2015年10月20日

Shadow『Shadow』

元Ohio Playersメンバーによる3人組。Leon Wareプロデュース!☆Shadow『Shadow』
シャドウ
発表年:1980年
ez的ジャンル:アーバン/ライト感覚メロウ・ソウル
気分は... :濃すぎないのが魅力!

今回は元Ohio Playersのメンバー3名が結成したグループShadowの2ndアルバム『Shadow』(1980年)です。

ShadowBilly Beck(key、vo)、James "Diamond" Williams(ds、per、vo)、Clarence "Chet" Willis(g、b、vo)という元Ohio Playersのメンバー3名によるグループ。

グループはDon Mizellプロデュースによる『Love Lite』(1979年)、Leon Wareプロデュースによる『Shadow』(1980年)、『Shadows In The Streets』(1981年)という3枚のアルバムをリリースしています。

また、当ブログでも紹介したLeon Ware『Rockin' You Eternally』(1981年)にも彼らが参加しています。

本作『Shadow』(1980年)はLeon Wareとタッグを組んだ第1弾作品となります。

良く悪くも濃すぎないのがこのグループの特徴であり、濃厚なファンク/ソウルを期待すると、少し肩透かしを食うかもしれません。それよりもAOR寄りのアーバン・メロウ感覚が本作の魅力だと思います。Leon Wareにプロデュースを依頼したのも、そうした意図があったのでしょう。

彼らのスモーキーなヴォーカル・ワークは何処となくMichael McDonaldを連想させるとことがあり、その意味でAOR好きの人も楽しめる1枚だと思います。

特に、シングルにもなった「Mystery Dancer」「Hot City」の2曲は、まさにMichael McDonaldがブギー・ダンサー/メロウ・ダンサーを歌う様をイメージしてしまいます。勿論、僕のお気に入りの2曲です。

それ以外に「I Can't Keep Holding Back (My Love)」「Beyond The Finish Line」「Village Destiny」もオススメです。

「I Can't Keep Holding Back (My Love)」以外はメンバーとLeon Wareのソングライティングによるものです。

全曲紹介しときやす。

「Mystery Dancer」
ファンキーなベースライン、カッティング・ギターと共に始まるブギー・ダンサーがオープニング。シングルにもなりました。Michael McDonaldをイメージさせるスモーキーなヴォーカル・ワークがいいですね。ドラマチックなストリングスも効果的です。
https://www.youtube.com/watch?v=BcF1GU-H7rc

「I Can't Keep Holding Back (My Love)」
Leon Ware/Linda Clay作。哀愁のメロウ・バラード。Leon Ware/らしいアーバン・メロウを満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=N6P4vkbSnXg

「Hot City」
スモーキーなコーラス・ワークが活きるアーバン・ダンサー。この曲もシングルになりました。Michael McDonaldがメロウ・ソウルを歌うとこんな感じなのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=2TB0j9z-yAc

「You Can Do It」
AOR調のメロウ・バラード。このグループの濃すぎないヴォーカルワークがプラスに作用していると思います。
https://www.youtube.com/watch?v=XDyyGWPMcWo

「Can You Keep It Up」
キャッチーなダンス・チューン。華やかなサウンドが80年代らしくていいですね。アレンジの妙が光ります。
https://www.youtube.com/watch?v=f93_OwS-_NM

「Sweet Movin' (In My Life)」
疾走するファンキー・グルーヴ。僕好みの曲調ではありませんが、この時代ってこのタイプの曲が多かったですね。
https://www.youtube.com/watch?v=uMdWMY_n68s

「Beyond The Finish Line」
軽くレゲエ・フレイヴァーも取り入れたメロウなミディアム・グルーヴ。ヴォコーダーも飛び出すのはZapp/Rogerファミリーとの関わりも深かったBilly Beckらしいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=3ALrvsn8ltA

「Village Destiny」
このグループの魅力がよく伝わってくるメロウ・ソウル。彼らがメロウ大王Leon Wareにプロデュースを依頼した意図が伝わってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=0sx6jp-JXZk

ご興味がある方は1st『Love Lite』(1979年)、3rd『Shadows In The Streets』(1981年)もチェックを!

『Love Lite』(1979年)
ラヴ・ライト

『Shadows In The Streets』(1981年)
Shadows In The Streets
posted by ez at 02:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする