2016年03月05日

Ocho『Ocho』

N.Y.ラテンの異色グループ☆Ocho『Ocho』
Ocho - Numbero 1
発表年:1972年
ez的ジャンル:N.Y.ラテン・グルーヴ
気分は... :黒いラテン・グルーヴ!

今回は70年代N.Y.ラテン作品からOcho『Ocho』(1972年)です。

Ochoは1972年N.Y.でリーダーでヴァイヴ奏者のChico Mendozaを中心に結成されたラテン・ユニッ

メンバーはBilly Phipps(bs、fl)、Charlie Marshall(ts)、Herbie Morgan(ts、fl)、Chico Mendoza(p、vibe)、Charlie Jones(per、bongos)、Andy McCloud(b)、Donald Howard(congas)、Butch Johnson(timbales)の8名。

グループは『Ocho』(1972年)、『Ocho II』(1973年)、『Numero Tres』(1974年)、『Tornado』(1976年)という4枚のアルバムをリリースしています。

このバンドの特徴は、メンバー全員が黒人ということもあり、ブラック・フィーリングを感じるラテン・サウンドという点ですね。その一方で、キューバ音楽からの影響も強く、収録曲の半数以上は偉大なキューバ人ミュージシャンの作品を取り上げている点も興味深いですね。

そんな感じで同時期のN.Y.ラテン作品と比較して、少し異なる空気感を感じるアルバムです。

ハード・ドライヴ感にグッとくる「Oriza」、都会的なラテン・ジャズ「Flautira」、ソン名曲の都会的カヴァー「Suena Tu Bongo」、ソウル風のチャチャチャ「Undress My Mind」、ブーガルー・テイストの「Coco May May」あたりがオススメです。

プロデュースはBobby Marin

全曲紹介しときやす。

「Oriza」
Silvestre Mendez作。ハードなドライヴ感が格好良いラテン・グルーヴ。ファンクネスのあるホーン・サウンド、パーカッション・ブレイクもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=O4eZO8lVUDg

「Flautira」
Chico Mendoza作。フルートとヴァイヴの音色が印象的なラテン・ジャズ。都会的なラテン・ジャズって雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=YgrI5pLNH8A

「Suena Tu Bongo」
Parmenia Salazar作。キューバ音楽のスター歌手Roberto Fazのヴァージョンで知られるソン名曲のカヴァー。ソン名曲を都会的な感覚で聴かせてくれます。Chico Mendozaのヴァイヴも存分に楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=Xf0YtgQww7E

「Se Me Fue La Montuna」
Ignacio Pineiro作。キューバの偉大なバンドSepteto Nacionalの創設メンバーIgnacio Pineiroの作品をカヴァー。N.Y.ラテンらしいスマートさのあるカヴァーに仕上がっています。ハープシコードによるイントロも印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=zt63FGmVe_I

「Undress My Mind」
Chico Mendoza作。英語で歌われるソウル風ヴォーカルが印象的な仕上り。チャチャチャのリズムと少し陰のあるヴォーカルの組み合わせがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=zJcmG55SOJ8

「Ay Que Frio」
Jose A. Fajardo/Justi Barreto作。キューバ人フルート奏者Jose A. Fajardoの作品をムーディーにカヴァーしています。開放的なホーン・アンサンブルもいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=RwrGIL0XRRY

「Que Pelota!」
Frank Fernandez/Manuel Alvarez Maciste作。キューバンなノスタルジック感が印象的です。

「Coco May May」
Estanislao Servia作。ラストはブーガルー・テイストのデスカルガでN.Y.ラテンらしく締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=eKLIrtOWIbA

Ochoの他作品もチェックを!

『Ocho II』(1973年)
Ocho II

『Numero Tres』(1974年)
Numero Tres
posted by ez at 12:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする