2016年03月07日

Maria Bethania『Ciclo』

円熟味を増した芳醇な女性MPB☆Maria Bethania『Ciclo』
Ciclo
発表年:1983年
ez的ジャンル:芳醇系女性MPB
気分は... :何とも言えない芳醇さ!

今回はCaetano Velosoの妹にしてブラジルを代表する女性シンガーMaria Bethania『Ciclo』(1983年)です。

これまで当ブログで紹介したMaria Bethania作品は以下の4枚。

 『Edu E Bethania』(1967年) ※Edu Loboとの共演作
 『Maria Bethania (1969)』(1969年)
 『Passaro Proibido』(1976年)
 『Alibi』(1978年)

本作『Ciclo』(1983年)はBethaniaのキャリア中期を代表する1枚です。

とにかく円熟味を増したBethaniaのヴォーカルに惚れ惚れする芳醇な味わいの1枚です。

とりあえず、Gal Costaをゲストに迎えたメロウ・サンバ「Filosofia Pura」、コンテンポラリー感覚のメロウ・チューン「Motriz」、Ary Barroso作の開放的なサンバ「Rio de Janeiro (Isto E o Meu Brasil)」あたりが聴きやすいと思います。

ただし、本作の本当の聴き所は兄Caetano Veloso作のタイトル曲「Ciclo」、Moraes Moreira作。Toninho Hortaが素晴らしいギターを奏でる「Sonhei Que Estava Em Portugal(Musica Incidental:Anda Luzia)」Gilberto Gil作の「A Noticia」などシンプルなアレンジながらも、Bethaniaの表現力豊かなヴォーカルを堪能できる曲のような気がします。

Maria Bethaniaというシンガーの魅力を知るという意味では、初期作品よりも本作あたりから聴き始めてもいいかもそれませんね。

サンバやボサノヴァだけではないブラジル音楽の奥深さを知る意味でも最適な1枚だと思います。

焼き鳥で酒飲むよりも、塩辛で酒飲みたい人向けのアルバムです(笑)

全曲紹介しときやす。

「Motriz」
Caetano Veloso作。芳醇な美しさに惚れ惚れするメロウ・サウンドと円熟味を増したBethaniaのヴォーカルに癒されます。個人的には、この1曲だけでも本作は買いだと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=BxDVEafZMlg

「Filosofia Pura」
Gal Costaをゲストに迎えたメロウ・サンバ。軽快なリズムにのって、歌姫二人の素敵な歌声が華やかに舞います。Roberto Mendes/Jorge Portugal作。
https://www.youtube.com/watch?v=_-QIMOCKg90

「Fogueira」
Angela Ro Ro作。しっとりとしたバラード。ギターとピアノの美しい響きをバックに、Bethaniaが一語一語かみしめるように歌い上げます。実に味わい深いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=iaRdq9QmIMw

「A Noticia」
Gilberto Gil作。Ze MariaのピアノとBethaniaのヴォーカルが寄り添うバラード。Bethaniaの表現力の素晴らしさに感動です。
https://www.youtube.com/watch?v=hVnqKhyInH4

「Sonhei Que Estava Em Portugal(Musica Incidental:Anda Luzia)」
Moraes Moreira作。Toninho Hortaのギターのみをバックに、Bethaniaが感動的に歌い上げます。まさにBethaniaの独壇場です。
https://www.youtube.com/watch?v=qSUfB5CjEPc

「Ciclo」
Caetano Veloso/Nestor de Oliveira作。タイトル曲は兄Caetanoの作品です。ここでは兄CaetanoToninho Hortaの二人がギターでBethaniaをバックアップします。一人ウィスキーでも飲みながら、感傷的な気分に浸りたくなる気分の仕上がりです。この枯れ具合がたまりません!シブ格好いいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=8DAZibWlG7s

「Rio de Janeiro (Isto E o Meu Brasil)」
Ary Barroso作。開放的なサンバですが、円熟味のあるBethaniaのヴォーカルが全体を引き締めてくれます。2分にも満たない演奏ですが、もっと長尺で聴きたいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=1WqSLDVrhE8

「Pra Fazer o Sol Adormecer」
Gonzaguinha作。Chiquinho do Acordeonのアコーディオンによるイントロが印象的です。枯れた味わいのメロウネスが何とも芳醇でいいですな。
https://www.youtube.com/watch?v=BxDVEafZMlg

「Ela Disse-me Assim (Va Embora)」
Lupicinio Rodrigues作。Toninho Hortaのギター、Ze Mariaのピアノ、Luiz Alvesのコントラバスというバッキングによるバラード。Bethaniaの円熟味のあるヴォーカルに惹き込まれます。
https://www.youtube.com/watch?v=QBPTm3FkdjQ

「Vinho」
Guto Graca Melo/Naila Skorpio作。派手さはありませんが、メリハリのある気の利いたアレンジがBethaniaのヴォーカルを引き立てます。
https://www.youtube.com/watch?v=ntAGCxkQeiE

「Lua」
Roberto Mendes/Mabel Veloso作。ラストは美しいストリングスを配した小曲バラードでアルバムの余韻に浸りながらエンディングを迎えます。

Maria Bethaniaの他作品もチェックを!

『Maria Bethania』(1965年)
Maria Bethania

Edu Lobo & Maria Bethania『Edu E Bethania』(1967年)
エドゥ・ロボ&マリア・ベターニア

『Recital na Boite Barroco』(1968年)
Recital Na Boite Barroco: Odeon 100 Anos

『Maria Bethania (1969)』(1969年)
Maria Bethania

『A Tua Presenca...』(1971年)
Tua Presenca

『Rosa dos Ventos』(1971年)
Rosa Dos Ventos

『Drama 3o Ato 』(1973年)
Drama 3? Ato

『A Cena Muda』(1974年)
Cena Muda

Chico Buarque & Maria Bethania『Chico Buarque & Maria Bethania Ao Vivo』(1975年)
Chico Buarque & Maria Bethania

『Passaro Proibido』(1976年)
Passaro Proibido

『Passaro Da Manha』(1977年)
Passaro Da Manha

『Alibi』(1978年)
アリバイ

『Mel』(1979年)
Mel

『Talisma』(1980年)
Talisma

『Alteza』(1981年)
Alteza
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2016年03月06日

KING『We Are KING』

R&B新時代を予感させる女性R&Bユニット、待望の1stアルバム☆KING『We Are KING』
We Are King
発表年:2016年
ez的ジャンル:最新形女性R&Bユニット
気分は... :R&B新時代!

今回は新作R&B作品から期待の女性R&BユニットKINGの1stアルバム『We Are KING』です。

当ブログでもRobert Glasper Experiment『Black Radio』(2012年)参加時から有望株として注目していたユニットですが、ようやく待望のデビュー・アルバムを届けてくれました。

KINGはミネアポリス出身のParis StrotherAmber Strotherの双子姉妹とParisのバークリー音楽院での同級生Anita Biasの3名がL.A.で結成したグループ。Parisがプロデュース&楽器演奏を手掛け、AnitaとAmberがヴォーカルを務めます。

2011年にデビューEP『The Story』をリリースすると、The Roots?uestloveGilles Peterson等が絶賛し、Prince殿下はオープニング・アクトに抜擢するなど注目度が高まっていきました。

その後、Paris StrotherはJill Scott『The Light Of The Sun』(2011年)にソングライティング&キーボードで参加しています。

そして、KINGの名が広く知られるきっかけとなったのが、グラミー最優秀R&Bアルバム受賞作品Robert Glasper Experiment『Black Radio』(2012年)への参加です。同作収録の「Move Love」Robert GlasperとParis Strotherの共作)でKINGがフィーチャーされ、大物ゲストが多数参加した『Black Radio』の中で存在感を示しました。

その後もBilal『A Love Surreal』(2013年)、Fela Kutiへのトリビュート・アルバム『Red Hot + Fela』(2013年)、Eric Roberson『The Box』(2014年)といったアルバムにKINGが参加しています。

そして、満を持してリリースする1stアルバムが『We Are KING』です。

アルバムは全曲Paris Strotherがプロデュース&楽器演奏を手掛け、ソングライティングもメンバー3名によるものです。

メンバー以外にKyle Bolden(g)、The Regiment Horns(horns)、Thomas Lea(strings)、Stanley Randolph(vo)がレコーディングに参加しています。

アルバムにはデビューEP『The Story』に収録されていた「Hey」「Supernatural」「The Story」のExtended Mixや、2013年にシングル・リリースされた「In The Meantime」といった楽曲も収録されています。

メジャー向けの作品ではありませんが、エレクトリック・サウンドを駆使したドリーミー&オルタナティヴなR&Bサウンド、エキゾチックな雰囲気も漂うメロディアスな楽曲、美しく透明感のあるハーモニーなどR&B新時代を予感させる充実作です。特にプロデュース&楽器演奏を手掛けたParis Strotherの才能は素晴らしいの一言です。

同郷の大先輩Jam & Lewisをはじめとるミネアポリス・サウンドの影響やL.A.ビートミュージックに通じるミニマル感を垣間見ることができるのも面白いですね。

KINGという才能との出会いに感激した1枚です。

全曲紹介しときやす。

「The Right One」
重厚な浮遊感が印象的なオープニング。ドリーミーなエレクトリック・サウンドがじわじわと体内を侵食していきます。
https://www.youtube.com/watch?v=uV81s-NDJCM

「The Greatest」
偉大な黒人ボクサー、モハメド・アリを讃えた1曲。オルタナティヴR&B/フューチャー・ソウル好きの人はグッとくる1曲なのでは?僕の一番のお気に入り曲でもあります。
https://www.youtube.com/watch?v=UbpSV3gBRfk

「Red Eye」
薄っすらとトロピカルなフレイヴァーの効いたエレクトリック・ソウル。KINGならではの音世界に惹き込まれます。
https://www.youtube.com/watch?v=lQu5Ixdajqk

「Supernatural (Extended Mix)」
デビューEP『The Story』収録曲のリミックス。オリジナルをドリーミーにスケール・アップした感じですね。フューチャリスティックなポップさがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=lis3Ulx2I-g

「Love Song」
エフェクトを効かせたヴォーカルも含めてオルタナティヴなドリーミー感が印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=6FQ0Qj5ZguQ

「In The Meantime」
アルバムに先立ちシングルになってた楽曲。このグループらしい何処かエキゾチックなメロディとJam & Lewis+ゲーム・ミュージックといった趣のサウンドが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=WJDSgQtaU3w

「Carry On」
美しいメロディが印象的なドリーミーR&B。歌詞もサウンドにも揺らぎの美学で貫かれています。
https://www.youtube.com/watch?v=lBwAssiQC2c

「Mister Chameleon」
気まぐれな恋の行方を歌う哀愁メロウ。女性R&Bユニットらしいキュートな魅力があります。
https://www.youtube.com/watch?v=NqJt07rGy4Y

「Hey (Extended Mix)」
デビューEP『The Story』収録曲のリミックス。とは言っても基本的にはオリジナルのテイストを継続しています。歌とメロディを大切にしたこのユニットらしいドリーミーR&Bです。
https://www.youtube.com/watch?v=QQlGFyJ2kkk

「Oh, Please!」
高い完成度でこのグループのポテンシャルを存分に見せてつけてくれる1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=vBZgP3rAibE

「The Story (Extended Mix)」
デビューEP『The Story』収録曲のリミックス。エキゾチック&ドリーミーなフレイヴァーが加味されたパワー・アップ・ヴァージョンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=WW3rk_mK7SE

「Native Land」
ラストは祈るようなヴォーカルで感動的に締め括ってくれます。夢の彼方のメロウ・サウンドといった趣がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=I-bYJASYUwo

Robert Glasper Experiment『Black Radio』(2012年)
ブラック・レディオ

『Red Hot + Fela』(2013年)
Red Hot + Fela
posted by ez at 00:02| Comment(2) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月05日

Ocho『Ocho』

N.Y.ラテンの異色グループ☆Ocho『Ocho』
Ocho - Numbero 1
発表年:1972年
ez的ジャンル:N.Y.ラテン・グルーヴ
気分は... :黒いラテン・グルーヴ!

今回は70年代N.Y.ラテン作品からOcho『Ocho』(1972年)です。

Ochoは1972年N.Y.でリーダーでヴァイヴ奏者のChico Mendozaを中心に結成されたラテン・ユニッ

メンバーはBilly Phipps(bs、fl)、Charlie Marshall(ts)、Herbie Morgan(ts、fl)、Chico Mendoza(p、vibe)、Charlie Jones(per、bongos)、Andy McCloud(b)、Donald Howard(congas)、Butch Johnson(timbales)の8名。

グループは『Ocho』(1972年)、『Ocho II』(1973年)、『Numero Tres』(1974年)、『Tornado』(1976年)という4枚のアルバムをリリースしています。

このバンドの特徴は、メンバー全員が黒人ということもあり、ブラック・フィーリングを感じるラテン・サウンドという点ですね。その一方で、キューバ音楽からの影響も強く、収録曲の半数以上は偉大なキューバ人ミュージシャンの作品を取り上げている点も興味深いですね。

そんな感じで同時期のN.Y.ラテン作品と比較して、少し異なる空気感を感じるアルバムです。

ハード・ドライヴ感にグッとくる「Oriza」、都会的なラテン・ジャズ「Flautira」、ソン名曲の都会的カヴァー「Suena Tu Bongo」、ソウル風のチャチャチャ「Undress My Mind」、ブーガルー・テイストの「Coco May May」あたりがオススメです。

プロデュースはBobby Marin

全曲紹介しときやす。

「Oriza」
Silvestre Mendez作。ハードなドライヴ感が格好良いラテン・グルーヴ。ファンクネスのあるホーン・サウンド、パーカッション・ブレイクもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=O4eZO8lVUDg

「Flautira」
Chico Mendoza作。フルートとヴァイヴの音色が印象的なラテン・ジャズ。都会的なラテン・ジャズって雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=YgrI5pLNH8A

「Suena Tu Bongo」
Parmenia Salazar作。キューバ音楽のスター歌手Roberto Fazのヴァージョンで知られるソン名曲のカヴァー。ソン名曲を都会的な感覚で聴かせてくれます。Chico Mendozaのヴァイヴも存分に楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=Xf0YtgQww7E

「Se Me Fue La Montuna」
Ignacio Pineiro作。キューバの偉大なバンドSepteto Nacionalの創設メンバーIgnacio Pineiroの作品をカヴァー。N.Y.ラテンらしいスマートさのあるカヴァーに仕上がっています。ハープシコードによるイントロも印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=zt63FGmVe_I

「Undress My Mind」
Chico Mendoza作。英語で歌われるソウル風ヴォーカルが印象的な仕上り。チャチャチャのリズムと少し陰のあるヴォーカルの組み合わせがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=zJcmG55SOJ8

「Ay Que Frio」
Jose A. Fajardo/Justi Barreto作。キューバ人フルート奏者Jose A. Fajardoの作品をムーディーにカヴァーしています。開放的なホーン・アンサンブルもいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=RwrGIL0XRRY

「Que Pelota!」
Frank Fernandez/Manuel Alvarez Maciste作。キューバンなノスタルジック感が印象的です。

「Coco May May」
Estanislao Servia作。ラストはブーガルー・テイストのデスカルガでN.Y.ラテンらしく締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=eKLIrtOWIbA

Ochoの他作品もチェックを!

『Ocho II』(1973年)
Ocho II

『Numero Tres』(1974年)
Numero Tres
posted by ez at 12:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月04日

Terri Walker『Untitled』

実力派シンガーによるUKネオ・ソウル☆Terri Walker『Untitled』
Untitled
発表年:2003年
ez的ジャンル:UKネオ・ソウル
気分は... :イラっとしたら・・・

今回はUKネオ・ソウル作品からTerri Walker『Untitled』(2003年)です。

Terri Walker(本名:Chanelle Gstettenbauer)は1979年ロンドン生まれの女性R&Bシンガー。幼少期にドイツへ移住し、オペラの勉強をするために再びロンドンに戻ったようです。

Shanks & Bigfoot『Swings & Roundabouts』(2000年)で全面フィーチャーされ、注目を浴びたます。そして、2003年にMos Defをフィーチャーしたデビュー・シングル「Guess You Didn't Love Me」をリリース。さらには1stアルバムとなる本作『Untitled』をリリースしています。

その後、『Love』(2005年)、『I Am』(2006年)といったアルバムをリリースし、昨年には久々のアルバム『Entitled』(2015年)をデジタル配信しています。

また、Nicole WrayとのデュオLadyを結成し、アルバム『Lady』(2013年)をリリースしています。

個人的には大ネタDynasty「Adventures in the Land of Music」を使った「This is My Time」(アルバム『Love』収録)や、Nicole WrayとのユニットLadyの印象が強いですね。

「This is My Time」(2005年)
 https://www.youtube.com/watch?v=LGitI6qPCKM
Lady「Good Lovin」(2013年)
 https://www.youtube.com/watch?v=q65EBypahh8

さて、本作『Untitled』(2003年)は、USネオ・ソウル的なエッセンスとUKソウル的なエッセンスの調和が魅力の1枚です。"UK版Jill Scott"的な印象が強いですが、UKソウルならではの隠し味も所々に効いています。

Dean ZepherinMarc 'M2E' Smith/Sylvia Bennett SmithJames Yarde(サックス奏者Jason Yardeの兄弟)、Warryn CampbellWayne AntoineSammy J等がプロデュースを手掛けています。

また、Mos Def等がゲスト参加し、Jason & The AngrynotesPino PalladinoDave Okumu(The Invisibleのメンバー)等もレコーディングに参加しています。

Mos Defをフィーチャーしたデビュー・シングル「Guess You Didn't Love Me」、UKチャート38位となったシングル曲「Ching Ching (Lovin' You Still)」、ネオ・ソウルらしいジャジー・ソウル「Drawing Board」、生音グルーヴ重視の「What Will I Do」、ダンサブルな「Brand New Day」あたりが僕のオススメです。

派手さはありませんが、結構間口が広いネオ・ソウル+αを感じる1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Love Fool」
Marc 'M2E' Smith/Sylvia Bennett Smithプロデュース。派手さはありませんが、Terri Walkerというシンガーの存在感を実感できるオープニングです。
https://www.youtube.com/watch?v=kWQ_UgzeULw

「Drawing Board」
James Yardeプロデュースのネオ・ソウル・チューン。Jamesの兄弟Jason Yardeが所属するホーン・ユニットJason & The Angrynotesが参加しています。2000年代のUSネオ・ソウル好きの人であれば気に入るであろう1曲。Terriはジャズ調の小粋なヴォーカルも披露してくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=bTUbH9AwZjA

「Guess You Didn't Love Me」
Mos Defをフィーチャーしたデビュー・シングル。ネオソウル的なジャジー・メロウ感とキャッチーなHip-Hopビートのバランスがいい感じです。Mos DefのラップもTerriのヴォーカルやサウンドと調和しています。Warryn Campbellプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=SOlF9Et-O8U

「It's All Good」
Sammy Jayプロデュース。Shanks & Bigfootのイメージに近いUKガラージ的な仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=02CrP5saGrc

「Ching Ching (Lovin' You Still)」
シングル・カットされ、UKチャート38位となった曲。レトロ・ソウルを2000年代の感性で聴かせるスタイルはLadyに近いものがあるかもしれません。Marc 'M2E' Smith/Sylvia Bennett Smithプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=ccO66kH98Tk

「Fake」
James Yardeプロデュース。ネオソウルらしい乾いたビートにケバケバしいシンセの音色が絡みます。
https://www.youtube.com/watch?v=JPwSI0aDR30

「What Will I Do」
Sammy Jayプロデュース。Bluebloodをフィーチャー。Pino Palladino等も参加した生音グルーヴ重視のミディアム・チューン。美しいストリングスもグッド!

「Love You For Life」
Warryn Campbellプロデュース。オーセンティックなバラードを丁寧に歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=IdBSfBeBWFc

「Deutschland」
Dean Zepherin/Wayne Antoineプロデュース。David Okumuのギターが先導するインタールード的なジャジー・メロウ小曲。
https://www.youtube.com/watch?v=atphX_YYrec

「Dirty Weekend」
The Wise Childrenをフィーチャー。James Yardeプロデュース。生音重視のジャジー・ソウルです。Jason & The Angrynotesをはじめとするホーン・サウンドも効果的です。

「4 Feet Under」
James Yardeプロデュース。メロウ・エレピに先導された乾いたビートがネオソウルらしいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=jwJolnkU_-c

「Da Business」
James Yardeプロデュース。エレガントなストリングスを配した哀愁モードのネオ・ソウル。
https://www.youtube.com/watch?v=1Mck3HVk0oA

「For Life (Reprise)」
「Love You For Life」のリプライズ。

「Brand New Day」
Marc 'M2E' Smith/Sylvia Bennett Smithプロデュース。ラストは僕好みのダンサブル・チューンでキャッチーに締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=2rYnbIqaxjk

他のTerri Walker関連作品もチェックを!

Shanks & Bigfoot『Swings & Roundabouts』(2000年)
Swings & Roundabouts by Shanks & Bigfoot (2000-09-18) 【並行輸入品】

『Love』(2005年)
Love

『I Am』(2006年)
I Am

Lady『Lady』(2013年)
LADY [輸入盤CD] [TS021]
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2016年03月03日

The Eighth Day『On The Eighth Day...』

Ron Danteプロデュースのソフトロック作品☆The Eighth Day『On The Eighth Day...』
オン
発表年:1967年
ez的ジャンル:Ron Dante系ソフトロック
気分は... :なんつって・・・

60年代ソフトロックからThe Eighth Day『On The Eighth Day...』(1967年)です。

The Eighth Dayは男性5人、女性2人のコーラス・グループ。

ただし、実態はパーマネント・グループというより、制作側主導のスタジオ・プロジェクトだったのではないかと思われます。そんなグループ唯一のアルバムが『On The Eighth Day...』(1967年)です。

実際にグループを主導していたのは、The Archiesのリード・ヴォーカルと同時にスーパー・セッション・シンガーとしても活躍していたRon Danteです。

Ron DanteGene AllanBob Feldmanがプロデュースを手掛け、Artie Butlerがアレンジを務めています。

アルバム全体はRon Danteらしいドリーミーな楽曲が並びます。

The Mamas & The Papas「Monday Monday」風の「It Takes The Rain (To Make The Flowers Grow)」、爽快なドリーミー・ポップ「Brandy (Doesn't Live Here Any More)」、それに「Hey Boy (The Girl's In Love With You)」「Glory」というシングル2曲あたりがオススメです。

職人技の光るそつが無いソフトロック作品です。

全曲紹介しときやす。

「Hey Boy (The Girl's In Love With You)」
Gene Allan/Ronn Dante作。シングルにもなったオープニング。男女コーラスによるキャッチーなポップ・チューンです。華やかなホーン・サウンドが盛り上げてくれます。

「It Takes The Rain (To Make The Flowers Grow)」
Gene Allan/Ronn Dante作。The Mamas & The Papas「Monday Monday」がお好きな人ならば気に入るであろう素敵なポップ・チューン。。
https://www.youtube.com/watch?v=UYHoDC95UuM

「Brandy (Doesn't Live Here Any More)」
Gene Allan/Ronn Dante作。魅惑のコーラスワークが冴える爽快なドリーミー・ポップ。
https://www.youtube.com/watch?v=oRjlNsv7YQM

「Building With A Steeple」
Gene Allan/Ronn Dante作。The Village Eastも本作と同じ1967年にシングル・リリースしていた哀愁ポップ。
https://www.youtube.com/watch?v=ra_7B44pr4Q

「That Good Old-Fashioned Way」
Bob Feldman/Ron Dante作。タイトルの通り、ノスタルジックな味わいが魅力の1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=0fV4MGOo78I

「Glory」
Gene Allan/Ronn Dante作。この曲もシングルになりました。ソフトロック好きにはたまらないコーラスワーク、メロディですね。
https://www.youtube.com/watch?v=aiXHixwPuEA

「Raining Sunshine」
Gene Allan/Ronn Dante作。ドラマチックなメリハリの効いたアレンジが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=9YmxaA-IzD4

「How Can I Stop Lovin' You」
Gene Allan/Ronn Dante作。ここでもドラマチックなアレンジが印象的です。

「A Million Lights」
Gene Allan/Ronn Dante作。女性ヴォーカルを前面出したキュートなポップ・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=LZnWD8v4xYo

「The Bandit Of Brazil」
Alfredo Ricardo Do Nascimento/John Turner/Michael Carr作。ブラジルのタイトルが付いていますが、まったくブラジルっぽくないエキゾチック・ポップに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=6JNhloIsOnw

「Long Winter Nights」
Bob Feldman/Gene Allan/Ron Dante作。ラストはウィンター・モードの王道ポップで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=jyUHQK2wW_M

同じくRon Danteが関与したThe Cuff Links『Tracy』あたりもチェックしてみては?

The Cuff Links『Tracy』(1969年)
Tracy
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