発表年:1969年
ez的ジャンル:ミナス系男女混成ボッサ・コーラス
気分は... :なでしこ、いざ決戦へ!
今回はブラジル、ミナス・ジェライス出身の作曲家Pacifico Mascarenhas(1935年生まれ)が率いる男女混成ボッサ・コーラス・グループConjunto Sambacanaの『Conjunto Sambacana Vol.3』(1969年)です。
Conjunto Sambacana(Sambacana)の紹介は、『IV Sambacana』(1976年)に続き2回目となります。
『Sambacana』(1964年)、『Muito Pra Frente』(1965年 ※Quarteto Sambacana名義)に続く3rdアルバムとなる本作『Conjunto Sambacana Vol.3』(1969年)では、ジャケに写るヴォーカル陣7名が参加しています。
リード・ヴォーカルは『IV Sambacana』にも参加していたBob Tostes、Suzana TostesのTostes兄妹とMagdaの3名。さらにDalton、Octavio、Lilito、Fototeの4名がバック・コーラスを務めます。
それ以外にGeraldo Vespar、Meirelles等がレコーディングに参加し、Marcos de Castro等がアレンジを手掛けている模様です。
アルバムは全11曲で25分強という長さで、あっという間に聴き切ることができます。
しかしながら、楽曲の良さ、素敵なヴォーカル・ワーク、小粋なアレンジが見事に揃った充実な25分を楽しむことができます。特に男女混成ボッサ・コーラスの魅力を存分に堪能できるのがいいですね。全体的に爽快で品のあるポップなラウンジ・ボッサに仕上がっている点も気に入っています。
今聴いても色褪せないボッサ・コーラスを楽しみましょう。
全曲紹介しときやす。
「Tarde Azul」
Pacifico Mascarenhas/Marcos de Castro作。品のあるポップな爽快感が心地好いオープニング。涼しげなフルートもいいですね。
「Moca」
Antonio Adolfo/Tiberio Gaspar作。ハープシコードの音色をバックに、7名の素敵なヴォーカル・ワークを楽しめます。
「Canto Puro Amor」
Tito Madi作。疾走するボッサ・サウンドをバックに女性ヴォーカル陣が可憐なヴォーカルを聴かせてくれます。僕の一番のお気に入り。
https://www.youtube.com/watch?v=93_AtEccYzM
「Saudade nos Olhos」
Pacifico Mascarenhas作。小粋なアレンジと息の合った男女コーラスが織り成す素敵なボッサ・チューン。
「A Bela da Feira」
Marcos de Castro/Alvaro Hosannah作。哀愁モードながらも本作らしい品の良さで湿っぽくならないのがいいですね。♪ラララ・コーラス大好きです。
「Perdido no Espaco」
Roberto Tostes Martins/Elmo de Abreu Rosa作。男女ヴォーカルの素晴らしさを実感できる素敵なボッサ・チューンです。もっと長尺で聴きたい。
「Giro」
Antonio Adolfo/Tiberio Gaspar作。本作らしい品のいいポップ・ボッサを楽しめます。
「Alem do Horizonte」
Pacifico Mascarenhas/Roberto Guimaraes作。素敵なアコースティック・サウンドと大人のボッサ・ヴォーカルが織り成すメロウ・ワールドにグッと惹かれます。
「Tudo Azul」
Wagner Tiso/Paulo Moura/Tiberio Gaspar作。ポップに躍動するサウンドが印象的です。それでもヴォーカルにはボッサな気怠さがあるのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=LaT2lVYPG0I
「Por Que」
Pacifico Mascarenhas作。奇をてらわないクール・ボッサ。純粋にいいと思います。
「Em Canto Antigo」
Luis Claudio/Roberto Guimaraes作。ラストは素敵なサウンド、ヴォーカル・ワークの妙に惹かれるビューティフル・ボッサで締め括ってくれます。
ご興味がある方は他のSambacana作品もチェックを!
『Sambacana』(1964年)
『Muito Pra Frente』(1965年)
『Conjunto Sambacana Vol.3』(1968年)
『IV Sambacana』(1976年)
さぁ、サッカー女性W杯決勝まで8時間を切りました。
今晩は早く寝て体調万全で応援しようっと!