表年:1972年
ez的ジャンル:レア・グルーヴ系ファンキー・ジャズ
気分は... :最後の詰め・・・
今回はUS産レア・グルーヴ幻の名盤として評価の高い1枚、Bobby Hamilton Quintet Unlimited『Dream Queen』(1972年)です。
Bobby Hamiltonの詳しいプロフィールは知りませんが、1960年代のNina Simone作品にドラマーとして数多く参加しています。
そんなBobby Hamiltonが自身のグループを率い、N.Y.のマイナー・レーベルで吹き込んだ作品が本作『Dream Queen』(1972年)です。
メンバーはBobby Hamilton(el-p、vo、per)、Duane Walker(congas、per、vo)、Pete Manning(b、per)、Abram Brown(ts、per)、Mike Spengler(tp、flh)、Mike Gipson(musser electric vibes、per、electronic)という編成です。
アフロ色、スピリチュアル色が強調されることが多いみたいですが、僕がアルバムを聴いた印象はファンキー&グルーヴィーって感じですかね。また、エレピとヴァイヴのコンビネーションの良さがアルバムの1つの特長になっている気がします。
ハイライトは格好良いイントロのファンキー・チューン「Roll Your Own」、メロウ&グルーヴィーな「Priscilla」の2曲ですが、それ以外に小粋なファンキー・サウンドの「Pearl (Among The Swine)」やスピリチュアル&パーカッシヴな「In The Mouth Of The Beast」も楽しめます。
レア・グルーヴ幻の名盤らしい雰囲気を持った1枚だと思います。
全曲紹介しときやす。
「Pearl (Among The Swine)」
小粋なファンキー・サウンドが魅力のレア・グルーヴらしいオープニング。本作らしいエレピとヴァイヴのコンビネーションを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=qdq3uhAj9bE
「Priscilla」
「Roll Your Own」と並ぶ本作のハイライト。メロウ&グルーヴィーに疾走する僕好みの1曲です。オルガンが似合いそうな演奏をエレピで牽引するあたりが面白いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=OFFYZ2SqoGs
Ronniere Spacely「Priscilla」でサンプリングされています。
Ronniere Spacely「Priscilla」
https://www.youtube.com/watch?v=I2q2IiJOmLM
「In The Mouth Of The Beast」
スピリチュアル色の強い演奏ですが、中盤からはパーカッシヴでファンキーに展開します。ラストはメンバー達の不気味な笑い声で終わります。
「Roll Your Own」
本作のハイライト。ベースにパーカッションが重なるイントロが何とも格好良く、本編もファンキーなホーン・アンサンブルを前面に出した軽快なサウンドを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=LN5VCrcPfQU
「Dream Queen」
ラストはエレピとヴァイヴが咽び泣く哀愁バラード。スピリチュアルなようでブルージーな感じがいいですね。
今週はいろいろな事でモヤモヤ状態・・・今日で諸々詰めて週末はスッキリしたいっす!