2015年09月14日

The Royalettes『It's Gona Take A Miracle』

名曲「It's Gonna Take a Miracle」収録☆The Royalettes『It's Gona Take A Miracle』
It's Gonna Take a Miracle
発表年:1965年
ez的ジャンル:エレガント系ガールズR&Bグループ
気分は... :ミラクル起こるか・・・

今回は60年代ガールズR&Bグループ作品からThe Royalettes『It's Gona Take A Miracle』(1965年)です。

The Royalettesは1961年にボルチモアで結成された女性R&Bグループ。メンバーはRonnie BrownAnita RossSheila RossTerry Jonesの4名。

名コンポーザー/アレンジャー/プロデューサーTeddy Randazzoに見出され、1965年にリリースしたシングル「It's Gonna Take a Miracle」 が全国ヒットとなりました。Teddy Randazzoプロデュースの下、『It's Gona Take A Miracle』(1965年)、『The Elegant Sound of the Royalettes』 (1966年) という2枚のアルバムをリリースしています。

何といってもLaura NyroDeniece Williamsもカヴァーした「It's Gonna Take a Miracle」 ですよね。

僕の場合、リアルタイムでDeniece Williamsのカヴァー・ヒットに魅了され、その後Laura Nyroのカヴァーを聴き、最後にThe Royalettesのオリジナルを聴いたパターンです。ですので、僕の中ではDeniece Williamsヴァージョンの印象が強いのですが。

アルバム自体はTeddy Randazzoは、それまでのガールズR&Bグループとは異なる大人向けのエレガントは女性R&Bグループを狙っていたことがよくわかる内容になっています。その意味でソウルフル、キュートといった形容よりもエレガント、ドリーミーといった表現が似合います。

「Poor Boy」「You Bring Me Down」「I Want To Meet Him」あたりにその方向性を確認できます。また、「Don't You Cry」「Out of Sight, Out of Mind」「Only When You're Lonely」あたりのキャッチーな魅力も捨て難いですね。

かなりお疲れモードです。ミラクルは起きないのか・・・

全曲紹介しときやす。

「It's Gonna Take a Miracle」
Teddy Randazzo/Lou Stallman/Robert Weinstein作。前述のように、シングルとして全米チャート第41位、同R&Bチャート第28位のヒットとなりました。ヒットといってもそれ程ではなかったんですね。僕はもっと大ヒットした曲だとばかり思っていました。このグループらしいエレガントな魅力に溢れたミラクル&ビューティフルなR&Bバラードに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=G7Mxtdg752Q

Laura NyroDeniece Williamsヴァージョンと聴き比べるのも楽しいと思います。
Deniece Williams「It's Gonna Take a Miracle」
 https://www.youtube.com/watch?v=YOXCvyfsjB8

「Poor Boy」
Teddy Randazzo/Bobby Weinstein作。この曲もシングル曲です。伸びやかなヴォーカルとドラマティックなアレンジが印象的なエレガント・ポップです。
https://www.youtube.com/watch?v=3wS2DD-4Vm8

「Watch What Happens」
Norman Gimbel/Michel Legrand作。当ブログでは、Stanley TurrentineElis ReginaWes MontgomerySergio Mendes & Brasil '66Tamba 4Heraldo Do Monteのカヴァーも紹介済みの名曲です。抑えた雰囲気のメロウネスがいい感じのカヴァーに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=TqCw_YjVIrQ

「You Bring Me Down」
Teddy Randazzo/Bobby Weinstein作。Teddy Randazzoの曲作りの巧さを感じます。このグループの方向性がよくわかるメロウな仕上り。
https://www.youtube.com/watch?v=B8siqIMHA5M

「Yes, I'm Ready」
当時まだ17歳であったBarbara Masonの作品を取り上げています。甘く切ない雰囲気が伝わってくるラブ・バラードをしっとりと歌い上げます。

「Don't You Cry」
Sol Meshel/Teddy Randazzo/Bobby Weinstein作。60年代ガールズR&Bグループらしいキュートな躍動があります。このグループらしくはありませんが、コレはコレで好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=SVkBE5ciKx4

「I Want To Meet Him」
Teddy Randazzo/Lou Stallman/Bobby Weinstein作。男性コーラスも加わった透明感のあるバラード。このグループの魅力とTeddy Randazzoのサウンド・センスが結びついた素敵な仕上り。この曲もシングルになりました。
https://www.youtube.com/watch?v=SEq3Qo3EiXQ

「Out of Sight, Out of Mind」
Teddy Randazzo/Bobby Weinstein作。弾けた躍動感はアルバム随一。モッズ系がお好きな方は気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=CTRKPdWBaeU

「How Can You Face Me」
Teddy Randazzo作。巧みな緩急のつけ方がTeddy Randazzoの手腕なのでしょうね。

「Only When You're Lonely」
Arthur Irwin/Irwin Schuster/Kenny Williams作。この曲も大好き。落ち着いた中にも華やかなキャッチーさあるのが魅力です。
https://www.youtube.com/watch?v=k3LuFCWm2lQ

「He's Gone」
George Goldner/Arlene Smith作。先輩女性R&BグループThe Chantelsのカヴァーです。
https://www.youtube.com/watch?v=BvN5I9OeaPQ

「Never Again」
Robert Harshman/Teddy Randazzo作。ラストは華やかな雰囲気で締め括ってくれます。ここでもTeddy Randazzoの手腕が光ります。
https://www.youtube.com/watch?v=GyN8NLeBs9Y

CDには「(He Is) My Man」「Take My Love (And Hide It From My Heart)」という2曲のボーナス・トラックが収録されています。

『The Elegant Sound of the Royalettes』 (1966年)
The Elegant Sound of the Royalettes
posted by ez at 04:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月13日

The Foreign Exchange『Tales From The Land Of Milk And Honey』

ますますハイブリッドな進化を遂げたFE☆The Foreign Exchange『Tales From The Land Of Milk And Honey』
Tales From the Land of Milk & Honey
発表年:2015年
ez的ジャンル:ハイブリッドR&B/ネオソウル
気分は... :2人よりも5人・・・

The Foreign Exchangeの最新作『Tales From The Land Of Milk And Honey』です。

オランダ出身のトラックメイカーNicolayとアメリカ・ノースカロライナ出身のHip-HopグループLittle BrotherのMCであったPhonteの二人から成るユニットThe Foreign Exchangeについて、これまで紹介した作品は以下の4枚。

 『Connected』(2004年)
 『Leave It All Behind』(2008年)
 『Authenticity』(2010年)
 『Love In Flying Colors』(2013年)

また、NicolayPhonteのアルバムとして以下の2枚も紹介しています。

 Nicolay & Kay『Time:Line』(2008年)
 Phonte『Charity Starts At Home』(2011年)

最新作『Tales From The Land Of Milk And Honey』<でまず印象的なのはジャケット。NicolayPhonteの二人のユニットのはずがジャケに写っているのは5名。

残りの3名はThe Foreign Exchange Musicの音楽ディレクターであるZo!と本作にヴォーカルで参加しているCarmen RodgersTamisha Waden という2人の女性シンガー。この5名以外でレコーディングに参加したのは2人のフィーチャリング・ヴォーカリストのみであり、この5名のチームワークがアルバムの鍵となったのかもしれません。

ジャンルの枠を軽々と飛び越えたクロスオーヴァー・ソウルで楽しませてくれた前作『Love In Flying Colors』(2013年)は年末恒例の『ezが選ぶ2013年の10枚』にセレクトしたお気に入り作品でした。

本作『Tales From The Land Of Milk And Honey』も前作の流れを汲みハイブリッドなエレクトリック・ソウルをさらに進化させています。前作以上にハイブリッド路線が馴染んでいる印象を受けます。サウンド面ではZo!が全曲に参加し、Nicolayと共にサウンド面で大きく貢献しています。

ブラジリアン・フレイヴァーあり、ヒップ・ハウス調あり、ブギー/ディスコ調ありとサウンドの幅がさらに広がっています。また、ハイブリッド感と共に80年代サウンドへのリスペクトを感じる曲があるのも楽しいですね。

僕は本作をCDショップのHip-Hopコーナーで手に取りましたが、今のFEはHip-HopコーナーではなくR&Bコーナーに置かないとねぇ・・・

自信をさらに深めたFEサウンドに聴き手も歓喜してしまいます!

全曲紹介しときやす。

「Milk And Honey」
Shana Tuckerをフィーチャー。オープニングはブラジリアン・フレイヴァーのクロスオーヴァー・ソウル。ブラジル+クロスオーヴァーな感じはモロに僕好みです。
https://www.youtube.com/watch?v=msOp86sWDpM

「Work It To The Top」
昨今のトレンドであるブギー/ディスコの流れを汲んだ仕上り。このあたりのサウンドはZo!の貢献も大きいのでは?と思います。
https://www.youtube.com/watch?v=FmbSWlWr5NE

「Truce」
Tamisha WadenをフィーチャーしたFEらしい雰囲気のメロウなエレクトリック感が心地好い1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=piIldPVbdxg

「Disappear」
Carlitta Durandをフィーチャー。今のFEらしいハイブリッド感覚を楽しめるエレクトリック・ソウル。
https://www.youtube.com/watch?v=FLjWk9rulNY

「Sevenths And Ninths」
美しいピアノの音色とオートチューンのかかったPhonteのヴォーカルが印象的なビューティフル・ミディアム・スロウ。
https://www.youtube.com/watch?v=LZ17ZemSKCA

「Asking For A Friend」
ハウス調のサウンドは従来にない路線です。80年代後半のヒップ・ハウスを今時のクロスオーヴァーな感覚でアップデートしたような雰囲気もあります。
https://www.youtube.com/watch?v=JHctH4s80rs

「Body」
FE流のアーバン・メロウ・ファンク。パーカッシヴなリズムとメロウな鍵盤の音色の組み合わせがいい感じ。PhonteとCarmen Rodgersがリード・ヴォーカルをとります。
https://www.youtube.com/watch?v=r2MTDBblohA

「As Fast As You Can」
Carmen Rodgersをフィーチャー。80年代サウンドへのリスペクトを感じるエレクトリック・ソウル。確信犯的なサウンドがいいですね。このあたりを仕掛けたのははZo!なのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=4FxMlfvGr0M

「Face In The Reflection」
Phonteが切々と歌い上げる美しいバラード。FEの原点であるジャジー&メロウな雰囲気を味わえます。
https://www.youtube.com/watch?v=frSy04-xmgc

「Until The Dawn (Milk And Honey Pt. 2)」
「Milk And Honey」のパート2。さらにハイブリッドなダンサブル感を強調した仕上がりになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=xWOm-A652NU

The Foreign Exchangeの過去作品もチェックを!

『Connected』(2004年)
Connected

『Leave It All Behind』(2008年)
Leave It All Behind

『Authenticity』(2010年)
Authenticity

『Dear Friends: An Evening With The Foreign Exchange 』(2011年)※CD+DVD
Dear Friend: An Evening With The Foreign Exchange

『+FE Music: The Reworks』(2013年) ※リミックス集
+FE Music: The Reworks

『Love In Flying Colors』(2013年)
Love in Flying Colos

Nicolay & KayPhonteのソロ作の過去記事もご参照ください。。

Nicolay & Kay『Time:Line』(2008年)
Time:Line

Phonte『Charity Starts At Home』(2011年)
Charity Starts at Home

The Foreign Exchange Musicの音楽ディレクターZo!の過去記事もご参照ください。本作と同路線のアルバムです。

『SunStorm』(2010年)
SUNSTORM

『ManMade』(2013年)
Manmade
posted by ez at 00:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月11日

Bees Knees『Pure Honey』

ハワイ産のようなテキサス産AOR☆Bees Knees『Pure Honey』
Pure Honey
発表年:1979年
ez的ジャンル:テキサス産AOR/ブルー・アイド・ソウル
気分は... :いよいよNFL開幕!

今回はダラス産のAOR/ブルー・アイド・ソウル作品Bees Knees『Pure Honey』(1979年)です。

Bees Kneesはテキサス州ダラスのローカル・ユニット。メンバーはRoger Burton(vo、g)、Jerry Jackson(vo、p)、Michael Paulson(vo、per)の3名。さらに地元ミュージシャンのバックアップも加わり、『The Bees Knees』(1978年)、『Pure Honey』(1979年)という2枚のアルバムをリリースしています。

本作は2nd『Pure Honey』の全9曲に、1st『The Bees Knees』の全9曲中8曲を加えた変則2in1の再発CDです。

今回は特に2nd『Pure Honey』(1979年)の方を取り上げたいと思います。

爽やかなヴォーカル・ワークとメロウ・サウンドは、テキサス産というハワイ産、西海岸産をイメージしてしまいます。とにかくサウンド・センスがいいですね。

よくいわれるようにハワイアンAORが好きな人は気に入る1枚だと思います。
特に「All My Love」「Smile」あたりを聴けば、Mackey Fearyに近い雰囲気だという点を実感できると思います。

ダラスのローカル・バンドがこんな作品を残すなんておそるべし!

全曲紹介しときやす。

「Starry Eyes」
哀愁モードのAORでアルバムは幕を開けます。途中レゲエ調の展開になるところが面白いですね。

「Winnin' & Losin'」
オススメその1。爽快ブリージンなメロウ・チューン。ハイトーン・ヴォーカルとメロウ・サウンドの組み合わせが心地好いです。ブリージンなサックスも盛り上げてくれます。

「All My Love」
オススメその2。寛いだ雰囲気のメロウネスが実に心地好い1曲。爽快なヴォーカル・ワークはテキサスというよりハワイですね。
https://www.youtube.com/watch?v=CmqGeJKuFxg

「Slip Away」
シンセも加わったポップ・ロック調の仕上がり。商業ロック・モードの一歩手前で寸止めしている感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=7jWaFyGuXNE

「Smile」
オススメその3。レコーディング・メンバーの一人Rusty Lewisの作品。ハワイアンAORあたりと一緒に聴きたくなる爽快メロウ。清々しいメロウ感覚にグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=6pGerN5QNWs

「Rainy Night In Georgia」
オススメその4。Tony Joe White作。Brook BentonのR&Bヒットで知られる楽曲のカヴァー。当ブログではHearts Of Stoneのカヴァーも紹介済みです。このグループのブルー・アイド・ソウル的な魅力を楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=o9fiyhIK3j8

「Wasted」
気の利いたギター・プレイがいい感じの都会的なファンキー・メロウ。

「You & I」
オススメその5。至極のメロウ・ミディアム。サンセット・ムードにフィットしそうなロマンティックな仕上り。
https://www.youtube.com/watch?v=uZChpE7Th5Q

「I Can See The Child」
ラストはシンプルなアレンジのバラードでしっとりと聴かせます。

『Pure Honey』収録曲はここまでですが、前述のように、CDには1st『The Bees Knees』(1978年)から「Looking For Love」 を除く8曲も収録されています。1曲外されたのはマスターテープの具合によるもののようです。残念!

『The Bees Knees』収録曲の中では「The Drifter」「She Gotta Go」あたりがオススメです。

「The Drifter」
https://www.youtube.com/watch?v=1BDnyUA-OjM

いよいよNFLが開幕です。
今日の開幕戦「ペイトリオッツ対スティーラーズ」からして楽しみですね。

ドルフィンズ・ファンの僕としては、ペイトリオッツを調子に乗せたくないので、スティーラーズを応援します!
posted by ez at 00:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月10日

PJ Morton『New Orleans』

Stevie Wonder、Busta Rhymes、Maroon 5参加の話題作☆PJ Morton『New Orleans』
New Orleans
発表年:2013年
ez的ジャンル:Young Money系ネオソウル/R&B
気分は... :さり気ないけど、緻密・・・

今回はニューオリンズ出身の男性R&Bシンガー/キーボード奏者PJ MortonLil Wayne設立のYoung Moneyからリリースしたアルバム『New Orleans』(2013年)です。

現在はMaroon 5のメンバーとしても活躍するPJ Mortonの紹介は、1stアルバム『Emotions』(2005年)に続いて2回目となります。

本作『New Orleans』(2013年)は、Young Moneyからのリリースということで話題になった1枚です。PJ Mortonの経歴、音楽性とYoung Moneyのイメージが合致しませんでしたが、Young Moneyの社長Mack MaineとPJが幼馴染みという要因が大きかったようですね。

Young Money色が強いと僕の嗜好から外れてしまうのですが、あくまでPJ Mortonの音楽性を貫いた内容になっているのがいいですね。アルバムにはStevie WonderAdam Levine(Maroon 5)、Busta Rhymesといったゲストがフィーチャーされています。Maroon 5からはギターのJames Valentineも参加しています。また、ボーナス・トラック2曲にはLil WayneTweetがフィーチャーされています。

プロデュースはPJ MortonWarryn Campbell

全11曲で35分にも満たないアルバムですが、PJ Mortonというミュージシャンの音楽性の広さ、緻密さ、さり気なさを楽しむことができる僕好みの1枚に仕上がっています。

結局、この1枚のみでYoung Moneyとの契約は終了し、先日リリースされたライブ・アルバム『Live Show Killer』(2015年)はインディからのリリースとなりました。

その意味ではPJにとって過渡期の1枚といえるかもしれませんが、僕はこういう作品好きです。

全曲紹介しときやす。

「New Orleans」
アルバムのイントロ。

「Only One」
Stevie Wonderをフィーチャーした1stシングル。グラミーのBest R&B Songにもノミネートされた曲です。重厚な中にもポップなエッセンスを上手く織り込んでいます。このあたりはMaroon 5参加の好影響ですかね。Stevieはらしいハーモニカを披露してくれますが控えめな感じ。
https://www.youtube.com/watch?v=_DLb5UiToI4

「Never Get Over You」
Busta Rhymesをフィーチャー。ホーン・サウンドを巧みに使ったファンキーな仕上り。1分半強で終わってしまうのが勿体ないです!
https://www.youtube.com/watch?v=b6uQjt8s44E

「Heavy」
Maroon 5のAdam Levineをフィーチャーした2ndシングル。ロッキン・ファンクな雰囲気で同じくMaroon 5のJames Valentineのギターが目立っています。
https://www.youtube.com/watch?v=cIJxKn25ASI

「Hard Enough」
ストリングスを織り交ぜたレゲエ調の仕上がり。そんな中にもポップなエッセンスを上手く織り込んでいます。
https://www.youtube.com/watch?v=V3B4Chy2l-Q

「Work It Out」
優しく歌い上げるメロウなミディアム。派手さはないけど、PJの真摯な感じが伝わってきて大好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=mpY82lizgVI

「Trade It All」
ストリングスを配した哀愁バラード。哀愁感がジワジワきます。

「First Sight」
レトロ調の軽快な仕上り。開放的な雰囲気が印象的です。ここでもJames Valentineのギターが目立っています。

「Always Be」
個人的にはアルバムで一番のお気に入り。Stevie Wonder調のグッド・ソウルに仕上がっています。僕がPJに求めるのはこういう音です。
https://www.youtube.com/watch?v=1YlqB6J_nT4

「Go Alone」
美しくも切ないビューティフル・バラード。ストリングスが感動を高めてくれます。

「Motions」
ラストはオーセンティックなバラードで締め括ってくれます。さり気ない感じが逆に好きです。

僕の所有するCDはオリジナル11曲のみですが、ボーナス・トラック「Love You More」にはTweetが、「Lover」にはLil Wayneがフィーチャーされています。

PJ Mortonの他作品もチェックを!

『Emotions』(2005年)
Emotions

PJ Morton Band『Perfect Song』(2007年)
Perfect Song

『Live from LA』(2008年)※ライブ盤
Live from La

『Walk Alone』(2010年)
Walk Alone

『Live Show Killer』(2015年)
Live Show Killer (CD & DVD)
posted by ez at 01:01| Comment(2) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月09日

Svante Thuresson『Just In Time』

小粋なスウェーデン産男性ジャズ・ヴォーカル作品☆Svante Thuresson『Just In Time』
ジャスト・イン・タイム
発表年:1982年
ez的ジャンル:スウェーデン産男性ジャズ・ヴォーカル
気分は... :睡眠不足・・・

今回は小粋な男性ジャズ・ヴォーカル作品Svante Thuresson『Just In Time』(1982年)です。

Svante Thuressonは1937年スウェーデン、ストックホルム生まれの男性ジャズ・シンガー。60年代はスウェーデンのコーラス・グループGals & Palsのメンバーとしても活躍していました。60年代後半から近年まで数多くのソロ・アルバムもリリースしています。

そんなSvante Thuressonの作品の中でもクラブユースなジャズ・ヴォーカル作品として今日再評価が高い1枚が本作『Just In Time』(1982年)です。

アルバムはジャズ・スタンダードとStevie WonderJohn LennonElton Johnといった有名アーティストのカヴァーから構成されています。

本作の再評価を高めているのは「Bird Of Beauty」「Rocket Love」というStevie Wonderのボッサ・カヴァー2曲だと思います。特にクラブユースな「Bird Of Beauty」が本作のハイライトと呼べるでしょう。

しかしながら、アルバム全体の雰囲気はスウィンギーで小粋な男性ジャズ・ヴォーカル作品です。この小粋なスウィンギー感覚がなかなか心地好いです。特にElton John「Goodbye Yellow Brick Road」のカヴァーは絶品だと思います。

リラックスしたい気分のときにはフィットする1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「If I Were A Bell」
Frank Loesser作。小粋なスウィンギー・チューンでアルバムは幕を開けます。

「Smile Again」
Alan Paul/Bill Champlin/David Foster/Jay Graydon作。The Manhattan Transferヴァージョンでお馴染みの曲ですね。ここでは味わい深く美しいバラードで聴かせてくれます。

「Bird Of Beauty」
前述のように、本作のハイライトとなるStevie Wonderのカヴァー。オリジナルは『Fulfillingness' First Finale』(1974年)に収録されています。テキサスのファンク・バンドSolのラテン・カヴァー(1975年)も人気がありますね。ここでは快活なボッサ・ジャズで一気に駆け抜けていきます。Svanteの男性ジャズ・ヴォーカルらしい小粋な雰囲気がいいですね。Hector Bingertのサックスも印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=kM-bdXk4mDs

「Imagine」
John Lennonの名曲をカヴァー。ウォーキング・ベースとヴォーカルのみの序盤からピアノ、ドラムに加わり、さらにホーン・アンサンブルも重なるという音のレイヤー感がいいですね。「Imagine」の新たな魅力も気づかせてくれる好カヴァーです。

「On A Clear Day」
Alan Jay Lerner/Burton Lane作。ミュージカル『On A Clear Day You Can See Forever』(1929年)のために書かれたスタンダードのカヴァー。当ブログではMario Biondi & The High Five QuintetThe PeddlersFred Johnsonのカヴァーも紹介済みです。Hector Bingertのサックス・ソロと共に始まる小粋なスウィンギー・チューンに仕上がっています。

「Time After Time」
お馴染みのジャズ・スタンダードをカヴァー(Sammy Cahn/Jule Styne作)。しっとりと聴かせるバラードです。

「Goodbye Yellow Brick Road」
Elton Johnの大ヒット曲をカヴァー(Bernie Taupin/Elton John作)。スウィンギーな「Goodbye Yellow Brick Road」に、あっぱれ!と賛辞を送りたくなります。ここでのSvanteのジャズ・ヴォーカル然とした歌いっぷりがいいですね。

「Woman」
『Double Fantasy』収録のJohn Lennonのヒット曲をカヴァー。Hector Bingertのサックスと共に始まるビューティフル・ジャズ・カヴァーに仕上がっています。

「Rocket Love」
Stevie Wonder作。オリジナルは『Hotter Than July』に収録されています。ここでは哀愁モードのボッサ・ジャズで聴かせてくれます。AOR好きの人が聴いても気に入るかもしれません。

「Just In Time」
ラストはBetty Comden/Adolph Green/Jule Styne作のスタンダードをカヴァー。個人的にこの曲が大好きなので、スウィンギーに疾走する本ヴァージョンも大好きです。

本曲に関して、当ブログではMilano Jazz Dance ComboThe Kenny Clarke-Francy Boland Big Bandのカヴァーも紹介済みです。特にAlice RicciardiをフィーチャーしたMilano Jazz Dance Comboヴァージョンは僕の大のお気に入りで今でもよく聴きます。
Milano Jazz Dance Combo「Just In Time」
https://www.youtube.com/watch?v=KdFo-8ee4Sc

今週は激動の1週間、睡眠不足でしんどい・・・
posted by ez at 03:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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