2015年11月07日

Ingram『Would You Like To Fly』

80年代前半らいし魅力を楽しめるメロウ・ファンク☆Ingram『Would You Like To Fly』
Would You Like To Fly By Ingram (2009-11-10)
発表年:1983年
ez的ジャンル:ファミリー・グループ系メロウ・ファンク
気分は... :あえて外す...

今回はニュージャージー出身のファミリー・ファンク・グループIngramの3rdアルバム『Would You Like To Fly』(1983年)です。

Ingramの紹介は『Night Stalkers』(1984年)、『The Ingram Kingdom』(1976年)に続き3回目です。

本作『Would You Like To Fly』(1983年)は『That's All』(1977年)に続く3rdアルバムです。実際にはその間、Philly Cream名義で『Philly Cream』(1979年)、『No Time Like Now』(1980年)という2枚おアルバムをリリースしています。

本作におけるメンバーはButch Ingram(b、tp、back vo)、James M. Ingram(vo、key、sax)、William Ingram(g、tb、back vo)、John Ingram(vo、ds、tb)、Robert Ingram(per、tp、back vo)、Barbara Ingram(back vo)の6名。

個人的には「We Like To Do It」「No One」といったメロウ・ファンクに惹かれます。80年代らしさ全開の「D.J.'s Delight」あたりも今聴くといい味出ています。

派手さはありませんが、80年代好きには楽しめる1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Would You Like To Fly」
タイトル曲はギターの音色が印象的なアーバン・ファンクです。ついついErnie Isleyばりのギターに耳がいってしまいます。
https://www.youtube.com/watch?v=7xg8uu7-zAs

「D.J.'s Delight」
シンセの音色のピロピロ感が80年代らしくていい感じのファンク・チューン。改めて聴くと、時代が一回りした感じの質感が魅力です。
https://www.youtube.com/watch?v=tQG3zmWq8p8

「Share A Dream」
しっとりとしたメロウ・バラード。ムーディーですが僕好みではないですね。

「No One」
僕の一番のお気に入り。軽くラテン・フレイヴァーの効いたメロウ・グルーヴです。
https://www.youtube.com/watch?v=7AEc-8CdqA0

「Smoothin Groovin」
ナイト・モードのアーバン・ダンサー。タイトルの通り、スムース&グルーヴィンです。
https://www.youtube.com/watch?v=1CXv4fBLaL8

「We Like To Do It」
本作のハイライトかもしれませんね。ブラコン感たっぷりのメロウ・ファンクは80年代好きにはたまらないはず!
https://www.youtube.com/watch?v=hKhQ7dVnqiM

Madlib「To Alter Personality Structure」のサンプリング・ソースにもなっています。
Madlib「To Alter Personality Structure」
 https://www.youtube.com/watch?v=_by-EH7iFgU

「Groovin On A Groove」
疾走するシンセ・ファンク。少しチープな印象も受けますが、逆にそれが80年代前半らしくていいかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=3CtRFtklaCQ

「Spoken Words」
ラストは子供の声も交えたビューティフル・ソングで感動的に締め括ってくれます。

「Mi Sabrina Tequana (My Sister's Daughter)」
CDボーナス・トラック。ラテン・フレイヴァーの効いた疾走するファンク・グルーヴで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=UymDmMt8Mlk

Ingramの他作品やPhilly Cream名義の作品もチェックを!

『The Ingram Kingdom』(1976年)
Ingram Kingdom

『Night Stalkers』(1984年)
Night Stalkers

Philly Cream『No Time Like Now』(1980年)
No Time Like Now
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2015年11月06日

Build An Ark『Dawn』

弦楽器の美しい音色やフィーキーな味わいが強まった2nd☆Build An Ark『Dawn』
ドーン
発表年:2007年
ez的ジャンル:L.A.スピリチュアル・ジャズ・プロジェクト
気分は... :ストリングスの調べとスピリチュアル・ジャズ・・・

今回はL.A.のスピリチュアル・ジャズ・プロジェクトBuild An Arkの2ndアルバム『Dawn』(2007年)です。

US西海岸の奇才ミュージシャン/プロデューサーCarlos NinoやヴォーカリストのDwight Tribleを中心としたスピリチュアル・ジャズ・プロジェクトBuild An Arkの紹介は、1stアルバム『Peace With Every Step』(2004年)に続き2回目となります。

