2015年08月11日

Nando De Luca Su Orquesta Y Coros『Onda Nueva en Puerto Azul』

青い海!青い空!が良く似合うラウンジ・ボッサ☆Nando De Luca Su Orquesta Y Coros『Onda Nueva en Puerto Azul』
オンダ・ヌエヴァ・エン・プエルト・アズール
発表年:1971年
ez的ジャンル:イタリア産オンダ・ヌエヴァ
気分は... :青い海!青い空!

今回はイタリア人ジャズ・ピアニスト/映画音楽家Nando De Luca『Onda Nueva en Puerto Azul』(1971年)です。

内容以前に青い海!青い空!をバックにカップルが手をつなぐジャケが今の時期にピッタリですよね。

本作はベネズエラの鬼才Aldemaro Romeroが提唱した音楽スタイル"Onda Nueva"にNando De Lucaがアプローチした作品です。

Onda Nuevaはボサノヴァ、ラテン・ポップス、ジャズなどを融合させたイージー・リスニング的な音楽スタイルです。

あまりOnda Nuevaという音楽スタイルを意識せずとも、ラウンジ・ボッサ、ボッサなイージー・リスニングといった感覚で聴けば、楽しめるはずです。特にキュートな女性スキャット入りの曲は、好きな人にはたまりません。

『ゴッドファーザー』、『明日に向って撃て!』、『シャレード』、『華麗なる賭け』など有名な映画音楽の曲が目につきますが、個人的には「Grand'uomo」「Ore Per Me」「Viva La Onda Viva Aldemaro」「La Bikina」「Playa De Puerto Azul」「Dimmelo In Settembre」あたりがオススメです。映画音楽カヴァーならば「Raindrops Keep Falling On My Head」がイチオシです。

このジャケにグッときた方はぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Il Padrino」
Nino Rota作。映画『ゴッドファーザー』のテーマをカヴァー。ファンキー・サウンドに続き、あのお馴染みのメロディが・・・ただし、コレはオーケストレーションによるイージー・リスニング色が強すぎるのが少し残念です。

「Raindrops Keep Falling On My Head」
映画『明日に向って撃て!』の挿入歌としてお馴染みB.J.Thomasによる全米No.1ヒット「雨にぬれても」のカヴァー(Hal David/Burt Bacharach作)。当ブログではFree DesignClaude Ciari, Bernard Gerard And The Batucada's SevenTrio MocotoQuarteto Formaのカヴァーも紹介済みです。このカヴァーはロマンティック・ボッサって趣で実に素敵です。キュートな女性ヴォーカル&スキャットもグッド!

「Ore Per Me」
Aldo Pagani/Nando De Luca作。口笛と女性スキャットが先導するラウンジ・ボッサ調の仕上がり。バカンス・モードに実にフィットします。

「Viva La Onda Viva Aldemaro」
Aldo Pagani/Nando De Luca作。どこまでも続く青空のような華のあるサウンドが実にいいですね。

「Il Costruttore」
イタリアの男性歌手Bruno Lauziの作品をカヴァー。壮大なオーケストレーションによるイージー・リスニングな仕上がり。

「Grand'uomo」
イタリアの男性SSW/映画音楽家 Pino Donaggio作品をカヴァー。女性スキャットの入った小粋なボッサ・グルーヴは本作のハイライトかもしれませんね。これぞ"Onda Nueva"って感じなのでは?

「La Bikina」
Martha Roth/Ruben Fuentes作。メキシコのスタンダードのカヴァー。ボッサ・グルーヴとエレガントなオーケストレーションの組み合わせが絶妙です。コレもかなり魅力的です。
https://www.youtube.com/watch?v=0UPaZvXzq0M

「Playa De Puerto Azul」
Aldo Pagani/Nando De Luca作。素敵なジャケのような壮大な青い海、青い空を音に託したビューティフルな仕上り。

「Charade」
Henry Mancini作。映画『シャレード』のテーマ曲をカヴァー。このカヴァーは実にエレガント!アレンジの妙が光る1曲です。

「Esaurimiento」
Michel Legrand作。Steve McQueen主演の映画『The Thomas Crown Affair(邦題:華麗なる賭け)』(1968年)の主題歌をカヴァー。当ブログではDorothy AshbyPaige Claireのカヴァーを紹介済みです。この曲のバロックな雰囲気を活かした好カヴァーに仕上がっています。

「Dimmelo In Settembre」
Augusto Alguero作。フランス生まれのイタリアン女性シンガーCaterina Valenteの楽曲をカヴァー。グルーヴィーなオルガンも入ったラウンジ好きにはグッとくる1曲に仕上がっています。

「Carnival In Caracas」
Helmut Zacharias作。ブラジリアン・リズムとラテン・ポップスが融合したようなイージー・リスニングで締め括ってくれます。

ご興味がある方はAldemaro Romeroによる本家"Onda Nueva"作品もチェックを!こちらもそのうち紹介したいと思います。

Monna Bell Y Aldemaro Romero『La Onda Nueva En Mexico』(1970年)
La Nueva Onda Nueva En Mexico

El Fabuloso Aldemaro Y Su Onda Nueva『El Fabuloso Aldemaro Y Su Onda Nueva』(1971年)
エル・ファブローゾ

Aldemaro Romero Y Su Onda Nueva『La Onda Maxima』(1971年)
ラ・オンダ・マキシマ
posted by ez at 00:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする