2015年07月14日

Umas & Outras『Poucas E Boas』

再評価の高いブラジルの女性コーラス・グループ☆Umas & Outras『Poucas E Boas』
ポウカス・イ・ボアス
発表年:1970年
ez的ジャンル:ブラジル女性コーラス・グループ
気分は... :MPBの枠に止まらない魅力

今回はブラジルの女性コーラス・グループUmas & Outrasのアルバム『Poucas E Boas』(1970年)です。

ようやく待望のCD化が実現したブラジル音楽ファン歓喜の1枚ですね。

Umas & OutrasRegininhaDorinha TapajosMalu Ballonaの3人組。

RegininhaA Turma da Pilantragemでの活動でも知られ、A Turma da Pilantragemを従えたソロ・アルバム『Me Ajuda Que A Voz Nao Da!!!』(1969年)もリリースしています。

Dorinha Tapajosは、Paulo Tapajosを父に、Paulinho Tapajosを兄に持つ女性シンガー。1972年にQuarteto Em Cyへ加入し、白血病で1980年に逝去するまで第二期Quarteto Em Cyメンバーとして活躍しました。

そんなUmas & Outras、唯一のアルバムが『Poucas E Boas』(1970年)です。

この時代らしい欧米ロック/ポップやサイケなフィーリングが漂うサウンドと、3人の素敵なヴォーカル・ワークが結びついた再評価が高いのも頷ける1枚に仕上がっています。

欧米ロック/ポップやサイケなエッセンスを貪欲に飲み込んでしまう、この時期のブラジル音楽のクリエイティヴ性を実感できるのがいいですね。

カフェ・アプレミディのコンピでも取り上げられた「Primaverando」Marcos Valleの名曲カヴァー「Pigmaleao 70」、素晴らしいア・カペラも聴ける「Caminhao Amarelo」、ラブ&ピースな「Serolav Ou Oh! Meu Brasil」、キュートなアコースティック・グルーヴ「My Love, My Love」あたりが僕のオススメです。

この時代ならではのMPBの枠に止まらない素敵なブラジル女性コーラスを堪能しましょう。

全曲紹介しときやす。

「Abrace Paul McCartney Por Mim」
Paul McCartneyの名前が登場するJoyce作品がオープニング。曲タイトルに相応しい欧米ロック/ポップのフィーリングに溢れています。
https://www.youtube.com/watch?v=_qRxMPlTsoc

「Caminhao Amarelo」
Nelson Angelo作。素晴らしいア・カペラ・コーラスに続き、ストレンジ感覚のポップ・ワールドで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Yirr721ot7o

「No Nepal Tudo E Barato」
Frederyco Mendonca de Oliveira作。作者はFrederykoとしても知られるブラジルのサイケ・ロック・バンドSom Imaginarioのメンバーです。サイケなロック・サウンドと親しみやすいポップ・ワールドのバランスがこの時代らしいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=SZDRiI8XHb4

「Oh!」
Haroldo Barbosa作。ほんわかしたラグタイム感が楽しげなポップ・チューン。バンジョーの音色が印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=ui-GPqkSLF0

「Serolav Ou Oh! Meu Brasil」
Chico Lessa/Tavito/Mariozinho Rocha作。前述のSom ImaginarioのメンバーTavitoらの作品。この時代らしいラブ&ピースな空気に惹かれます。
https://www.youtube.com/watch?v=N564tvc7KHA

「Primaverando」
Ivan Lins/Ronaldo Monteiro de Souza作。カフェ・アプレミディのコンピでも取り上げられた人気曲。メロウなロック・グルーヴとビューティフル・ヴォーカルでじわじわ高揚させてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=ZLtAbOs3OQo

「Trem Noturno」
Paulinho Machado作。軽妙なヴォーカル・アンサンブルで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=1JksNZK-93A

「Loura Ou Morena」
Haroldo Tapajos/Vinicius de Moraes作。Dorinhaの父Paulo Tapajosがレパートリーとしていた楽曲。何処となくユルいポップ感覚が逆にいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=2K0jYw8hLqc

「Ondas Medias」
Antonio Adolfo/Tiberio Gaspar作。テレビ・ノヴェイラ挿入歌のカヴァーですが、楽しげなガールズ・ポップで聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=1pdfwxuhKIM

「Pigmaleao 70」
Marcos Valle/Novelli/Paulo Sedrgio Valle作。Marcos Valleの名曲を、キュートなスキャットとラウンジ感覚のオルガン・グルーヴで聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Z3TyXQdD0bU

「My Love, My Love」
Tom Carlos/Fernando Sergio作。アコースティック感覚のロッキン・グルーヴとキュートな歌いっぷりに魅了されます。
https://www.youtube.com/watch?v=Ilwm-DU6Q68

「Please Garcon」
Joyce作。ラストはソフト・サイケな雰囲気で締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=C_durcuREcA

いよいよ暑さが本格化してきましたね。
スタミナつけなければ・・・
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2015年07月13日

The Dukes『The Dukes (Bugatti And Musker)』

UKの売れっ子ソングライティング・チームによるAOR/ディスコ作品☆The Dukes『The Dukes (Bugatti And Musker)』
ミステリー・ガール(SHM-CD紙ジャケット仕様)
発表年:1982年
ez的ジャンル:売れっ子ソングライティング・チーム系AOR/ディスコ
気分は... :本質を見抜く!

今回はDominic BugattiFrank MuskerというUKの売れっ子ソングライティング・チームによるユニットThe Dukesによる唯一のアルバム『The Dukes (Bugatti And Musker)』(1982年)です。AOR名盤の誉れが高い1枚ですね。

Dominic BugattiFrank Muskerの二人は、共に大学在学中の1973年に出会い、一緒に曲を書くようになります。1974年にはBugatti & Musker名義でシングルをリリースしますが、成功には程遠いものでした。

その後、1975年にRoger DaltreyThe Who)のソロ・アルバム『Ride A Rock Horse』で彼らの楽曲「Milk Train」が取り上げられたことで、ソングライティング・チームとして活動することになります。

1976年には男性シンガーPaul Nicholasに提供した「Reggae Like It Used To Be」「Dancing With The Captain」「Grandma's Party」の3曲がUKチャートでヒットし、ソングライティング・チームとして脚光を浴びます。

1980年代に入ると、Sheena Eastonのデビュー・シングル「Modern Girl」(1980年)、Air Supplyの大ヒット・アルバム『Lost in Love』(1980年)からの3rdシングル「Every Woman In The World」という世界的大ヒットを楽曲提供し、彼らは一気に売れっ子ソングライティング・チームとなります。

本作『The Dukes (Bugatti And Musker)』(1982年)は、そんな売れっ子ソングライティング・チームBugatti & Musker唯一のアルバムです。

Arif Mardinがプロデュースし、レコーディングにはSteve Lukather(g)、Paul Jackson Jr.(g)、Carlos Rios(g)、David Williams(g)、Will Lee(b)、
Abe Laboriel(b)、Jeff Porcaro(ds)、John Robinson(ds)、Robbie Buchanan (key、syn)、Bob Christianson(key、syn)、Pete Cannarozzi(key、syn)、Richard Tee(key)、Paulinho Da Costa(per)、Steve Forman(per)、Lawrence Feldman(fl、sax)、Larry Williams(horns)、Bob Mintzer(horns)、Lew Soloff(horns)、Randy Brecker(horns)等が参加しています。

また、Robin Beck(back vo)、Tawatha Agee(back vo)、)、Hamish Stuart(back vo)、(back vo)、Mark StevensChaka Khanの弟)(back vo)、
Marcy Levy(back vo)等がバッキング・ヴォーカルを務めます。

"AOR名盤"というイメージが強いですが、アルバムの半数はポップでディスコ調のダンサブルな楽曲が占めます。彼らのソングライティング・チームとしてのキャリアを考えれば、そうしたダンサブルな楽曲こそが本来のBugatti & Muskerの姿なのでは?その意味でAORばかりを期待して聴くと、少しギャップを感じるかもしれません。

AORな楽曲でいえば、「So Much In Love」「Mystery Girl」「Memories」、ダンサブルな楽曲でいえば、「Fate」「Thank You For The Party」がオススメです。

楽曲はすべてBugatti & Muskerのオリジナルです(「Memories」のみGeorge Martinとの共作)。

全曲紹介しときやす。

「Mystery Girl」
シングル・カットもされたオープニング。メロウなシンセの音色が印象的なAORグルーヴ。まさにミステリー・ガールって雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=rOmZNhKFygM

「Survivor」
シャッフル・ビートが印象的なポップAOR。Bugatti & Muskerの都会的なセンスを感じる1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=4DkUPlhyHGw

「Thank You For The Party」
ポップなディスコ・ファンク調の仕上がり。Sister Sledgeがカヴァーしていますが、確かに彼女たちのような女性ヴォーカル・グループ向け向けの曲だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=2Z6VgpWJ5jM

Sister Sledge「Thank You For The Party」
 https://www.youtube.com/watch?v=f9wXVFchaKA

「Memories」
George Martinとの共作。ロマンティックな王道ラブ・バラード。AORバラードがお好きな人はぜひ!
https://www.youtube.com/watch?v=8nLQ3xpxMr8

「Excitement Of The New」
ポップ・ディスコ調なダンサブル・チューン。中盤のキーボード・ソロはRichard Tee。
https://www.youtube.com/watch?v=v98sE5WMVy8

「Love Dance」
この曲もディスコ調。こういうポップなダンサブルな楽曲はBugatti & Muskerの売りの1つですからね。ここでのピアノ・ソロもRichard Teeです。
https://www.youtube.com/watch?v=8ntsBJdM-eg

「Soul Mates」
彼らのブルーアイド・ソウルな側面を楽しめる1曲。ただし、コーラスの♪アイアイア〜♪は好き嫌いが分かれるかもしれませんが。
https://www.youtube.com/watch?v=MWq8lWhP308

「So Much In Love」
Sheena Eastonのデビュー・アルバム『Take My Time(Sheena Easton)』(1981年)提供曲のセルフ・カヴァー。AORという点でいえば、僕はコレが一番好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=ejVTpeW2piA

Sheena Easton「So Much In Love」
 https://www.youtube.com/watch?v=LFbcsgSKAac

「Fate」
Chaka Khan『What Cha Gonna Do For Me』(1981年)提供曲のセルフ・カヴァー。個人的にはアルバムで一番のお気に入りはコレ。ブルーアイド・ソウル感覚のメロウ・ダンサーって感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=qAgR8qtlovY

Chaka Khan「Fate」
 https://www.youtube.com/watch?v=eFQdCRQd3yg

「Nite Music」
ラストはポップ・ディスコなダンサブル・チューンで締め括ってくれます。ヴォコーダー等も入った80年代エレクトリック・ファンクな感じと彼ららしいポップ感覚が上手くバランスしていて僕は好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=cRT3zuWn48k

このNorman Seeffのフォトグラフによるジャケは秀逸ですね。
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2015年07月12日

The Gramophone Allstars Big Band『Jazzmaica』

バルセロナのビッグ・バンドによるジャマイカン・ジャズ☆The Gramophone Allstars Big Band『Jazzmaica』
ジャズマイカ
発表年:2014年
ez的ジャンル:バルセロナ産ジャマイカン・ビッグ・バンド・ジャズ
気分は... :ビッグ・バンド!

今回は新作アルバムから、バルセロナ産のジャマイカン・ジャズ作品The Gramophone Allstars Big Band『Jazzmaica』です。

2014年リリースのようですが、今年5月の国内盤リリースで流通するようになった作品なので、今年の新作扱いでいいでしょう。

The Gramophone Allstars Big Bandは、2008年にバルセロナで結成されたジャマイカン・ジャズ・バンド。これまでThe Gramophone Allstars名義で『Just Delightin'』(2008年)、『Simbiosi』(2010年)、『Levitant a La Deriva』(2011年)という3枚のアルバムをリリースしています。

最新作『Jazzmaica』ではメンバー15名のビッグ・バンド編成となっています。

メンバーはLluc Casares(as、ss)、Genis Bou(ts、fl)、Pau Vidal(ts、fl)、Pere Miro(bs)、Pep Garau(tp、flh)、Andres Tosti(tp、flh)、Pep Tarradas(tp、flh)、Sidru Palmada(tb)、Albert Costa(tb)、Judit Neddermann(vo)、Adria Plana(g)、Eloi Escude(p、key)、Vic Moliner(b)、Jordi Rodriguez(per)、Aleix Bou(ds)です。

アルバムは2曲を除き、ジャマイカのレゲエ/スカやUSソウルのカヴァーとなっています。

バルセロナ産のジャマイカン・ジャズ・バンドといえば、当ブログでも紹介したThe Oldiansを思い出しますね。

ただし、The Gramophone Allstars Big BandThe Oldiansほどアイランド・レゲエって感じではないですね。どちらかといえば、ビッグ・バンド・スカ/レゲエという印象ですね。

「Miracles」Jackson Sisters)、「I Wish」Stevie Wonder)という有名曲カヴァーが目立ちますね。

それ以外に「Color Him Father」(The Winstons)、「Can't Get Enough」(Barry White)、「If You Can Want」(Smokey Robinson & The Miracles)、「Funky Kingston」(Toots & The Maytals)あたりもオススメです。

ビッグ・バンドならではのスカ/レゲエ・サウンドを楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「Scambalena」
The Skatalitesの元メンバーであるキューバ生まれ、ジャマイカ育ちのサックス奏者Roland Alphonsoの楽曲をカヴァー。ビッグ・バンドらしいスカ・サウンドで楽しませてくれるインストです。
https://www.youtube.com/watch?v=Pm_T6OqbH60

「Color Him Father」
ワシントンD.C.のソウル・バンドThe Winstons、1969年のヒット曲をカヴァー。ノーザン・ソウルをJudit Neddermannのキュートなヴォーカルを活かした小粋なロックステディ/ラヴァーズで聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=HywRMlqfMes

「Miracles」
Jackson Sistersの大人気ダンス・クラシックをカヴァー。本作のハイライトかもしれませんね。Judit Neddermannのキュート・ヴォーカルをフィーチャーした軽快なレゲエ・チューンでこの曲の魅力を伝えてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=ZBNi4DKU_UM

「Can't Get Enough」
Barry White、1974年の大ヒット曲「Can't Get Enough Of Your Love, Babe」をカヴァー。このレゲエ・カヴァーは見事にハマりましたね。ダンサブルな名曲を素敵なラヴァーズで聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=_mkWz5acqY8

「Wise Two」
インタールード的なオリジナル。
https://www.youtube.com/watch?v=Fxe8zK6BzVM

「Sophisticated Babylon」
この曲もオリジナルです。息の合ったホーン・アンサンブルも含めて、ご機嫌なスカ・チューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=KKhOfOwnafc

「I Wish」
Stevie Wonder『Songs In The Key Of Life』収録の大ヒット曲をカヴァー。ビッグ・バンドらしいメリハリを効かせたキャッチーなレゲエ・カヴァーに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=k1V-NT3sVoI

「(When) Twistin' I Love Him So」
Sam Cooke「Twistin' The Night Away」とRay Charles「Hallelujah I Love Her So!」という2曲をメドレー・カヴァー。ビッグ・バンドならではの少しノスタルジックなサウンドが功を奏しています。Juditのヴォーカルも実に雰囲気があります。
https://www.youtube.com/watch?v=GTgzDjIi8PQ

「If You Can Want」
Smokey Robinson & The Miracles、1968年のヒット曲をカヴァー。軽快なスカのリズムと爽快なJuditのヴォーカルがよくマッチしています。
https://www.youtube.com/watch?v=GGC6yE-CtOA

「Funky Kingston」
ジャマイカのレゲエ・グループToots & The Maytals、1972年のヒット曲をカヴァー。ラストは縦横無尽のファンキー・グルーヴで格好良く締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=jqSX0Kdjl0U

「Bonus Track」
国内盤ボーナス・トラックの小曲。本当にオマケって感じですが、ほのぼのしています。

『Just Delightin'』(2008年)
Just Delightin'

『Simbiosi』(2010年)
Simbiosi

『Levitant a La Deriva』(2011年)
Levitant a La Deriva
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2015年07月11日

『今の気分は...2015年7月11日編』

過去記事から10曲セレクトするシリーズです。

今回は1970年代カテゴリーからレア・グルーヴ/フリーソウル人気曲をセレクトしました。

全て過去記事で紹介済なので、気に入った曲があれば過去記事もご参照下さい。

Brothers By Choice「She Puts The Ease Back Into Easy (Part 1)」
https://www.youtube.com/watch?v=0yFsI1QHgWw
From 『She Puts The Ease Back Into Easy』(1978年)
SHE PUTS THE EASE BACK INTO EASY

Roy Ayers Ubiquity「We Live in Brooklyn Baby」
http://www.youtube.com/watch?v=ltcLQMz1myY
From 『He's Coming』(1972年)
He's Coming

Spirit Of Atlanta「Freddie's Alive And Well」
https://www.youtube.com/watch?v=21lsK2TkcoE
From 『The Burning Of Atlanta』(1973年)
Burning of Atlanta

Rasa「Everything You See Is Me」
http://www.youtube.com/watch?v=46NM83d_54M
From 『Everything You See Is Me』(1978年)
エヴリシング・ユー・シー・イズ・ミー

Real Thing「Rainin' Through My Sunshine」
https://www.youtube.com/watch?v=_R0waZfj2ds
From 『Step Into Our World』(1978年)
ステップ・イントゥ・アワ・ワールド

Pointer Sisters「Don't It Drive You Crazy」
http://www.youtube.com/watch?v=PCmI_3wy1qU
From 『Having A Party』(1977年)
ハヴィング・ア・パーティー

Ramp「Daylight」
https://www.youtube.com/watch?v=4Ch17VFKmbA
From 『Come Into Knowledge』(1971年)
Come Into Knowledge (Reis) (Rstr) (Dig)

Larry Young's Fuel「Turn Off The Lights」
https://www.youtube.com/watch?v=BdpGkCTwEhk
From 『Larry Young's Fuel』(1971年)
Larry Young's Fuel

Prince Phillip Mitchell「Star In The Ghetto」
http://www.youtube.com/watch?v=AwKrMr64RBI
From 『Make It Good』(1978年)
メイク・イット・グッド

Magnum「Evolution」
https://www.youtube.com/watch?v=mNHq4pMhCJ4
From 『Fully Loaded』(1974年)
Fully Loaded
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2015年07月10日

Blaque『Blaque』

Left Eyeが見出したキュートでポップな女性R&Bグループ☆Blaque『Blaque』
Blaque
発表年:1999年
ez的ジャンル:Left Eye系女性R&Bグループ
気分は... :チープなジャケに惑われないで!

今回はキュートでポップな女性R&BグループBlaque(Blaque Ivory)のデビュー・アルバム『Blaque(Blaque Ivory)』(1999年)です。

Blaqueは1996年にアトランタで結成された女性R&Bグループ。メンバーはShamari FearsBrandi WilliamsNatina Reedという2ヴォーカル、1MC編成です。本国アメリカ以外では法律上の問題でBlaque Ivoryのグループ名を用いています。

TLCLisa "Left Eye" Lopesに見出され、1999年に1stアルバム『Blaque(Blaque Ivory)』、2002年に2ndアルバム『Blaque Out』をリリースしています。

また、映画『Bring It On』(2000年)のサントラに参加したり、Lisa "Left Eye" Lopesのアルバム『Supernova』(2001年)にゲスト参加したりしています。

しかしながら、後ろ盾であったLeft Eyeの事故死と共に、グループの活動も失速気味となります。しかしながら、現在もShamariとBrandiの2人はBlaqueとして活動しているようです。

デビュー・アルバムとなる『Blaque(Blaque Ivory)』は、ジャケからしてTLCの妹分的な雰囲気ですよね。ただし、ジャケのチープな作りがグループにマイナスのイメージを与えている気もしますが・・・

初々しくて、ポップな女性R&Bに止まらない魅力を持った1枚です。プロダクションが充実していることもありますが、10代のメンバー3名がキュートな中にも確かな実力を備えているからだと思います。

Cory RooneyLisa "Left Eye" LopesPoke & Tone (Trackmasters)の3名がエグゼクティブ・プロデューサーとして名を連ね、Cory RooneyPoke & Tone (Trackmasters)の他にKevin "She'kspere" BriggsMichael AnthonyCurt Gowdy & Timothy "Tyme" RileySideeq The Beat FreeqR. KellyL.E.S.Bob BaldwinElgin MansonRic Wakeがプロデュースを手掛けています。

「808」「Bring It All To Me」といったヒット・シングルをはじめ、Lisa "Left Eye" Lopesをフィーチャーした「I Do」、ポジティヴなヴァイヴの「Rainbow Drive」、男性R&BグループWhistleのカヴァー「Right Next To Me」など聴き所満載です。

ジャケに惑わされず、中身で判断して欲しい1枚です。
TLC好き、90年代R&B好きの人であればグッとくるはず!

全曲紹介しときやす。

「Blaque Ivory Intro」
アルバムのイントロ。

「Roll With Me」
Destiny's ChildTLC等も手掛けるKevin "She'kspere" Briggsのプロデュース。サルサ・スパイスを効かせたDestiny's Child風のサウンドを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=ajpaR181zLc

「I Do」
Michael Anthonyプロデュース。Lisa "Left Eye" Lopesをフィーチャーし、アルバムからの3rdシングルにもなりました。このグループでポップな魅力が反映されたミディアム・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=H_J-HJn9IuY

「Leny」
Curt Gowdy & Timothy "Tyme" Rileyプロデュース。Isaac Hayes「Bumpy's Lament」をサンプリングした哀愁メロウ・グルーヴ。2ヴォーカル、1MCのグループ構成の魅力が伝わってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=zWO9PQ0Mb0s

「Rainbow Drive」
Sideeq The Beat Freeqプロデュース。グループがLeft Eyeに初めて聴かせた曲が本曲なのだとか。それだけグループの魅力を備えた1曲ということかもしれませんね。ポジティヴなヴァイヴが伝わってくる素敵な仕上りです。
https://www.youtube.com/watch?v=lbIvQ6Nvd8I

「808」
R. Kelly/Poke & Tone(Trackmasters)/Cory Rooneyプロデュース。彼女たちの1stシングルであり、全米チャート第8位、同R&Bチャート第4位のヒットとなりました。Left Eyeの見出したグループのデビュー・シングルに相応しいキャッチーな仕上りです。さすがR. Kellyですね。
https://www.youtube.com/watch?v=AmEO4Qp2mFw

「Time After Time」
Cyndi Lauperの大ヒット曲をカヴァー。Poke & Tone(Trackmasters)/Cory Rooneyプロデュース。正統派カヴァーですが、甘酸っぱい青春の香りがする好カヴァーに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=eqtECXvaVL0

「Bring It All To Me」
L.E.S./Cory Rooneyプロデュース。人気男性ヴォーカル・グループ'N Syncが参加しています。「808」に続く2ndシングル。全米チャート第4位、同R&Bチャート第15位のヒットとなりました。90年代R&B好きの人は気に入るであろう美メロのミディアム・グルーヴです。Shalamar「I Don't Wanna Be the Last to Know」をサンプリングしています。
https://www.youtube.com/watch?v=h4mjAOgHLvU

「Mind Of A King」
Sideeq The Beat Freeqプロデュース。少し気怠いヴォーカルが印象的なミディアム・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=3jv0xZPavJM

「Don't Go Looking For Love」
Poke & Tone(Trackmasters)/Cory Rooneyプロデュース。L.L. Cool J「I Need Love」ネタの胸キュンな美メロ・ミディアムです。ソングライティングにはMariah Careyも参加しています。
https://www.youtube.com/watch?v=8QDXL6YHev0

「Release Me」
Poke & Tone(Trackmasters)/Cory Rooneyプロデュース。Sting「Shape of My Heart」ネタの哀愁チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=Lw8iP7JR2xE

「Right Next To Me」
Michael Anthony/Bob Baldwinプロデュース。僕も好きだった男性R&BグループWhistle、1988年のシングル曲をカヴァー。このあたりのセレクトは心憎いですね。個人的にはアルバムで一番のお気に入りです。女性R&Bグループのピュアな魅力が伝わってくるのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=eTnrLhiPYDE

「Stay By Your Side」
Michael Anthony/Elgin Mansonプロデュース。"最後までお互いにそばにいるだろう"という友情をテーマにした感動的なバラード。
https://www.youtube.com/watch?v=grxI7vzbg6U

「When The Last Teardrop Falls」
Ric Wakeプロデュース。ラストはZakiyaのカヴァー。感動的なバラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=mjnvY2lKwXY

『Blaque Out』(2002年)
By Popular Demand
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