1stアルバム『Peace With Every Step』には総勢20名のメンバーが参加していましたが、2ndとなる本作『Dawn』(2007年)にはそれを上回る28名のミュージシャンがメンバーとして名を連ねます。

Carlos Nino(prod、vo)、Dwight Trible(vo)のほかに、70年代にTribeレコードを創設したトロンボーン奏者Phil Ranelin(tb)、70年代から活躍するキーボード奏者Nate Morgan(p、org)、シカゴのジャズ・ファンク・バンドThe Pharaohsのオリジナル・メンバーDerf Reklaw(ds、per、congas)、さらにはDamon Aaron(g)、Alan Lightner(ds、shaker、steel pans)、Joshua Spiegelman(fl、ts)、Adam Rudolph(lute、kalimba)、Mark Maxwell(vo、g)、Gaby Hernandez(vo)、Tracey Hart(vo)、Andres Renteria(cymbal)が前作から引き続き参加しているメンバーです。

それ以外にMiguel Atwood-Ferguson(viola、org、p)、Nedra Wheeler(b)、Nick Rosen(b)、Trevor Ware(b)、Dexter Story(ds)、Harris Eisenstadt(ds)、Peter Jacobson(cello)、Rebekah Raff(harp)、Big Black(vo、djembe)、Ralph "Buzzy" Jones(fl)、Joey Dosik(as)、Munyungo Jackson (per、xylophone、talking drum)、Avotcja(agogo、bell tree)、Sara Schoenbeck(bassoon)、Angela Estrada(vo)、Sheila Govindarajan(vo)等が参加しています。

新参加では今やすっかりL.A.シーンの中心的存在となったMiguel Atwood-Fergusonや伝説のパーカッション奏者Big Blackあたりの参加が目立ちますね。それ以外にもDexter Storyや最近ではQuantic Presents The Western Transient『A New Constellation』にも参加していたAlan LightnerあたりはJTNC好きの人ならば要チェックかもしれませんね。

前作と同じくPharoah Sandersのカヴァーが2曲収録されていますが、アルバム全体の雰囲気は1stアルバム『Peace With Every Step』とは少し異なります。

前作以上にヴィオラ、チェロといった弦楽器による美しい演奏の比重が高まった分、"静"の印象が強いアルバムかもしれません。このあたりはMiguel Atwood-Fergusonの貢献がかなり大きいと思います。また、フォーキー・ジャズ的な演奏も印象に残ります。スピリチュアル・ジャズには欠かせない民族楽器によるアクセントも随所に散りばめられています。

『Peace With Every Step』と比較すれば、地味な印象かもしれませんが、L.A.スピリチュアル・ジャズの素晴らしさを堪能できるアルバムです。

聴く順番としては、『Peace With Every Step』が先かもしれませんが、こちらも聴き逃して欲しくないアルバムです。また、JTNCの流れでMiguel Atwood-Fergusonに注目している人は必聴だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Sunshine」
Mark Maxwell/Miguel Atwood-Ferguson作。Nate MorganのピアノとMiguel Atwood-Fergusonのヴィオラが牽引するアルバムの序曲。

「Healing Song」
Pharoah Sandersのカヴァー1曲目。これぞスピリチュアル・ジャズといった趣の感動的な仕上り。Nate MorganのピアノとMiguel Atwood-Fergusonのヴィオラが奏でる美しく感動的な音色をバックに、Dwight Tribleのヴォーカルがスピリチュアルな雰囲気を醸し出します。何だかんだ言って、コレが本作で一番好きですね。
https://www.youtube.com/watch?v=0ZmbqMktDaY

「Love, Sweet Like Sugar Cane」
Big Black作品をカヴァー。オリジナルはアルバム『Lion Walk』(1968年)に収録されています。ここでは作者Big Blackがヴォーカルをとっています。ラブ&ピースな雰囲気であったオリジナルに対して、本ヴァージョンは美しいストリングスに包まれたフォーキー・ジャズといった雰囲気の仕上がりです。

Big Blackのオリジナルをチェックするのも楽しいですよ。
Big Black「Love, Sweet Like Sugar Cane」
 https://www.youtube.com/watch?v=BAepOKeiXP4

「Dawn」
Carlos Nino/Miguel Atwood-Ferguson作。
Derf Reklawのパーカッシヴなコンガ、Dexter Storyのドラムによるトライバルなリズム隊をバックに、Peter Jacobsonのチェロ、Miguel Atwood-Fergusonのヴィオラ、Joshua Spiegelmanのフルートが素晴らしいアンサンブルを聴かせてくれます。飾り気がない分、ストレートに伝わってくるコーラス隊のヴォーカルもスピリチュアル・ジャズらしくてグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=TIDtRvXXx_U

「River Run」
Adam Rudolph作。リュート、ハープ、シロフォン、フルートにカリンバ、スティール・パンなどが絡むという音色の豊かさを楽しむべきトライバル・ジャズ!

「When Ancestors Speak」
Avotcja作。トーキング・ドラムにハープ、ベルツリーが絡む美しいイントロに続き、Peter Jacobsonのチェロ、Miguel Atwood-Fergusonのヴィオラが絡み、さらにはDwight Tribleのヴォーカルが加わるBuild An Arkならではのビューティフル・スピリチュアル・ジャズ。美しいストリングス等の響きとトライバルなリズムの美しき融合に魅了されます。

「Morning Glory」
Mark Maxwell作。美しきフォーキー・スピリチュアル・ジャズ。まさに輝かしい朝のような澄み切った音世界に感動します。

「In Her Smile」
Nick Rosen作。ジャズのリズム隊にPeter JacobsonのチェロとMiguel Atwood-Fergusonのヴィオラによる素晴らしいアンサンブルが絡む本作らしい演奏を聴けます。
https://www.youtube.com/watch?v=rFeykRbp9Jg

「"You Yourself Are The Key To The Universe."」
Pharoah Sandersのカヴァー2曲目。ここでもPeter JacobsonとMiguel Atwood-Fergusonの弦楽にJoshua Spiegelmanのフルートが絡むBuild An Arkならではのスピリチュアル・ジャズを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=gK-V2Cd25Yk

「Heaven」
ラストはチェロ、ヴィオラ、ファゴット、ハープ、ピアノによるクラシックの要素が強い美しい演奏で締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=grlq3p8ZP8w

国内盤にはJackie DeShannonのヒットで知られるBurt Bacharach作品のカヴァー「What The World Needs Now Is Love」がボーナス・トラックとして収録されています。

Build An Arkの他作品もチェックを!

『Peace With Every Step』(2004年)
ピース・ウィズ・エヴリー・ステップ

『Love Part 1』(2009年)
ラヴ

『Love Part 2』(2010年)
ラヴ・パート2 [限定盤]

『The Stars Are Singing Too』(2011年)
THE STARS ARE SINGING TOO ~10 YEARS ANNIVERSARY SPECIAL 2001-2011~
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2015年11月04日

Carita Holmstrom『We Are What We Do』

フリー・ソウル作品としても人気のフィンランド産フォーキー☆Carita Holmstrom『We Are What We Do』
ウィ・アー・ホワット・ウィ・ドゥ <Free Soul SHM-CD Collection>
発表年:1973年
ez的ジャンル:北欧女性SSW系フリー・ソウル
気分は... :川の流れのように・・・

今回は北欧産フリー・ソウル作品より、フィンランドの女性シンガー・ソングライターCarita Holmstromの1stアルバム『We Are What We Do』(1973年)です。

Carita Holmstromは1954年フィンランド、ヘルシンキ生まれの女性シンガー/ピアニスト/コンポーザー。

幼少期からクラシック・ピアノを習い、その後フォーク・ミュージックを演奏するようになったCaritaは、Carita & Marianneという女性デュオを結成し、1960年代末にはTV番組に出演するようになり、EPもリリースしています。

そして、ソロ・デビューすることになり、1973年にレコーディングした1stアルバムが本作『We Are What We Do』となります。

翌1974年には2ndアルバム『Toinen Levy』をリリース。その後も作品をリリースする傍らで、コンサート・ピアニスト、アカデミーでの講師、室内楽の作曲など多方面で活躍している模様です。

本作『We Are What We Do』は、北欧産フリー・ソウル作品として再評価が高まった1枚です。本作のオープニングを飾る「River」は、カフェ・アプレミディ・シリーズの『Cafe Apres-Midi〜Nacre』にも収録されている人気曲です。

ジャケの雰囲気からもイメージできるように、Carole KingJoni MitchellLaura Nyroあたりの流れを汲む北欧女性シンガー・ソングライター作品というのがアルバム全体の印象です。

しかしながら、フォーキー一辺倒ではなく、ジャズ、ポップス、ゴスペル/ソウル、クラシックなど幅広い音楽のエッセンスを取り込んだクロスオーヴァー感覚を楽しめるのも本作の魅力です。このあたりはバックを固めるミュージシャンの貢献も大きいと思います。

プロデュースはMikael Wiik

プログレ・バンドYesのカヴァー「Time And A Word」以外はCarita Holmstromのオリジナルです。

全曲紹介しときやす。

「River」
前述のように『Cafe Apres-Midi〜Nacre』にも収録されたフリーソウル人気曲。Stephen Stills「Love The One You're With」の女性版といった趣の躍動感のあるフォーキー・グルーヴです。実際、Carita & Marianne時代には「Love The One You're With」をカヴァー演奏していたので、少なからずインスパイアされている部分はあるのでは?単にフォーキーで終わらず、ゴスペル調コーラス、鮮やかなソプラノ・サックスなどクロスオーヴァーな仕上りになっている点も魅力です。

「Singing To The Earth」
木漏れ日のソフトリー・フォーキーはCarole King調の仕上り。メロウなエレピの響きや軽くパーカッシヴな感じも僕好み。

「All Of A Sudden I Love You」
美しいピアノの弾き語り。先日紹介したJudee Sillあたりと一緒に聴きたい雰囲気の仕上がりです。中盤のレイドバック感たっぷりのギター・ソロが実にいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Mz3JJi8PNDU

「Time And A Word」
Jon Anderson/David Foster作。本作唯一のカヴァーがプログレ・バンドYesというのは興味深いですね。Yesのオリジナルは『Time And A Word』(1970年)に収録されています。 確かにオリジナルもフォーキーな雰囲気がありますが、ここまで自分らしく感動的なカヴァーしてしまうとは感心することしきりです。

「We've Got To Change」
エレピの甘酸っぱい響きがよく似合う1曲。緩急を織り交ぜた展開も楽しめます。

「How About You」
ミステリアスなジャジー・ポップ。フルートを含めたジャズ色の強い演奏が印象的です。本作らしいクロスオーヴァー感覚を味わうことができます。

「The Last Tree」
キュートになったJoni Mitchellって感じの仕上り。何の予備知識もなかったら、間違いなくUS女性シンガー・ソングライター作品だと思うでしょうね。
https://www.youtube.com/watch?v=LXii05qdL1I

「The Shore」
美しいギターの響きが印象的なフォーキー・チューン。フルートの澄み切った音がいい雰囲気を醸し出します。

「We Are What We Do」
タイトル曲は優しさに満ちたスキャット・コーラスが印象的なビューティフル・ポップ。童心に戻れそうでいいですね。

「Still I Feel Sorry For You」
ジャズ・ロック調のサウンドを奏でるバック陣の素晴らしさが光るクロスオーヴァーな仕上がり。

「The Knight」
ラストは北欧らしいホッコリ感の中にミステリアスな雰囲気も漂うピアノの弾き語りで締め括ってくれます。

今の時期はフォーキーな音がしっくりきますね!
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2015年11月03日

Po' Broke & Lonely『Forbidden Vibe』

Dr. Dreに見出された男性R&Bグループの2nd☆Po' Broke & Lonely『Forbidden Vibe』
po' broke & lonelyforbidden vibe.jpg
発表年:1995年
ez的ジャンル:ウエッサイ系男性R&Bグループ
気分は... :ウエッサイのアダムとイヴ???

今回は90年代男性R&Bグループ作品からPo' Broke & Lonely『Forbidden Vibe』(1995年)です。某R&B系ディスク・ガイドにも掲載された評価の高い1枚です。

Po' Broke & LonelyDr. Dreに見出され、デビューした男性R&Bグループ。メンバーはプロデュース/トラック担当のChris "The Glove" Taylor、リード・ヴォーカル担当のRuben Cruz(R.C.)、スポークン・ヴォーカル担当のMichael Lynnのという3人。Chris "The Glove" Taylorはグループ解散後もプロデューサーとして活躍しています。

グループは『No Money No Honey』(1992年)、『Forbidden Vibe』(1995年)という2枚のアルバムをリリースしています。

1stアルバムはDr. DreEazy-Eがエグゼクティヴ・プロデューサーとして名を連ね、Barry Whiteがアレンジ、Ernie Isleyがギターで参加するなどビッグネームが多数関与していましたが、2ndアルバムとなる本作『Forbidden Vibe』(1995年)にはそういたビッグネームの名はなく、よりグループの実力がよくわかる1枚に仕上がっています。

メンバーのChris "The Glove" Taylorがメイン・プロデューサーですが、加えてBattlecatも数曲でプロデュースを手掛けています。

突出したキラー・チューンがある訳でもなく、ヴォーカルやコーラス・ワークが特別上手いわけでもないですが、ウエッサイらしい妖しいメロウネスに捨て難い魅力を感じる1枚です。

個人的には「Three Honeys」「Voyeurs」「Sexy Dance」「Don't Waste Your Time」あたりが僕のお気に入りです。

発禁もの(?)と思わせるジャケのインパクトも大ですね。

全曲紹介しときやす。

「Twisted」
アルバムからの1stシングルにもなった哀愁のシンセ・サウンドが印象的なミディアム・チューン。このグループの売り(?)であるMichael Lynnのスポークン・ヴォーカルもしっかり聴けます(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=2yWge9CHJ9M

「Mr. Go Down」
Battlecatプロデュース曲。この時代によくあった電話のプッシュ音と共にスタートするスロウ・ジャム。ヴォコーダーも交えた雰囲気はいい感じです。

「Voyeurs」
Slave「Watching You」のフレーズを上手く引用した哀愁メロウな雰囲気にグッとくるミディアム・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=QzULyYDytMk

「Forbidden Vibe」
タイトル曲はMichael Lynnのスポークン・ヴォーカルと共にスタートするスロウ・ジャム。妖しげな雰囲気が逆にいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=N_o5g8wa5E0

「Hideaway」
Battlecatプロデュース曲。この曲もシングルになりました。セクシーな雰囲気のミディアム・スロウになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=l1iV8iW6bs4

「Don't Waste Your Time」
この時代のR&Bらしいメロディ・ラインとこのグループらしい妖しい雰囲気がうまくミックスされたミディアム・グルーヴ。結構好きなタイプです。
https://www.youtube.com/watch?v=YHNaqXLcS_k

「Sexy Dance」
ウエッサイ系のR&Bグループであることを実感できるシンセのケバケバしい音色が印象的なミディアム・グルーヴ。このグループらしさが出てていいと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=JHfOGAnGfEE

「Got To Give It Up」
ラップも織り交ぜたHip-Hop調の仕上がり。

「Under My Spell」
Battlecatプロデュース曲。90年代男性R&Bグループらしさを味わえるミディアム・グルーヴ。ややパンチに欠けますが、雰囲気はいい感じです。

「Three Honeys」
Battlecatプロデュース曲。Battlecat絡みではこの曲が一番好き!僕好みメロウなミディアム・ファンクに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=fFo77WKqBHA

「Intensifyoluv」
Craig Mack「Flava in Ya Ear」ネタのループを用いたHip-Hop調の気怠いトラックが印象的なミディアム・グルーヴ。僕の場合、本曲を聴いていたら、当ブログでも紹介した同じCraig Mack「Flava in Ya Ear」ネタのBlackstreet「U Blow My Mind (Craig Mack Basic 4) 」を思い出してしまいました。

Blackstreet「U Blow My Mind (Craig Mack Basic 4) 」
 https://www.youtube.com/watch?v=j2r7QgdXGME

「Holdin' Out For Love」
オーセンティックなバラード。曲によっては粗も見えるR.C.のヴォーカルですが、ここでは素晴らしいヴォーカルを披露してくれます。

「Did You Love Me」
低音グルーヴが醸し出す妖しげな雰囲気が印象的なミディアム・グルーヴで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=FlDTEOen4Uc

『No Money No Honey』(1992年)
No Money No Honey
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2015年11月02日

Bobby Boyd『Bobby Boyd』

『Bobby Boyd Congress』に迫る充実作☆Bobby Boyd『Bobby Boyd』
BOBBY BOYD ボビー・ボイド
発表年:1976年
ez的ジャンル:レア・グルーヴ系ソウル/ファンク
気分は... :賽は投げられた・・・

今回はレア・グルーヴ系のソウル/ファンク作品Bobby Boyd『Bobby Boyd』(1976年)です。

アメリカ人男性ヴォーカリスト/テナー・サックス奏者Bobby Boydの紹介は、彼を中心にしたファンク・グループBobby Boyd Congress名義の『Bobby Boyd Congress』(1971年)に続き2回目となります。

パリに渡りレコーディングされた濃厚ファンク作品Bobby Boyd Congress『Bobby Boyd Congress』(1971年)はレア・グルーヴ名盤として人気の高い1枚です。その『Bobby Boyd Congress』のイメージが強い人ですが、本作『Bobby Boyd』(1976年)も再評価の高い1枚です。

『Bobby Boyd Congress』のような濃厚なへヴィ・ファンクではありませんが、ソウル・シンガーBobby Boydの魅力を楽しめる1枚に仕上がっています。

Bobby Boyd本人、George BensonHarvey Fuquaがプロデュースを手掛けています。George Bensonの起用が興味深いですね。

レコーディングにはBobby Boyd(vo)、Bill Wallace(g)、John Cotsonas(g)、David Kelly(b)、John Cotsonas(b)、Joey Saulter(ds)、Willie "Nute" Boyd(ds)、Tom Coppolla(key)、Jimmy Carrow(per)、Gerry Gottus(as)、Dennis Anderson(ts)、Vinnie Dellarocca(ts)、Gene Dutkin(tp)、Gerald Deas(tb)、John Clouse(tb)が参加しています。

Bobbyのヴォーカルは歌唱力で勝負するタイプではありませんが、実に雰囲気があります。

ハイライトは「Why Are You Cryin'」「Ain't What You Know」の2曲。この2曲が本作の価値を高めているといっても過言ではありません。

「Happy Hooker」以外はBobby Boydのオリジナルです。

とりあえず「Why Are You Cryin'」「Ain't What You Know」の2曲を聴いてみて下さい。

全曲紹介しときやす。

「Why Are You Cryin'」
Bobby Boydプロデュース。僕の一番のお気に入りであり、本作のハイライトでしょうね。ポジティヴなヴァイヴに溢れたスムースな躍動感がサイコーです。希望に満ちたサックス・ソロもグッド!この1曲だけでも本作は買いだと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=6Xi3V-UrCvc

「Good Woman」
George Bensonプロデュース。雰囲気のあるソウル・バラード。力みすぎず味わいを重視したヴォーカルがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=5w8wQuhC9k4

「Happy Hooker」
Harvey Fuqua作&プロデュース。ファンキーなオルガンが牽引するインスト・ファンク。
https://www.youtube.com/watch?v=h_MPqcqi5qA

「Ain't What You Know」
Bobby Boydプロデュース。「Why Are You Cryin'」と並ぶ本作のハイライトと呼べるグルーヴィー・ソウル。高揚感のあるホーン・アンサンブルに続き、Bobbyのヴォーカルが入ってくる瞬間の格好良さがたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=8qMdkJvtceY

Tito Wun「The Way U Do It」のサンプリング・ソースとなっています。
Tito Wun「The Way U Do It」
 https://www.youtube.com/watch?v=dTAC8BagRhs

「Girl, I Can Feel Ya」
George Bensonプロデュース。シブめのMarvin Gayeといった趣のセクシーなソウル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=h6N6Mq69AdQ

「How Do You Hang On To A Dream」
George Bensonプロデュース。さり気ない雰囲気が逆に魅力のミディアム・バラード。

「Let Bygones Be Bygones」
George Bensonプロデュース。パーカッシヴな雰囲気が格好良いファンキーなインスト・チューンです。

「To Be In Love With Yourself」
George Bensonプロデュース。派手さはありませんが、切々と雰囲気が胸に響くメロウ・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=BlZ6fmjM06M

「On This Side Of Town」
George Bensonプロデュース。ラストはメロウ&グルーヴィーな雰囲気で締め括ってくれます。インストかと思いきや終盤に軽くヴォーカルが入っています。
https://www.youtube.com/watch?v=o0NLtwA2yIE

未聴の方はBobby Boyd Congress『Bobby Boyd Congress』(1971年)もチェックを!

Bobby Boyd Congress『Bobby Boyd Congress』(1971年)
BOBBY BOYD CONGRESS ボビー・ボイド・コングレス
posted by ez at 02:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする