2015年11月30日

Van Morrison『Moondance』

名曲がズラリと並ぶ不朽の名作☆Van Morrison『Moondance』
ムーンダンス
発表年:1970年
ez的ジャンル:孤高の男性シンガー。
気分は... :あの頃クレイジー・ラブ....

今日は孤高の実力派シンガーVan Morrisonの代表作『Moondance』(1970年)です。

これまで当ブログで紹介してきたVan Morrison作品は以下の8枚(発売年順)。

 『Astral Weeks』(1968年)
 『His Band And The Street Choir』(1970年)
 『Tupelo Honey』(1971年)
 『Saint Dominic's Preview』(1972年)
 『Veedon Fleece』(1974年)
 『A Period Of Transition』(1977年)
 『Into The Music』(1979年)
 『Avalon Sunset』(1989年)

年に数回、無性にVan Morrisonが聴きたくなります。聴くと、心がリセットできるというか、落ち着きますね。

今回紹介する『Moondance』(1970年)は、数あるVan Morrison作品の中でも不朽の名作として人気の高い1枚ですね。

「Moondance」「Caravan」「Into The Mystic」「Crazy Love」「Brand New Day」といった名曲がズラリと並びます。

そんな意味で、最初に聴くVan Morrison作品として最適な1枚だと思います。9枚目に紹介しておきながら、こんなことを書くと矛盾しそうですが(笑)

レコーディング・メンバーはVan Morrison(vo、g、tamb、harmonica)以下、John Klingberg(b)、Jef Labes(org、p、clavinet)、Gary Mallaber(ds、vibe)、Guy Masson(congas)、John Platania(g)、Jack Schroer (as、ss)、Collin Tilton(fl、ts)、Judy Clay(back vo)、Emily Houston(back vo)、Jackie Verdell(back vo)。Van Morrisonが自らプロデュースを手掛けています。

個人的には「Crazy Love」を聴いた回数がダントツで多いですが、音楽的にはタイトル曲「Moondance」に本作の素晴らしさが集約されていると思います。また、代表曲「Caravan」のコーラス部分はいつ聴いても盛り上がりますね・・・とアルバム全編に渡り聴き所満載です。

今回アルバム1枚、じっくり聴き直して、改めて自分がVan Morrisonというアーティストから大きな影響を受けていることに気づかされました。

真冬のムーンダンスも悪くない・・・

全曲Van Morrisonのオリジナルです。

全曲紹介しときやす。

「And It Stoned Me」
コクのあるVanのヴォーカルが腹の奥まで沁み渡ってきます。このビターな味わいがたまりませんな・・・

Widespread Panicがカヴァーしています。
Widespread Panic「And It Stoned Me」
 https://www.youtube.com/watch?v=yOVWrpoQo5s

「Moondance」
タイトル曲は1曲の中でジャズ、ロック、ソウルを見事に融合させた元祖クロスオーヴァーとでも呼びたく音楽センスに脱帽の名曲です。今聴いて、この小粋な雰囲気は格別ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Vo3JznMhpWc

数多くのアーティストがカヴァーしていますが、オススメ・カヴァーとして、UFO(United Future Organization)、Bobby McFerrin、Georgie Fame & Jon Hendricksの3ヴァージョンを挙げておきます。

United Future Organization feat. Abigail Grimsel「Moondance (Moon Chant)」
 https://www.youtube.com/watch?v=vx0izwH9Eg8
Bobby McFerrin「Moondance」
 https://www.youtube.com/watch?v=Yd9p_KqVCQs
Georgie Fame & Jon Hendricks「Moondance」
 https://www.youtube.com/watch?v=m9Wg9iOMMP4

「Crazy Love」
ミラクルなビューティフル・ソウル。武骨なイメージの強いVanがソフトリーなヴォーカルで愛を歌い上げます。昔、日課のようにこの曲も何度もリピートして聴いていた時期がありました。あの頃は愛を欲していたのでしょう(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=oeE7BOLB8Jc

数多くのアーティストがカヴァーしていますが、当ブログでも紹介したJesse DavisMaxi Priestヴァージョン、さらにはRita Coolidge、Kirka、Cassandra Wilsonのヴァージョンが僕のオススメのカヴァー5ヴァージョンです。

Rita Coolidge「Crazy Love」
 https://www.youtube.com/watch?v=Oqr1CYFrszo
Jesse Davis「Crazy Love」
 https://www.youtube.com/watch?v=Li11ZWwlVhk
Kirka「Rakkauden Sain」
 https://www.youtube.com/watch?v=CqcXNnfDYg8
Maxi Priest「Crazy Love」
 https://www.youtube.com/watch?v=Iy8j20CwO2Y
Cassandra Wilson「Crazy Love」
 https://www.youtube.com/watch?v=qqOHwJJsY_k

「Caravan」
これまたVan Morrisonを代表する名曲ですね。これぞVan Morrison節と呼べる歌い回しがサイコーですね。いつ聴いても♪ラ・ラ・ララ・ラララ♪の部分は思わず口ずさんでしまいます(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=nK2OCggoRHk

この曲といえば、『The Last Waltz』におけるVanとThe Bandによる演奏も忘れらないですね。
Van Morrison with The Band「Caravan」
 https://www.youtube.com/watch?v=j6yT1eJieDQ

「Into The Mystic」
この曲はシングルにもなりました。オーソドックスながらも、ジワジワと沁み渡ってくるソウルフル・フォーキー。
https://www.youtube.com/watch?v=CEvsDuJYEnI

Ben E. King等多くのアーティストがカヴァーしています。
Ben E. King「Into The Mystic」
 https://www.youtube.com/watch?v=sRFp4gSJAq8

「Come Running」
コンガとピアノとホーン隊と共に軽快に疾走します。
https://www.youtube.com/watch?v=C1I8oWvL89c

「These Dreams Of You」
Vanの歌声にピッタリなフォーキー・ブルース。ブルージーなオルガンがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=WapeKX1J1B0

「Brand New Day」
感動のソウル・バラード。♪きっとそうだ、心から感じる♪新しい1日がやって来ることを♪聴く者に勇気と希望を与えてくれる名曲だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=AWou_m6MDOs

当ブログでも紹介したMiriam Makebaのカヴァーもあります。アパルトヘイトと戦っていたMakebaが高らかにBrand New Dayを歌い上げたのは涙モノです。
Miriam Makeba「Brand New Day」
 https://www.youtube.com/watch?v=JSSJWPkYOdE

「Everyone」
Jeff LabesのクラヴィネットとCollin Tiltonのフルートがサウンド面でいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=QewI_iNKcHg

「Glad Tidings」
ラストは開放的な躍動感のある演奏で格好良く締め括ってくれます。サウンドも含めて、いぶし銀のBruce Springsteenといった趣が好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=tPdShWevWoU

Merry Claytonがカヴァーしています。
Merry Clayton「Glad Tidings」
 https://www.youtube.com/watch?v=IfYj-z8BlpA

Van Morrisonの過去記事もご参照下さい。

『Astral Weeks』(1968年)
アストラル・ウィークス

『His Band And The Street Choir』(1970年)
ストリート・クワイア

『Tupelo Honey』(1971年)
Tupelo Honey (Exp)

『Saint Dominic's Preview』(1972年)
Saint Dominic's Preview

『Veedon Fleece』(1974年)
Veedon Fleece (Reis)

『A Period Of Transition』(1977年)
A Period of Transition

『Into The Music』(1979年)
Into the Music

『Avalon Sunset』(1989年)
Avalon Sunset
posted by ez at 03:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする