2015年11月27日

Flora Purim『Everyday, Everynight』

豪華メンバーがバックを務めるコンテンポラリーなフュージョン作品☆Flora Purim『Everyday, Everynight』
エヴリデイ、エヴリナイト
発表年:1978年
ez的ジャンル:ブラジル/フュージョン系女性シンガー
気分は... :ラスト・スパート!

只今、ある作業の追い込み中!
こんな時には女性ヴォーカルで気分を盛り上げたいかな・・・

ブラジル/フュージョン・ファンに人気の女性シンガーFlora Purim『Everyday, Everynight』(1978年)です。

旦那のAirto Moreiraと共に活躍する女性シンガーFlora Purimについて、当ブログで紹介したのは以下の3枚です。

 『Butterfly Dreams』(1973年)
 『Nothing Will Be As It Was...Tomorrow』(1977年)
 『Carry On』(1979年)

本作はUSマーケットを意識したコンテンポラリーなフュージョン作品に仕上がっています。

プロデュースはAirto MoreiraBob MonacoMichel Colombierがストリングス&ホーン・アレンジを手掛けています。

レコーディングにはFlora Purim(vo、per)以下、Airto Moreira(ds、per)、Alphonso Johnson(b)、Byron Miller(b)、Jaco Pastorius(b)、Chester Thompson(ds)、Harvey Mason(ds)、Al Ciner(g)、George Sopuch(g)、Jay Graydon(g)、Lee Ritenour(g)、Oscar Castro-Neves(g)、George Duke(p、el-p、back vo)、Herbie Hancock(p、el-p)、David Foster(p、el-p)、Michel Colombier(p、el-p、syn、back vo)、Michael Boddicker(syn)、Laudir de Oliveira(per)、David Sanborn(sax)、Michael Brecker(sax)、Randy Brecker(tp)、Raul De Souza(tb)、Marcos Valle(back vo)、Yana Purim(back vo)、Lani Hall(back vo)等の豪華メンバーが参加しています。

旦那Airtoのサポートは勿論のこと、Michel Colombierや妹Yana Purimの貢献も目立ちます。

そして、豪華ミュージシャンたちの素晴らしいプレイを随所で楽しめるのがいいですね。Floraのバッキングとして主役を立てつつ、各プレイヤーの個性もしっかり出ている点がいいですね。

ブラジル色を期待しすぎると内容にギャップを感じるかもしれませんが、コンテンポラリーなフュージョン作品としての安定感は抜群です。

Floraの素晴らしい歌声と彼女を盛り上げる豪華バック陣の演奏を素直に楽しみましょう。

全曲を紹介しときやす。

「Everyday, Everynight」
Michel Colombier/Airto Moreira/Yana Purim作。タイトル曲はBrecker兄弟、Raul De Souza、David Sanbornという豪華なホーン隊が活躍するメロウ・フュージョンです。メリハリのある展開とコンテンポラリーなサウンドが実に心地好いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=qLV6MfrbftY

「Samba Michel」
Michel Colombier/Airto Moreira/Yana Purim作。今日本作のハイライトは、Marcos Valle、妹Yana Purim、Lani Hallらがバック・コーラスで参加した本曲でしょうね。軽快なサンバ・フュージョンで疾走します。サンバのリズムに乗ってFloraやバック・コーラス隊が弾けます。Raul De Souzaのトロンボーン・ソロも盛り上がります。
https://www.youtube.com/watch?v=sHqrnfPl1hg

「The Hope」
Michel Colombier/Airto Moreira/Yana Purim作。しっとりと歌い上げるバラード。FloraのヴォーカルとJacoのベースの寄り添う感じがいいですね。

「Five-Four」
Michel Colombier作。David FosterのキャッチーなピアノとFloraとAirtoの夫婦ヴォーカルが印象的なフュージョン・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=jCss3C1KgPg

「Walking Away」
Michel Colombier作。コンテンポラリーなメロウ・チューン。Brecker兄弟がそれぞれソロで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Qzg9OJ7t090

「I Just Don't Know」
Michel Colombier/Airto Moreira/Yana Purim作。Floraの美しい歌声を堪能できるメロウ・バラード。Floraのヴォーカルの魅力がストレートに伝わってくる感じがいいですね。

「In Brasil」
George Sopuch作。タイトルほどにはブラジル色は強くありませんが、なかなかキャッチーなフュージョン・チューンに仕上がっています。

「Las Olas」
Jaco Pastorius作。天才Jacoのベースが先導するメロウ・ボッサ調の仕上がり。Herbie Hancockの素晴らしいピアノにも注目です。
https://www.youtube.com/watch?v=lmYfJj4mvGQ

「Blues Ballad」
Michel Colombier/Yana Purim作。Ritenour、Jaco、Harvey Mason、Herbie Hancock、Airto、Colombier、Sanbornという豪華なバック陣が、あえて抑えた演奏でFloraのヴォーカルを引き立てています。

「Overture」
Michel Colombier作。ブラジリアンなブギー・サウンドにFloraらのスキャットが絡む本曲も「Samba Michel」と並ぶハイライトかもしれませんね。ちなみに妹のYana Purimもアルバム『Yana Purim』(1982年)で本曲を取り上げています。
https://www.youtube.com/watch?v=e2vXN-TkEgI

「Why I'm Alone」
Jean Hancock作。ラストはLee Ritenourのギター、Herbie Hancockのローズ、David Sanbornのテナー・サックスが素晴らしい音色を奏でるメロウ・バラードでロマンティックに締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=2aQE5SwB8Dc

Flora Purimの過去記事や旦那Airto Moreiraの過去記事もご参照下さい。

『Butterfly Dreams』(1973年)
Butterfly Dreams

『Nothing Will Be As It Was...Tomorrow』(1977年)
ナッシング・ウィル・ビー・アズ・イット・ワズ...トゥモロウ+2

『Carry On』(1979年)
キャリー・オン(紙ジャケット仕様)

Airto Moreira『Free』(1972年)
Free

Airto Moreira『Fingers』(1973年)
フィンガーズ

Airto Moreira『Identity』(1975年)
アイデンティティー

Airto Moreira『I'm Fine, How Are You?』(1977年)
アイム・ファイン、ハウ・アー・ユー?(紙ジャケット仕様)

Airto Moreira『Touching You...Touching Me』(1979年)
Touching You...Touching Me

Airto Moreira『Samba de Flora』(1988年)
Samba de Flora
posted by ez at 05:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする