2016年03月28日

Afrique『Soul Makossa』

西海岸の敏腕スタジオ・ミュージシャンが集結したソウル・ジャズ・ファンク☆Afrique『Soul Makossa』
ソウル・マコッサ
発表年:1973年
ez的ジャンル:西海岸スタジオ・ミュージシャン系ソウル・ジャズ・ファンク
気分は... :ヤップ!ウォー!

今回はファンキーなソウル・ジャズ・ファンク作品Afrique『Soul Makossa』(1973年)です。

Afriqueは西海岸スタジオ・ミュージシャンによるユニット。

メンバーはDavid T. Walker(g)、Arthur Wright(g)、Charles Kynard(org)、Joe Kelso(horns)、Paul Jeffery(horns)、Steve Kravitz(horns)、King Errisson(per)、Paul Humphrey(per)、Wallace Snow(per)、Charles Taggart(per)、Chino Valdes(per)、Chuck Rainey(b)、Ray Pounds(ds)という13名。

本ユニットはAfrique名義でアルバム『Soul Makossa』(1973年)をリリースすると同時に、The Chubukos名義でも「Witch Doctor Bump/House Of Rising Funk」「Boogie The Devil In (Bump The Devil Out)」という2枚のシングルをリリースしています。

本作の主役は名ギタリストDavid T. Walker。彼のファンキーなプレイを存分に楽しめるアルバムとしても本作の価値は高いと思います。

オリジナルLPのA面5曲はカヴァー、B面5曲はアレンジも手掛けるRichard Fritzのオリジナルです。

アフロ・ジャズ・ファンク名曲カヴァー「Soul Makossa」Bill Withersのカヴァー「Kissing My Love」、People's Choiceのカヴァー「Let Me Do My Thing」、定番ドラム・ブレイクでも人気の「House Of Rising Funk」あたりが聴き所だと思います。

David T. Walkerをはじめとする名うてのミュージシャン達によるファンキー・グルーヴを楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「Soul Makossa」
タイトル曲はカメルーン出身のサックス奏者Manu Dibangoのアフロ・ジャズ・ファンク名曲をカヴァー。レア・グルーヴ名曲を名うてのミュージシャン達が余裕たっぷりのファンキー・グルーヴで聴かせてくれます。抜けのいいホーン・サウンドとファンキー・ギターがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=CnTS2u3hk6w

「Kissing My Love」
Bill Withers作品をカヴァー。オリジナルは『Still Bill』(1972年)に収録されています。また、当ブログではCold Bloodのカヴァーも紹介済みです。オリジナルも格好良いドラム・ブレイクが魅力でしたが、本カヴァーのブレイクにもシビれます。また、David T. Walkerのファンキーなプレイを存分に楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=Y7mtJ7qZVf4

定番サンプリング・ソースとしても人気です。100% Proof「Different Neighbourhood」、RPM「Take Me Out of the Ordinary」、Beastie Boys「Bodhisattva Vow」、Virtuoso「Incinerator」、Aceyalone「Rapps on Deck」、Thievery Corporation feat. Sleepy Wonder & Gunjan「Warning Shots」、1982「Time Ticking」等のサンプリング・ソースとなっています。
Beastie Boys「Bodhisattva Vow」
 https://www.youtube.com/watch?v=jnENZnHOp_E
Aceyalone「Rapps on Deck」
 https://www.youtube.com/watch?v=l4HQ0v0AJWc

「Sleepwalk」
Ann Farina/John Farina/Santo Farina作。Santo & Johnny、1959年のヒットをカヴァー。ムーディーな雰囲気の中でDavid T. Walkerのワウ・ギターがいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=8eEi8e4AtnE

「Let Me Do My Thing」
Frank Brunson作。People's Choice、1972年のシングルをカヴァー。オリジナルの雰囲気そのままで、さらにファンキー度合いを高めた感じですね。
https://www.youtube.com/watch?v=psCTU2XJAR8

「Slow Motion」
Kenneth Gamble & Leon Huff作。Johnny Williams、1972年のヒット曲をカヴァー。パーカッシヴなファンキー・サウンドがかなり格好良いです。ここでもDavid T. Walkerのギターにグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=MWWB3B6JxhY

「Hot Mud」
Richard Fritz作。シンセのケバケバしい響きと、David T. Walkerらのギター・プレイを楽しめるズシリとしたファンキー・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=HyxvCOPtspU

「House Of Rising Funk」
Richard Fritz作。Chubukos名義でシングル・リリースもされた曲。格好良いドラム・ブレイクとブラック・フィーリングに溢れたグルーヴ感が印象的なファンク・チューン。聴いているだけでハイ・テンションになってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=xOTM4pgzAHo

格好良いドラム・ブレイクは、Coldcut「Beats & Pieces」、Neneh Cherry「So Here I Come」、4-ever Fresh「Urban Sound Surgeon」、Richie Rich「I Want Sax」、Ms. Melodie「Live on Stage (Extended Remix)」、Chad Jackson「Hear the Drummer (Get Wicked)」、Mighty Ethnicz「Murder」、N.W.A「Appetite for Destruction」、Hijack「The Syndicate Outta Jail」、Poor Righteous Teachers「Methods of Droppin' Mental」、Too Short「I Want to Be Free (That's the Truth)」、Saint Etienne「Filthy」、IAM「Fugitif」、DJ Q-Bert「Track 1」、Saint Etienne & Etienne Daho「Jungle Pulse」、No Remorze「Streets of Style」、The Prodigy「Smack My Bitch Up」等のサンプリング・ソースとなっています。

4-ever Fresh「Urban Sound Surgeon」
 https://www.youtube.com/watch?v=NRTXQdBl8SM
Chad Jackson「Hear the Drummer (Get Wicked)」
 https://www.youtube.com/watch?v=gkB_aiwjgzk
Mighty Ethnicz「Murder」
 https://www.youtube.com/watch?v=dSYK0GfdJqI
N.W.A「Appetite for Destruction」
 https://www.youtube.com/watch?v=zaaoFbNsyf4
Hijack「The Syndicate Outta Jail」
 https://www.youtube.com/watch?v=GkqEAWhvoaw
Too Short「I Want to Be Free (That's the Truth)」
 https://www.youtube.com/watch?v=czUl3vaJ-Q4
No Remorze「Streets of Style」
 https://www.youtube.com/watch?v=pBCLpaoIyTE

「Dueling Guitars」
Richard Fritz作。タイトルの通り、David T. WalkerとArthur Wrightという2人のギタリストのプレイを楽しむための演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=GTWy1qJeR4c

「Hot Doggin'」
Richard Fritz作。ブルース・フィーリング溢れた演奏です。

「Get It」
Richard Fritz作。ラストはグルーヴィーなオルガンが先導するリラックスした演奏で締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Lsv6rokCWGM

カーリング女子は快挙ですね。
早起きして決勝見ようかな!
posted by ez at 01:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする