2015年09月02日

Midnight Star『No Parking On The Dance Floor』

エレクトリック・ファンクのヒット・アルバム☆Midnight Star『No Parking On The Dance Floor』
ノー・パーキング・オン・ザ・ダンス・フロアー(紙ジャケット仕様)
発表年:1983年
ez的ジャンル: Solar系エレクトリック・ファンク
気分は... :これぞエレクトリック・ファンク!

今回は80年代エレクトリック・ファンクからMidnight Star『No Parking On The Dance Floor』(1983年)です。

Reggie Calloway/ Vincent CallowayのCalloway兄弟を中心としたファンク・グループMidnight Starの紹介は、『Planetary Invasion』(1984年)に続き2回目です。

『Planetary Invasion』(1984年)のエントリーが2005年10月ですから、約10年ぶりのMidnight Starの紹介になります。きっと、いつでも紹介できるから今回はいいや・・・と後回しにし続けているうち、10年近く経ってしまったのかもしれません。

Midnight Starは、僕の中でAtlantic StarrStarpointと並ぶ、リアルタイムで聴いた三大"スター"グループです。

名曲「Curious」やグループ最大のヒット曲「Operator」が収録された『Planetary Invasion』の方がインパクトがあるかもしれませんが、(当時高校生だった僕の)リアルタイムの感覚ではかなりのロングセラー・アルバムであった本作『No Parking on the Dance Floor』の印象もかなり強いですね。

個人的には大学生の時にリリースされた『Headlines』(1986年)のアナログ盤もかなり聴きました。本作『No Parking on the Dance Floor』『Planetary Invasion』の陰で、今では完全に忘れ去られた1枚になっていますが(笑)

本作におけるメンバーは、Reggie Calloway(back vo、tp、fl、per、tp)、Vincent Calloway(tb、fl、per、tp。key)、Belinda Lipscomb(vo)、Melvin Gentry(vo、b、g、ds、per)、Kenneth Gan(b、tb、back vo)、Bobby Lovelace(back vo、ds)、Bill Simmons(back vo、key、per、sax)、Bo Watson(vo、key、syn)、Jeff Cooper(g)の9名。Reggie Callowayがプロデュースも手掛けています。

前作『Victory』(1982年)からのエレクトリック・ファンク路線が開花した本作は、ロングセラーとなり、アルバムとしてはグループ最大の売上を挙げたヒット・アルバムです。「Freak-A-Zoid」(全米R&Bチャート第2位)、「Wet My Whistle」(全米R&Bチャート第8位)という2曲のヒットが生まれました。

個人的にはヒット2曲以上にタイトル曲「No Parking (On the Dance Floor)」や素敵なスロウ「Slow Jam」がお気に入りです。

今回、かなり久々に通しでアルバムを聴きましたが、ロングセラーになったのが頷けるキャッチーさを持つアルバムであることを再認識しました。

この時代の音を象徴するアルバムの1つだと思います。

全曲紹介しときやす。

「Electricity」
エレクトリック・ファンク路線を高らかに宣言するかのようなヴォコーダー入りのエレクトリック・ファンク。
https://www.youtube.com/watch?v=7C3lH-vV_lk

「Night Rider」
シンセ・ベースの妖しげな響きが印象的な哀愁ファンク。
https://www.youtube.com/watch?v=RnnNbRMbNn0

「Feels So Good」
ソウルフルな味わいとブラコン・テイストが上手く調和したメロウ・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=jGPm44FceMQ

「Wet My Whistle」
アルバムからの2ndシングル。全米R&Bチャート第8位となりました。ブラコン好きの人にはグッとくるアーバン・メロウなミディアム
グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=zeZgcUq5bWg

「No Parking (On the Dance Floor)」
タイトル曲は本作を象徴するキャッチーなエレクトリック・ファンク。アルバムからの3rdシングルにもなりました。シングル・ヒットはしませんでしたが、インパクト十分の1曲ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=gomCkCbKHA4

Bar-Kays「Freakshow on the Dance Floor」は本曲の兄弟ソングのようなものですね。また、Popula Demand feat. Get Fresh Girls「Don't Clock Me」 、Bass Patrol「Where the Freaks At?」、Mike D Chill「Last Breath」、Sugar Ray「Mr. Bartender (It's So Easy)」、Hillside Stranglaz「Parkin' Lot Pimpin'」等のサンプリングソースとなっています。

Bar-Kays「Freakshow on the Dance Floor」
 https://www.youtube.com/watch?v=S9FCYlGDAc4
Popula Demand feat. Get Fresh Girls「Don't Clock Me」
 https://www.youtube.com/watch?v=6YNCZpQrBts
Bass Patrol「Where the Freaks At?」
 https://www.youtube.com/watch?v=tMhlelmNNYs
Sugar Ray「Mr. Bartender (It's So Easy)」
 https://www.youtube.com/watch?v=Glk1eCOfOVg
Hillside Stranglaz「Parkin' Lot Pimpin'」
 https://www.youtube.com/watch?v=aqu5PEMuGmw

「Freak-A-Zoid」
アルバムからの1stシングルであり、全米R&Bチャート第2位のヒットとなりました。ヴォコーダー・ヴォーカルと共に始まるこれぞエレクトリック・ファンクといった雰囲気のダンス・チューン。妖しげなシンセの響きがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=uRo426va26I

「Slow Jam」
タイトルの通り、素敵なスロウ・ジャム。次作『Planetary Invasion』収録の隠れ名曲「Let's Celebrate」あたりとセットで聴きたいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=ygnp36LmMYU

Usher & MonicaやRenaizzanceがカヴァーしています。また、Gyrl「Play Another Slow Jam」、Wale「Mother Nature (Slow Jammin') 」のサンプリングソースとなっています。
Usher & Monica「Slow Jam」
 https://www.youtube.com/watch?v=kq0S39fHRJc

「Playmates」
ラストもシンセが揺らめくエレクトリック・ファンクで締め括ってくれます。Belinda Lipscombのキュートなヴォーカルが栄えます。
https://www.youtube.com/watch?v=DltzhizKBrY

Midnight Starの他作品もチェックを!

『The Beginning』(1980年)
Beginning

『Standing Together』(1981年)
Standing Together

『Victory』(1982年)
Victory

『Planetary Invasion』(1984年)
Planetary Invasion

『Headlines』(1986年)
Headlines

『Midnight Star』(1988年)
Midnight Star
posted by ez at 04:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする