発表年:2015年
ez的ジャンル:姐御系ダイアモンド・ソウル
気分は... :僕の悪い癖!・・・
大好きな女性R&BシンガーAngie Stone姐さんの最新作『Dream』です。
当ブログでこれまで紹介したAngie Stone作品は以下の6枚(発売順)。
『Black Diamond』(1999年)
『Mahogany Soul』(2001年)
『Stone Love』(2004年)
『The Art Of Love & War』(2007年)
『Unexpected』(2009年)
『Rich Girl』(2012年)
前々作『Unexpected』はStax、前作は『Rich Girl』はSaguaro Road Rhythmからのリリースでしたが、新作『Dream』はShanachie Conjunction Entertainmentからのリリースとなりました。
頻繁にレーベルを変えるパターンは、アーティストにとっては決して良い制作環境とは言えませんが、そんな逆風に負けず踏ん張っているのがAngie姐さんらしいのでは?
本作のメイン・プロデューサーはWalter Millsap III。私生活のトラブルがゴシップ記事で広まり、引退まで考えていたAngie姐さんを説得し、担ぎ出したのがWalter Millsap IIIでした。彼は『Stone Love』でも1曲プロデュースを手掛けていました。
The Heavyweights & Jason Pennockプロデュースの「Think it Over」以外は、Walter Millsap III、Candice Nelson、Balewa Muhammadを中心としたグループがプロデュースを手掛けています。Candice Nelson、Balewa Muhammadはプロデューサー集団The Clutchの元メンバーですね。特にCandice Nelsonはバック・コーラスでも活躍し、本作に大きく貢献しています。また、Teak Underdueも数多くの曲でプロデュースに関与しています。
個人的には「2 Bad Habits」、「Magnet」、「Think it Over」といったミディアム〜スロウがお気に入り。ダンサブルな「Dollar Bill」、開放的なレトロ・ソウル「Didn't Break Me」あたりもオススメです。
既にメイン・ストリームからは少し外れているのかもしれませんが、いつまでも若々しいAngie姐さんの歌声を僕は支持します。
全曲紹介しときやす。
「Dollar Bill」
オープニングは昨今のディスコ/ブギー・ブームに配慮したダンサブル・チューン。快活ながらも余裕たっぷりのAngie姐さんの歌いっぷりを聴いて一安心といったところです。
https://www.youtube.com/watch?v=8sDB8_Gw2ZM
「Begin Again」
元BlackstreetのDave Hollisterをゲストに迎えた大人のバラード。派手さはありませんが、ベテラン2人が確かなヴォーカルを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=eJ6M7qT1iAI
「Clothes Don't Make a Man」
あえてレトロ調に攻めた開放感が印象的なポップ・ソウル・チューン。いつまでも若々しいAngie姐さんの弾けた歌いっぷりがいいですね。
「Magnet」
本作らしいオーセンティックな美メロ・ミディアム。さりげない曲ですが、逆にAngie姐さんの歌の魅力がダイレクトに伝わってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=5F93Q4XynNw
「Dream」
タイトル曲はアルバムからの1stシングルにもなりました。素直に感動できる王道バラードです。脇道に逸れますが、本曲のPVを観たら、人気ドラマ『CSI:科学捜査班』でウォリック・ブラウン役だったGary Dourdanが出演していました。『CSI:科学捜査班』降板後はトラブル続きの転落人生を送っているGary Dourdanの姿をこんな所で発見でいるとは思いませんでした。復活を願うばかりです。
https://www.youtube.com/watch?v=64TdPvEOUNw
「2 Bad Habits」
「Dream」に続く2ndシングル。個人的にはアルバムのハイライト。大人の美メロ・バラードを最近は毎日リピート再生しています。Angie姐さんのシンガーとしての魅力を存分に味わえます。本曲を聴いてAngie姐さん健在!を確信できました。
https://www.youtube.com/watch?v=-eiGx0NyR-A
「Quits」
ホーン・セクションを配したレトロ・ソウル調の仕上がり。「Clothes Don't Make a Man」「Didn't Break Me」や本曲のレトロ路線が構成上のアクセントになっています。
「Think it Over」
この曲のみThe Heavyweights & Jason Pennockプロデュース。オーセンティックなソウル・バラードですが、Angie姐さんが歌うと訴える力が違います。
https://www.youtube.com/watch?v=rQ38-xqqEWM
「Forget About Me」
かつての私生活のパートナーD'Angeloとの関係がモチーフになった楽曲のようです。しっとりと歌い上げます。
「Didn't Break Me」
ラストは開放的なレトロ・ソウルを高らかに歌い上げて締め括ってくれます。バック・コーラスのCandice Nelsonと姐さんの掛け合いがサイコーです。
Angie Stoneの過去記事もご参照下さい。
『Black Diamond』(1999年)
『Mahogany Soul』(2001年)
『Stone Love』(2004年)
『The Art Of Love & War』(2007年)
『Unexpected』(2009年)
『Rich Girl』(2012年)