2015年08月03日

Vernon Burch『Get Up』

ダンス・クラシック「Get Up」収録☆Vernon Burch『Get Up』
ゲット・アップ
発表年:1979年
ez的ジャンル:サーファー・ディスコ系ディスコ・ソウル
気分は... :ファンキー・ディスコで暑気払い!

今回はワシントンDC生まれのシンガー/ギタリストVernon Burchの4thアルバムであり、サーファー・ディスコ人気作『Get Up』(1979年)です。

10代半ばでThe Delfonicsのセッションに参加し、Bar-Kaysにも一時在籍していたVernon Burchの紹介は、フリーソウル人気作でもある2ndアルバム『When I Get Back Home』(1977年)に続き2回目となります。

僕のような「Mr. Sin」「To Make You Stay」といったフリーソウル人気曲でVernon Burchの名を知った者にとっては、2nd『When I Get Back Home』の印象が強いですが、リアルタイムで聴いていた人にとっては、ディスコ定番曲「Get Up」が収録された本作『Get Up』の方がVernon Burchを代表する1枚なのかもしれませんね。

本作『Get Up』(1979年)は、「Mr. Sin」「To Make You Stay」といったフリーソウル人気曲をイメージして聴くと、ギャップがあるかもしれないディスコ路線の1枚に仕上がっています。

名ドラマーJames GadsonVernon Burch本人がプロデュースを手掛け、Tom Tom 84Fred WesleyRichard EvansTony Colemanがアレンジャーに起用されています。

Vernon Burch(vo、g)、James Gadson(ds)、David Shields(b)、Michael Thompson(key)、The Waters(back vo)がレコーディングに参加しています。

前述のタイトル曲「Get Up」「Never Can Find The Way (Hot Love)」といったシングル曲をはじめ、「Sammy-Joanne (One Half Woman One Half Man)」「Arrogant Lady」といったファンキーなディスコ/ファンクが本作の特長です。

また、そういったファンキー・サウンドの中で埋もれず存在感を示すVernon Burchのリード・ヴォーカルとバック・コーラスを務めるThe Watersによるヴォーカル・ワークも魅力的です。

ファンキー・ディスコで暑気払いはいかがですか?

全曲紹介しときやす。

「Never Can Find The Way (Hot Love)」
Vernon Burch/Howard Redmon, Jr./James Gadson作。シングルにもなったオープニング。個人的にはタイトル曲以上に気に入っています。Tom Tom 84のアレンジが冴え渡るキャッチー&ダンサブルなモダン・ソウルに仕上がっています。Vernonのリードとバック・コーラスのThe Watersの一体感もグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=uyF71e6LgjU

「Sammy-Joanne (One Half Woman One Half Man)」
Vernon Burch/Howard Redmon, Jr.作。David Shieldsのベースをはじめとするファンキー・グルーヴがたまらないディスコ・ファンク。Vernonのヴォーカル&ギターも存在感を示してくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=OJOc0P4-bEM

「For You」
Vernon Burch/Howard Redmon, Jr.作。軽やかに疾走するファンキー・メロウ。パンチには欠けますが、この爽快感も捨て難い魅力があります。
https://www.youtube.com/watch?v=yjQnp3KkM-E

「Dr. Do It Good」
Vernon Burch/Howard Redmon, Jr.作。スペイシー・シンセとうねるファンキー・リズムでグイグイと畳み掛ける重量ファンク。Fred Wesleyによるストリングス・アレンジも効果的です。
https://www.youtube.com/watch?v=XeDrQxuYPKI

「Get Up」
Vernon Burch/Howard Redmon, Jr.作。前述のようにディスコ定番として当時から人気のあったタイトル曲。Vernonのヴォーカル&ギター・カッティング、James Gadsonらのファンキー・リズム、The Watersによるアゲアゲなコーラス・・・どこをとってもダンス・クラシックらしい1曲ですね。また、Deee-Lite「Groove Is in the Heart」でサンプリングされた中盤のブレイク部分と♪ヒュー♪というスペイシーなシンセ音も印象的です。「Groove Is in the Heart」以外にAfrika Bambaataa「Death Mix (Part 2)」等のサンプリング・ソースにもなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=y5Tn7dSkaG8

「Try A Little Tenderness」
Harry Woods/Jimmy Campbell/Reginald Connelly作。Otis Reddingのヒットでお馴染みの名ソウル・バラードをカヴァー。当ブログではB.E.F.Ann Burtonのカヴァー紹介済みです。本ヴァージョンはVernonのソウル・マンとしての一面を見せつつも、本作らしいダンサブルなアレンジで聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=HXfPrCCRwEs

「Arrogant Lady」
Vernon Burch/Sandy Zahir作。Tom Tom 84による開放的なホーン・アレンジと共に一気に駆け抜けるファンキー・ブギー。
https://www.youtube.com/watch?v=bqnJBUcD7mg

「Once Again In My Life」
Vernon Burch/Howard Redmon, Jr./James Gadson作。ラストはメロウ・バラードでしっとりと締め括ってくれます。途中レゲエ調のサウンドも聴けます。
https://www.youtube.com/watch?v=LQfb7hhDJqc

未聴の方は2ndアルバム『When I Get Back Home』(1977年)もぜひチェックを!

『When I Get Back Home』(1977年)
When I Get Back Home: Expanded Edition
posted by ez at 00:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする