2015年10月05日

Burnier & Cartier『Burnier & Cartier』

Luiz Bonfaの息子達による至極のブラジリアン・メロウ☆Burnier & Cartier『Burnier & Cartier』
ブルニール&カルチエール
発表年:1974年
ez的ジャンル:Luiz Bonfa一家系ブラジリアン・メロウ
気分は... :ドルフィンズ泥沼3連敗・・・

先程までNFLのロンドン・ゲーム「ドルフィンズ対ジェッツ」の生放送をTV観戦。
我がドルフィンズは見せ場少なくジェッツに完敗・・・泥沼の3連敗です。

ディフェンス、オフェンス共に体たらくで見ていて情けなくなりました。
コーチ陣の采配にも工夫が感じられず、怒りが込み上げてきました。
このような試合をしているようでは今シーズンもお先真っ暗でしょうね。
抜本的なチーム改革が必要な気がします。

今回はブラジルの男性デュオBurnier & Cartierの1stアルバム『Burnier & Cartier』(1974年)です。

Burnier & Cartierは、Octavio BurnierClaudio Cartierの兄弟デュオ。彼らは偉大なブラジル人ギタリスト/コンポーザーLuiz Bonfaの息子です。

ソングライターとしても活躍した彼らはBurnier & Cartier名義で、『Burnier & Cartier』(1974年)、『Burnier & Cartier』(1976年)という2枚のアルバムを残しています。

Octavio Burnier‎は、Aquariusのメンバーとして当ブログでも紹介したこともあります。

さて、彼らの1stとなる本作は『Burnier & Cartier』(1974年)は、実に良く出来たブラジリアン・メロウ作品だと思います。聴けば聴くほど惚れてしまう1枚です。

レコーディングには、Claudio Cartier(vo、g)、Octavio Burnier(vo、g)をはじめ、AzymuthAlex Malheiros(el-b)とMamaoIvan Conti)(ds)、Tamba TrioBebeto(b)とHelcio Milito(per)、Bossa TresEdison Machado(ds)、AquariusAlberto Arantes(b)、Mario Castro-Neves & Samba S.A.Novelli(b)、Luis Alves(b)、Chico Batera(per)、ChacalSergio Mendes & the New Brasil '77)(per)、Hugo Bellard(p)、Paulo Moura(ss)等の有名ミュージシャンが大挙してレコーディングに参加しています。

さらには父Luiz Bonfa(g)やBurnier & Cartierの兄妹であるLuiz Bonfaの娘Sonia Burnierもヴォーカルで参加しています。

また、AquariusのAlberto Arantes、Hugo Bellard、Octavio Burnier、Laercio De Freitas、Arthur Verocaiがアレンジを務め、Aquariusの中心メンバーRaymundo Bittencourtがヴォーカル・アレンジを担当しています。

二人の素晴らしい楽曲、爽快ヴォーカルと名うてのミュージシャン達と名アレンジャー達が紡ぎ出すサウンドが見事に噛み合い、実に洗練されたブラジリアン・メロウを聴かせてくれます。

特に「Mirandolina」「Europanema」「Deixa Mudar」「Lembrando Ed Kleiger」の4曲を聴けば、本作の素晴らしさを実感できると思います。

ブラジル音楽好き以外の人が聴いても、キャッチー&メロウな魅力に惹きつけられる1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「So Tem Lugar Pra Voce」
Alberto Arantesによる小粋なアレンジとBurnier & Cartierの爽快ヴォーカルが心地好いオープニング。

「Aldeia Global」
楽しげな雰囲気が伝わってくる軽快な仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=YLA5F7fV_i0

「Lejos De Mi」
Luiz Bonfaのギターをバックに、スペイン語で歌うロマンティックなバラード。
https://www.youtube.com/watch?v=OgHwopTy7ec

「Lembrando Ed Kleiger」
オススメその1。AzymuthAlex MalheirosとMamaoをバックに配したキャッチー&グルーヴィーなサウンドはかなり格好良いです。Hugo Bellardのアレンジが冴え渡ります。
https://www.youtube.com/watch?v=YuMN5MghZwk

「Deixa Mudar」
オススメその2。ソフトロック調の軽やかな爽快ポップ・チューン。この曲もAzymuthAlex MalheirosとMamaoがバックを務めています。
https://www.youtube.com/watch?v=VbN_6kCn6Pc

「Parte Capital」
オススメその3。美しい弦の響きに魅了されるビューティフルな仕上がり。Laercio De Freitasのアレンジの手腕が光ります。
https://www.youtube.com/watch?v=Q0I_M5aJnGQ

「Mirandolina」
オススメその4。僕の一番のお気に入り。爽快メロウかつ寛いだ雰囲気のブラジリアン・グルーヴ。ひたすら心地好いです。
https://www.youtube.com/watch?v=5XF5jW8p7Qo

「Ai E Que Ta」
オススメその5。フリーソウル好きの人が気に入りそうなメロウ・グルーヴ。フォーキー・グルーヴやハワイアン・メロウな楽曲と一緒に聴いても合いそうですね。
https://www.youtube.com/watch?v=PFdv8k_Vd9Q

「Aventura Espacial」
Luiz Bonfaの楽曲を取り上げています。父のギターとオーケストレーションをバックにしみじみと歌い上げます。Sonia Burnierもヴォーカルで参加し、親子の共演を楽しめます。

「Barranco」
ハーモニカを交えたフォーキーな仕上り。さり気ないですが、なかなか味わい深いです。

「Europanema」
オススメその6。Arthur Verocaiがアレンジを手掛けたメロウ・サンバ。洗練されたメロウ・サウンドはさすがArthur Verocaiですね。Edison Machadoのドラムの好サポートもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=-U0TeMTkiyA

「Marcante」
ラストはアコースティック・ギターとオーケストレーションによる美しいインスト(ラストにちょこっとヴォーカルが入りますが)で締め括っています。
https://www.youtube.com/watch?v=Zq-zz6fChrA

2nd『Burnier & Cartier』(1976年)やOctavio Burnierの2枚のソロ・アルバム『Danca Infernal』(1979年)、『Aventura』(1982年)も聴いてみたいですね。CD化されないかなぁ・・・
posted by ez at 02:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする