2016年01月14日

Chaz Jankel『The Submarine Has Surfaced』

「Ai No Corrida」作者による復活ディスコ作品☆Chaz Jankel『The Submarine Has Surfaced』
The Submarine Has Surfaced
発表年:2010年
ez的ジャンル:UKベテラン・ミュージシャン系ディスコ/ダンス
気分は... :それがどうした・・・

今回はIan Dury & The Blockheadsのメンバーとしても活躍したUKのキーボード奏者/ギタリストChaz Jankelが復活したニュー・ディスコ作品『The Submarine Has Surfaced』(2010年)です。

Chaz Jankelは1952年ロンドン生まれのキーボード奏者/ギタリスト。

70年代にIan Dury & The Blockheadsのメンバーとしても活躍した後、80年代からソロ活動を開始し、Quincy Jonesヴァージョンでもお馴染みの「Ai No Corrida」をはじめ、「Glad To Know You」「Without You」「Number One」等のダンス・ヒットを放ちました。

「Ai No Corrida」
 https://www.youtube.com/watch?v=asA5mPZDCW8
「Glad To Know You」
 https://www.youtube.com/watch?v=i1Xgf6ZMM50
「Without You」
 https://www.youtube.com/watch?v=tqOF7OvlF0E
「Number One」
 https://www.youtube.com/watch?v=N7bI-bke1aE

そんな80年代のダンス・ヒットを集めたベスト盤『My Occupation - The Music Of Chaz Jankel』(2007年)で再評価が高まり、復活してリリースした作品が『The Submarine Has Surfaced』です。

アルバム全体としては、彼の80年代のダンス・ヒットを2010年に合わせてアップデートしたようなディスコ/ダンス・チューンが目立つ構成となっています。すべての曲がヴォーカル入りです。

何といってもアルバムに先駆けてシングルされた「I Come Alive」が本作のキラー・チューンでしょう。全曲このタイプの曲だったら、年間ベストに選出したでしょうね(笑)

それ以外であれば、リラックスしたポップ・ダンス「Wherever We Go」、アーバン感覚の「The Farside」「Check The Meaning」、The Blockheads時代の同僚Derek Husseyをフィーチャーした「Tear It Up」あたりが僕のオススメです。

とりあえずは「I Come Alive」を聴いてみてください!

全曲紹介しときやす。

「Wherever We Go」
揺らめくエレクトリック・サウンドが印象的なポップ・ダンス・チューン。全体的にリラックスした雰囲気ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=XHgrJHuj3qo

「I Come Alive」
アルバムに先駆けてシングルとなり、クラブヒットとなった本作のキラー・チューン。Natalia Scottの女性ヴォーカルをフィーチャーしています。幼少期から習っていたChazのスパニッシュ・ギターが印象的な爽快スパニッシュ・ディスコ・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=yX3_PrRMd6Y

「Hey Now」
The Blockheads時代の同僚Derek Husseyをフィーチャー。少し妖しげな雰囲気のエレクトリックが印象的なダンス・チューン。

「The Farside」
Steven Tartのヴォーカルをフィーチャーしたアーバン感覚の哀愁メロウ。
https://www.youtube.com/watch?v=DlXVZLjU1M4

「A Restless Path」
Alex Watsonの女性ヴォーカルをフィーチャー。少し寂しげなスパニッシュ・ギターが印象的な哀愁チューン。

「Tear It Up」
再びDerek Husseyをフィーチャー。80年代エレクトリック・ダンスを2010年感覚で聴かせてくれるダンス・チューン。レトロ感覚を逆手にとった感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=rTMa7_2OqSU

「Wise Up Baby」
Alex Watsonをフィーチャー。軽くレゲエ・テイストの効いたポップ・ダンス。これも80年代調のレトロ感が印象的です。

「Check The Meaning」
Steven Tartのヴォーカルをフィーチャー。ホーン・サウンドが盛り上げてくれるアーバンなダンス・チューン。

「I Long For You」
Alex Watsonをフィーチャー。チェロも配したビューティフル・バラードですが、アルバムの中で少し浮いているかも?

「The Way Its Going Down」
ラストはChazのギター弾き語りで締め括ってくれます。

『My Occupation - The Music Of Chaz Jankel』(2007年)
My Occupation: The Music of Chaz Jankel
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2016年01月12日

Average White Band『Warmer Communications』

AWBの魅力がコンパクトに詰まった充実作☆Average White Band『Warmer Communications』
Warmer Communications
発表年:1978年
ez的ジャンル:UK白人ファンク/AOR
気分は... :David Bowie逝く・・・

David Bowieが逝去しましたね。
Bowieという人は、永遠に生き続ける宇宙人のような存在に思えましたが・・・
こんな早く逝ってしまうとは・・・ご冥福を祈ります。

NFLは、いよいよポストシーズンに突入しました。
ワイルドカード4試合共にシード下位のチームが勝利するという下剋上の結果に・・・

特に「ベンガルズ対スティーラーズ」「バイキングス対シーホークス」の2試合は信じられない結末でしたね。やはりポストシーズンには魔物が潜んでいるのか・・・

今回はUKを代表する白人ファンク・グループAverage White Bandが1978年にリリースした『Warmer Communications』です。

UKを代表する白人ファンク・グループAverage White Band(AWB)について、当ブログで紹介した作品は以下の4枚。

 『Cut The Cake』(1975年)
 『Soul Searching』(1976年)
 『Feel No Fret』(1979年)
 『Shine』(1980年)

『Warmer Communications』(1978年)は、AWB作品の中で比較的後回しにされがちな1枚ですが、内容はなかなか充実でしています。僕も今回久々にアルバム通しで聴き直しましたが、「こんなに良かったっけ?」という印象を持ったところです。

本作におけるメンバーはHamish Stuart(g、vo、b)、Alan Gorrie(b、vo、g)、Roger Ball(key、as)、Malcolm Duncan(ts、ss)、Steve Ferrone(ds、per)、Onnie McIntyre(g、vo)という6名。プロデュースはArif Mardin

また、メンバー以外にCornell Dupree(g)、Michael Brecker(ts)、Randy Brecker (tp)、Ray Barretto(congas)等のミュージシャンがレコーディングに参加しています。

ファンク・チューンからメロウ・チューンまでアルバム全体のバランスが良く、1曲毎に捨て難い魅力があります。

ファンキーな味わいを楽しむのであれば、シングル曲「Your Love Is a Miracle」「Same Feeling, Different Song」「Big City Lights」あたりですかね。

あるいはフリーソウル的な音がお好きな人であれば、「She's a Dream」「The Price of the Dream」「One Look Over My Shoulder (Is This Really Goodbye?)」が僕のオススメです。

James Taylor作の「Daddy's All Gone」以外はメンバーのオリジナルです。

AWB作品の中でもっと再評価されるべき1枚のような気がします。

全曲紹介しときやす。

「Your Love Is a Miracle」
オープニングはシングルにもなったロウ・ファンク。少しルーズなファンク・グルーヴにグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=n6vE6pNolNo

WC & the Maad Circle「Get Up on That Funk」、Del the Funky Homosapien「Hoodz Come in Dozens」、Ultramagnetic MC's「Bust the Facts」、De Menos Crime「Fogo Na Bomba」のサンプリング・ソースとなっています。

WC & the Maad Circle「Get Up on That Funk」
 https://www.youtube.com/watch?v=23AZO6hnmHM
Del the Funky Homosapien「Hoodz Come in Dozens」
 https://www.youtube.com/watch?v=H3bwPt-AFE0&spfreload=10
Ultramagnetic MC's「Bust the Facts」
 https://www.youtube.com/watch?v=pll1G_IYtB4
De Menos Crime「Fogo Na Bomba」
 https://www.youtube.com/watch?v=UsS0wAuobtc

「Same Feeling, Different Song」
爽快なホーン・サウンドと共に疾走するファンキー・グルーヴ。キャッチーさでいえばアルバム随一かもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=dOZr4wuaUAQ

「Daddy's All Gone」
James Taylor作品のカヴァー。JTのオリジナルは『In The Pocket』に収録されています。ブルーアイド・ソウルなメロウ・チューンに仕上がっています。Twista feat. Freeway「Show's Over」のサンプリング・ソースとなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=Ev8n4-EIY2M

「Big City Lights」
イントロのドラム・ブレイク、ベースラインにグッとくるアーバンなミディアム・ファンク。個人的にはかなり好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=gjENSmz3BqI

「She's a Dream」
哀愁のメロディが印象的なメロウ・グルーヴ。フリーソウル好きの人なんかが気に入りそうな仕上りですね。
https://www.youtube.com/watch?v=bf_f_jvdpNc

「Warmer Communications」
タイトル曲は軽くレゲエ調のリラックスした演奏です。このユルい感じがたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=I16GMp0q35c

「The Price of the Dream」
少し哀愁を帯びたファンキー・メロウ。Robert Palmer「Every Kinda People」あたりとセットで聴きたくなるフリーソウル好きの人向けの1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=7djuYWVUm-Y

「Sweet & Sour」
キャッチーなホーン・アンサンブルにグッとくるファンキーなインスト・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=lxItNalBYsU

Justin Warfield「Cool Like the Blues」のサンプリング・ソースとなっています。
Justin Warfield「Cool Like the Blues」
 https://www.youtube.com/watch?v=BoTkxXiA9dQ

「One Look Over My Shoulder (Is This Really Goodbye?)」
ラストはHamish Stuartを中心とした素敵なヴォーカル&コーラスにグッとくるメロウ・チューンで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=hc0pj4_qBdk

僕の保有するCDには「McEwan's Export」「Pick Up The Pieces」という2曲のボーナス・トラックが追加収録されています。

AWBの他作品もチェックを!

『Show Your Hand』(1973年)
ショウ・ユア・ハンド

『AWB』(1974年)
アヴェレイジ・ホワイト・バンド

『Cut The Cake』(1975年)
Cut the Cake

『Soul Searching』(1976年)
Soul Searching

『Person to Person』(1976年)
Person to Person

Average White Band & Ben E. King 『Benny and Us』(1977年)
ベニー&アス

『Feel No Fret』(1979年)
Feel No Fret

『Shine』(1980年)
シャイン(K2HD/紙ジャケット仕様)

『Cupid's in Fashion』(1982年)
キューピッズ・イン・ファッション
posted by ez at 00:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月11日

Sestetto Basso-Valdambrini『The Best Modern Jazz in Italy 1962』

イタリアン・ジャズの至宝コンボの代表作☆Sestetto Basso-Valdambrini『The Best Modern Jazz in Italy 1962』
バッソヴァルダンブリーニセクステット
録音年:1962年
ez的ジャンル:イタリアン・ジャズの至宝系ヨーロッパ・ジャズ
気分は... :伊達男達のジャズ!

今回はGianni Basso(ts)とOscar Valdambrini (tp)の双頭コンボSestetto Basso-Valdambrini(Basso/Valdambrini Sextet)『The Best Modern Jazz in Italy 1962』(1962年)です。

サックス奏者Gianni Basso(1931-2009年)とトランペット奏者Oscar Valdambrini (1924-1997年)を双頭リーダーにしたイタリアン・ジャズの至宝コンボの紹介は、Basso Valdambrini Quintet『Basso Valdambrini Quintet Plus Dino Piana』(1960年)に続き2回目となります。

1955年の結成から1973年までイタリアのジャズ・シーンを牽引してきたイタリア・ジャズ界の功労者と呼べるコンボの代表作として名高いのが本作『The Best Modern Jazz in Italy 1962』(1962年)です。

レコーディング・メンバーはGianni Basso(ts)、Oscar Valdambrini(tp)、Dino Piana(tb)、Renato Sellani(p)、Giorgio Azzolini(b)、Lionello Bionda (ds)の6名。

本作の再評価を高めたハイライト「Monotonia」John Coltraneに捧げられた「Coltrane Style」、イタリアン・ハード・バップの格好良さを存分に楽しめる「Are You Real?」あたりがオススメです。

美しいハーモニー、息の合ったアンサンブルは普段あまりジャズを聴かない人でも馴染みやすい演奏だと思います。

ヨーロピアン・ジャズの格好良さ、美しさを分かりやすく伝えてくれる屈指の名盤だと思います。

全曲を紹介しときやす。

「Dr. Jackle」
オープニングはJackie McLean作品をカヴァー。当ブログでは『Milestones』収録のMiles Davisヴァージョンを紹介済みです。Basso、Valdambrini、Pianaの三管による軽快なプレイを楽しめる小粋な疾走感がたまりません。。

「Coltrane Style」
Gianni Basso作。タイトルの通り、John Coltraneに捧げられたオリジナル曲。コンボ全体の息の合った演奏は実に雰囲気があります。

「In Your Own Sweet Way」
Dave Brubeck作のジャズ・スタンダードをカヴァー。Miles DavisWes Montgomeryなどの演奏でも知られている曲です。当ブログではKenny Drewヴァージョンを紹介済みです。美しく落ち着きのある演奏に惹き込まれます。

「Monotonia」
Oscar Valdambrini作。本作の再評価を高めたハイライト曲。ラテン・フレイヴァーの効いたハードバップな疾走感が格好良すぎます。クラブジャズ世代の聴いてもグッとくる演奏だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=dcC97_DXrtg

「Jubilation」
Julian Mance作。リラックスした中にもヨーロピアン・ジャズらしい気品を感じられます。三管によるアンサンブルもグッド!

「Vinnie's Components」
George Gruntz作。美しいハーモニーを楽しめる彼らの美学が詰まった演奏にグッときます。

「Are You Real?」
Benny Golson作。Art Blakey & The Jazz Messengersでお馴染みの曲をカヴァー。個人的には「Monotonia」と並ぶお気に入り。イタリアン・ハード・バップの格好良さを存分に楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=i4HcgUwCae8

他のBasso/Valdambrini作品もどうぞ!

『Basso Valdambrini Quintet』(1959年)
Basso Valdambrini Quintet

Basso Valdambrini Quintet『Basso Valdambrini Quintet Plus Dino Piana』(1960年)
Plus Dino Piana

『Walking in the Night』(1960年)
ウォーキング・イン・ザ・ナイト(紙ジャケット仕様)

ご興味がある方は、Gianni BassoDino Pianaが参加したイタリアン・ジャズ・ルネッサンスを目指したプロジェクトidea6もチェックを!

idea6『Metropoli』(2005年)
Metropoli

idea6『Steppin' Out』(2007年)
Steppin' Out
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2016年01月10日

Kero Uno『Reflection Eternal』

Kero Uno名義でのKero One最新作☆Kero Uno『Reflection Eternal』
リフレクション・エターナル
発表年:2015年
ez的ジャンル:西海岸系フューチャー&アーバンR&B/Hip-Hop
気分は... :リフレクション・・・

今回はカリフォルニア生まれの韓国系アメリカ人MC/プロデューサーKero OneKero Uno名義で年末にリリースした最新アルバム『Reflection Eternal』です。

当ブログでこれまで紹介したKero One作品は以下の5枚。

 『Windmills of the Soul』(2005年)
 『Kero One Presents:Plug Label』(2007年) ※主宰するPlug Labelのコンピ
 『Early Believers』(2009年)
 『Kinetic World』(2010年)
 『Color Theory』(2012年)

アングラ・ジャジーHip-Hop好きに絶大な人気を誇るKero One。僕自身もこれまで彼の全作品をエントリーしてきたように大好きなアーティストです。

『Color Theory』以来、久々の新作となる『Reflection Eternal』Kero Uno名義でのリリースとなりました。

アルバムには10名のアーティストがフィーチャリングされています。特にエレクトリック感覚のR&Bチューンの比重が高いのが特徴です。勿論、Kero Oneらしいアーバンなメロウ・トラックも多数あります。

アルバムからのリード曲「Princess Diamond」、レトロ・フューチャー感覚のソウル・チューン「Funktion」、アーバン・メロウな「Only When」、ボッサなクロスオーヴァー・ソウル「In Liberdade」、ジャズ・フレイヴァーの「Falling Apart」あたりが僕のオススメです。

サウンド・クリエイターとしてさらに磨きがかかったKero Oneのセンスを存分に楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「Princess Diamond」
アルバムからのリード曲。Made In HeightsのKelsey Bulkinの女性ヴォーカルをフィーチャーした哀愁メロウなエレクトリックR&Bに仕上がっています。本作を象徴するエレクトリック感覚のフューチャーR&Bを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=rt3YxmGICrY

「Funktion」
シカゴ出身のラッパーBrandUN Deshayをフィーチャー。BrandUN Deshayはラップではなくヴォーカルを披露してくれます。オルガン・サウンドも含めてソウルフルなヴァイヴが漂いますがレトロ・フューチャー的な感覚があっていいですね。

「Journey Together」
少し哀愁を帯びたドリーミーなエレクトリック・サウンドが印象的弟です。

「Only When」
N.Y.出身の男性シンガーMichael Blumeをフィーチャーしたアーバン・メロウなR&Bチューン。Kero Oneらしいメロウ・ワールドを堪能できます。
https://www.youtube.com/watch?v=BpD0FxgIq2g

「Underwater」
西海岸の実力派ラッパーBluをフィーチャー。アルバムで最もHip-Hop色の強い仕上がり。BluのフロウとKero Oneのトラックが上手く噛み合っています。

「Are You Down?」
フィリピン系アメリカ人男性シンガーJeff Bernatをフィーチャー。Jeremy Passion、Michael Carreonらと並ぶ注目のフィリピン系アメリカ人アーティストですね。本作らしい哀愁メロウなエレクトリックR&Bに仕上がっています。

「In Liberdade」
Kesna Musicをフィーチャー。ボッサ・フレイヴァーのジャジー・メロウなクロスオーヴァー・ソウルに仕上がっています。

「Falling Apart」
サンディエゴを拠点にする女性シンガーLindsay Olsenをフィーチャー。ジャズ・フレイヴァーのメロウ・チューンに仕上がっています。

「Electric Touch」
Tara Alesiaの女性ヴォーカルをフィーチャー。エレクトリック感覚の哀愁メロウ。

「Roll with Me」
韓国系シンガーPKeys & Kero Oneをフィーチャー。Kero One自身がラップを披露してくれます。

「Dreamscape」
『Color Theory』にも参加していたSuhnをフィーチャー。美しく本編を締め括ってくれます。

「Princess Diamond (starRo Remix)」
日本人アーティストstarRoによる「Princess Diamond」のリミックス。
https://www.youtube.com/watch?v=ko2eZxDoK28

Kero One関連の過去記事もご参照下さい。

『Windmills of the Soul』(2005年)
Wildmills of the Soul

Various Artists『Kero One Presents:Plug Label』(2007年)
プリゼンツ・プラグ・レーベル

『Early Believers』(2009年)
アーリー・ビリーヴァーズ

『Kinetic World』(2010年)
キネティック・ワールド

『Color Theory』(2012年)
カラー・セオリー
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2016年01月08日

Roberto Roena Y Su Apollo Sound『5』

ファンキーなN.Y.サルサ名盤☆Roberto Roena Y Su Apollo Sound『5』
Roberto Roena Y Su Apollo Sound V
発表年:1973年
ez的ジャンル:Fania系N.Y.ラテン/サルサ
気分は... :寒い夜には情熱のラテン/サルサ!

今回はFaniaのN.Y.ラテン/サルサ作品からRoberto Roena Y Su Apollo Sound『5』です。

Roberto Roenaは1940年プエルトリコ出身のパーカッション奏者。

60年代から活躍し、Fania All-Starsにも参加しています。70年代には自身のグループApollo Soundを率いて数々のアルバムをリリースしています。

本作はタイトルの通り、Roberto Roena Y Su Apollo Soundの5作目。

レコーディングにはDario Morales(tp)、Mario Cora(tp)、Gunda Merced(tb)、Miguel Rodriguez(ts、fl)、Jorge Millet(p)、Jappy Castro(b)、Papo Clemente(congas)、Julito Morales(timbales)、Frankie Calderon(vo)、Sammy Gonzalez(vo)、Tito Cruz(vo)といったミュージシャンが参加しています。

N.Y.ラテン/サルサの魅力をコンパクトに楽しめる1枚に仕上がっています。ラテンならではの哀愁フィーリングを持ちつつ、N.Y.サルサの格好良さ、華やかさ、ファンキーさ、ダイナミックさを存分に味わえます。

Fania All-Starsも演奏していたJohnny Pacheco作品「Ponte Duro」のカヴァー、DJ方面から再評価の高い「Que Se Sepa」、個人的に一番好きなラテンのリズム・シャワー「Aquellos Que Dicen」あたりをまず聴いてみてください。

寒い夜には情熱のラテン/サルサで暖まるというのはいかが?

全曲紹介しときやす。

「Cui Cui」
Calixto Ochoa作。開放的なホーン・アンサンブルが印象的なオープニング。N.Y.ラテン/サルサらしい華やかさがグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=XolsoU3QFkA

「Oriza Eh」
Junior Cepeda作。キレキレのファンキー&パーカッシヴなラテン・グルーヴでハイテンションにしてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=zf62cEDcSZo

「Como Tu No Hay Nadie」
ムーディーに迫ります。ラテンならではの甘いムードが漂います。
https://www.youtube.com/watch?v=5h5UVmOyRXA

「Que Se Sepa」
本作のハイライトの1つ。軽快なラテン・リズムがファンキーに響き渡ります。サルサらしい少し哀愁の漂うメロディとTito Cruzのヴォーカルもいいですね。
Telephunken「Que Se Sepa」のサンプリング・ソースとなります。
https://www.youtube.com/watch?v=Nvbg1ns4lUs

「Asuncion」
軽快に疾走感とラテンならではのメロディ・ラインで楽しませてくれます。大勢で大合唱したくなる雰囲気の仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=0NjBn-PP5VE

「Avisale A Mi Contrario」
こういう哀愁モードで疾走するサルサ・グルーヴにグッときてしまいます。憂いを帯びたMario Ortizのヴォーカルとサルサらしいホーン・アンサンブルで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=09Cyi4DZ0H0

「Aquellos Que Dicen」
C. Curet Alonso作。個人的には一番のお気に入り。パーカッション奏者のアルバムらしいラテンのリズム・シャワーを楽しめる1曲です。聴いているだけで気分が上がってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=VfpA0O1CC0w

「La Marunga」
ムーディーなミディアム・グルーヴ。サンセット・モードのメロウなラテン・チューンに仕上がっています。

「Solo Contigo Basta」
フルートが先導し、Elias Lopezが大人のヴォーカルを聴かせてくれる素敵なバラード。実にロマンティックです。
https://www.youtube.com/watch?v=lvx-7zdUO0Q

「Ponte Duro」
Fania All-Stars『Live At The Cheetah Vol.2』でも演奏されていたJohnny Pacheco作品をカヴァー。この演奏を本作のハイライトに挙げる人も多いのでは?N.Y.サルサならではのダイナミックに弾けたアンサンブルを存分に楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=75Mn4iI-4qw

Roberto Roena Y Su Apollo Soundの他作品をチェックを!

『2』(1970年)
Y Su Apollo Sound 2

『3』(1971年)
Roberto Roena Y Su Apollo Sound 3

『4』(1972年)
Roberto Roena Y Su Apollo Sound 4

『6』(1974年)
Roberto Roena Y Su Apollo Sound 6

『Lucky 7』(1976年)
Lucky 7

『La 8va maravilla』(1977年)
La 8va. Maravilla

『El Progreso』(1978年)
El Progreso
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