参加。
「Relampiano」
Lenine/Paulinho Moska作。無国籍感覚のエレクトロニカ・サウンドが印象的です。Dominguinhosのアコーディオンも効果的です。
https://www.youtube.com/watch?v=zq8i3pi8V8M
「Eu Sou Meu Guia」
オススメその6。Lenine/Braulio Tavares作。ラストはドラムンベース調のフューチャリスティックなダンサブル・チューンで格好良く締め括ってくれます。Marcos Suzano、Nana Vasconcelosもバックアップしています。
https://www.youtube.com/watch?v=SHnrat5o7Ps
Lenineの他作品もチェックを!
Lenine & Suzano『Olho De Peixe』(1993年)
『O Dia Em Que Faremos Contato』(1997年)
『Falange Canibal』(2002年)
『In Cite』(2004年)
『Labiata』(2008年)
『Chao』(2012年)
『Carbono』(2015年)