2016年01月03日

ikkubaru『Amusement Park』

日本のシティ・ポップに影響を受けたインドネシアの4人組☆ikkubaru『Amusement Park』
Amusement Park
発表年:2014年
ez的ジャンル:インドネシア産シティ・ポップ
気分は... :2016年最初の1枚はシティ・ポップ

2016年最初の1枚はインドネシアの4人組バンドikkubaruのデビュー・アルバム『Amusement Park』(2014年)です。

ikkubaruは2011年インドネシア、バンドンで結成された4ピースバンド。

メンバーはMuhammad Iqbal(vo、g、key)、Rizki Firdausahlan(vo、g)、Muhammad Fauzi Rahman(b)、Banon Gilang(ds)。

山下達郎、角松敏生など日本のシティ・ポップに影響を受けており、リーダーIqbalの名前の発音を日本語ローマ字表記にしてikkubaruというバンド名にしているあたりにも、日本のシティ・ポップへの思い入れが伝わってきます。

2013年に1stEP『Hope You Smile』をリリース。神戸在住のビートメイカー/DJ、tofubeatsの「水星」のカヴァーが収録されたことも含めて日本でも話題となりました。そして、2014年10月には今回紹介する1stアルバム『Amusement Park』をリリースしています。

大阪を拠点に活動するガールズグループ Especiaへの楽曲提供、2度の来日公演など日本とのつながりをさらに強めたグループは2015年12月には2ndEP『Brighter』をリリースしています。また、ネット上には山下達郎、ユーミン等のカヴァーがアップされています。

和製シティ・ポップへの憧れがサウンドによく反映された1枚だと思います。ブリージンな爽快チューンのみならず、哀愁モードの曲もシティ・ポップのエッセンスが効いているのが心憎いですね。

僕も山下達郎、角松敏生等はリアルタイムで良く聴きましたが、今では聴くことが殆どありません。そんな僕にシティ・ポップを聴いていたあの頃を懐かしく思い出させてくれます。特に80年代半ばの角松敏生の諸作を思い出しますね。

まだまだ発展途上な印象を受けるアルバムですが、逆に少し拙く青臭いとことも1つの特色として楽しめる1枚だと思います。

まずタイトル曲「Amusement Park」を聴けば、彼らのシティ・ポップ愛がわかると思います。

全曲紹介しときやす。

「Love Me Again」
彼らのポップ・センスを感じるオープニング。シティ・ポップ云々に関わらず楽しめる1曲だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=_FSWKauKmvo

「City Hunter」
タイトルからして和製シティ・ポップですね。少し硬質なシティ・サウンドは80年代半ばの角松敏生あたりがお好きだった人はグッとくると思います。

「Amusement Park」
タイトル曲が最も和製シティ・ポップ然としていますね。さらにギターは高中正義しています(笑)。何だかんだいって僕もコレが一番のお気に入り。
https://www.youtube.com/watch?v=JMrBBvW_DF8

「Chasing Your Shadow」
哀愁を帯びたメロディと甘く切ないヴォーカルがよくマッチしています。シティ・ポップ+αな感じなところにグループの色が出ていていいのでは?

「Blue Waltz」
ロマンティックな雰囲気のビューティフル・バラード。

「Ride」
哀愁モードで疾走します。80年代らしい哀愁感をうまく捉えており、何か懐かしい気分になります。

「Anything」
シンセ・サウンドが前面に出たインスト・チューン。

「Highway」
この曲もシティ・ポップのエッセンスを巧みに活かしており、聴いていてニンマリしてしまいます。その一方で間奏部などは少し東南アジアっぽさも感じます。

「Eve」
ピアノとストリングスのみのバックによる美しい1曲。

「See The Skies」
ラストはメロディアスなミディアム・チューンで締め括ってくれます。

『Brighter』(2015年)
Brighter
posted by ez at 10:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする