2015年08月13日

Jackie DeShannon『Me About You』

ソフト・ロックの妖精が舞い降りてきた!☆Jackie DeShannon『Me About You』
Me About You by DESHANNON,JACKIE (2015-06-30) 【並行輸入品】
発表年:1968年
ez的ジャンル:妖精系ソフト・ロック
気分は... :清楚・・・

今回は美貌シンガー・ソングライターJackie DeShannonの再評価が高い1枚『Me About You』(1968年)です。

シンガーであると同時にソングライターとしても活躍する女性アーティストJackie DeShannonの紹介は、『Your Baby Is A Lady』(1974年)に続き2回目です。

ソフト・ロック作品としての再評価が高い『Me About You』
まず清楚な雰囲気の彼女が写るジャケだけでグッときます!

Jack NitzscheJoseph Wissertをプロデューサーに迎えた本作は、自作曲は3曲のみで、残りは外部ライターの曲を取り上げています。

本作の特長は、Jack NitzscheArthur WrightKirby JohnsonNick DeCaroという名うてのアレンジャー陣が手掛けたサウンドが、Jackieのヴォーカルをあの手、この手で引き立ててくれるのが魅力といえるでしょう。

ソフト・ロック好きにはたまらないアレンジャー陣、ソングライティングなのでは?

僕の場合、どの曲を聴いても、ジャケのイメージで2割増で良く聴こえてしまいます(笑)
内容以前に、このジャケをぜひとも手元に置いておきたいはず!

全曲紹介しときやす。

「Me About You」
タイトル曲はThe Magiciansの元メンバー、Garry Bonne/Alan Gordonによるもの。The Mojo Men、Lovin' Spoonful、The Turtlesもカヴァーしています。Jack Nitzscheのアレンジが冴えるキュート&メロウなポップ・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=OyWouazaV9k

「I'm With You」
Garry Bonner/Alan Gordon作品の2曲目。Nick DeCaroによるストリングスが印象的なポップ・バラード。

「I Keep Wanting You」
Jackie DeShannon/Jack Nitzsche作。ドリーミーなサウンドと少ししゃくり上げるようなJackieの歌い方が印象的です。

「Didn't Want to Have to Do It」
John Sebastian作。Lovin' Spoonfulのカヴァー。当ブログではRoger Nichols & The Small Circle Of FriendsRotary Connectionのカヴァーも紹介済みです。ドリーミーなワルツ・バラードの甘く切ない感じがグッときます。

「What Ever Happened to Happy」
Garry Bonner/Alan Gordon作品の3曲目。Nick DeCaroによるアレンジが良くも悪くも印象的です(笑)

「Baby Close Its Eyes」
Tim Hardin作品のカヴァー。オリジナルは『Tim Hardin 2』(1967年)に収録されています。素朴な味わいながらも可憐な魅力が伝わってきます。

「Music Man」
M. Laguna/Pete Andreoli作。少しR&Bテイストな感じが好きです。

「The Girls' Song」
Jimmy Webb作。オリジナルはThe 5th Dimensionです。落ち着いた雰囲気の中にも華があるのがいいですね。

「Splendor in the Grass」
Jackie DeShannonのオリジナル。本作ヴァージョンとは異なりますが、シングル「Come And Get Me」(1966年)のB面ヴァージョンではThe Byrdsがバックを務めています。ソングライターとしてのJackieの実力を確認できる良い曲です。

「Nobody's Home to Go Home To」
Carole Bayer Sager/Toni Wine作。僕の一番のお気に入り曲。楽曲、Jackieのヴォーカル、Nick DeCaroのアレンジが見事に噛み合った素晴らしい出来栄えです。
https://www.youtube.com/watch?v=oAD4CGfSM3U

「Nicole」
Jackie DeShannon作。何処となくノスタルジックな味わいが魅力のオリジナル曲。

「High Coin」
Van Dyke Parks作。Harpers Bizarreも取り上げていた楽曲です。ということで仕上がりもバーバンク的です。
https://www.youtube.com/watch?v=sEo7o2DzNN8

「I'll Turn to Stone」
ラストはFour Topsのカヴァー(Holland-Dozier-Holland作)。
https://www.youtube.com/watch?v=sbXwpqx70V4

Jackie DeShannonの他作品もチェックを!

『Jackie DeShannon』(1963年)
Jackie Deshannon

『Breakin' It Up On The Beatles Tour!』(1964年)
Breakin' It Up on the Beatles Tour!

『Are You Ready For This?』(1966年)
Are You Ready for This?

『For You』(1967年)
For You

『Me About You/To Be Free』(1968年、1971年) ※2in1CD
Me About You / To Be Free

『What The World Needs Now Is Love』(1968年)
世界は愛を求めている(紙ジャケット仕様)

『Laurel Canyon』(1968年)
Laurel Canyon

『Put A Little Love In Your Heart』(1969年)
Put a Little Love in Your Heart

『Songs』(1971年)
Songs

『Jackie』(1972年)
ジャッキー

『Your Baby Is A Lady』(1974年)
ユア・ベイビー・イズ・ア・レイディ

『New Arrangement』(1975年)
ニュー・アレンジメント
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2015年08月12日

Jiva『Day Into NIght』

より多彩な音楽性を示したアトランタ産クロスオーヴァー☆Jiva『Day Into NIght』
デイ・イントゥ・ナイト
発表年:2007年
ez的ジャンル:アトランタ産クロスオーヴァー
気分は... :トワイライト・・・

今回はトワイライトなジャケが気になる1枚、Jiva『Day Into NIght』(2007年)です。

Jivaはアトランタを拠点に活動するベーシスト/プロデューサーKhari Simmonsを中心としたクロスオーヴァーなソウル/ジャズ・ユニット。

1996年に結成され、これまで『Sun & Moon』(2005年)、『Day Into NIght』(2007年)という2枚のアルバムをリリースしています。

メンバーには当ブログでも紹介したアトランタを拠点にする女性ヴォーカリストRhonda Thomasも含まれます。

これまで当ブログではKhari SimmonsRhonda Thomasの作品を紹介しています。

 Julie Dexter & Khari Simmons『Moon Bossa』(2006年)
 Rhonda Thomas『Breathe New Life』(2006年)
 Khari Simmons『Sun Flower』(2013年)

2ndアルバムとなる本作『Day Into NIght』には、Khari SimmonsRhonda Thomas以外に、Ananda ProjectBugz In The Attic等の作品にも参加している男性ヴォーカリストAlex Lattimore、日本人キーボード奏者、宮本貴奈さんなども参加しています。

Khari Simmonsの音楽性の広さを反映し、ソウル、ジャズ・ファンク、ブラジル音楽、クラブジャズ、クラブミュージックのエッセンスを取り入れたクロスオーヴァーな音世界が展開されます。UKジャズ・ファンクやウエスト・ロンドンのクラブミュージックの影響が感じられるのもKhari Simmonsらしいですね。

なお、上記のジャケは国内盤ですが、US盤のオリジナル・ジャケは異なります。

Jiva『Day Into NIght』 ※US盤
Day Into Night

このユニットの持つ多彩な音楽性を楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「Mantra 2 (Visions Of A New World)」
トライバル・リズムとロッキンなテイストが印象的なオープニング。

「Sol E Lua」
Khariのブラジル志向が反映された1曲。ブラジリアン・リズムとUKジャズ・ファンクが融合した雰囲気です。

「Tiaji」
素敵なヴォーカル・ワークを活かしたメロウ・グルーヴですが、UKクラブミュージック的なフューチャリスティックなエッセンスを巧みに取り入れています。

「Shine」
Incognito等のUKジャズ・ファンクを彷彿させる仕上がり。

「Better2gether」
アコースティックな味わいを強調した透明感のあるメロウ・チューン。

「This Love」
Rhonda Thomasがリード・ヴォーカルをとるフュージョン・テイストのメロウ・ソウル。

「Day Into Night」
タイトル曲はウエスト・ロンドンのテイストを取り入れたインスト。ムーグを効果的に駆使しています。
https://www.youtube.com/watch?v=X5SOV21q1wM

「Twilight Bossa」
Khariお得意のメロウ・ボッサ調の仕上がり。ジャケの雰囲気にピッタリです。

「Like A Star」
アルバムで一番キャッチーな仕上りかもしれません。夏らしい爽快な疾走感が心地好いですね。

「Across The Sea」
ミステリアスなメロウ感が印象的な演奏です。

「Understand」
Alex Lattimoreの男性ヴォーカルをフィーチャー。ヴォーカルも含めて一体感のある演奏がいい感じです。

「You Lift Me Up」
ラストはChanda McKnightがリード・ヴォーカルをとるメロウ・ボッサで締め括ってくれます。

1st『Sun & Moon』(2005年)やKhari SimmonsRhonda Thomasの他作品もチェックを!

『Sun & Moon』(2005年)
Sun & Moon

Julie Dexter & Khari Simmons『Moon Bossa』(2006年)
Moon Bossa (Dig)

Khari Simmons『Sun Flower』(2013年)
SUNFLOWER

Rhonda Thomas『Breathe New Life』(2006年)
Breathe New Life

Rhonda Thomas『Listen』(2011年)
Listen
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2015年08月11日

Nando De Luca Su Orquesta Y Coros『Onda Nueva en Puerto Azul』

青い海!青い空!が良く似合うラウンジ・ボッサ☆Nando De Luca Su Orquesta Y Coros『Onda Nueva en Puerto Azul』
オンダ・ヌエヴァ・エン・プエルト・アズール
発表年:1971年
ez的ジャンル:イタリア産オンダ・ヌエヴァ
気分は... :青い海!青い空!

今回はイタリア人ジャズ・ピアニスト/映画音楽家Nando De Luca『Onda Nueva en Puerto Azul』(1971年)です。

内容以前に青い海!青い空!をバックにカップルが手をつなぐジャケが今の時期にピッタリですよね。

本作はベネズエラの鬼才Aldemaro Romeroが提唱した音楽スタイル"Onda Nueva"にNando De Lucaがアプローチした作品です。

Onda Nuevaはボサノヴァ、ラテン・ポップス、ジャズなどを融合させたイージー・リスニング的な音楽スタイルです。

あまりOnda Nuevaという音楽スタイルを意識せずとも、ラウンジ・ボッサ、ボッサなイージー・リスニングといった感覚で聴けば、楽しめるはずです。特にキュートな女性スキャット入りの曲は、好きな人にはたまりません。

『ゴッドファーザー』、『明日に向って撃て!』、『シャレード』、『華麗なる賭け』など有名な映画音楽の曲が目につきますが、個人的には「Grand'uomo」「Ore Per Me」「Viva La Onda Viva Aldemaro」「La Bikina」「Playa De Puerto Azul」「Dimmelo In Settembre」あたりがオススメです。映画音楽カヴァーならば「Raindrops Keep Falling On My Head」がイチオシです。

このジャケにグッときた方はぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Il Padrino」
Nino Rota作。映画『ゴッドファーザー』のテーマをカヴァー。ファンキー・サウンドに続き、あのお馴染みのメロディが・・・ただし、コレはオーケストレーションによるイージー・リスニング色が強すぎるのが少し残念です。

「Raindrops Keep Falling On My Head」
映画『明日に向って撃て!』の挿入歌としてお馴染みB.J.Thomasによる全米No.1ヒット「雨にぬれても」のカヴァー(Hal David/Burt Bacharach作)。当ブログではFree DesignClaude Ciari, Bernard Gerard And The Batucada's SevenTrio MocotoQuarteto Formaのカヴァーも紹介済みです。このカヴァーはロマンティック・ボッサって趣で実に素敵です。キュートな女性ヴォーカル&スキャットもグッド!

「Ore Per Me」
Aldo Pagani/Nando De Luca作。口笛と女性スキャットが先導するラウンジ・ボッサ調の仕上がり。バカンス・モードに実にフィットします。

「Viva La Onda Viva Aldemaro」
Aldo Pagani/Nando De Luca作。どこまでも続く青空のような華のあるサウンドが実にいいですね。

「Il Costruttore」
イタリアの男性歌手Bruno Lauziの作品をカヴァー。壮大なオーケストレーションによるイージー・リスニングな仕上がり。

「Grand'uomo」
イタリアの男性SSW/映画音楽家 Pino Donaggio作品をカヴァー。女性スキャットの入った小粋なボッサ・グルーヴは本作のハイライトかもしれませんね。これぞ"Onda Nueva"って感じなのでは?

「La Bikina」
Martha Roth/Ruben Fuentes作。メキシコのスタンダードのカヴァー。ボッサ・グルーヴとエレガントなオーケストレーションの組み合わせが絶妙です。コレもかなり魅力的です。
https://www.youtube.com/watch?v=0UPaZvXzq0M

「Playa De Puerto Azul」
Aldo Pagani/Nando De Luca作。素敵なジャケのような壮大な青い海、青い空を音に託したビューティフルな仕上り。

「Charade」
Henry Mancini作。映画『シャレード』のテーマ曲をカヴァー。このカヴァーは実にエレガント!アレンジの妙が光る1曲です。

「Esaurimiento」
Michel Legrand作。Steve McQueen主演の映画『The Thomas Crown Affair(邦題:華麗なる賭け)』(1968年)の主題歌をカヴァー。当ブログではDorothy AshbyPaige Claireのカヴァーを紹介済みです。この曲のバロックな雰囲気を活かした好カヴァーに仕上がっています。

「Dimmelo In Settembre」
Augusto Alguero作。フランス生まれのイタリアン女性シンガーCaterina Valenteの楽曲をカヴァー。グルーヴィーなオルガンも入ったラウンジ好きにはグッとくる1曲に仕上がっています。

「Carnival In Caracas」
Helmut Zacharias作。ブラジリアン・リズムとラテン・ポップスが融合したようなイージー・リスニングで締め括ってくれます。

ご興味がある方はAldemaro Romeroによる本家"Onda Nueva"作品もチェックを!こちらもそのうち紹介したいと思います。

Monna Bell Y Aldemaro Romero『La Onda Nueva En Mexico』(1970年)
La Nueva Onda Nueva En Mexico

El Fabuloso Aldemaro Y Su Onda Nueva『El Fabuloso Aldemaro Y Su Onda Nueva』(1971年)
エル・ファブローゾ

Aldemaro Romero Y Su Onda Nueva『La Onda Maxima』(1971年)
ラ・オンダ・マキシマ
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2015年08月09日

Dego『The More Things Stay The Same』

UKクラブ・ミュージックの牽引者の2ndソロ☆Dego『The More Things Stay The Same』
The More Things Stay The Same (ザ・モア・シングズ・ステイ・ザ・セイム)
発表年:2015年
ez的ジャンル:UKクラブ・ミュージックの牽引者
気分は... :ストレッチ&ゴー!

今回は新作アルバムからUKクラブ・ミュージックの牽引者、4HeroDegoによる2ndソロ・アルバム『The More Things Stay The Same』です。

これまで当ブログで紹介したDego関連のアルバムは以下の通りです。

 Dego『A Wha' Him Deh Pon?』(2011年)
 4Hero『Parallel Universe』(1994年)
 4Hero『Creating Patterns』(2001年)
 4Hero『Play with the Changes』(2007年)
 Tek 9『Simply』(1999年)
 2000Black『A Next Set A Rockers』(2008年)

『A Wha' Him Deh Pon?』(2011年)以来、4年ぶりとなった2ndソロ・アルバム『The More Things Stay The Same』ですが、相変わらずソウル、ファンク、ジャズ/クロスオーヴァー、Hip-Hop、ブロークンビーツ、ハウス、ベース・ミュージック、アフロビート等を消化したDegoらしいUKブラック・サウンドで聴く者を魅了してくれます。

『A Wha' Him Deh Pon?』と同じく、Kaidi TathamBugz In The Attic2000Black)、Matt LordBugz In The Attic)、Akwasi Mensah(Mr Mensah)の3人がサウンド面でDegoをサポートしています。

また、前作は多彩なヴォーカリストをフィーチャリングしていましたが、今回はヴォーカリストを前作にも参加していた女性ヴォーカリストSharlene Hectorに絞り込んでいます。彼女はReel Peopleの人気曲「The Rain」で有名ですね。あとはTYのラップをフィーチャーした曲も1曲あります。

アルバム全体の印象は"意外にキャッチーだな"って感じです。あとはSharlene Hectorをフィーチャリングしているせいか、前作以上にソウル・フィーリングを強く感じます。

僕の場合、「It Don't Get No Better」「The Middle Ground」などヴォーカル/ラップ曲の優先順位が高くなってしまいますが、インスト曲もなかなかキャッチーです。

とりあえず「It Don't Get No Better」「The Middle Ground」の2曲を聴いてもらえれば、本作の魅力を実感できると思います。

個人的には前作以上に気に入っています。
キャッチー&エッジーなDegoワールドを満喫しましょう。

全曲紹介しときやす。

「Feminist Meetings」
Dego、Kaidi、Matt Lordによるインスト。フューチャリスティックなフュージョンって感じですかね。中盤以降はHip-Hopのエッセンスでアクセントをつけています。

「Greed & Power」
Akwasi Mensah参加の本曲はDego版アフロビートです。覚醒的なオルガンが高揚感を高めます。

「It Don't Get No Better」
オススメその1。DegoらしいUKブラックなダンサンブル感が心地好いフューチャー・ソウル。。キャッチーとエッジーのバランス感覚が絶妙ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=l9zf6cOYhHI

「Keep It Moving Right」
Sharlene Hectorのヴォーカルの魅力を活かしたソウルフルな仕上り。
https://www.youtube.com/watch?v=S0DiUHU6aRw

「Own It」
オススメその2。トライバルな中にもソウル・フィーリングに溢れた1曲。Sharlene Hectorが貫録のヴォーカルを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=BORji-MJ8hI

「Shine A Light」
オススメその3。西ロンドンらしいソウルフル・ハウス。西ロンらしいスパイスが効いています。

「Star Track 7」
フューチャリスティックなジャズ・ファンク。インストですがDegoらしいフィーリングを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=E2LDeiTm3qw

「The Middle Ground」
オススメその4。TYのラップをフィーチャー。Sharlene Hectorもラップを披露してくれます。西ロンドンらしいフューチャー感覚のHip-Hopチューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=faII8FmF7lE

「We've Been Here Before」
オススメその5。西ロンドンらしさを保ちつつ、昨今の80年代リバイバルに呼応したかのようなアーバン・メロウな仕上り。
https://www.youtube.com/watch?v=74BTQGou4us

「The Stronghold Of Lithius」
フューチャリスティックなメロウ・フュージョンのインスト。なかなか心地好い疾走感です。

「The Writings Clear」
オススメその6。80年代アーバン・ディスコのエッセンスを西ロンドン調にアップデートさせた感じがいいですね。かなり好き!

「Help Me Out」
オススメその7。Degoらしいフューチャリスティックな疾走感にグッときます。

「With Love」
国内盤CDのみのボーナス・トラック。Degoならではのビューティフル・ソウルに仕上がっています。

Dego関連の過去記事もご参照ください。

Dego『A Wha' Him Deh Pon?』(2011年)
A Wha Him Deh Pon ?

4Hero『Parallel Universe』(1994年)
Parallel Universe

4Hero『Creating Patterns』(2001年)
Creating Patterns

4Hero『Play with the Changes』(2007年)
Play With the Changes (Dig)

Tek 9『Simply』(1999年)
Simply (+ Bonus Tracks)

2000Black『A Next Set A Rockers』(2008年)
ア・ネクスト・セット・ア・ロッカーズ
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2015年08月08日

Aurra『A Little Love』

80年代らしいアーバン・ディスコ/ファンクを楽しめる1枚☆Aurra『A Little Love』
A LITTLE LOVE +5
発表年:1982年
ez的ジャンル:アーバン・ディスコ/ファンク系男女デュオ
気分は... :塩サイダー!

今回は80年代に活躍したアーバン・ディスコ・ユニットAurraの3rdアルバム『A Little Love』(1982年)です。

オハイオ出身のファンク・グループSlaveのスピンオフ・ユニットとしてスタートし、その後はCurt JonesStarleana Youngの男女ヴォーカルが前面にフィーチャーされるデュオとして発展していったAurraの紹介は、4thアルバム『Live And Let Live』(1983年)に続き2回目となります。

Salsoul移籍第1弾アルバムとなった前作『Send Your Love』(1981年)から、Steve Washington(元Slave)プロデュースによるCurt JonesStarleana Youngの男女デュオの体制を確立したAurraが、さらにスタイルを発展させてヒット作となったアルバムがSalsoul第2弾となった本作『A Little Love』(1982年)です。

アーバン・ディスコ路線の本作からは「Make Up Your Mind」がR&Bチャート第6位のヒットとなり、それ以外に「A Little Love」「Checking You Out」がシングル・カットされています。

レコーディングにはCurt JonesStarleana YoungSteve Washington以外に、元SlaveThomas Lockettといった、Steve Washington関連のユニットCivil Attackにも参加したKevin MooreA. C. DrummerMtumeのメンバーとしても活躍したRaymond JacksonPhilip Fieldsといったミュージシャンが参加しています。

ガラージ・クラシックとして人気の「Make Up Your Mind」「Checking You Out」、ハウス・リミックスもリリースされた「A Little Love」というシングル3曲が目立つアルバムですが、個人的には「In My Arms」「Patience」といったアーバン・メロウなダンサブル・チューンもかなりオススメです。スロウであれば「Still Free」がいいですね。

ホーン・サウンドを排し、シンセ色を強めた本作は80年代らしいアーバン・ファンクを楽しめる1枚だと思います。

ジャケのように夏らしいアーバン・ディスコ/ファンク作品です。

全曲紹介しときやす。

「Make Up Your Mind」
前述のようにR&Bチャート第6位となったアーバン・ファンク。ガラージ・クラシックとしても人気の1曲です。Slave的な重量ファンクと、このユニットらしいアーバンな感覚の折り合いが絶妙ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=dwr5hNWnfLQ

「Patience」
「In My Arms」と並ぶ僕のお気に入り。Starleanaのキュートなヴォーカルを満喫できるダンサブルなアーバン・メロウ。男女デュオの魅力に満ちています。
https://www.youtube.com/watch?v=yPSySbpXYYI

「It's You」
男女デュオらしいバラード。悪くはありませんが、少しオーセンティックすぎるかも?
https://www.youtube.com/watch?v=FExi4e8RvwI

「Checking You Out」
この曲もシングル曲。「Make Up Your Mind」と並ぶガラージ・クラシックです。華やかさを持ったダンス・チューンなのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=HI7_7wIfC8c

「A Little Love」
タイトル曲もシングルになりました。ワイルドなブリブリ感がたまわらいディスコ・ファンク・サウンドでグイグイくるのじがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=tZ4bbyQ5ECw

ハウス好きの方はSteve "Silk" Hurleyによるハウス・ミックス(1992年)も要チェックです。
「A Little Love (Just a Little Silky Mix) 」
 https://www.youtube.com/watch?v=T5II7SmgL48

「In My Arms」
僕の一番のお気に入り。メロウに疾走するアーバン・ダンサー。80年代アーバン・ファンクらしいメロウネスを満喫できるのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=SmtbP7jZU6Y

「Still Free」
同じスロウであれば、「It's You」よりも80年代らしさが良く出たコチラの方が断然好き!Starleanaのキュートなヴォーカルの魅力を上手く引き出されています。
https://www.youtube.com/watch?v=gmQTjmVs9rU

「Thinking Of You」
哀愁ポップ調のメロディが印象的なシンセ・ファンク。悪くはないけど、他の曲と比較すると分が悪いかも?
https://www.youtube.com/watch?v=6s1YFeph2ro

CDには「Checking You Out (Original Shep Pettibone 12'' Mix)」「Make Up Your Mind (Unreleased Tom Moulton Remix)」「Make Up Your Mind (Original 12" Instrumental Mix)」「A Little Love (Original 12'' Remix)」「A Little Love (Original Single Version)」の5曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。

Aurraの他作品もチェックを!

『Aurra』(1980年)
AURRA +4

『Send Your Love』(1981年)
SEND YOUR LOVE +2

『Live And Let Live』(1983年)
LIVE AND LET LIVE +5

『Like I Like It』(1985年)
Like I Like It

『Satisfaction』(2013年)※1984年録音の未発表音源
サティスファクション:知られざるオーラの秘宝 (帯ライナー付直輸入盤)
posted by ez at 01:28| Comment(2) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする