2015年09月13日

The Foreign Exchange『Tales From The Land Of Milk And Honey』

ますますハイブリッドな進化を遂げたFE☆The Foreign Exchange『Tales From The Land Of Milk And Honey』
Tales From the Land of Milk & Honey
発表年:2015年
ez的ジャンル:ハイブリッドR&B/ネオソウル
気分は... :2人よりも5人・・・

The Foreign Exchangeの最新作『Tales From The Land Of Milk And Honey』です。

オランダ出身のトラックメイカーNicolayとアメリカ・ノースカロライナ出身のHip-HopグループLittle BrotherのMCであったPhonteの二人から成るユニットThe Foreign Exchangeについて、これまで紹介した作品は以下の4枚。

 『Connected』(2004年)
 『Leave It All Behind』(2008年)
 『Authenticity』(2010年)
 『Love In Flying Colors』(2013年)

また、NicolayPhonteのアルバムとして以下の2枚も紹介しています。

 Nicolay & Kay『Time:Line』(2008年)
 Phonte『Charity Starts At Home』(2011年)

最新作『Tales From The Land Of Milk And Honey』<でまず印象的なのはジャケット。NicolayPhonteの二人のユニットのはずがジャケに写っているのは5名。

残りの3名はThe Foreign Exchange Musicの音楽ディレクターであるZo!と本作にヴォーカルで参加しているCarmen RodgersTamisha Waden という2人の女性シンガー。この5名以外でレコーディングに参加したのは2人のフィーチャリング・ヴォーカリストのみであり、この5名のチームワークがアルバムの鍵となったのかもしれません。

ジャンルの枠を軽々と飛び越えたクロスオーヴァー・ソウルで楽しませてくれた前作『Love In Flying Colors』(2013年)は年末恒例の『ezが選ぶ2013年の10枚』にセレクトしたお気に入り作品でした。

本作『Tales From The Land Of Milk And Honey』も前作の流れを汲みハイブリッドなエレクトリック・ソウルをさらに進化させています。前作以上にハイブリッド路線が馴染んでいる印象を受けます。サウンド面ではZo!が全曲に参加し、Nicolayと共にサウンド面で大きく貢献しています。

ブラジリアン・フレイヴァーあり、ヒップ・ハウス調あり、ブギー/ディスコ調ありとサウンドの幅がさらに広がっています。また、ハイブリッド感と共に80年代サウンドへのリスペクトを感じる曲があるのも楽しいですね。

僕は本作をCDショップのHip-Hopコーナーで手に取りましたが、今のFEはHip-HopコーナーではなくR&Bコーナーに置かないとねぇ・・・

自信をさらに深めたFEサウンドに聴き手も歓喜してしまいます!

全曲紹介しときやす。

「Milk And Honey」
Shana Tuckerをフィーチャー。オープニングはブラジリアン・フレイヴァーのクロスオーヴァー・ソウル。ブラジル+クロスオーヴァーな感じはモロに僕好みです。
https://www.youtube.com/watch?v=msOp86sWDpM

「Work It To The Top」
昨今のトレンドであるブギー/ディスコの流れを汲んだ仕上り。このあたりのサウンドはZo!の貢献も大きいのでは?と思います。
https://www.youtube.com/watch?v=FmbSWlWr5NE

「Truce」
Tamisha WadenをフィーチャーしたFEらしい雰囲気のメロウなエレクトリック感が心地好い1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=piIldPVbdxg

「Disappear」
Carlitta Durandをフィーチャー。今のFEらしいハイブリッド感覚を楽しめるエレクトリック・ソウル。
https://www.youtube.com/watch?v=FLjWk9rulNY

「Sevenths And Ninths」
美しいピアノの音色とオートチューンのかかったPhonteのヴォーカルが印象的なビューティフル・ミディアム・スロウ。
https://www.youtube.com/watch?v=LZ17ZemSKCA

「Asking For A Friend」
ハウス調のサウンドは従来にない路線です。80年代後半のヒップ・ハウスを今時のクロスオーヴァーな感覚でアップデートしたような雰囲気もあります。
https://www.youtube.com/watch?v=JHctH4s80rs

「Body」
FE流のアーバン・メロウ・ファンク。パーカッシヴなリズムとメロウな鍵盤の音色の組み合わせがいい感じ。PhonteとCarmen Rodgersがリード・ヴォーカルをとります。
https://www.youtube.com/watch?v=r2MTDBblohA

「As Fast As You Can」
Carmen Rodgersをフィーチャー。80年代サウンドへのリスペクトを感じるエレクトリック・ソウル。確信犯的なサウンドがいいですね。このあたりを仕掛けたのははZo!なのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=4FxMlfvGr0M

「Face In The Reflection」
Phonteが切々と歌い上げる美しいバラード。FEの原点であるジャジー&メロウな雰囲気を味わえます。
https://www.youtube.com/watch?v=frSy04-xmgc

「Until The Dawn (Milk And Honey Pt. 2)」
「Milk And Honey」のパート2。さらにハイブリッドなダンサブル感を強調した仕上がりになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=xWOm-A652NU

The Foreign Exchangeの過去作品もチェックを!

『Connected』(2004年)
Connected

『Leave It All Behind』(2008年)
Leave It All Behind

『Authenticity』(2010年)
Authenticity

『Dear Friends: An Evening With The Foreign Exchange 』(2011年)※CD+DVD
Dear Friend: An Evening With The Foreign Exchange

『+FE Music: The Reworks』(2013年) ※リミックス集
+FE Music: The Reworks

『Love In Flying Colors』(2013年)
Love in Flying Colos

Nicolay & KayPhonteのソロ作の過去記事もご参照ください。。

Nicolay & Kay『Time:Line』(2008年)
Time:Line

Phonte『Charity Starts At Home』(2011年)
Charity Starts at Home

The Foreign Exchange Musicの音楽ディレクターZo!の過去記事もご参照ください。本作と同路線のアルバムです。

『SunStorm』(2010年)
SUNSTORM

『ManMade』(2013年)
Manmade
posted by ez at 00:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする