発表年:1981年
ez的ジャンル:N.Y.ファンク・グループ
気分は... :B級の魅力
今回はN.Y.のファンク/ディスコ・グループKleeerの3rdアルバム『License To Dream』(1981年)です。
1972年にN.Y.で結成されたグループKleeerの紹介は、6thアルバム『Intimate Connection』(1984年)に続き2回目となります。
本作『License To Dream』はグループで最もチャート・アクションが良かった作品であり、グループ最大のヒット曲「Get Tough 」が収録された作品です。ただし、アルバムはR&Bアルバム・チャート最高13位、シングル「Get Tough 」はR&Bチャート最高15位であり、大ヒットと呼べるほどのチャート・アクションではありませんが・・・
本作ではWoody Cunningham(lead vo、ds)、Paul Crutchfield(vo、per)、Richard Lee(g)、Norman Durham(b、key、per、vo)という中核メンバー4名に加え、Terry Dolphin(p、el-p、vibe)、Eric Rohrbaugh(syn、key、sound effects)、Isabelle Coles(vo)、Yvette Flowers(vo)、Melanie Moore(back vo)がグループ・メンバーとなっています。
プロデュースはDennis KingとKleeer。
アルバム全体として、ダンサブルなファンク・チューンが目立つアルバムですが、70年代と80年代の狭間サウンドって感じが面白いですね。また、ラテン・フレイヴァーのパーカッシヴな隠し味が効いている曲がいくつかあるのも僕好みです。
ハイライトは「Get Tough 」ですが、クールなミディアム・ファンク「License To Dream」、哀愁ダンス・チューン「Hypnotized」、スペイシー・ファンク「De Kleeer Ting」、哀愁ディスコ・ファンク「Where Would I Be (Without Your Love)」あたりも好きです。
ジャケも含めてB級感が漂いますが、そのB級感が魅力の1枚だと思います。
全曲紹介しときやす。
「De Kleeer Ting」
Norman Durham/Woody Cunningham作。シンセ・サウンドを駆使したスペイシー・ファンク。80年代初めらしいシンセ・サウンドがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=PZgjjdMG4D8
「Running Back To You」
Woody Cunningham作。「Get Tough」に続いてシングル・カットされた曲。哀愁モードのダンサブル・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=hCs9TiSbMkM
「Sippin' & Kissin'」
Norman Durham/Woody Cunningham作。女性ヴォーカル陣を前面に打ち出したメロウ・バラード。グループ本来の魅力には欠けますが、ラテン・フレイヴァーとヴァイヴの効いたメロウ・サウンドは結構僕好みです。
https://www.youtube.com/watch?v=nMdkY5R-Myk
「Hypnotized」
Richard Lee/Woody Cunningham作。ラテン・フレイヴァーの効いた哀愁ダンス・チューン。Richard Leeの哀愁ギターが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=PCAi8p0nbJg
「License To Dream」
Norman Durham/Woody Cunningham作。タイトル曲はクールなミディアム・ファンク。個人的には「Get Tough」に次ぐ要チェック曲だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=74Xtu8bTlTc
「Get Tough」
Norman Durham/Woody Cunningham作。前述のようにグループ最大のヒット曲(R&Bチャート最高15位)であり、ガラージ・クラシックとしても人気のダンス・チューン。パーカッシヴなファンキー・ディスコは実にノリが良くていいですね。8分超の長尺ですが、あっという間です。グループの代表曲に相応しいダンス・クラシックですね。
https://www.youtube.com/watch?v=4vGeX9Upcog
「Say You Love Me」
Paul Crutchfield/Woody Cunningham作。甘く切ないメロウ・バラードです。ヴォーカルはPaul Crutchfield。
https://www.youtube.com/watch?v=ecX5V_Oz0cA
「Where Would I Be (Without Your Love)」
Paul Crutchfield作。ラストは哀愁のヴォーカル・ワークが印象的なディスコ・ファンクで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=pKlRSk7WG6Q
Kleeerの他作品もチェックを!
『I Love To Dance』(1979年)
『Winners』(1979年)
『Get Ready』(1982年)
『Taste The Music』(1982年)
『Intimate Connection』(1984年)
『Seeekret』(1985年)