発表年:2004年
ez的ジャンル:UKブラック系アトランタ・インディ・ソウル
気分は... :意識は高く!
今回はUK出身、アトランタを拠点に活躍する女性R&BシンガーJulie Dexterの2ndアルバム『Conscious』(2004年)です。
Julie Dexterの紹介は、アトランタを拠点に勢力的に活動するベーシスト/プロデューサーKhari Simmonsとの共演アルバムJulie Dexter & Khari Simmons『Moon Bossa』(2006年)、1stアルバム『Dexterity』(2002年)に続き3回目となります。
前作『Dexterity』(2002年)はUKジャマイカンのDNAが反映されたレゲエ色の強い作品でしたが、本作『Conscious』ではレゲエ色は薄れ、クロスオーヴァー感覚のインディ・ソウル作品に仕上がっています。
80〜90年代UKソウルを思わせる楽曲や、後の『Moon Bossa』(2006年)を予感させるアコースティック・メロウやボッサ・チューンが収録されているのもいいですね。
Michael Johnson、Thomas Naim、Mausiki Scales、the Common Ground Collective、J. Jordan、そしてJulie Dexter自身がプロデュースしています。
UKソウル×アトランタなクロスオーヴァー感覚が見事にハマった快作だと思います。
全曲紹介しときやす。
「Choices」
アーバンなオープニング。ネオソウルにUKソウルのフィーリングが加わった感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=gclI8JVPgtA
「Like Ours」
当ブログでも紹介したフレンチ・ボッサ・デュオTom & Joyceのメンバーとしても知られるThomas Naimのプロデュース(楽曲も彼との共作)。元々は2002年にTom & Julie名義でリリースしたシングル曲です。ダンサブルでブラジリアン・フレイヴァーな僕好みのクロスオーヴァー・チューンに仕上がっています
https://www.youtube.com/watch?v=O9Ky-GHHQDU
「Look Whos Got Your Back」
UKソウル感覚のアーバン・ファンク。90年代前半のUKソウルが好きだった人なんかが気に入りそうな感じですね。
https://www.youtube.com/watch?v=er-IJry61Yo
「A Place for Us」
この曲は80年代ブラコン風ですね。Loose Endsあたりを思い出させてくれるサウンドです。
https://www.youtube.com/watch?v=4HQsvGvSHsY
「Show Me Now」
Michael Johnsonとのデュエットによるアコースティックな質感のメロウ・チューン。『Moon Bossa』を予感させる1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=pU-_Mj040gc
「Rhythm Daughter」
タイトルの通り、クロスオーヴァー感覚のパーカッシヴなメロウ・グルーヴに仕上がっています。
「Conscious」
タイトル曲はアコースティック・メロウ感覚の爽快ソウル。この曲も『Moon Bossa』を予感させます。
https://www.youtube.com/watch?v=ZaOf-jC4HQI
「Small World」
ホーン隊を配した都会的なメロウ・チューン。この曲もLoose Ends好きの人は気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=e-soJLt7Td4
「I See Colors」
雰囲気のあるジャジー感にグッとくるメロウ・ボッサ・グルーヴ。『Moon Bossa』好きの人は気に入るはずです。
https://www.youtube.com/watch?v=X4cJ-2i0XDI
「The Race」
哀愁のメロディを軽快なリズムにのって歌う生演奏のソウル・チューン。透明感のあるJulieの歌声が全体を軽やかにしています。
https://www.youtube.com/watch?v=rGCwfe6kyiM
「Rain Song」
ラストはジャジー・バラードでしっとりと締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=zgfdsWxUXSk
Julie Dexterの他作品もチェックを!
『Dexterity』(2002年)
Julie Dexter & Khari Simmons『Moon Bossa』(2006年)
『New Again』(2011年)