2015年10月09日

『今の気分は...2015年10月9日編』

過去記事から10曲セレクトするシリーズです。

今回は2000年代カテゴリーから秋の夜長にフィットしそうなR&B/ネオソウル10曲をセレクトしました。10曲共に2007年以前のエントリーからのセレクトであり、8〜12年前に僕がよく聴いていた曲ばかりです。

全て過去記事で紹介済なので、気に入った曲があれば過去記事もご参照下さい。

Avant「This Is Your Night」
https://www.youtube.com/watch?v=Tqll8vESxqE
From 『Director』(2006年)
Director

Gordon Chambers「Slipping Away」
https://www.youtube.com/watch?v=5tWGjom7uko
From 『Introducing Gordon Chambers』(2005年)
Introducing Gordon Chambers

Donell Jones「Lust Or Love」
https://www.youtube.com/watch?v=wCMPvgdi6Rc
From 『Journey Of A Gemini』(2006年)
Journey of a Gemini

Kindred The Family Soul「I Am」
https://www.youtube.com/watch?v=E0rSQ0bcYRo
From 『Surrender To Love』(2003年)
Surrender to Love

Van Hunt「Dust」
https://www.youtube.com/watch?v=dOaQ90wfU_4
From 『Van Hunt』(2004年)
Van Hunt

Angie Stone「You Don't Love Me」
https://www.youtube.com/watch?v=beDd9TmwJeY
From 『Stone Love』(2004年)
ストーン・ラヴ

Rahsaan Patterson「The One for Me」
https://www.youtube.com/watch?v=ww-lVCQBkvs
From 『After Hours』(2004年)
After Hours

Frank McComb「When You Call My Name」
https://www.youtube.com/watch?v=bm11QQqPE2k
From 『The Truth』(2003年)
Truth

Ledisi「Someday」
https://www.youtube.com/watch?v=gLchoO4vHIE
From 『Lost & Found』(2007年)
Lost & Found

The Isley Brothers「Just Came Here to Chill」
https://www.youtube.com/watch?v=3CF3kUfs4Do
From 『Baby Makin' Music』(2006年)
Baby Makin' Music
posted by ez at 00:30| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月08日

Christian Prommer's Drumlesson『Drum Lesson Vol. 1』

ジャズ・ユニットによるハウス・カヴァー集☆Christian Prommer's Drumlesson『Drum Lesson Vol. 1』
Drumlesson 1
発表年:2007年
ez的ジャンル:クラブ経由ジャーマン・ジャズ・ユニット
気分は... :ヨーロッパ特急

今回はChristian Prommer's Drumlesson『Drum Lesson Vol. 1』(2007年)です。

Christian Prommer's Drumlessonはドイツ、ミュンヘン出身のプロデューサー/アーティストChristian Prommerのジャズ・ユニット。その第一弾作品となったのが本作『Drum Lesson Vol. 1』(2007年)です。

Christian Prommerについては、当ブログでChristian Prommer名義の『UberMood』(2014年)を紹介済みです。

エレクトリック・ジャズ/ディープハウス寄りのアプローチであった『UberMood』(2014年)に対し、本作『Drum Lesson Vol. 1』は対照的生音重視のクラブジャズ的アプローチです。

レコーディングには、Roberto Di Gioia(p)、Dieter Ilg(b)、Wolfgang Haffner(ds)、Ernst Stroer(per)が参加し、Christian Prommerがプロデュースを務めています。ドラマーとしての側面も持つChristian Prommerですが、本作ではプレイヤーというより、トータルなサウンド・クリエイターという立場で作品を手掛けています。また、ピアノのRoberto Di Gioiaがミュージカル・ディレクターとしてクレジットされており、彼の作品への貢献も大きいと思われます。

本作の特徴は往年のハウス名曲をジャズ演奏でカヴァーしている点です。

Mr. FingersFingers, Inc.「Can You Feel It」Nuyorican Soul「Nervous Track」Derrick May「Strings Of Life」をはじめ、数々のハウス作品をジャズ演奏で聴かせてくれます。

まぁ、ハウス・カヴァーということを意識せずとも、単純に格好良いクラブジャズ的作品として楽しめるはずです。

全曲紹介しときやす。

「Drum Lesson I」
アルバムのイントロ的なセッション。

「Can You Feel It」
Mr. FingersFingers, Inc.「Can You Feel It」によるハウス・クラシックをカヴァー。ハウス・カヴァーでありながら、しっかりジャズしているところが本作の魅力ですね。この曲の美しくも儚い雰囲気をしっかりジャズで表現しています。
https://www.youtube.com/watch?v=qXvvjzX0rXU

「Rej」
Frank WiedemannとKristian Beyerによるベルリンを拠点とするDJ/プロデューサー・デュオAmeの2005年のシングルをカヴァー。軽くラテン・フレイヴァーを効かせたジャズらしい音とハウス・カヴァーらしいダンサブル感をうまく融合させているのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=GnEmkwSu1A4  ※ライブ音源

「Plastic Dreams」
オランダ人DJ/プロデューサーJaydee(Edgar Robin Albers)、1993年のハウス・ヒットをカヴァー。Roberto Di Gioiaの小粋なピアノに魅了されます。ハウス・カヴァー云々を意識せずとも、フツーに格好良いジャズ演奏だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=n0E4gtBEHzg ※ライブ音源

「Drum Lesson II」
小休止的なセッションのパート2。

「Trans Europa Express」
Kraftwerkのテクノ名曲をカヴァー。オリジナルは『Trans Europa Express』(1977年)に収録されています。‎本作の僕の一番のお気に入り。Kraftwerk名曲が格好良いクラブジャズに様変わりするなんてサプライズ!
https://www.youtube.com/watch?v=_9oWI3n2KG8 ※ライブ音源

「Elle」
フランス人ハウスDJ、DJ Gregory(Gregory Darsa)、2003年のシングルをカヴァー。ピアノ・トリオの美しい演奏にトライバルなパーカッションが絡む静かなる躍動感がいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=IlL6PzE8Of4

「Claire」
ウィーンを拠点とするレーベルCheap Recordsの設立者であるErdem Tunakan/Patrick Pulsingerを中心としたユニットiO 、1995年のシングル曲をカヴァー。少し哀愁モードのヒンヤリした演奏にはヨローピアンな香りが漂います。
https://www.youtube.com/watch?v=08t_1H1hVNs

「Drum Lesson III」
小休止的なセッションのパート3。

「Higher State Of Consciousness」
Josh Wink、1995年のダンス・ヒットをカヴァー。少しダークなトライバル感が僕好みの演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=kZfJ-V02MwM

「Strings Of Life」
Derrick MayがRhythim Is Rhythim名義でリリースしたハウス・クラシックをカヴァー。ジャズ・サンバ調のエレガントな疾走感がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=6st1Y-kZdEI

「Beau Mot Plage」
ドイツ人ハウス・アーティストIsolee(Rajko Mueller)、1998年のシングルをカヴァー。ラテン・フレイヴァーを効かせたクラブジャズ仕様の疾走感がいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=4E-aqmFrs14

「Nervous Track」
Nuyorican Soul(Kenny Dope Gonzales/Louis Vega)のハウス・クラシックをカヴァー。オリジナルの雰囲気を上手く捉えた演奏であると同時に、後半はかなりテンションの高い演奏となっています。
https://www.youtube.com/watch?v=6aNvAI-N940

「Drum Lesson IV」
Drum Lessonのパート4で格好良く締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=z94rpbyj4BQ

盤によっては、Daft Punk「Around The World」(『Homework』収録)のカヴァーが収録されているものもあります。

ご興味がある方はChristian Prommerの他作品もチェックを!

Christian Prommer's Drumlesson『Christian Prommer's Drumlesson Plays Thediningrooms: The Jazz Thing』(2009年)
The Jazz Thing: Christian Prommer's Drumlesson Plays the Dining Rooms

Christian Prommer『Drumlesson Zwei』(2010年)
DRUMLESSON ZWEI

Christian Prommer & Roberto Di Gioia Vs. The Crusaders『Revisit...』(2011年)
Revisit

Prommer & Barck『Alex And The Grizzly』(2011年)
ALEX AND THE GRIZZLY

Christian Prommer『UberMood』(2014年)
Ubermood
posted by ez at 01:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月07日

Rodney Mannsfield『Love In A Serious Way』

某ディスク・ガイドでもセレクトされた大人のR&B作品☆Rodney Mannsfield『Love In A Serious Way』
Love in a Serious Way
発表年:1993年
ez的ジャンル:アーバンR&B/ブラコン
気分は... :大人のR&Bと秋の夜長・・・

今回は90年代男性R&B作品からRodney Mannsfield『Love In A Serious Way』(1993年)です。

Rodney Mannsfieldの詳しいプロフィールは不明ですが、90年代に『Love In A Serious Way』(1993年)、『Let's Get It on』(1996年)という2枚のアルバムをリリースしています。

特に本作『Love In A Serious Way』(1993年)は某ソウル系ディスク・ガイドでもセレクトされていた作品として知られています。

アルバム全体としてはミディアム〜スロウ主体のアーバン〜ブラコン作品という印象ですね。特に生音を重視した音作りのため、今聴いてもすんなり聴けるのだと思います。

また、Michael J. PowellTerry SteelePaul LaurenceBuster & ShavoniGary Taylorといったプロデューサー陣の顔ぶれも本作への興味を高めてくれます。

個人的には「Wanna Make Luv 2 U」「Living Without A Heart」「I've Got To Be Loved」「Nothin' Better Than Lovin' You」あたりが聴きどころだと思います。

大人のR&Bでを聴きながら過ごす秋の夜長も悪くないのでは?

全曲紹介しときやす。

「I've Got To Be Loved」
Michael J. Powellプロデュース。本作を象徴するアーバンなミディアム・スロウ。作者は故Garry Glennです。Randy ScottのサックスやThe Ridgeway Sistersの女性コーラスも盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=YlqR_IN9BGc

「Wanna Make Luv 2 U」
Terry Steeleプロデュース。アーバンな雰囲気にグッとくるブラコン・チューン。Rodneyの持つセクシーな魅力を存分に楽しめる1曲だと思います。個人的には本作のハイライト。Terry Steeleはソロ・アルバム『King Of Hearts』(1990年)の評価も高い人ですね。これも近いうち紹介したいと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=sXDZIVFt1NI

「One More Time」
Paul Laurence/Mike Gray/Tim Gantプロデュース。アーバン・ナイトな大人のラブ・バラード。Rodneyと女性コーラスの掛け合いがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=ep1pm8_Bebs

「So Good, So Special」
Buster & Shavoniプロデュース。ハネハネ系のアップ・チューンで構成にアクセントをつけています。
https://www.youtube.com/watch?v=aRbJ3pGj6x4

「A Song For You」
Michael J. Powellプロデュース。Leon Russell作の名曲をカヴァー。大人のR&Bモードで名曲を歌い上げます。

「I Found Heaven」
Paul Laurence/Rodney Mannsfieldプロデュース。シングルにもなったアーバン・ミディアム。各種コンピにも収録されたムーディーな仕上り。
https://www.youtube.com/watch?v=g_RHhKSsJF8

「Nothin' Better Than Lovin' You」
Sam Simsプロデュース。アーバン・ナイトな気分の大人のラブ・バラード。このタイプの曲がRodneyの声質には合っていますね。
https://www.youtube.com/watch?v=dZ2H7pRKLmw

「Living Without A Heart」
Gary Taylorプロデュース。「Wanna Make Luv 2 U」と並ぶ僕のお気に入り。ジワジワとくる素敵な大人のラブ・バラード。Rodneyを引き立てるBridgette Bryantのバック・ヴォーカルもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=5VBsJlLE0zU

「Hold On」
Kurt Shore/Rodney Mannsfield/Larry Goldプロデュース。エモーショナルに歌い上げるドラマチックなバラード。僕には少し仰々しいかな?
https://www.youtube.com/watch?v=pbNpnDFNZPY

「Love In A Serious Way」
Michael J. Powellプロデュース。ラストはアップ・チューンで締め括ってくれます。The Ridgeway Sistersのバック・コーラスが華を添えてくれます。最後にコレを持ってくるのは構成上、どうなんでしょう?
https://www.youtube.com/watch?v=uJ-eH-6L0I0

1996年にリリースされた2nd『Let's Get It on』はジャケの雰囲気が全然違いますね(笑)

『Let's Get It on』(1996年)
Let's Get It on
posted by ez at 02:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月05日

Burnier & Cartier『Burnier & Cartier』

Luiz Bonfaの息子達による至極のブラジリアン・メロウ☆Burnier & Cartier『Burnier & Cartier』
ブルニール&カルチエール
発表年:1974年
ez的ジャンル:Luiz Bonfa一家系ブラジリアン・メロウ
気分は... :ドルフィンズ泥沼3連敗・・・

先程までNFLのロンドン・ゲーム「ドルフィンズ対ジェッツ」の生放送をTV観戦。
我がドルフィンズは見せ場少なくジェッツに完敗・・・泥沼の3連敗です。

ディフェンス、オフェンス共に体たらくで見ていて情けなくなりました。
コーチ陣の采配にも工夫が感じられず、怒りが込み上げてきました。
このような試合をしているようでは今シーズンもお先真っ暗でしょうね。
抜本的なチーム改革が必要な気がします。

今回はブラジルの男性デュオBurnier & Cartierの1stアルバム『Burnier & Cartier』(1974年)です。

Burnier & Cartierは、Octavio BurnierClaudio Cartierの兄弟デュオ。彼らは偉大なブラジル人ギタリスト/コンポーザーLuiz Bonfaの息子です。

ソングライターとしても活躍した彼らはBurnier & Cartier名義で、『Burnier & Cartier』(1974年)、『Burnier & Cartier』(1976年)という2枚のアルバムを残しています。

Octavio Burnier‎は、Aquariusのメンバーとして当ブログでも紹介したこともあります。

さて、彼らの1stとなる本作は『Burnier & Cartier』(1974年)は、実に良く出来たブラジリアン・メロウ作品だと思います。聴けば聴くほど惚れてしまう1枚です。

レコーディングには、Claudio Cartier(vo、g)、Octavio Burnier(vo、g)をはじめ、AzymuthAlex Malheiros(el-b)とMamaoIvan Conti)(ds)、Tamba TrioBebeto(b)とHelcio Milito(per)、Bossa TresEdison Machado(ds)、AquariusAlberto Arantes(b)、Mario Castro-Neves & Samba S.A.Novelli(b)、Luis Alves(b)、Chico Batera(per)、ChacalSergio Mendes & the New Brasil '77)(per)、Hugo Bellard(p)、Paulo Moura(ss)等の有名ミュージシャンが大挙してレコーディングに参加しています。

さらには父Luiz Bonfa(g)やBurnier & Cartierの兄妹であるLuiz Bonfaの娘Sonia Burnierもヴォーカルで参加しています。

また、AquariusのAlberto Arantes、Hugo Bellard、Octavio Burnier、Laercio De Freitas、Arthur Verocaiがアレンジを務め、Aquariusの中心メンバーRaymundo Bittencourtがヴォーカル・アレンジを担当しています。

二人の素晴らしい楽曲、爽快ヴォーカルと名うてのミュージシャン達と名アレンジャー達が紡ぎ出すサウンドが見事に噛み合い、実に洗練されたブラジリアン・メロウを聴かせてくれます。

特に「Mirandolina」「Europanema」「Deixa Mudar」「Lembrando Ed Kleiger」の4曲を聴けば、本作の素晴らしさを実感できると思います。

ブラジル音楽好き以外の人が聴いても、キャッチー&メロウな魅力に惹きつけられる1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「So Tem Lugar Pra Voce」
Alberto Arantesによる小粋なアレンジとBurnier & Cartierの爽快ヴォーカルが心地好いオープニング。

「Aldeia Global」
楽しげな雰囲気が伝わってくる軽快な仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=YLA5F7fV_i0

「Lejos De Mi」
Luiz Bonfaのギターをバックに、スペイン語で歌うロマンティックなバラード。
https://www.youtube.com/watch?v=OgHwopTy7ec

「Lembrando Ed Kleiger」
オススメその1。AzymuthAlex MalheirosとMamaoをバックに配したキャッチー&グルーヴィーなサウンドはかなり格好良いです。Hugo Bellardのアレンジが冴え渡ります。
https://www.youtube.com/watch?v=YuMN5MghZwk

「Deixa Mudar」
オススメその2。ソフトロック調の軽やかな爽快ポップ・チューン。この曲もAzymuthAlex MalheirosとMamaoがバックを務めています。
https://www.youtube.com/watch?v=VbN_6kCn6Pc

「Parte Capital」
オススメその3。美しい弦の響きに魅了されるビューティフルな仕上がり。Laercio De Freitasのアレンジの手腕が光ります。
https://www.youtube.com/watch?v=Q0I_M5aJnGQ

「Mirandolina」
オススメその4。僕の一番のお気に入り。爽快メロウかつ寛いだ雰囲気のブラジリアン・グルーヴ。ひたすら心地好いです。
https://www.youtube.com/watch?v=5XF5jW8p7Qo

「Ai E Que Ta」
オススメその5。フリーソウル好きの人が気に入りそうなメロウ・グルーヴ。フォーキー・グルーヴやハワイアン・メロウな楽曲と一緒に聴いても合いそうですね。
https://www.youtube.com/watch?v=PFdv8k_Vd9Q

「Aventura Espacial」
Luiz Bonfaの楽曲を取り上げています。父のギターとオーケストレーションをバックにしみじみと歌い上げます。Sonia Burnierもヴォーカルで参加し、親子の共演を楽しめます。

「Barranco」
ハーモニカを交えたフォーキーな仕上り。さり気ないですが、なかなか味わい深いです。

「Europanema」
オススメその6。Arthur Verocaiがアレンジを手掛けたメロウ・サンバ。洗練されたメロウ・サウンドはさすがArthur Verocaiですね。Edison Machadoのドラムの好サポートもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=-U0TeMTkiyA

「Marcante」
ラストはアコースティック・ギターとオーケストレーションによる美しいインスト(ラストにちょこっとヴォーカルが入りますが)で締め括っています。
https://www.youtube.com/watch?v=Zq-zz6fChrA

2nd『Burnier & Cartier』(1976年)やOctavio Burnierの2枚のソロ・アルバム『Danca Infernal』(1979年)、『Aventura』(1982年)も聴いてみたいですね。CD化されないかなぁ・・・
posted by ez at 02:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月04日

Christian Scott『Stretch Music』

現在ジャズ・シーンを牽引するトランぺッターの最新作☆Christian Scott『Stretch Music』
Stretch Music [日本語解説付き]
発表年:2015年
ez的ジャンル:今ジャズ系トランぺッター
気分は... :赤い衝撃!

今回は新作ジャズからジャズの未来を担うトランペッターChristian Scott『Stretch Music』です。

Christian Scottは1983年ニューオリンズ生まれ。サックス奏者のDonald HarrisonはChristianの叔父になります。

2006年にはデビュー・アルバム『Rewind That』(2006年)をリリースし、同作はグラミー賞にもノミネートされました。その後もコンスタントにリーダー作をリリースし、現在のジャズ・シーンを牽引するトランぺッターとして大きな期待を担う存在となっています。

また、Jamire WilliamsKris BowersBen WilliamsMatthew StevensGerald ClaytonLogan RichardsonWalter Smith IIIによる若手ジャズメンのオールスター・ユニットNEXT Collectiveのメンバーにもなっています。

Jazz The New Chapterの中でも大きくクローズアップされているトランペッターですね。

その『Jazz The New Chapter 3』でも取り上げられていた待望の新作が『Stretch Music』です。厳密にはChristian Scott aTunde Adjuah名義でのリリースです。

ジャケのポーズからして格好良すぎですね。

レコーディング・メンバーはChristian Scott(tp、flh)、Elena Pinderhughes(fl)、Braxton Cook(as)、Corey King(tb)、Cliff Hines(g)、Lawrence Fields(p、el-p)、Kris Funn(b)、Corey Fonville(ds、sampler)、Joe Dyson Jr.(ds、sampler)、さらにスペシャル・ゲストとしてMatthew Stevens(g)、Warren Wolf(vibe)がクレジットされています。

特に、これまでのドラマーJamire Williamsに代わり、Corey FonvilleJoe Dyson Jr.という2人のドラマーが加わり、さらにサンプリング・パッドも駆使している点が注目です。Corey Fonvilleは注目のバンドButcher Brownのメンバーでもあります。

アルバム全体として、"今ジャズ"を実感できる1枚だと思います。先人達からジャズの伝統を継承しつつ、ジャズに囚われないロック、ポストロック、ラテン、Hip-Hop等多様な音楽のエッセンスを自然なかたちで取り入れています。また、社会メッセージ性の強い演奏や、神秘性に満ちた演奏もあり、その音世界はどんどん広がるを見せます。まさにストレッチ・ミュージックですね。

今ジャズ的な醍醐味を存分に楽しめる1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Sunrise In Bejing」
ポストロック的なミニマル・リズムとElena Pinderhughesのフルートを大きくフィーチャーした美しい演奏が融合した本作らしいオープニング。彼のイノベータ―的な姿勢が反映されています。
https://www.youtube.com/watch?v=L1JnHCqqu64

「Twin」
エスニック/ラテン風味のリズムをバックに、Christian、Braxton Cook、Corey Kingのホーン隊がエモーショナルなアンサンブルを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=ktU_X7CDaBM

「Perspectives」
サウンドスケープのような幻想的なサウンドの中をChristianのトランペットが丁寧に歌い上げます。星空を見上げながら聴きたい演奏です。

「West Of The West」
ロックなリズム隊、覚醒的な鍵盤にホーン隊が絡む強烈なドライヴ感は、エレクトリック・マイルスの現代版といった趣の刺激があります。

「Liberation Over Gangsterism」
タイトルからして社会メッセージ性が感じられます。Lawrence Fieldsの美しいピアノのイントロに続く、Elena Pinderhughesのフルートが奏でる美しくも虚しい音色にメッセージが凝縮されています。

「The Corner」
Kris Funn作。短い演奏ですが、作者Kris Funnのベースをバックに、Braxton Cookの素晴らしいサックスを聴かせてくれます。

「Of A New Cool」
今ジャズらしい格好良さ、Christianの美学のようなもの感じるクールな演奏です。各プレイヤーの活き活きとしたプレイにグッときます。ゲスト参加のWarren Wolfのヴァイヴも華を添えてくれます。

「Runnin 7's (For Big Chief Donald Harrison Sr.)」
タイトルの通り、叔父のサックス奏者Donald Harrisonに捧げられた演奏です。トライバル色の強い演奏はもっと長尺で聴きたいですね。特に終盤の重量グルーヴは格好良すぎです。

「Tantric」
タイトルが象徴するように神秘的な美しさに魅了される演奏です。Christianの奏でる美しい音色は瞑想の世界のようです。

「The Last Chieftan」
NEXT Collectiveの同僚でもあるMatthew Stevensのギターをフィーチャー。ロック色の強いスケール感の大きなドラマティック演奏です。

「The Horizon」
Lawrence Fields作。ラストはJ Dilla的な人力ビートと作者Lawrence Fieldsのピアノが織り成すHip-Hop的な演奏で締め括ってくれます。

Christian Scottの他作品もチェックを!

『Rewind That』(2006年)
Rewind That

『Anthem』(2007年)
Anthem

『Live At Newport』(2008年)
Live at the Newport Jazz Festival (W/Dvd) (Dig)

『Yesterday You Said Tomorrow』(2010年)
Yesterday You Said Tomorrow

Stefon Harris/David Sánchez/Christian Scott『Ninety Miles』(2011年)
ナインティ・マイルズ

『Christian Atunde Adjuah』(2012年)
Christian Atunde Adjuah

Next Collective『Cover Art』(2013年)
Cover Art
posted by ez at 03:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がない ブログに表示されております。