2015年09月07日

特別企画『10年経ちました・・・』

2005年9月7日『音楽の園 music of my mind』開設。
今日でブログ開設から10年が経ちました。

そこで過去10年間に紹介した作品から、各年2アルバムを単なる気分でセレクトしながら、この10年を簡単に振り返りたいと思います。

2005年の記事より

Bobby Caldwell『Bobby Caldwell』(1978年)(左)
The Isley Brothers『Between The Sheets』(1983年)(右)
What You Won't Do for Loveシルクの似合う夜(紙ジャケット仕様)
Bobby Caldwell「My Flame」(From 『Bobby Caldwell』
https://www.youtube.com/watch?v=8LsuUhJBCbo
The Isley Brothers「My Flame」(From 『Between The Sheets』
https://www.youtube.com/watch?v=Pf_si60K9nM

記念すべき1枚目に取り上げたのはBobby Caldwellでした。

2006年の記事より

Young Disciples『Road to Freedom』(1991年)(左)
Jungle Brothers『Done By The Forces Of Nature』(1989年)(右)
Road to Freedomフォース・オブ・ネイチャー
Young Disciples「Get Yourself Together」(From 『Road to Freedom』
https://www.youtube.com/watch?v=u4kowpRPIUY
Jungle Brothers「Feelin' Alright 」(From 『Done By The Forces Of Nature』
https://www.youtube.com/watch?v=zLqOIyq_OME

この頃はアシッド・ジャズやHip-Hop関連の記事が人気でした。

2007年の記事より

Pat Metheny Group『Letter From Home』(1989年)(左)
Sister Sledge『We Are Family』(1979年)(右)
Letter from HomeWe Are Family
Pat Metheny Group「Dream of the Return」(From 『Letter From Home』
https://www.youtube.com/watch?v=gVxhyeaG87w
Sister Sledge「Thinking of You」(From 『We Are Family』
https://www.youtube.com/watch?v=de4_vbntd50

気づけば「ですます」調の文体に。読み手を意識するようになったのかも?

2008年の記事より

Ron Sexsmith『Whereabouts』(1999年)(左)
Sabrina Malheiros『New Morning』(2008年)(右)
Whereaboutsニュー・モーニング
Ron Sexsmith「Still Time」(From 『Whereabouts』
https://www.youtube.com/watch?v=TUG--pM2Gv0
Sabrina Malheiros「Brisa Mar」(From 『New Morning』
https://www.youtube.com/watch?v=JHqpsB30D1o

この頃からブラジル音楽を聴く頻度が高くなりました。

2009年の記事より

The Latin Blues Band『Take A Trip Pussycat』(1968年)(左)
Crystal Winds『First Flight』(1983年)(右)
Take a Trip PussycatFirst Flight
The Latin Blues Band「(I'll Be A) Happy Man」(From 『Take A Trip Pussycat』
http://www.youtube.com/watch?v=OS3znqPCcCg
Crystal Winds「Love Ain't Easy」(From 『First Flight』(1983年))
https://www.youtube.com/watch?v=jNGugHkOoYo

何だかんだいってフリーソウル系の作品は外せません。

2010年の記事より

Elizabeth Shepherd『Heavy Falls the Night』(2010年)(左)
Pages『Pages』(1978年)(右)
ヘヴィー・フォールズ・ザ・ナイトファースト・ペイジズ
Elizabeth Shepherd「High」(From 『Heavy Falls the Night』
https://www.youtube.com/watch?v=3c5Fblzae6E
Pages「Let It Go」(From 『Pages』
https://www.youtube.com/watch?v=2bxe17439IQ

開設から5年が経過。2010年代に入り、ジャズを聴く頻度も増えました。その分、ロックは殆ど聴かない状態に・・・

2011年の記事より

Roger『Bridging The Gap』(1991年)(左)
Alive!『City Life』(1983年)(右)
Bridging the GapCity Life
Roger「You Should Be Mine」(From 『Bridging The Gap』
https://www.youtube.com/watch?v=JDPLqFxVRxM
Alive!「Skindo Le Le」(From 『City Life』
https://www.youtube.com/watch?v=ztkF9GL02n0

ついつい「Skindo Le Le」のようなブラジリアン・グルーヴを求めてしまう嗜好は今も続いています。

2012年の記事より

Ben Westbeech『Welcome To The Best Years Of Your Life』(2007年)(左)
Country Comfort『We Are The Children』(1975年)(右)
Welcome to the Best Years of Your Life(ウェルカム・トゥ・ザ・ベスト・イヤーズ・オブ・ユア・ライフ)We Are the Children
Ben Westbeech「So Good Today」(From 『Welcome To The Best Years Of Your Life』
http://www.youtube.com/watch?v=7vhd1pDS5dM
Country Comfort「Make It With You」(From 『We Are The Children』
https://www.youtube.com/watch?v=Wax-mG47ZFU

前の日とギャップのある作品を取り上げるのが好きです。この2曲なんかもギャップありますね。

2013年の記事より

Carlton & The Shoes『This Heart Of Mine』(1982年)(左)
Shirley Scott & The Soul Saxes『Shirley Scott & The Soul Saxes』(1969年)(右)
carlton and the shoes this heart of mine.jpgシャーリー・スコット&ザ・ソウル・サックシーズ
Carlton & The Shoes「Give Me Little More」(From 『This Heart Of Mine』
https://www.youtube.com/watch?v=DNiQFqli2Nw
Shirley Scott & The Soul Saxes「It's Your Thing」(From 『Shirley Scott & The Soul Saxes』
http://www.youtube.com/watch?v=_A_W--1HClY

ジャケを見ただけで作品に惚れてしまう傾向がある僕。この2枚もそう!

2014年の記事より

Maria Rita『Coracao a Batucar』(2014年)(左)
Juice『Can We Get Personal?』(1999年)(右)
Coracao a BatucarCan We Get Personal
Maria Rita「Rumo Ao Infinito」(From 『Coracao a Batucar』
https://www.youtube.com/watch?v=Zot9mvURZD4
Juice「Not In Love」(From 『Can We Get Personal?』
https://www.youtube.com/watch?v=Jy_p1a2wwAI

やっぱり僕は女性アーティストが好きなんですね。

2015年の記事より

Chris Turner『LOVElife Is A Challenge』(2014年)(左)
Mombasa『African Rhythms & Blues』(1975年)(右)
LOVELIFE IS A CHALLENGEAfrican Rhythms & Blues
Chris Turner「Kiss of Life」(From 『LOVElife Is A Challenge』
https://www.youtube.com/watch?v=QVjb_2sSsSw
Mombasa「Nairobi」(From 『African Rhythms & Blues』
https://www.youtube.com/watch?v=JvGpol6oTrg

最近の僕はジャンルの枠にこだわらない音を好む傾向が強いですね。

10年分のエントリーを眺めて、自分の嗜好の変わった部分、変わらない部分がよくわかりました。特定の年代、ジャンルに偏らないで作品を取り上げていくスタンスは今後も維持しますが、そんな中で自分の音楽嗜好が何処へ向かうのかは楽しみです。

次の10年・・・なんていう自信はないから、次の1日、1週間、1ヶ月位を視野に、自分自身が楽しみながら記事をエントリーしていく所存です。

それにしても10年分のエントリーから20曲選ぶのって大変ですね!
posted by ez at 01:57| Comment(4) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月06日

Stuart McCallum『City』

Richard Spavenプロデュース!UKらしいフォーキー・ジャズ☆Stuart McCallum『City』
シティ
発表年:2015年
ez的ジャンル:UKフォーキー・ジャズ
気分は... :ひとまずコーピング・・・

今回は新作アルバムからUKのギタリストStuart McCallumの最新ソロ・アルバム『City』です。

Stuart McCallumはマンチェスター出身。The Cinematic Orchestraのギタリストとしても知られています。

また、これまで『Echo Architect』(2006年)、『Stuart McCallum』(2009年)、『Distilled』(2011年)、『Distilled Live』(2012年)といったソロ・アルバムをリリースしています。

当ブログで紹介した作品でいえば、Rodina『Home』(2012年)、Richard Spaven『Whole Other』(2014年)といった作品に参加しています。

特に注目のUKドラマーRichard Spavenのソロ・アルバム『Whole Other』ではソングライティングも含めてアルバムへの貢献が目立ちました。そのお返しという訳ではないでしょうが、本作はRichard Spavenがプロデュースしています。

レコーディングにはStuart McCallum(g)、Richard Spaven(ds、syn、electronics)、Robin Mullarkey(b)、Sean Foran(rhodes)、Emma Sweeney(violin)といったミュージシャンが参加しています。

さらにゲスト・ヴォーカリストとして、JP Cooper、つい先日Dego『The More Things Stay The Same』で抜群の存在感を示したUKクラブミュージックのディーヴァSharlene Hector、今年、Richard Spavenも参加したソロ・アルバム『Catching Currents』をリリースしたオランダの新感覚ジャズ・ユニットFinn Silverの女性リード・ヴォーカルFridolijn Van PollZero 7等のレコーディングに参加しているSophie Barkerという4名が参加しています。

主役のStuart McCallumをはじめ、Robin MullarkeySharlene HectorFridolijn Van PollというRichard Spaven『Whole Other』参加メンバーとの重複が多いことから本作に興味を持った方が多いと思います。僕もそんな一人です。

その意味では、『Whole Other』との比較で聴きつつ、UKクラブミュージックや今ジャズ的な展開を期待する人も多いのかもしれませんが、実際に聴くとフォーキーな雰囲気が印象的です。それでもSpavenは随所でらしいドラミングを披露してくれます。

シンプルな演奏だからこそ、StuartのギターとSpavenのドラムが目立つのが逆にいい感じです。

一聴すると、地味に感じるかもしれませんが、この落ち着いた雰囲気は秋に向けてフィットするのでは?

全曲紹介しときやす。

「City」
JP Cooperをフィーチャー。UKクラブミュージック的な展開を期待する人は、ブロークンビーツ調のこのオープニングが一番フィットするのでは?ここでは主役Stuartのギターはやや控えめで、その分JP Cooperのソウルフルなヴォーカルが目立っています。

「Inhale」
本作らしいフォーキー感覚を楽しめます。哀愁モードのギターは紅葉でも見ながら聴きたい感じですね。

「North Star」
Sharlene Hectorをフィーチャー。Sharleneの少し抑え気味のヴォーカルも含めて、星空のフォーキー・サウンドって雰囲気がいいですね。Spavenもらしいドラミングで好サポート!

「T-Onics」
フューチャリスティック&スパニッシュなフォーキー・サウンドがなかなか面白いチルアウト系のインスト。

「Effergy」
Fridolijn Van Pollをフィーチャー。幻想的なFridolijnのヴォーカルとStuartのスパニッシュ・テイストのギターが印象的な哀愁チューン。

「Trio Seven」
Emma Sweeneyのバイオリンをフィーチャー。Stuartのギター、Spavenのドラム、Emma Sweeneyのバイオリンが織り成す壮大な音世界がいいですね。今ジャズ好きの人が喜びそうな音なのでは?

「Mk II」
優しく語りかけるようなStuartのギターとそれに呼応するSpavenのドラムが対話しているかのような演奏がいいですね。これも今ジャズ好き向けの音ですね。

「Said And Done」
ラストは幻想なSophie Barkerのヴォーカルをフィーチャーした哀愁チューン。Spavenが変幻自在のドラミングで演奏をリードします。

ご興味がある方はStuart McCallumの他作品もチェックを!

『Echo Architect』(2006年)
Echo Direct

『Stuart McCallum』(2009年)
Stuart Mccallum

『Distilled』(2011年)
ディスティルド (Stuart McCallum ,ステュアート・マッカラム )

『Distilled Live』(2012年)
Distilled Live

Mike Walker & Stuart McCallum『Beholden』(2014年)
Beholden
posted by ez at 01:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月05日

Terea『Terea』

「Pretty Bird」収録。メロウなレア・グルーヴ作品☆Terea『Terea』
テレア [世界初CD化] [日本語解説付]
発表年:1977年
ez的ジャンル:メロウ・レア・グルーヴ
気分は... :金色ジャケ!

今回はメロウなレア・グルーヴTerea『Terea』(1977年)です。

Tereaは女性シンガーSharon Terea Robinsonを中心としたユニット。Sharon Terea Robinsonはその後、プロデューサー/ソングライターとしても活躍しています。大ヒットしたコメディ映画『Beverly Hills Cop』(1984年)のサントラ収録のPatti LaBelle「New Attitude」のソングライティングでグラミーを受賞しています。Leonard Cohenとの一連の仕事が最も有名ですかね。

そんなSharonを中心としたユニットの唯一のアルバムがBaby Grandからリリースされた本作『Terea』(1977年)です。

プロデュースはDennis DreithJohn Seiter

レコーディングにはEnrique Vasques(ds)、Jim Schlossberg(b)、Dave Guye(g)、Matt Gregory(key)等が参加しています。

レア・グルーヴ好きにはお馴染みの金色ジャケットですね。
そして、本作を有名したキラー・チューンが「Pretty Bird」です。

メロウ・グルーヴ「Pretty Bird」の印象で、メロウ・ソウルなアルバムをイメージしていたのですが、実際聴いてみると意外にシンガー・ソングライター的な雰囲気の仕上がりです。また、ブルージーな雰囲気の演奏もアルバムのアクセントになっています。このあたりの方向性はカヴァー2曲がJoni MitchellJimi Hendrixにも反映されています。

その意味で後にソングライターとしても活躍するSharonの曲作りの才を楽しめる1枚ともいえます。「Pretty Bird」以外にもいい曲がありますよ!

全曲紹介しときやす。

「One & Only」
ブルージー&ファンキーなオープニング。ケバケバしいシンセの響きが逆にいいですね(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=GaJov_QxMg4

「Try Harder」
僕好みのメロウ・ポップ。後にソングライターとしても活躍するSharonの曲作りの才の片鱗に触れることができます。
https://www.youtube.com/watch?v=wgSLG75pHhY

「We Found Love」
「Pretty Bird」と並ぶ僕のお気に入り。しみじみとしたメロウ・バラード。サンセット・モードな感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Pw2UGjn39h8

「Manic Depression」
The Jimi Hendrix Experienceのブルース・・へヴィ・ロックをカヴァー。オリジナルは当ブログでも紹介した『Are You Experienced?』に収録されています。セレクトも興味深いですが、演奏もなかなか面白いです。

「Morning Laughter」
穏やかなメロウ・ミディアム。この曲もSharonのソングライティングの才を実感できます。
https://www.youtube.com/watch?v=Y89qZPHej8w

「Pretty Bird」
本作のハイライト。ミステリアスなメロウ・グルーヴ。Sharonのしなやかなソウルフル・ヴォーカルがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=xTsuoCIbsuU

「For Free」
Joni Mitchellのカヴァー。オリジナルは『Ladies Of The Canyon』に収録されています。このカヴァー・セレクトにもSharonの志向が反映されているのかもしれませんね。味わい深く歌い上げています。

「Good Company」
Rickie Lee Jonesあたりと一緒に聴きたい雰囲気の曲ですね。

Sharonは2008年にソロ・アルバム『Everybody Knows』をリリースしています。

Sharon Robinson『Everybody Knows』 (2008年)
Everybody Knows by Sharon Robinson (2008-06-03) 【並行輸入品】
posted by ez at 00:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月03日

The Souljazz Orchestra『Freedom No Go Die』

人気「Mista President」や名曲カヴァー「The Creator Has A Masterplan」収録☆The Souljazz Orchestra『Freedom No Go Die』
フリーダム・ノー・ゴー・ダイ
発表年:2007年
ez的ジャンル:カナディアン・アフロ・ファンク
気分は... :新作の前におさらいを!

今回はカナダのアフロ・ファンク・バンドThe Souljazz Orchestraの2ndアルバム『Freedom No Go Die』(2007年)です。

カナダのオタワで結成され、Gilles Petersonも大絶賛したことで、クラブジャズ・ファンからの注目も高いジャズ・ファンク・バンドThe Souljazz Orchestraの紹介は、『Rising Sun』(2010年)、『Solidarity』(2012年)に続き3回目となります。

間もなく、Strutから最新作『Resistance』がリリース予定のThe Souljazz Orchestra

『Resistance』(2015年)
RESISTANCE

その前に既発アルバムのおさらいとして、Do Right! Musicからリリースされた2ndアルバム『Freedom No Go Die』(2007年)を取り上げたいと思います。

本作におけるメンバーは、Zakari Frantz(as、ss、fl)、Steve Patterso(ts)、Ray Murray(bs、as)、Pierre Chretien(ei-p、org、clavinet、g、b、vo)、Philippe Lafreniere(ds、per)という5名。

さらにゲストとして、Mighty Popo(vo、g)、Alanna Stuart(vo)、Marielle Rivard(vo)、Michael Murray(tp、flh)、Jason Jaknunas(b)が参加しています。

僕の場合、『Rising Sun』(2010年)からこのバンドをフォローするようになったので、初期作品はそこから遡って聴いています。アフロ・ファンクをベースにラテン/カリビアン/レゲエを取り込んだ進化形アフロ・ファンクを聴かせてくれる近年の作品と比較すると、分かりやすい格好良さのあるアフロビート/アフロ・ジャズ作品かもしれませんね。

「Mista President」「Freedom No Go Die」「The Blind Leading The Blind」という格好良いアフロビートや、Pharoah Sandersの名曲カヴァー「The Creator Has A Masterplan」あたりが目立ちますが、「Secousse Soukous」「Mugambi」あたりもこのバンドらしくて魅力的です。

最新作『Resistance』も楽しみですが、その前にこれまでの作品をおさらいしておくのもいいのでは?

全曲紹介しときやす。

「Mista President」
アルバムからの先行シングルであり、Gilles PetersonもプッシュしたFela Kuti直系のアフロビートでアルバムは幕を開けます。ルワンダの難民であったヴォーカリストMighty Popoをフィーチャーしています。アフロビート好きならば、間違いなく楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=C8lX9sOLDvs

「The Blind Leading The Blind」
Alanna Stuartの女性ヴォーカルをフィーチャーしたアフロビート。コケティッシュな女性ヴォーカルが入っている分、同じアフロビートでも「Mista President」、「Freedom No Go Die」とは少し異なる印象を受けます。普段あまりアフロビートを聴かない人は、こういう曲が入った方がとっつきやすいかもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=3cOkmloazpg

「Insurrection」
アフロ・ジャズというより、純粋に格好良いインスト・ジャズ・ファンク。
https://www.youtube.com/watch?v=1nNOA2IKqII

「Freedom No Go Die」
タイトル曲はMighty Popoをフィーチャーしたアフロビート。パーカッシヴに躍動するリズム、覚醒的なオルガン、切れ味のあるホーン・アンサンブルとアフロビートの格好良い要素がすべて揃っています。ハイスピードで一気に駆け抜けていきます。
https://www.youtube.com/watch?v=K0y51241Hn8

「Mojuba」
ゆったりとした雰囲気ながらも、覚醒的な鍵盤の音色とパーカッシヴなリズムに刺激を受けるインスト。ホーン隊のアンサンブルも楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=-5LcCt57beE

「Secousse Soukous」
Mighty Popoをフィーチャー。リンガラ風の開放的なギターが印象的なアフロ・ジャズ。アフロビートだけじゃない彼らの音楽性を確認できます。
https://www.youtube.com/watch?v=B4GKG5iIiNo

「Little Habana」
タイトルから察しがつくように、アフロ・キューバン調の仕上り。アルバム構成上、いいアクセントになっています。

「Mugambi」
なかなか格好良いアフロ・ジャズ。アフロ・ジャズらしいホーン・アンサンブルがいいですね。哀愁メロウなエレピの音色もグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=wDvsCByV7Qc

「The Creator Has A Masterplan」
Pharoah Sandersのスピリチュアル・ジャズ名曲をカヴァー。オリジナルは当ブログでも紹介した『Karma』に収録されています。近年だと当ブログでも紹介したLord Echoのカヴァーも話題になりました。ここではMarielle Rivardのヴォーカルをフィーチャーしたメロウ・ジャズなテイストのカヴァーに仕上がっています。なお、本曲は終わった後にシークレット・トラックが収録されています。
https://www.youtube.com/watch?v=NNpG2ZN8kVY

The Souljazz Orchestraの他作品もチェックを!

『Uprooted』(2005年)
Uprooted

『Manifesto』(2008年)
Manifesto

『Rising Sun』(2010年)
RISING SUN

『Solidarity』(2012年)
SOLIDARITY

『Inner Fire』(2014年)
INNER FIRE (IMPORT)

『Resistance』(2015年)
RESISTANCE
posted by ez at 01:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月02日

Midnight Star『No Parking On The Dance Floor』

エレクトリック・ファンクのヒット・アルバム☆Midnight Star『No Parking On The Dance Floor』
ノー・パーキング・オン・ザ・ダンス・フロアー(紙ジャケット仕様)
発表年:1983年
ez的ジャンル: Solar系エレクトリック・ファンク
気分は... :これぞエレクトリック・ファンク!

今回は80年代エレクトリック・ファンクからMidnight Star『No Parking On The Dance Floor』(1983年)です。

Reggie Calloway/ Vincent CallowayのCalloway兄弟を中心としたファンク・グループMidnight Starの紹介は、『Planetary Invasion』(1984年)に続き2回目です。

『Planetary Invasion』(1984年)のエントリーが2005年10月ですから、約10年ぶりのMidnight Starの紹介になります。きっと、いつでも紹介できるから今回はいいや・・・と後回しにし続けているうち、10年近く経ってしまったのかもしれません。

Midnight Starは、僕の中でAtlantic StarrStarpointと並ぶ、リアルタイムで聴いた三大"スター"グループです。

名曲「Curious」やグループ最大のヒット曲「Operator」が収録された『Planetary Invasion』の方がインパクトがあるかもしれませんが、(当時高校生だった僕の)リアルタイムの感覚ではかなりのロングセラー・アルバムであった本作『No Parking on the Dance Floor』の印象もかなり強いですね。

個人的には大学生の時にリリースされた『Headlines』(1986年)のアナログ盤もかなり聴きました。本作『No Parking on the Dance Floor』『Planetary Invasion』の陰で、今では完全に忘れ去られた1枚になっていますが(笑)

本作におけるメンバーは、Reggie Calloway(back vo、tp、fl、per、tp)、Vincent Calloway(tb、fl、per、tp。key)、Belinda Lipscomb(vo)、Melvin Gentry(vo、b、g、ds、per)、Kenneth Gan(b、tb、back vo)、Bobby Lovelace(back vo、ds)、Bill Simmons(back vo、key、per、sax)、Bo Watson(vo、key、syn)、Jeff Cooper(g)の9名。Reggie Callowayがプロデュースも手掛けています。

前作『Victory』(1982年)からのエレクトリック・ファンク路線が開花した本作は、ロングセラーとなり、アルバムとしてはグループ最大の売上を挙げたヒット・アルバムです。「Freak-A-Zoid」(全米R&Bチャート第2位)、「Wet My Whistle」(全米R&Bチャート第8位)という2曲のヒットが生まれました。

個人的にはヒット2曲以上にタイトル曲「No Parking (On the Dance Floor)」や素敵なスロウ「Slow Jam」がお気に入りです。

今回、かなり久々に通しでアルバムを聴きましたが、ロングセラーになったのが頷けるキャッチーさを持つアルバムであることを再認識しました。

この時代の音を象徴するアルバムの1つだと思います。

全曲紹介しときやす。

「Electricity」
エレクトリック・ファンク路線を高らかに宣言するかのようなヴォコーダー入りのエレクトリック・ファンク。
https://www.youtube.com/watch?v=7C3lH-vV_lk

「Night Rider」
シンセ・ベースの妖しげな響きが印象的な哀愁ファンク。
https://www.youtube.com/watch?v=RnnNbRMbNn0

「Feels So Good」
ソウルフルな味わいとブラコン・テイストが上手く調和したメロウ・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=jGPm44FceMQ

「Wet My Whistle」
アルバムからの2ndシングル。全米R&Bチャート第8位となりました。ブラコン好きの人にはグッとくるアーバン・メロウなミディアム
グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=zeZgcUq5bWg

「No Parking (On the Dance Floor)」
タイトル曲は本作を象徴するキャッチーなエレクトリック・ファンク。アルバムからの3rdシングルにもなりました。シングル・ヒットはしませんでしたが、インパクト十分の1曲ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=gomCkCbKHA4

Bar-Kays「Freakshow on the Dance Floor」は本曲の兄弟ソングのようなものですね。また、Popula Demand feat. Get Fresh Girls「Don't Clock Me」 、Bass Patrol「Where the Freaks At?」、Mike D Chill「Last Breath」、Sugar Ray「Mr. Bartender (It's So Easy)」、Hillside Stranglaz「Parkin' Lot Pimpin'」等のサンプリングソースとなっています。

Bar-Kays「Freakshow on the Dance Floor」
 https://www.youtube.com/watch?v=S9FCYlGDAc4
Popula Demand feat. Get Fresh Girls「Don't Clock Me」
 https://www.youtube.com/watch?v=6YNCZpQrBts
Bass Patrol「Where the Freaks At?」
 https://www.youtube.com/watch?v=tMhlelmNNYs
Sugar Ray「Mr. Bartender (It's So Easy)」
 https://www.youtube.com/watch?v=Glk1eCOfOVg
Hillside Stranglaz「Parkin' Lot Pimpin'」
 https://www.youtube.com/watch?v=aqu5PEMuGmw

「Freak-A-Zoid」
アルバムからの1stシングルであり、全米R&Bチャート第2位のヒットとなりました。ヴォコーダー・ヴォーカルと共に始まるこれぞエレクトリック・ファンクといった雰囲気のダンス・チューン。妖しげなシンセの響きがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=uRo426va26I

「Slow Jam」
タイトルの通り、素敵なスロウ・ジャム。次作『Planetary Invasion』収録の隠れ名曲「Let's Celebrate」あたりとセットで聴きたいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=ygnp36LmMYU

Usher & MonicaやRenaizzanceがカヴァーしています。また、Gyrl「Play Another Slow Jam」、Wale「Mother Nature (Slow Jammin') 」のサンプリングソースとなっています。
Usher & Monica「Slow Jam」
 https://www.youtube.com/watch?v=kq0S39fHRJc

「Playmates」
ラストもシンセが揺らめくエレクトリック・ファンクで締め括ってくれます。Belinda Lipscombのキュートなヴォーカルが栄えます。
https://www.youtube.com/watch?v=DltzhizKBrY

Midnight Starの他作品もチェックを!

『The Beginning』(1980年)
Beginning

『Standing Together』(1981年)
Standing Together

『Victory』(1982年)
Victory

『Planetary Invasion』(1984年)
Planetary Invasion

『Headlines』(1986年)
Headlines

『Midnight Star』(1988年)
Midnight Star
posted by ez at 04:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。