2016年01月07日

Teena Marie『It Must Be Magic』

ダンス・クラシック「Square Biz」収録☆Teena Marie『It Must Be Magic』
イット・マスト・ビー・マジック
発表年:1981年
ez的ジャンル:最強女性ブルー・アイド・ソウル・シンガー
気分は... :迷うなぁ・・・

今回はRick Jamesに見出された最強女性ブルー・アイド・ソウル・シンガーTeena Marieのヒット作『It Must Be Magic 』(1981年)です。

Teena Marie(1956-2010年)はカリフォルニア、サンタクララ出身の女性ブルー・アイド・ソウル・シンガー。

Motownとの契約を勝ち取ち、Rick Jamesのプロデュースの下、デビュー・アルバム『Wild and Peaceful』(1979年)をリリース。同作からはシングル「I'm a Sucker for Your Love」が全米R&Bチャート第8位のヒットとなりました。

その後Motownからリリースした『Lady T』(1980年)、『Irons in the Fire』(1980年)、『It Must Be Magic 』(1981年)という3枚のアルバムはいずれもゴールド・ディスクに輝いています。

その後Epicに移籍後も80年代はコンスタントにアルバムをリリースしますが、90年代に入ると活動が少しペースダウンします。しかし、

2004年にCash Moneyからリリースした『La Dona』がゴールドディスクに輝き、見事に復活しました。その後も順調に活動していましたが、2010年に自宅で死去しているのが見つかりました。享年54歳。

やはり、Rick Jamesの秘蔵っ子の白人女性シンガーというイメージが強いですね。僕の場合、リアルタイムでそれほど熱心に聴いていたわけではありませんでしたが、それでもRick James絡みのアーティストということで、それなりにチェックしていた記憶があります。

そんなTeena Marieを代表する1枚が本作『It Must Be Magic』(1981年)です。

Motown最終作となったアルバムですが、R&Bチャート第3位となったダンス・クラシック「Square Biz」をはじめ、タイトル曲「It Must Be Magic」、Bah Sambaのカヴァーでお馴染みの「Portuguese Love」といった人気曲が収録されています。

Teena Marie自身がプロデュースし、レコーディングにはPatrice Rushen(key)、Gerald Albright(sax、fl)、Rick James(back vo)等が参加しています。

とりあえずは「Square Biz」「It Must Be Magic」の2曲を聴いてみてください。

全曲紹介しときやす。

「It Must Be Magic」
タイトル曲はアルバムからの2ndシングルにもなりました。軽快なホーン・サウンドと共に始まるディスコ・ファンク。まさにマジックなファンク・チューンは盛り上がること間違いなし!
https://www.youtube.com/watch?v=7Txyp-mYYi0

「Revolution」
ギター・リフが印象的なミディアム・ファンク。なかなかキャッチーです。
https://www.youtube.com/watch?v=iqJS4aJx5Z8

「Where's California」
スケールの大きなバラードですが、多小仰々しいかもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=hNVPQG5E7yQ

「365」
ダンサブルかつメロディアスなメロウ・ファンク。シングル3曲以外であればコレが一番好き!
https://www.youtube.com/watch?v=nhcrs7gsJpY

「Opus 111 (Does Anybody Care)」
つなぎの小曲といった感じですね。
https://www.youtube.com/watch?v=1bCCqOKFeLE

「Square Biz」
Allen McGrierとの共作。前述のようにR&Bチャート第3位となったダンス・クラシック。80年代らしい華のあるダンス・チューンです。ラップまで披露してくれるのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=6r3wArwiCn0

本曲は定番サンプリング・ソースにもなっています。主なものを挙げるとGrandmaster Flash「Tear the Roof Off」、Jungle Brothers「Good Newz Comin'」、Big Daddy Kane「Raw (Remix)」、「Keep 'Em on the Floor」、Redman「Jam 4 U」、Me'Shell Ndegeocello「If That's Your Boyfriend (He Wasn't Last Night) (Li'l Freaky Mix)」、 Mase feat. Billy Lawrence「Love U So」、The Firm feat. Dawn Robinson「Firm Biz」、Missy Elliott「I'm Talkin'」、Bookie「602」 、Erick Sermon「The Hype」、Ciara feat. Missy Elliott「1, 2 Step」、Nicki Minaj feat. Jadakiss「Firm Biz '08」、Lil Mama「Sausage」等があります。

Big Daddy Kane「Raw (Remix)」
 https://www.youtube.com/watch?v=0sYT0lo3d0A
The Firm feat. Dawn Robinson「Firm Biz」
 https://www.youtube.com/watch?v=0F6LGmalibE
Bookie「602」
 https://www.youtube.com/watch?v=bWHk0yifOoM
Nicki Minaj feat. Jadakiss「Firm Biz '08」
 https://www.youtube.com/watch?v=oKEb5NLpU9E
Lil Mama「Sausage」
 https://www.youtube.com/watch?v=YSGOOCxLGuQ

「The Ballad of Cradle Rob and Me」
Jill D. Jonesとの共作。ドゥー・アップ調のコーラスと共に始まるリラックスした雰囲気の仕上がり。

「Portuguese Love」
「Square Biz」、「It Must Be Magic」に続く3rdシングル。Bah Sambaのダンス・カヴァーでもお馴染みですね。僕もBah Sambaヴァージョンの印象が強いですね。オリジナルはTeenaの情熱的なヴォーカルが印象的なミディアム・チューンに仕上がっています。アッパーなブラジリアン・モードでメリハリをつけているのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=yPwvNAKwA7o

Bah Samba以外にA. Ray Fullerもカヴァーしています。また、Tenda Tee「To Be the Dopeman's Broad」、Konspiracy「Crowds」、Ludacris feat. Nate Dogg「Child of the Night」、Daniel Swain「Can't Let It Go」、Teyana Taylor & Fabolous「Broken Hearted Girl」等のサンプリング・ソースとなっています。

Bah Samba「Portuguese Love」
 https://www.youtube.com/watch?v=fFkHxBmYkzE
A. Ray Fuller「Portuguese Love」
 https://www.youtube.com/watch?v=9K5cKihpou4
Tenda Tee「To Be the Dopeman's Broad」
 https://www.youtube.com/watch?v=UhVAgc9P7VI
Ludacris feat. Nate Dogg「Child of the Night」
 https://www.youtube.com/watch?v=0iGqGz06SIE

「Yes Indeed」
切々と歌い上げるビューティフル・バラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=auq81whfQeY

Teena Marieの他作品もチェックを!

『Wild and Peaceful』(1979年)
Wild & Peaceful

『Lady T』(1980年)
Lady T

『Irons in the Fire』(1980年)
Irons in the Fire

『Robbery』(1983年)
Robbery - Expanded Edition

『Starchild 』(1984年)
Starchild

『Emerald City』(1986年)
Emerald City - Expanded Edition , from UK)

『Naked to the World』(1988年)
ネイキッド・トゥ・ザ・ワールド(紙ジャケット仕様)

『Ivory』(1990年)
Ivory

『La Dona』(2004年)
Dona
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2016年01月06日

『今の気分は...2016年1月6日編』

年明け早々忙しいので、時間がないときの(手抜き?)定番企画、過去記事から10曲セレクトするシリーズです。

今回は2000年代から適当に10曲をセレクトしました。

全て過去記事で紹介済なので、気に入った曲があれば過去記事もご参照下さい。

Lucas Santtana「Super Violao Mashup」
http://www.youtube.com/watch?v=wkEy3wUQd10
From 『Sem Nostalgia』(2009年)
セン・ノスタルジーア

Lenine「Umbigo」
http://www.youtube.com/watch?v=CNhvr8_UvX8
From 『Falange Canibal』(2002年)
FALANGE CANIBAL

Brazilian Girls「Sweatshop」
http://www.youtube.com/watch?v=By_q6ZMgdFI
From 『Talk To La Bomb』(2007年)
Talk to La Bomb

Peven Everett「Puerto Rico」
http://www.youtube.com/watch?v=yDgVetzURwc
From 『Kissing Game』(2003年)
Kissing Game

Mark De Clive-Lowe「Voices Whisper」
https://www.youtube.com/watch?v=l3W-s5YOst8
From 『Journey 2 The Light』(2007年)
Journey 2 the Light

Praful「Acredite」
http://www.youtube.com/watch?v=JwM93dHEiDY
From 『Pyramid in Your Backyard』(2005年)
Pyramid in Your Backyard

Da Lata「Rio Vida」
https://www.youtube.com/watch?v=qg_NWja3HjQ
From 『Songs From The Tin』(2001年)
Songs from the Tin

Physics「Flying Away」
http://www.youtube.com/watch?v=JSpNNt-tGlk
From 『First Flight』(2002年)
1st Flight

Bugge Wesseltoft「Moving」
http://www.youtube.com/watch?v=dLym1IedTBU
From 『Moving』(2001年)
ムーヴィング

Little Dragon「Twice」
https://www.youtube.com/watch?v=TrpMncSZe-I
From 『Little Dragon』(2007年)
Little Dragon
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2016年01月05日

Galliano『The Plot Thickens』

フォーキーな色合いが強まった3rd☆Galliano『The Plot Thickens』
Plot Thickens
発表年:1994年
ez的ジャンル:脱アシッド・ジャズ
気分は... :イルカ軍団の浮上はいつの日か・・・

NFLはレギュラー・シーズンが終了。
我がドルフィンズは6勝10敗でAFC東地区の最下位。

AFC東地区の場合、ペイトリオッツが抜けだすのは仕方がないとしても、ジェッツ、ビルズの上には行って欲しいと思っていたので残念です。個人的には第4週にロンドンでジェッツに大敗した試合を観て「今年もダメだな」と諦めモードに入りましたが・・・大型補強であったDTスーも期待外れでした(泣)

今回はアシッド・ジャズの人気グループGallianoの3rdアルバム『The Plot Thickens』(1994年)です。

Rob Gallagherを中心としたユニットGallianoの紹介は、2ndアルバム『A Joyful Noise Unto The Creator』(1992年)に続き2回目となります。

本当は1st『In Pursuit of the 13th Note』(1991年)を紹介しようと思っていたのですが、聴いてみて今一つ気分にフィットせず、続いて本作を聴いたところ、しっくりきたので取り上げることにしました。リアルタイムでは『In Pursuit of the 13th Note』の方がよく聴いていたのですが・・・

本作におけるメンバーはRob GallagherCrispin "Spry" RobinsonValerie EtienneMichael SnaithSteve Amedeeの5名。

前作『A Joyful Noise Unto The Creator』からRob Gallagherと並ぶフロントマンConstantine Weirが脱退し、Valerie Etienneが正式にグループのメンバーとなっています。

それ以外にMick Talbot(key)、Ernie McKone(b)、Crispin Taylor(ds、per)、Mark Vandergucht(g)、K-CreativeDominic "Ski" Okenfull(key)等が参加しています。

前作『A Joyful Noise Unto The Creator』ではプロデュースも手掛けたMick Talbotでしたが、本作ではキーボード奏者としての参加であり、関与度合いが低下しています。

アルバム全体の印象としては、ジャズ・ファンクの色合いが薄れ、フォーキー/レイドバックな色合いが強まっており、アシッド・ジャズという枠に囚われない自分達のサウンドを追求しようとするスタンスが窺えます。あとはValerie Etienneの正式加入により、彼女のソウルフル・ヴォーカルを活かした曲が目立つのも特徴です。

グループ最大のヒットとなった「Long Time Gone」(CS&Nのカヴァー)をはじめ、1曲1曲がよく練られている印象を受けます。

当時は何となく地味な印象を受けたのですが、今聴き直すとなかなかの充実作だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Was This The Time」
アルバムのイントロ的な小曲。トライバルな雰囲気です。

「Blood Lines」
本作らしいフォーキーな味わいのイントロが印象的です。本編はIke Leoのダブル・ベースが牽引する生音ジャジーHip-Hop的な演奏を楽します。
https://www.youtube.com/watch?v=nhMEqD2tmzQ

「Rise And Fall」
Valerie Etienneのソウルフル・ヴォーカルを活かしたUKソウル・チューン。グルーヴィーでノリのいいサウンドがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=r-6MIVSq2JE

「Twyford Down」
アルバムからの2ndシングル。少しダークなトーンのグルーヴ感が印象的な1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=1FCUb8lfFJo

「What Colour Our Flag」
Rob Gallagherのメッセージを感じるソウル・チューン。Young DisciplesのMarco Nelsonがベースで参加しています。
https://www.youtube.com/watch?v=yBkMv3Y-yU4

「Cold Wind」
フォーキーな色合いは最も強い曲。なかなか味わい深くでいいですよ。終盤の盛り上がりもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=rNE8Xca-SKs

「Down In The Gulley」
オルガンの音色とホーン・サウンドが印象的です。本曲はオリジナル・アレンジがMick Talbotとクレジットされています。そう言われると、Mick Talbotっぽいかも?

「Long Time Gone」
Crosby, Stills & Nashのカヴァー。シングル・カットされUKチャート第15位となったヒット曲。チャート・アクション的にはグループ最大のヒットとなりました。本作らしいレイドバック感覚とUKソウル的な雰囲気がうまく融合しています。Valerieのソウルフル・ヴォーカルの魅力を実感でき、Robのラップ・パートもいいアクセントになっています。CS&Nのオリジナルは『Crosby, Stills & Nash』(1969年)に収録されています。
https://www.youtube.com/watch?v=8qJw4X6okfQ

「Believe」
Mark Vanderguchtのギター・サウンドが牽引する1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=WLFiLmns62I

「Do You Hear」
Ike Leoのダブル・ベース、Dominic "Ski" Oakenfullのキーボード、さらにはホーン隊が加わったジャズ的な格好良さにグッとくる1曲。トロンボーン・ソロはDennis Rollins。結構好きです。

「Travels The Road」
レゲエ/ダブ色の強い仕上がり。前作でもレゲエ/ラガ的な曲が収録されており、こういった曲を演奏するのは自然な流れなのでしょうね。

「Better All The Time」
メロウな魅力にグッとくるUKソウル調の仕上がりは僕好み。当時こういう雰囲気の曲が好きでしたね。
https://www.youtube.com/watch?v=dx32m7ktbck

「Little One」
ラストはRobのギターとCrispin TaylorのパーカッションのみをバックにRobとValerieが歌います。二人のハーモニーがなかなか素敵です。

Gallianoの他作品もチェックを!

『In Pursuit of the 13th Note』(1991年)
In Pursuit of the 13th Note

『A Joyful Noise Unto The Creator』(1992年)
ジョイフル・ノイズ・アントゥ・ザ・クリエーター

『:4』(1996年)
4our
posted by ez at 09:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月04日

Ruby Andrews『Black Ruby』

伝説の"黒いルビー"。ファンキー・レディ・ソウル☆Ruby Andrews『Black Ruby』
BLACK RUBY ブラック・ルビー
発表年:1972年
ez的ジャンル:ファンキー・レディ・ソウル
気分は... :伝説の"黒いルビー"

今回は女性ソウル・シンガーRuby Andrewsの2ndアルバム『Black Ruby』(1972年)です。

Ruby Andrewsは1947年ミシシッピ州ホーランデール生まれの女性ソウル・シンガー。

The Vondellsのメンバーとして60年代に数枚のシングルをリリースした後、Ric Williamsと出会い、彼が設立したシカゴのレーベルZodiac Recordsから60年代後半から70年代前半にかけて作品をリリースしています。最も代表的なヒットは「Casonova (Your Playing Days Are Over)」 (1967年)ですかね。

アルバムとしては『Everybody Saw You』(1970年)、本作『Black Ruby』の2枚をZodiacからリリースしています。

その後も『Genuine Ruby』(1977年)、『Kiss This』(1991年)、『Hip Shakin Mama』(1998年)といったアルバムをリリースしています。

2ndとなる本作『Black Ruby』(1972年)はメンフィスでレコーディングされました。

レーベル・オーナーRic Williamsとソングライティング・チームBrothers of SoulFred BridgesRichard KnightRobert Eatonの3名がプロデュースを手掛けています。ソングライティングも彼らが中心となっています。

アルバム全体としてはファンキーなサザン・ソウル風味が印象的なディープ・ソウル作品に仕上がっています。

「(I Want To Be) Whatever It Takes To Please You」「Overdose Of Love」「You Made A Believer Out Of Me」「You Ole Boo Boo You」「My Love Is Comin' Down」あたりで本作らしいファンキー&ディープなサザン・ソウルを堪能できます。「Hound Dog」のファンキー・カヴァーもなかなかです。

それ以外にレディ・ソウル然とした「Didn't I Fool You」、軽快な「Just Lovin' You」も聴き逃せません。

ファンキー・サウンドに負けないパワフルなRuby Andrewsのヴォーカルに魅了される1枚です。

全曲紹介しときやす。

「(I Want To Be) Whatever It Takes To Please You」
ファンキー・サウンドとRubyのディーヴァ然としたソウルフル・ヴォーカルがマッチしたサザン・ソウル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=aj5p7wEvpds

「Overdose Of Love」
貫録のあるRubyの歌いぶりとソウルフルなバック・コーラスとの掛け合いが印象的なサザン・ソウル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=1dnywPFTc8w

「The Love I Need」
1968年にシングルになった楽曲です。サザン・ソウルらしいイナたさがいい感じのソウル・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=9PZcdszLixo

Edo G「Love I Need」のサンプリング・ソースとなっています。
Edo G「Love I Need」
https://www.youtube.com/watch?v=ELzSLftaNfA

「Didn't I Fool You」
Rubyのディーヴァぶりを実感できるレディ・ソウルです。堂々とした歌いっぷりがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=0R7NL3iNgt4

Main Source「Just a Friendly Game of Baseball (Bonus Version)」、DMX「We Go Hard」、Ras Kass feat. Skillz「Linguistics」、Evidence feat. Aloe Blacc「The Liner Notes」のサンプリング・ソースとなっています。

DMX「We Go Hard」
 https://www.youtube.com/watch?v=E3Pd_ranYU4
Ras Kass feat. Skillz「Linguistics」
 https://www.youtube.com/watch?v=iJWDVG-LU08
Evidence feat. Aloe Blacc「The Liner Notes」
 https://www.youtube.com/watch?v=eoPiyPr0Hrw

「You Made A Believer Out Of Me」
シングルとして1969年に全米R&Bチャート第18位となったファンキーなミディアム・ソウル。僕の場合、Q-Tip「Won't Trade」でこのリフを何度も聴いたことで脳内にリフがインプットされました。
https://www.youtube.com/watch?v=2iUEnNEK76A

Q-Tip「Won't Trade」以外に De La Soul「Brain Washed Follower」、Da Bush Babees「Clear My Throat」、Afrika Bambaataa & Time Zone feat. Arthur 4X, D'Amazin' & Queen Asia「Fugitive」、Wu-Tang Clan「Diesel」のサンプリング・ソースとなっています。

Da Bush Babees「Clear My Throat」
 https://www.youtube.com/watch?v=s1PyMggtejI
Afrika Bambaataa & Time Zone feat. Arthur 4X, D'Amazin' & Queen Asia「Fugitive」
 https://www.youtube.com/watch?v=meZ1cZwq-uw
Q-Tip「Won't Trade」
 https://www.youtube.com/watch?v=_M5x4a82PO8

「Good 'N Plenty」
ホーンやストリングスを効果的に配したシカゴ風味のソウル・チューン。

「You Ole Boo Boo You」
アルバムからのシングル・カット曲。ハーモニカを交えた実に雰囲気のあるファンキー・ソウルです。
https://www.youtube.com/watch?v=ba8_E_WRN2w

Violadores Del Verso feat. Supernafamacho「Laboratorio Hip Hop」、SFDK feat. Chukky「No」のサンプリング・ソースとなっています。
Violadores Del Verso feat. Supernafamacho「Laboratorio Hip Hop」
 https://www.youtube.com/watch?v=FdjETIqiig4
SFDK feat. Chukky「No」
 https://www.youtube.com/watch?v=5EcTPIw7Ci0

「Just Lovin' You」
アルバム全体のファンキーな味わいとは一線を画すキャッチーかつメロディアスな仕上りです。
https://www.youtube.com/watch?v=5pW9qdZ5Uqw

「My Love Is Comin' Down」
本作らしいファンキー・ソウル。本作らしいディープなファンキー・サウンドを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=eajOkQIngnI

「Hound Dog」
Elvis Presleyヴァージョンでお馴染みのR&Bクラシックをカヴァー(Jerry Leiber/Mike Stoller)。本作らしいファンキー・ソウル調で聴かせてくれます。

CDにはボーナス・トラックとして、「Wonderful Nite」「I Let Him Take Me (In His Arms)」「Where Have You Gone」「All The Way」「Away From The Crowd」「You Got To Do The Same Thing」という1969-1973年のシングルB面曲など6曲が追加収録されています。本編とは異なるタイプの曲も結構あるので楽しめます。

『Everybody Saw You』(1970年)
Everybody Saw You

『Kiss This』(1991年)
Kiss This

『Hip Shakin Mama』(1998年)
Hip Shakin Mama by Andrews, Ruby (1998-03-10) 【並行輸入品】
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2016年01月03日

ikkubaru『Amusement Park』

日本のシティ・ポップに影響を受けたインドネシアの4人組☆ikkubaru『Amusement Park』
Amusement Park
発表年:2014年
ez的ジャンル:インドネシア産シティ・ポップ
気分は... :2016年最初の1枚はシティ・ポップ

2016年最初の1枚はインドネシアの4人組バンドikkubaruのデビュー・アルバム『Amusement Park』(2014年)です。

ikkubaruは2011年インドネシア、バンドンで結成された4ピースバンド。

メンバーはMuhammad Iqbal(vo、g、key)、Rizki Firdausahlan(vo、g)、Muhammad Fauzi Rahman(b)、Banon Gilang(ds)。

山下達郎、角松敏生など日本のシティ・ポップに影響を受けており、リーダーIqbalの名前の発音を日本語ローマ字表記にしてikkubaruというバンド名にしているあたりにも、日本のシティ・ポップへの思い入れが伝わってきます。

2013年に1stEP『Hope You Smile』をリリース。神戸在住のビートメイカー/DJ、tofubeatsの「水星」のカヴァーが収録されたことも含めて日本でも話題となりました。そして、2014年10月には今回紹介する1stアルバム『Amusement Park』をリリースしています。

大阪を拠点に活動するガールズグループ Especiaへの楽曲提供、2度の来日公演など日本とのつながりをさらに強めたグループは2015年12月には2ndEP『Brighter』をリリースしています。また、ネット上には山下達郎、ユーミン等のカヴァーがアップされています。

和製シティ・ポップへの憧れがサウンドによく反映された1枚だと思います。ブリージンな爽快チューンのみならず、哀愁モードの曲もシティ・ポップのエッセンスが効いているのが心憎いですね。

僕も山下達郎、角松敏生等はリアルタイムで良く聴きましたが、今では聴くことが殆どありません。そんな僕にシティ・ポップを聴いていたあの頃を懐かしく思い出させてくれます。特に80年代半ばの角松敏生の諸作を思い出しますね。

まだまだ発展途上な印象を受けるアルバムですが、逆に少し拙く青臭いとことも1つの特色として楽しめる1枚だと思います。

まずタイトル曲「Amusement Park」を聴けば、彼らのシティ・ポップ愛がわかると思います。

全曲紹介しときやす。

「Love Me Again」
彼らのポップ・センスを感じるオープニング。シティ・ポップ云々に関わらず楽しめる1曲だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=_FSWKauKmvo

「City Hunter」
タイトルからして和製シティ・ポップですね。少し硬質なシティ・サウンドは80年代半ばの角松敏生あたりがお好きだった人はグッとくると思います。

「Amusement Park」
タイトル曲が最も和製シティ・ポップ然としていますね。さらにギターは高中正義しています(笑)。何だかんだいって僕もコレが一番のお気に入り。
https://www.youtube.com/watch?v=JMrBBvW_DF8

「Chasing Your Shadow」
哀愁を帯びたメロディと甘く切ないヴォーカルがよくマッチしています。シティ・ポップ+αな感じなところにグループの色が出ていていいのでは?

「Blue Waltz」
ロマンティックな雰囲気のビューティフル・バラード。

「Ride」
哀愁モードで疾走します。80年代らしい哀愁感をうまく捉えており、何か懐かしい気分になります。

「Anything」
シンセ・サウンドが前面に出たインスト・チューン。

「Highway」
この曲もシティ・ポップのエッセンスを巧みに活かしており、聴いていてニンマリしてしまいます。その一方で間奏部などは少し東南アジアっぽさも感じます。

「Eve」
ピアノとストリングスのみのバックによる美しい1曲。

「See The Skies」
ラストはメロディアスなミディアム・チューンで締め括ってくれます。

『Brighter』(2015年)
Brighter
posted by ez at 10:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする