2015年11月19日

『今の気分は...2015年11月19日編』

過去記事から10曲セレクトするシリーズです。

今回は1960年代カテゴリーからBlue Note作品を中心にジャズをセレクトしました。

全て過去記事で紹介済なので、気に入った曲があれば過去記事もご参照下さい。

McCoy Tyner「Mode to John」
http://www.youtube.com/watch?v=r6-LxABMbKE
From 『Tender Moments』(1967年)
テンダー・モーメンツ

Freddie Hubbard「Little Sunflower」
http://www.youtube.com/watch?v=OtB8dEuEmNM
From 『Backlash』(1966年)
バックラッシュ

Donald Byrd「Mustang」
http://www.youtube.com/watch?v=WUAIvNrtCsE
From 『Mustang』(1966年)
ムスタング+2(紙)

Hank Mobley「Recado Bossa Nova」
https://www.youtube.com/watch?v=5OfMrBZeFB8
From 『Dippin'』(1965年)
Dippin'

Lou Donaldson「Midnight Creeper」
https://www.youtube.com/watch?v=-vVdfXxj8jg
From 『Midnight Creeper』(1968年)
The Midnight Creeper

Duke Pearson「Chili Peppers」
https://www.youtube.com/watch?v=2tDRH30Wc2c
From 『The Right Touch』(1967年)
Right Touch

Joe Henderson「Blue Bossa」
https://www.youtube.com/watch?v=M69YdmAJoLs
From 『Page One』(1963年)
Page One

Horace Silver「Mexican Hip Dance」
https://www.youtube.com/watch?v=HLvKi8Re5RM
From 『The Jody Grind』(1966年)
The Jody Grind

Larry Young「Heaven On Earth」
https://www.youtube.com/watch?v=Sbp1dblgBH0
From 『Heaven On Earth』(1968年)
ヘヴン・オン・アース

Wayne Shorter「Tom Thumb」
https://www.youtube.com/watch?v=14zuK_Oqpy8
From 『Schizophrenia』(1967年)
スキッツォフリーニア
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2015年11月17日

Roy Ayers Ubiquity『Lifeline』

レア・グルーヴ・クラシック「Running Away」収録☆Roy Ayers Ubiquity『Lifeline』
Lifeline by Roy Ayers Ubiquity (2007-10-09) 【並行輸入品】
発表年:1977年
ez的ジャンル:レア・グルーヴ系ジャズ・ファンク
気分は... :次の一手は・・・

今回は人気ヴァイヴ奏者Roy AyersRoy Ayers Ubiquity『Lifeline』(1977年)です。

これまで当ブログで紹介したRoy Ayers作品は以下の7枚(発売順)。

 『Stoned Soul Picinic』(1968年)
 『He's Coming』(1972年)
 『Virgo Red』(1973年)
 『Change Up The Groove』(1974年)
 『Mystic Voyage』(1975年)
 『Vibrations』(1976年)
 『Lots Of Love』(1983年)

本作『Lifeline』(1977年)はUbiquity名義のラスト作です。厳密には1995年に『Live At The Montreux Jazz Festival』がUbiquity名義ですが・・・

レア・グルーヴ・クラシック「Running Away」が目玉のアルバムですね。

プロデュースは勿論Roy Ayers、さらにEdwin BirdsongWilliam Allenが共同プロデューサーとしてクレジットされています。

レコーディング・メンバーはRoy Ayers(vib、syn、el-p、vo)、Edwin Birdsong(p)、Philip Woo(p、el-p、syn、back vo)、William Allen(b)、Steve Cobb(ds)、Chano O'Ferral(per、congas、back vo)、Calvin Banks(g)、Chuck Anthony(g)、Glenn Jeffery(g)、James Mason(g)、Justo Almario(ts)、John Mosley(tp)、さらにヴォーカリストとしてDee Dee Bridgewater Sylvia CoxEthel WestMarguerite Arthurtonが参加しています。

「Running Away」以外にも、サンプリング・ソースとして人気の「Gotta Find A Lover」、メロウな「This Side Of Sunshine」、軽快な「Cincinnati Growl」、ファンキーに盛り上がる「Together」などレア・グルーヴ好きの人が楽しめる演奏が数多く収録されています。

Ubiquity作品はハズレがないですね。

全曲紹介しときやす。

「This Side Of Sunshine」
William Allen作。Dee Dee BridgewaterがAyersとのデュエットでリード・ヴォーカルをとる素敵なメロウ・チューン。メロウ・エレピとシンセの響きもいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=7vM7f64ILcI

「Running Away」
Roy Ayers/Edwin Birdsong作。前述のように本作のハイライトとなるレア・グルーヴ・クラシック。イントロを聴いただけでトキめいてしまうダンサブルなミスティーク・ジャズ・ファンクです。ヴォーカル陣はRoy Ayers、Edwin Birdsong、Marguerite Arthurton、Sylvia Cox。
https://www.youtube.com/watch?v=ts-lSi36ylI

本曲といえば、やはりA Tribe Called Quest「Description of a Fool」を外せないですね。「Description of a Fool」のサンプリング・ソースとして本曲を刷り込まれた方も多いのでは?僕もそんな1人です。それ以外にもBig Daddy Kane「The House That Cee Built」、Pal Joey「Runaway, Loop D'Loop」、Belezamusica「Running Away」等のサンプリング・ソースとなっています。

A Tribe Called Quest「Description of a Fool」
 https://www.youtube.com/watch?v=zvh3B_MTbGo
Belezamusica「Running Away」
 https://www.youtube.com/watch?v=QzXPEhbis5w

「Gotta Find A Lover」
Roy Ayers/Edwin Birdsong作。ソウルフルなヴォーカルにAyersの鮮やかなヴァイヴが絡むジャジー・メロウ。ミステリアスな雰囲気もあっていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=M-P3SI_F4-w

Main Source「Time (Alternative Mix)」、Large Professor「Sewin' Love」、Trends Of Culture「Let Tha Big Boyz Play」、Blackface「Johnny Cash」等のサンプリング・ソースになっています。

Main Source「Time (Alternative Mix)」
 https://www.youtube.com/watch?v=Rfu4mRwDvwY
Trends Of Culture「Let Tha Big Boyz Play」
 https://www.youtube.com/watch?v=qX6q-9ZVy-A
Blackface「Johnny Cash」
 https://www.youtube.com/watch?v=mmRbm1NuDxc

「I Still Love You」
Roy Ayers作。ミステリアスなメロウ・バラード。Dee Dee BridgewateとSylvia Coxの女性ヴォーカル陣が素晴らしい歌声で魅了します。
https://www.youtube.com/watch?v=Z90AAUPcSCI

「Lifeline」
Roy Ayers作。タイトル曲はAyersの軽やかなメロウ・ヴァイヴを楽しめるインスト。

「Cincinnati Growl」
Roy Ayers作。軽快なリズムにのってAyersのヴァイヴとホーン隊が弾けます。Philip Wooのシンセの音色が実に印象的です。パーカッシヴなノリもいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=SoiQ-X2lRJw

「Fruit」
Roy Ayers/Carl Clay作。Dee Dee BridgewaterとAyers がリード・ヴォーカルをとり、Roy Ayersらしいグルーヴ感を楽しめるジャズ・ファンクに仕上がっています。

「Sanctified Feeling」
Edwin Birdsong作。この曲もBridgewaterとAyers がリード・ヴォーカル。軽快なギター・カッティングが心地好いファンキー・グルーヴに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=BJztAmQC-Fc

「Stranded In The Jungle」
Roy Ayers作。スピーディーなグルーヴ感が印象的なジャズ・ファンク。軽快なコンガも印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=TKw1CW-RSr0

「Together」
Roy Ayers作。ラストはDee Dee Bridgewate/Sylvia Cox/Ethel West/Roy Ayersのヴォーカル陣とファンキー・サウンドで華やかに締め括ってくれます。

CDにはボーナス・トラックとして「Running Away (12-inch Long Version)」 が追加収録されています。

Roy Ayers作品の過去記事もご参照下さい。

『Stoned Soul Picinic』(1968年)
ストーンド・ソウル・ピクニック

『He's Coming』(1972年)
He's Coming

『Virgo Red』(1973年)
ヴァーゴ・レッド

『Change Up The Groove』(1974年)
CHANGE UP THE GROOVE

『Mystic Voyage』(1975年)
ミスティック・ヴォヤッジ

『Vibrations』(1976年)
Ubiquity Vibrationsr

『Lots Of Love』(1983年)
Lots of Love
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2015年11月16日

Lucas Santtana『The God Who Devastates Also Cures (O Deus Que Devasta Mas Tambem Cura)』

ヒット作『Sem Nostalgia』に続いて制作された作品☆Lucas Santtana『The God Who Devastates Also Cures (O Deus Que Devasta Mas Tambem Cura)』
The God Who Devastates Also Cures (O Deus Que Devasta Mas Também Cura)
発表年:2012年
ez的ジャンル:ブラジリアン・エクスペリメンタル
気分は... :長いタイトルですが・・・

今回はブラジル音楽に風穴を開ける異才アーティストLucas Santtana『The God Who Devastates Also Cures (O Deus Que Devasta Mas Tambem Cura)』(2012年)です。

1970年バイーア州サウヴァドール生まれのクリエイター/マルチ・インスト奏者Lucas Santtanaの紹介は、『Sem Nostalgia』(2009年)に続き2回目となります。

本作『O Deus Que Devasta Mas Tambem Cura』(2012年)は、ブラジル音楽シーンに大きなインパクトを与えた前作『Sem Nostalgia』(2009年)のヒットを受けて制作されたアルバムです。

ただし、気負った部分は全くなく、媚びずに自身の音世界を構築している感じがいいですね。

プロデュースはLucas SanttanaChico Neves

レコーディングにはMarcelo Callado (ds)、Ricardo Dias Gomes(b)、Gustavo Benjao(g)というDo Amorのメンバーをはじめ、Letieres Leite & Orkestra RumpilezzKassinCeuGui AmabisRica AmabisCuruminGilberto MonteBruno BuarqueMarcos GerezMauricio FleuryBixiga70)等が参加しています。

正直、前作ほどのインパクトやキャッチーさはありませんが、サウンドのバラエティ感は増しており、Lucas Santtanaの音楽性の幅を楽しめる1枚に仕上がっています。特にスカ/レゲエ/ダンスホール調の曲やホーン・サウンドを強調した曲は印象的です。

まず聴くべきは『Sem Nostalgia』だと思いますが、同作をお聴きの方はコチラもチェックを!

全曲紹介しときやす。

「O Deus Que Devasta Mas Tambem Cura」
オープニングを飾るタイトル曲にはLetieres Leite & Orkestra Rumpilezzが客演しています。エクスペリメンタルなローファイ・サウンドにLetieres Leite & Orkestra Rumpilezzによるホーン・アンサンブルが加わり、不思議な音空間を創り出します。
https://www.youtube.com/watch?v=DootzirnK8A

「Musico」
ブラジルのロック・バンドOs Paralamas Do Sucessoのカヴァー(Herbert Vianna/Bi Ribeiro/Tom Ze作)。ソングライティングにはTom Zeも参加しています。サンパウロ出身の女性シンガーのCeu、Ceuの公私のパートナーGui Amabis、日系ブラジル人アーティストCuruminが参加しています。Lucasの本領発揮のエクスペリメンタルなサウンドを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=KbWRNuzXAfI

「Jogos Madrugais」
オルタナ・ロック的エッセンスの効いた仕上り。ダンサブルな感じもあってなかなかキャッチーです。
https://www.youtube.com/watch?v=xWvZc2mRyoU

「E Sempre Bom Se Lembrar」
KassinやGui Amabisが参加。美しいストリングスと幻想的なサウンドが別世界へと誘ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=RtnQ6dcYjCc

「Tanto Faz」
ダビーなレゲエ調の仕上がり。Lucasらしいエクスペリメンタルなスパイスも効いていていい感じです。

「Ela E Belem」
Gilberto Monte参加。ダンスホール的サウンドのパートとオーケストレーション的なパートとのコントラストが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=01C2Ki77-ck

「Vamos Andar Pela Cidade」
リラックスしたホーン・アンサンブルが印象的なインスト曲。
https://www.youtube.com/watch?v=JlTdSqosTGI

「Now No One Has Anything」
作り込みすぎないローファイ感が魅力です。さり気ないですが侮れない1曲です。こういうの好き!

「Se Pa Ska. S.P.」
ダビーなスカ・サウンドが印象的な曲です。映画『Pulp Fiction』でも使われたDick Dale & His Del-Tones「Misirlou」風のサーフ・ロック・ギターがいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=_xueUfiG-Fg

「O Paladino E Seu Cavalo Altar」
ダンサブルなアッパー・チューン。一気に駆け抜けます。
https://www.youtube.com/watch?v=Lv-0IP82s8E

「Dia De Furar Onda No Mar」
Lucasらしい隠し味を効かせた哀愁のブラジリアン・サウンドが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=E5aDgW_sR2Q

「Para Onde Ira Essa Noite?」
ラストはメリハリの効いた哀愁メロウ・サウンドで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=0hwH8TmiBpg

Lucas Santtanaの他作品もチェックを!

『Eletro Ben Dodo』(2000年)
Eletrobendodo

『Parada De Lucas』(2003年)
Parada De Lucas

Lucas Santtana & Selecao Natural『3 Sessions in a Greenhouse』(2006年)
Lucas Santtana & Selecao

『Sem Nostalgia』(2009年)
セン・ノスタルジーア

『Sobre Noites E Dias』(2014年)
夜と昼に
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2015年11月15日

Karlito『Karlito's Way』

ソウル名曲/ダンス・クラシックの鮮やかなリワーク☆Karlito『Karlito's Way』
Intimate Soul Grooves
発表年:2015年
ez的ジャンル:ソウル名曲/ダンス・クラシック・カヴァー/リワーク集
気分は... :Karlito≒狩人?

今回は新作アルバムからUKのアーティストKarlitoによる70〜80年代ソウル名曲/ダンス・クラシックのカヴァー/リワーク集『Karlito's Way』です。

Karlito(Karlos "Karlito" Edwards)の詳しいプロフィールは不明です。フレンチHip-HopにもKarlitoというアーティストがいるようですが、本作のKarlitoとは別人です。

本作『Karlito's Way』ではプロデュース、アレンジ、楽器演奏をこなし、アルバムのインナーにはドラムを叩くKarlitoの姿が映っています。

アルバムは前述のように、全曲る70〜80年代ソウル名曲/ダンス・クラシックのカヴァーです。ただし、カヴァーというよりも今の時代らしくアップデートされたリワークに近い演奏もあるため、なかなかインパクトのある侮れないアルバムになっています。

アルバムには、元FloetryNatalie 'The Floacist' Williams、1982年に「Mama Used to Say」をヒットさせたJuniorJunior Giscombe)、さらにはOmarDon-EといったUKネオソウルの大物がフィーチャーされています。それ以外にMark Harrison、Benjamin AD、Paul Johnson、Stephanie Sounds、Louise LaBelle等のヴォーカリスト/ラッパーがフィーチャーされています。

超有名曲もいくつかありますが、それなりに有名曲(?)中心のカヴァー・セレクトが僕の嗜好にフィットします。そして、どの曲もオリジナルを尊重しつつも、「やっぱりオリジナルが断然いいよね」と思わせない仕上りになっているところが本作の最大の魅力だと思います。

YouTubeに本作の音源がないのが残念ですが、オリジナルと聴き比べると本作のヴァージョンの絶妙なアップデート感を楽しめます。

昨今のディスコ/ブギー・ブームを踏まえれば、こういったアルバムも有りだと思います。

全曲紹介しときやす。

「In The Stone」
Earth, Wind & Fire、アルバム『I Am』(1979年)からのシングル曲をカヴァー(Maurice White/Allee Willis/David Foster作)。曲名は知らずとも、このイントロは何処かで聴いたことがあるであろうダンス・クラシックですね。本ヴァージョンではお馴染みの鮮やかなホーン・アンサンブルによるイントロに続き、Mark Harrisonがキレのあるラップで切り込みます。Philip BaileyばりのファルセットヴォイスでヴォーカルをとるのはDereck Greenです。オリジナルの魅力を活かしたまま今日らしいエッセンスを加えた素晴らしいリワークだと思います。

Earth, Wind & Fire「In The Stone」
 https://www.youtube.com/watch?v=6Z2xClustQo
Earth, Wind & Fire『I Am』(1979年)
I Am

「Hold Me Tighter In The Rain」
Billy Griffin、アルバム『Be With Me』(1982年)からののシングル曲をカヴァー(Billy Griffin/Donald Griffin作)。ここではNatalie 'The Floacist' Williamsのスポークン・ワードとJunior Giscombe、Stephanie Soundsの男女ヴォーカルをフィーチャーし、オリジナルの雰囲気を受け継ぎつつ、よりセクシー&アーバンになった「Hold Me Tighter In The Rain」を楽しめます。The Floacistの妖艶なスポークン・ワードに悩殺されるのでは(笑)。あとはJuniorの昔と変わらぬハイトーン・ヴォーカルを聴けるのが嬉しいですね。

Billy Griffin「Hold Me Tighter In The Rain」
 https://www.youtube.com/watch?v=ZbeDAUqpQlU
Billy Griffin『Be With Me』(1982年)
Be With Me

「Any Old Sunday」
Chaka Khan、アルバム『What Cha Gonna Do For Me』(1981年)からのシングル曲をカヴァー(Andy Fraser/Danny Ironstone/Linda McCrary/Alfred McCrary作)。ちなみにこの曲のオリジナルはThe McCrarys(アルバム『Just for You 』収録)です。この曲でもNatalie 'The Floacist' Williamsのスポークン・ワードをフィーチャーしています。リード・ヴォーカルはPaul Johnson。オリジナル以上にリズムで輪郭をはっきりさせて、キャッチーに聴かせてくれるのがいいですね。Marco Bernardisによるアーバン・ムードたっぷりテナー・サックス・ソロも効いています。

Chaka Khan「Any Old Sunday」
 https://www.youtube.com/watch?v=Fmi_JKWE2_o
The McCrarys「Any Old Sunday」
 https://www.youtube.com/watch?v=g4BKPkClo7s
Chaka Khan『What Cha Gonna Do For Me』(1981年)
What'Cha Gonna Do for Me

「It's A Shame」
The Spinners、アルバム『2nd Time Around』(1972年)からのヒット曲をカヴァー(Stevie Wonder/Syreeta Wright/Lee Garrett作)。フリーソウル・クラシックとしてもお馴染みの名曲は、あのイントロのギター・カッティングを聴いただけで歓喜してしまいます。ここでは「In The Stone」と同じく、オリジナルに忠実なイントロを効かせた後、Mark Harrisonのリズミカルなフロウを織り交ぜたアップデート感のあるリワークで楽しませてくれます。ヴォーカルをとるのはMarcus MaloneとKarlito。

The Spinners「It's A Shame」
 https://www.youtube.com/watch?v=DE0EOIqwiQI
The Spinners『2nd Time Around』(1972年)
セカンド・タイム・アラウンド

「Daydreaming」
Aretha Franklin、アルバム『Young, Gifted And Black』(1972年)からの大ヒット曲をカヴァー(Aretha Franklin作)。ここではNatalie 'The Floacist' Williamsのスポークン・ワードとStephanie Soundsのヴォーカルで、オリジナルのエッセンスを尊重しつつ、アーバン・メロウな感覚を加えた「Day Dreaming」を聴かせてくれます。

Aretha Franklin「Daydreaming」
 https://www.youtube.com/watch?v=4tMFqa_K7bg
Aretha Franklin『Young, Gifted And Black』(1972年)
ヤング・ギフティッド・アンド・ブラック

「I Need Your Loving」
Teena Marie、アルバム『Irons in the Fire』(1980年)からのシングル・ヒットをカヴァー(Teena Marie作)。この素敵なダンス・クラシックをBenjamin ADのラップ、Don-Eのヴォコーダーをフィーチャーし、昨今の80年代ディスコ/ブギー・リバイバルの流れに呼応するキャッチーなカヴァーに仕上がっています。コレはオリジナル超えしているかも?キュートな女性バック・コーラスはLouise LaBelle。

Teena Marie「I Need Your Loving」
 https://www.youtube.com/watch?v=S4jGRe9m-Pw
Teena Marie『Irons in the Fire』(1980年)
Irons in the Fire

「Keep On That Same Old Feeling」
Side Effect、アルバム『What You Need』(1976年)からのヒット曲をカヴァー(Wayne Henderson作)。オリジナルはCrusaders(アルバム『Those Southern Knights』収録)です。ここではOmar、Don-EというUKネオソウルの大物2人にLouise LaBelleを加えた3人のヴォーカリストが素晴らしい歌声を披露し、さらにはMark Harrisonのラップが全体に躍動感を加えてくれます。オリジナル以上にメリハリが効いていて楽しめると思います。Hot City Hornsのホーン・サウンドやLuke "The Duke" Smithのローズもグッド!

Side Effect「Keep That Same Old Feeling」
 https://www.youtube.com/watch?v=IhXt_J-6Ick
The Crusaders「Keep That Same Old Feeling」
 https://www.youtube.com/watch?v=sgGQxnzy1Qs
Side Effect『What You Need』(1976年)
What You Need

「Rising To The Top」
Keni Burke、アルバム『Changes』(1982年)収録のクラブ・クラシックをカヴァー(Keni Burke/Norma Jean Wright作)。この問答無用のクラシックをBenjamin A.Dのラップをフィーチャーしたリワークで格好良くキメてくれます。Stephanie Soundsによる早回し調の高音バック・コーラスも見事にハマっていますし、Mike Davisによるフリューゲルホーン・ソロも実にクールな秀逸リワークです。

Keni Burke「Rising To The Top」
 https://www.youtube.com/watch?v=QRGFgBr-ciE
Keni Burke『Changes』(1982年)
Changes

「Love T.K.O」
Teddy PendergrassやDavid Oliverのシングルでお馴染みの名曲をカヴァー(Eddie Noble, Jr./Cecil Womack/Linda Womack作)。テディペン・ヴァージョンはアルバム『TP』(1980年)収録です。また、当ブログでは作者Womack & Womackのセルフ・カヴァーも紹介済みです。ここではNatalie 'The Floacist' Williamsのスポークン・ワードをフィーチャーしたセクシーな「Love T.K.O」を聴けます。ヴォーカルはIan Pitter。Scott McKeonのギター・ソロがいいアクセントになっています。

Teddy Pendergrass「Love T.K.O」
 https://www.youtube.com/watch?v=RDxSXvL9ZFs
David Oliver「Love T.K.O」
 https://www.youtube.com/watch?v=u5pop34HvSA
Womack & Womack「Love T.K.O」
 https://www.youtube.com/watch?v=bkuwORjRhws
Teddy Pendergrass『TP』(1980年)
TP(紙ジャケット仕様)

「Velas」
ラストはQuincy Jonesのヒット・アルバム『The Dude』(1981年)収録のインスト曲をカヴァー(Ivan Lins/Vitor Martins作)。オリジナルはIvan Lins『A Noite』(1979年)収録の「Velas Icadas」ですが、インスト・カヴァーなのでToots ThielemansのハーモニカをフィーチャーしたQuincyヴァージョンを意識したカヴァーと言えるでしょう。Mike Davisのフリューゲルホーン、Mike BrownとKarlitoのナイロン・ギターがロマンティックな音色を奏でるスムース・ジャズ調のカヴァーで締め括ってくれます。。

Quincy Jones「Velas」
 https://www.youtube.com/watch?v=GrcW0iLefAk
Quincy Jones『The Dude』(1981年)
愛のコリーダ

Karlitoについて、もう少し詳しいプロフィールを知りたいですね。
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2015年11月14日

Hubert Laws『The Chicago Theme』

人気ジャズ・フルート奏者による都会的なジャズ・ファンク/クロスオーヴァー☆Hubert Laws『The Chicago Theme』
シカゴ・テーマ
発表年:1975年
ez的ジャンル:CTI系ジャズ・ファンク/クロスオーヴァー
気分は... :フルートが主役です!

今回は人気ジャズ・フルート奏者Hubert Lawsの代表作『The Chicago Theme』(1975年)です。

音楽一家Lawsファミリーの次男Hubert Lawsの紹介は、『Family』(1980年)に続き2回目となります。

CTIからリリースされた本作『The Chicago Theme』(1975年)は、この時代らしい都会的なジャズ・ファンク/クロスオーヴァー作品に仕上がっています。

レコーディング・メンバーはHubert Laws(fl)、Bob James(key)、Randy Brecker(tp)、Michael Brecker(ts)、David Sanborn(as)、Don Grolnick(p、clavinet)、Joe Beck(g)、George Benson(g)、Eric Gale(g)、Richie Resnicoff(g)、Phil Upchurch(g)、Doug Bascomb(b)、Ron Carter(b)、Stanley Clarke(b)、Steve Gadd(ds)、Andrew Smit(ds)、Ralph MacDonald(per)等です。プロデュースはCreed Taylor。Hubert LawsとBob Jamesがアレンジを手掛けています。。

ブラックスプロイテショーン調の「The Chicago Theme (Love Loop)」、ソウルフルなメロウ・ジャズ・ファンク「I Had a Dream」や、「Midnight at the Oasis」「Midnight at the Oasis」「You Make Me Feel Brand New」というCTIらしいセンスが光るカヴァー3曲など楽しめる演奏が並びます。

また、名うてのミュージシャンが多数参加しており、曲毎の違いを楽しむ聴き方もあります。例えばギタリストでいえば、オープニングはJoe BeckとPhil Upchurch、2曲目はGeorge Benson、3曲目はEric Galeといったように多彩なギター・プレイを堪能できます。

ポーズをキメたジャケも含めて、70年代らしい雰囲気を存分に楽しめるジャズ・ファンク/クロスオーヴァー作品です。

全曲紹介しときやす。

「The Chicago Theme (Love Loop)」
Bob James作。タイトル曲はブラックスプロイテショーンのサントラのテーマ曲といった趣です。刑事ものって感じですかね。Joe Beck、Phil Upchurchのギターに導かれたスリリング感と壮大なオーケストレーションが印象的です。HubertのフルートとDavid Sanbornのアルトも実にキャッチーです。
https://www.youtube.com/watch?v=Jzo41OWxbh0

「Midnight at the Oasis」
Maria Muldaurの大ヒット曲をカヴァー(David Nichtern作)。ミステリアスなイントロに続き、お馴染みのメロディをHubertのフルートが軽やかに奏でます。軽快かつ都会的なクロスオーヴァー・サウンドがいいですね。George Bensonがさすがのギター・ソロを聴かせてくれます。

「You Make Me Feel Brand New」
The Stylisticsの大ヒット曲をカヴァー(Thom Bell/Linda Creed作)。CTIらしいメロウなクロスオーヴァー・サウンドを楽しめる名曲カヴァーです。この雰囲気にはEric Galeのギターがフィットします。
https://www.youtube.com/watch?v=0nTJuTgjl-g

「Going Home」
Antonin Dvorak作。CTIお得意のクラシック・カヴァー。ここではドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」の第二楽章を取り上げています。僕たち世代では小学校の下校時に流れていた曲としてお馴染みですね。当時放送係で毎日放送室でこのレコードをかけていたのを思い出します。そんなクラシック名をサプライズなカヴァーで聴かせてくれます。SLの効果音で始まるブラジリアン・フュージョン調のサウンドには驚きの連続です。
https://www.youtube.com/watch?v=D0EPbTb_Dak

「I Had a Dream」
Hubert Laws作。ソウルフルな哀愁メロウ・ジャズ・ファンク。こういう曲にはHubertのフルートがハマりますね。Bob JamesのエレピとDon Grolnicのクラヴィネットも印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=M-_3Udyrs1E

M.O.P.「Downtown Swinga '96」、Kongehuset「Nu Gar Den Vilde Skattejagt」、Faith Evans「Do Your Time」のサンプリング・ソースとなっています。
M.O.P.「Downtown Swinga '96」
 https://www.youtube.com/watch?v=9zD5PBl7Aug

「Inflation Chaser」
Hubert Laws作。都会的なクロスオーヴァー・チューンで締め括ってくれます。Michael Breckerがテナー・ソロで盛り上げてくれます。

Hubert Lawsの他作品もチェックを!

『The Laws of Jazz』(1964年)
ザ・ロウズ・オブ・ジャズ

『Flute By-Laws』(1966年)
フルート・バイ・ロウズ

『Laws' Cause』(1968年)
ロウズ・コウズ

『Afro-Classic』(1970年)
Afro-Classic

『The Rite of Spring』(1971年)
春の祭典

『Wild Flower』(1972年)
ワイルド・フラワーズ

『Morning Star』(1972年)
Morning Star

『In the Beginning』(1974年)
In the Beginning (Cti Records 40th Anniversary Edi

『The San Francisco Concert』(1975年)
サンフランシスコ・コンサート(紙)

『Romeo & Juliet』(1976年)
Romeo & Juliet

『Say It With Silence』(1978年)
サイレンス

『Land of Passion』(1978年)
Land of Passion

『Family』(1980年)
Family

『Make It Last』(1983年)
Make It Last
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