2015年07月22日

Hil St. Soul『Soul Organic』

今聴いてもフレッシュなUKソウル・ユニットの1st☆Hil St. Soul『Soul Organic』
ソウル・オーガニック
発表年:1999年
ez的ジャンル:レイドバック・アーバン・サウンド系UKソウル
気分は... :痒い所に手が届く・・・

今回はUKのソウル・ユニットHil St. Soulの1stアルバム『Soul Organic』(1999年)です。

ザンビア出身ロンドン育ちの女性シンガーHilary MwelwaとUK Hip-Hopの大物Blak Twangとも活動していたプロデューサーVictor Redwood-Sawyer(VRS)の2人によるUKソウル・ユニットHil St. Soulの紹介は、2nd『Copasetik And Cool』(2002年)、『Black Rose』(2008年)に続き3回目となります。

1stアルバムとなる『Soul Organic』(1999年)には、「Strictly A Vibe Thang」をはじめ、このユニットを代表する人気曲が多数収録されています。

本人たちは自分達の音を"レイドバックなアーバン・サウンド"と呼んでいたようですが、自然体な部分と90年代ヒップホップ・ソウル的なエッセンスを巧みの融合させている感じがいいですね。特にレア・グルーヴ好きの心をくすぐるような曲が多いのにグッときます。

そんなサウンドをさらに際立たせるのが、豊かな表現力のHilary Mwelwaのヴォーカルです。彼女のヴォーカルには生命力がありますよね。

とりあえず「Strictly A Vibe Thang (VRS Mix)」「Feel Good Factor」「There For Me (VRS Mix)」「For Your Love」あたりを聴けば、本作の良さがわかると思います。

全曲紹介しときやす。

「Strictly A Vibe Thang (VRS Mix)」
オススメその1。デビュー・シングルにもなったオープニング。Sylvia Striplin「You Can't Turn Me Away」ネタのキャッチーなグルーヴとMwelwaのヴィヴィッドなヴォーカルに魅了されます。ヴォコーダー使いも僕好み!
https://www.youtube.com/watch?v=CaSUn4TGmJ8

「Nostalgia」
バック・コーラスも含めてMwelwaのヴォーカルの魅力を実感できる1曲。レイドバックなアーバン・サウンドも心地好い!

「Just A Matter Of Time」
オススメその2。VRSのトラック作りの巧さを感じる1曲。クールなグルーヴ感がUKソウルらしくて大好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=Vyd2YI7mZTw

「Feel Good Factor」
オススメその3。「Strictly A Vibe Thang」と並んで人気がある曲なのでは?Ahmad Jamal「The Awakening」ネタのループが心地好いメロウ・グルーヴはモロに僕好み!Mwelwaの歌い回しの巧さにも惹かれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Tp_KT_drTaI

「Concrete Jungle」
音楽業界で生き残っていく難しさを歌った曲。とても切実な思いが伝わってくるオーガニック・ソウル。
https://www.youtube.com/watch?v=izYoBLUbXho

「Props」
ベースラインとVRSによるヴァイヴの音色が印象的な曲。少ない音を逆手にとっている感じがいいですね。

「Free Spirit」
Mwelwaのソウルフル・ヴォーカルを前面に出したレイドバック感覚のミディアム。

「There For Me (VRS Mix)」
オススメその4。VRSのサウンド・センスの良さを感じるミディアム・グルーヴ。そんなサウンドにMwelwaのヴィヴィッド・ヴォーカルが加われば良くないわけないでしょ!
https://www.youtube.com/watch?v=e1WvvXDMIBY

「Until You Come Back To Me」
オススメその5。Clarence Paul/Morris Broadnax/Stevie Wonder作。Aretha Franklinのヒットで知られる曲のカヴァー。レイドバック感覚を取り入れながら、レトロ臭さを感じないのがこのユニットの魅力ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Mb1NSiRHRi4

「For Your Love」
オススメその6。どこかで聴いたことがあるようなベースライン(笑)が印象的です。キャッチーなグルーヴ感覚は今聴いてもかなりグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=89oVCDP0fXU

「Together」
このユニットらしいレイドバックなアーバン・サウンドを楽しめます。自然体なMwelwaのヴォーカルがいいですね。

「Paradise」
オススメその7。少しミステリアスなレア・グルーヴ感覚のサウンドは僕好み。そんなサウンドに負けていないMwelwaの魅惑のヴォーカルもサイコーです。まさにパラダイス!
https://www.youtube.com/watch?v=6PCgFlghWKI

「Higher Ground」
本編のラストはVRSらしいグルーヴとMwelwaの表現豊かなヴォーカルを堪能できる、このユニットらしいR&Bグルーヴで締め括ってくれます。

国内盤にはボーナス・トラックとして、「Down To Business」「There For Me (Cyber Mix)」「Strictly A Vibe Thang (Orginal Mix)」の3曲が追加収録されています。

『Copasetik And Cool』(2002年)
Copasetik & Cool

『Soulidified』(2006年)
Soulidified

『Black Rose』(2008年)
Black Rose
posted by ez at 02:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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