2016年04月11日

Laura Allan『Laura Allan』

キュートな魅力のウエストコースト女性SSW作品☆Laura Allan『Laura Allan』
ローラ・アラン
発表年:1978年
ez的ジャンル:ウエストコースト女性SSW
気分は... :ダルシマーの響き・・・

今回は女性シンガー・ソングライターLaura Allanの1stアルバム『Laura Allan』(1978年)です。

Laura Allanは1952年L.A.生まれ。

David Crosbyの兄と知り合いであった関係から、Crosbyのソロ・アルバム『If I Could Only Remember My Name....』(1971年)に参加し、これを契機にJoni MitchellJackson Browne等のミュージシャンと交流するようになります。

そして、1976年頃から自身のアルバムの準備を開始し、完成したのが本作『Laura Allan』(1978年)です。その後もLaura Allan with Paul Horn『Reflections』(1980年)、『Hold On To Your Dreams』(1996年)、『Telegraph』(2000年)といったアルバムをリリースしています。2008年に癌のため逝去。

本作『Laura Allan』は、Laura Allanというアーティストのキュートな魅力やSSWとしての才が凝縮された素晴らしい1枚に仕上がっています。

プロデュースはChuck PlotkinGreg PrestopinoD.W. George

レコーディングにはWaddy Wachtel(g)、Joel Bernstein(g)、Bob Glaub(b)、Abraham Laboriel(b)、Chuck Rainey(b)、Leland Sklar(b)、Jim Keltner(ds)、Rick Marotta(ds)、TotoJeff Porcaro(ds)、Craig Doerge(p)、Bill Elliott(p)、Little FeatBill Payne(p)、Jai Winding(p)、David Grisman(mandolin)、Steve Forman(per)、Jerry Hey(tp)、Kim Hutchcroft(sax)、Bill Reichenbach(tb)、Ernie Watts(fl)、Larry Williams(fl)、Tommy Morgan(harmonica)、Valerie Carter(vo)、Bill Champlin(vo)、Venette GloudDavid Lasley(vo)、Arnold McCutler(vo)、Penny Nichols(vo)、Carmen Twillie(vo)、Wendy Waldman(vo)等が参加しています。

楽曲はJohnny Otis作品のカヴァー「So Fine」を除き、Laura Allanのオリジナルです(共作含む)。

ハイライトはフリーソウルのコンピにも収録されていたフォーキー・メロウ「Opening Up To You」ですね。彼女の個性を特徴づける楽器ダルシマーの音色にも注目です(Lauraはダルシマーを手作りしていました)。

それ以外にもMinnie Riperton調の「Slip And Slide」Linda Lewisテイストの「Yes I Do」Valerie Carterと一緒に聴きたくなるメロウ・バラード「Come As You Are」、ダルシマーが印象的な哀愁メロウ「Love Can Be」、Lauraの女性SSWとしての魅力を実感できる「Hole In My Bucket」あたりも僕のオススメです。

Valerie Carterあたりがお好きな人は、ぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Opening Up To You」
本作のハイライトとなるフリーソウル人気曲。自ら奏でるダルシマーの音色が印象的なフォーキー・メロウ。メロウ&グルーヴィーなフォーキー・サウンドとキュートなLauraの歌声の組み合わせが抜群です。Lauraのダルシマーという楽器への愛着を感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=EfhjeVdbSDY

「Slip And Slide」
イントロを聴いた瞬間、多くの人がMinnie Ripertonを思い浮かべるであろうメロウ・チューン。カリンバも交えたドリーミー&ラブリーなサウンドにグッときます。Valerie Carterがバック・コーラスで参加。
https://www.youtube.com/watch?v=isW2m6JX8jM

「Come As You Are」
エレピの音色が印象的なしっとりとしたメロウ・バラード。Valerie Carterと一緒に聴きたくなります。
https://www.youtube.com/watch?v=N4mUiG8SknU

「Hole In My Bucket」
Laura Allanの切ない歌声にグッとくる哀愁メロウ。Laura Allanのシンガー・ソングライターの魅力を実感できる1曲。Waddy Wachtelのギター・ソロが何とも味わい深いです。

「One Way Ticket」
Chuck Plotkinとの共作。ゴスペル、ソウル、レゲエのエッセンスも散りばめられた幕の内弁当のような演奏です。

「So Fine」
Johnny Otis作。The FiestasのR&Bヒットをカヴァー。Ike & Tina TurnerやLoggins & Messinaもカヴァーしています。このカヴァー・セレクトは実に興味深いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=KYHETuX8Ymw

「Love Can Be」
ダルシマーを効果的に用いた哀愁メロウ。Lauraの切ない歌声にグッときます。D.W. Georgeプロデュース。

「Promises」
女性SSWらしいフォーキー・チューン。David Grismanのマンドリン、Tommy Morganのハーモニカがいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=Ip2TXjJnCyE

「Yes I Do」
Linda Lewisテイストのラブリーな仕上り。ここでもダルシマーの音色がLauraのキュートなヴォーカルとよくマッチしています。Bill Payneのシンセの音色も印象的です。

「Sunny Day」
1分強の小曲。

「Stairway」
ラストはBill Elliottのピアノとストリングスをバックに、しっとりとバラードを歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=bqsNdIAorWk

『Hold On To Your Dreams』(1996年)
laura allan hold on to your dreams.jpg

『Telegraph』(2000年)
Telegraph
posted by ez at 00:13| Comment(2) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月10日

The Diabolical Liberties『The Dancefloors Of England』

Rob Gallagherの最新プロジェクト始動!☆The Diabolical Liberties『The Dancefloors Of England』
ダンスフロアーズ・オブ・イングランド
発表年:2016年
ez的ジャンル:UKクラブミュージック
気分は... :初期衝動!

今回はUKクラブミュージックを牽引してきたRob Gallagherの最新プロジェクトThe Diabolical Libertiesの始動作『The Dancefloors Of England』です。

GallianoTwo Banks Of Fourを率いてきたRob Gallagher関連の作品について、当ブログでは以下の3枚を紹介済みです。

 Galliano『A Joyful Noise Unto The Creator』(1992年)
 Galliano『The Plot Thickens』(1994年)
 Two Banks Of Four『City Watching』(2000年)

Gilles PetersonAndrew Weatherallにも後押しされた最新プロジェクトThe Diabolical Libertiesのコンセプトについて、Rob Gallagher自身は「80年台初頭のポストパンクと初期ハウスのスピリットに、Lee "Scratch" PerrySun Raからの影響を現代風に落とし込んだ音楽」と語っています。

確かに、ポストパンクと初期ハウスにあった初期衝動や自由さに満ちています。初期ハウスって聴いていて、良いのかどうかもわからないけど、何か新しいものが生まれる瞬間に立ち会っているかのようなエキサイティングな気持ちが湧いてきましたが、そんな感覚を思い出させてくれるサウンドが本作にはあります。

全8曲32分という内容は、アルバムというよりミニ・アルバムに近いものです。
それに対して国内盤2,400円(税抜)という価格設定には疑問も感じますが・・・

アンダーグラウンド感覚のダンス・ミュージックであり、正直聴く人を選ぶ間口の狭い作品ですが、UKクラブミュージックを25年以上牽引してきたRob Gallagherの矜持に満ちた1枚に仕上がっています。

全曲紹介しときやす。

「Get It Off Me」
ポストパンクと初期ハウスを彷彿させるプリミティヴな衝撃に満ちたオープニング。そこにSun Raのコズミック感とLee "Scratch" Perryのダビー感も加わり、ジャンルレスなアンダーグラウンド・ミュージックが展開されます。Rob Gallagher本人の解説によれば、Gilles PetersonはArthur Russell率いるDinosaur Lのガラージ/ロフトクラシック「Go Bang! #5」(1982年)と本曲をミックスしてプレイするのだとか。
Dinosaur L「Go Bang! #5」
 https://www.youtube.com/watch?v=M6trpXUWSaE

「Dancefloors Of England」
タイトル曲はアンダーグラウンドなレイヴの衝動をギュッと凝縮したようなダンス・ミュージックです。

「This Will Change It」
初期ハウスの妖しく得たいの知れないアンダーグラウンドな魅力を甦らせたようなハウス・チューンです。

「Something In My Motion」
初期ハウスの匿名性の高いダンス・サウンドに戸惑った記憶が甦ってくるような仕上がりです。

「Heyy You, Let's Dance」
ジャンルに縛られて音楽を聴く不自由さに気づかせてくれるダンス・ミュージック。

「Sons Of The Bass Bin」
この曲も初期ハウスのアンダーグラウンドな魅力に満ちています。初期ハウスを聴き始めた頃、タブーな音楽に触れてしまったような感覚がありましたが、まさにそんな気分にさせてくれるサウンドです。

「Wind Up Saint Peter」
ポストパンク+初期ハウスのスピリットが伝わってくる1曲。破壊の中から新しいものが生まれてくる・・・

GallianoTwo Banks Of Fourの作品もチェックを!

Galliano『In Pursuit of the 13th Note』(1991年)
In Pursuit of the 13th Note

Galliano『A Joyful Noise Unto The Creator』(1992年)
ジョイフル・ノイズ・アントゥ・ザ・クリエーター

Galliano『The Plot Thickens』(1994年)
Plot Thickens

Galliano『:4』(1996年)
4our

Two Banks Of Four『City Watching』(2000年)
シティ・ウォッチング

Two Banks Of Four『Three Street Worlds』(2003年)
Three Street Worlds

Two Banks Of Four『Junkyard Gods』(2008年)
ジャンクヤード・ゴッズ
posted by ez at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月09日

Willie Bobo『Bobo Motion』

Santanaでお馴染み「Evil Ways」のオリジナル収録☆Willie Bobo『Bobo Motion』
Bobo Motion (Dig)
発表年:1967年
ez的ジャンル:N.Y.ブーガルー/ラテン・ジャズ
気分は... :分身の術!

今回はラテン・パーカッション/ティンバレス奏者Willie Boboが1967年にリリースした『Bobo Motion』です。

N.Y.スパニッシュ・ハーレム出身のニューヨリカンWillie Bobo(本名:William Correa)(1934-1983年)の紹介は、『Juicy』(1967年)に続き2回目となります。

本作はBoboがノリに乗っていた60年代後半のVerveでのレコーディングの1つです。

特に本作で目を引くのは、1969年のSantanaのヒットで知られる「Evil Ways」のオリジナル・ヴァージョンです。作者は本作でもアレンジを手掛けているSonny Henry

何でもBobo自身が敏腕プロモーターBill Grahamに本作のヴァージョンを聴かせたことがSantanaのレコーディングにつながったようです。

また、「Evil Ways」以外にもJorge Santana率いるMaloがカヴァーした「I Don't Know」(こちらもSonny Henry作)も収録されています。

それ以外にもN.Y.ラテンらしいストリート感覚が伝わってくる「Ain't That Right」 も僕のオススメです。

プロデュースはTeddy ReigPete Spargo。アレンジはBert KeyesSonny Henryが手掛けています。

ファンキー&グルーヴィーなラテン・グルーヴで心も開放的に!

全曲紹介しときやす。

「Up, Up & Away」
Jimmy Webb作。The 5th Dimensionの大ヒット曲をカヴァー。お馴染みのヒット曲を軽快ななラテン・リズムと共に聴くことができます。
https://www.youtube.com/watch?v=CCfp6kHm0Ls

本曲について、当ブログではRoman AndrenBossa RioGary McFarland & Co.SunlightsquareSonido 5Osmar Militoのカヴァーも紹介済みです。ご興味がある方はご参照ください。

「Ain't That Right」
オススメその1。Arthur Sterling作。ヴォーカルも含めてN.Y.ラテンらしいストリート感覚がプンプン伝わってくる格好良い1曲。

「Midnight Sun」
Lionel Hampton/Johnny Mercer作。Lionel Hampton楽団のカヴァー。Sonny Henryのギターを中心にムーディーなN.Y.ラテンを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Z1dDRGdtxl0

「Cute」
Neal Hefti作。Count Basieの演奏で有名な楽曲のカヴァー。Boboのティンヴァレス・ソロも楽しめる開放的なラテン・グルーヴです。

「I Don't Know」
オススメその2。Sonny Henry作。前述のように、Jorge Santana率いるMaloもアルバム『Evolution』(1973年)も取り上げていた曲です。ヴォーカルも含め、ラテンならではの哀愁メロウな雰囲気にグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=Tv3JiOGVemA

「Tuxedo Junction」
Julian Dash/Buddy Feyne/Erskine Hawkins作。Glenn Miller & his Orchestraによる大ヒットで知られる楽曲をカヴァー。軽快なチャチャベルに導かれ、小気味良いラテン・グルーヴを聴かせてくれます。

「Evil Ways」
オススメその3。Sonny Henry作。前述のようにSantanaのヒットでお馴染みの曲。このオリジナルとSantanaヴァージョンと比較して聴くのも楽しいと思います。本ヴァージョンはテンポを落としたストリート感がいい味わいです。Boboのヴォーカルもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=rS4WJb1gmro

Santana「Evil Ways」
 https://www.youtube.com/watch?v=_tKIPuLfeKg

「Show Me」
Joe Tex作。ノーザン・ソウル曲を格好良いN.Y.ラテン・グルーヴで聴かせてくれます。BoboがラテンのみならずR&Bからも影響を受けているのがよくわかります。

「Black Coffee」
Paul Francis Webster/Sonny Burke作。Sarah Vaughan、Peggy Lee、Ella Fitzgerald等のヴァージョンで知られるスタンダード。ここではブルージーなインストで聴かせてくれます。

「Night Walk」
Steve Huffsteter作。ハードボイルドな格好良さを持つインスト・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=sSoJpD5Y2jU

「La Bamba」
ラストはRitchie ValensやLos Lobosでお馴染みのメキシカン・トラディショナルをカヴァー。軽快なラテン・リズムと共にお馴染みのフレーズを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=YLQUQtRwCSM

Willie Boboの他作品もチェックを!

『Bobo's Beat』(1963年)
ボボズ・ビート

『Bobo! Do That Thing/Guajira』(1963年)
Do That Thing

『Let's Go Bobo!』(1964年)
レッツ・ゴー・ボボ

『Spanish Grease/Uno, Dos, Tres 1.2.3』(1965/66年) ※2in1
Uno Dos Tres & Spanish Grease

『Juicy』(1967年)
Juicy

『A New Dimension』(1968年)
New Dimension (Special Packaging)

Willie Bobo & The Bo-Gents『Do What You Want To Do, Tomorrow Is Here』(1971年)
Do What You Want to Do

『Tomorrow Is Here』(1977年)
トゥモロー・イズ・ヒア

『Bobo』(1979年)
ボボ【完全生産限定盤】
posted by ez at 13:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月08日

Funkadelic『Let's Take It to the Stage』

ファンク色が強まったFunkadelic作品☆Funkadelic『Let's Take It to the Stage』
レッツ・テイク・イット・トゥ・ザ・ステージ [初回限定盤] [紙ジャケット仕様]
発表年:1975年
ez的ジャンル:ロッキン・ファンク系P-Funk
気分は... :ジャケ怖い・・・

総帥George Clinton率いるP-Funk軍団Funkadelic『Let's Take It to the Stage』(1975年)です。

これまで当ブログで紹介してきたFunkadelic/Parliament作品は以下の6枚。

 Parliament『Mothership Connection』(1975年)
 Parliament『The Clones Of Dr. Funkenstein』(1976年)
 Parliament『Funkentelechy Vs. The Placebo Syndrome』(1977年)
 Parliament『Trombipulation』(1980年)
 Funkadelic『Maggot Brain』(1971年)
 Funkadelic『Uncle Jam Wants You』(1979年)

本作『Let's Take It to the Stage』がリリースされた1975年は、Parliamentでいえば、『Chocolate City』『Mothership Connection』がリリースされた年であり、George Clinton率いるP-Funk軍団がノリに乗っていた時期です。

Parliamentとの比較で、ロックなイメージが強いFunkadelicですが、本作では従来のアルバムよりファンクネスが強まっています。

George Clinton以下、Cal Simon(vo)、Ray Davis(vo)、Grady Thomas(vo)、Clarence "Fuzzy" Haskins(vo)、Bernie Worrell(key)、Michael Hampton(g)、Garry Shider(g)、Eddie Hazel(g)、C Boogie Mosson(b)、Calvin Simon(congas)、R Tiki Fulwood(per)、Bootsy CollinsRon Bykowski等が参加しています。特に本作から参加した若き日のMichael Hamptonのギターに注目です。

本作のハイライト曲「Get Off Your Ass and Jam」「Stuffs and Things」「Good to Your Earhole」といったドライヴ感のあるファンク・ロック、Parliamentタイプの「Let's Take It to the Stag」、シングルにもなった「Better By the Pound」あたりが僕のオススメです。

定番サンプリング・ソースも多く、聴き所が多いFunkadelic作品だと思います。

全曲を紹介しときやす。

「Good to Your Earhole」
Funkadelicらしいギター・サウンドが炸裂するドライブ感のある格好良いオープニング。P-Funkならではのファンク・ロックって感じですね。
https://www.youtube.com/watch?v=NAHzj71EUu4

「Better By the Pound」
シングル曲。妖しげなパーカッシヴ感に惹かれるP-Funkらしいユルめのダンサブル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=xrgVppXrK64

Me'Shell Ndegeocelloがアルバム『Better』(2002年)カヴァーしていましたね。オリジナルにはないクールな格好良さを持ったナイス・カヴァーです。
Me'Shell Ndegeocello「Better By the Pound」
https://www.youtube.com/watch?v=DjBR6BPJJbM&nohtml5=False

「Be My Beach」
Bootsyの妖しげな低音ヴォーカルが印象的なミディアム。
https://www.youtube.com/watch?v=mJQ-iFAp1AI

「No Head, No Backstage Pass」
ロッキン・ギターの呪術的なフレーズが印象的な演奏です。アルバム・ジャケの雰囲気に合致するハード・サウンドです。
https://www.youtube.com/watch?v=dmOkpQTzS1M

Eric B. & Rakim「Lyrics of Fury」のサンプリング・ソースとなっています。
Eric B. & Rakim「Lyrics of Fury」
 https://www.youtube.com/watch?v=GFOeJOtq_xc

「Let's Take It to the Stag」
タイトル曲はシングルにもなりました。FunkadelicというよりもParliamentタイプのファンク・チューンです。Bernie Worrellによる覚醒的な鍵盤の音色が印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=OXiBCcJSxkU

EPMD「I'm Mad」、Son of Bazerk「Change the Style」、Luke feat. Fresh Kid Ice, JT Money & Clayvoise「Freestyle Joint」のサンプリング・ソースとなっています。
EPMD「I'm Mad」
 https://www.youtube.com/watch?v=ls7PGpqtZEk
Son of Bazerk「Change the Style」
 https://www.youtube.com/watch?v=HmTN3F3nz5E

「Get Off Your Ass and Jam」
本作のハイライトとなるP-Funkクラシック。Michael Hamptonのギターが唸りを上げるファンク・ロックです。文句なしに格好良いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=NZ7k0k1ICJE

大定番サンプリング・ソースとしても有名ですね。Anquette「Get Off Your Ass & Jam」、Eazy-E「Eazy-Duz-It」 、Public Enemy「Bring the Noise」「Contract on the World Love Jam」 、N.W.A「100 Miles and Runnin'」、A Tribe Called Quest「Rhythm (Devoted to the Art of Moving Butts)」、「The Pressure」、DJ Jazzy Jeff & the Fresh Prince「Trapped on the Dance Floor」、Schoolly D「Get Off Your Ass and Get Involved」、「King of New York」、Ultramagnetic MC's「Make It Happen」、Onyx「Bichasniguz」 、2Pac「Holler if Ya Hear Me」、Ice-T feat. Brother Marquis「99 Problems」、Primal Scream「Kowalski」J Dilla「Brown Kev Off His Ass」等のサンプリング・ソースとなっています。

Anquette「Get Off Your Ass & Jam」
 https://www.youtube.com/watch?v=IXHnzgPrdJk
Public Enemy「Bring the Noise」
 https://www.youtube.com/watch?v=l_Jeyif7bB4
A Tribe Called Quest「Rhythm (Devoted to the Art of Moving Butts)」
 https://www.youtube.com/watch?v=-OadUNx9uow
A Tribe Called Quest「The Pressure」
 https://www.youtube.com/watch?v=Ir80KG_QY3U
DJ Jazzy Jeff & the Fresh Prince「Trapped on the Dance Floor」
 https://www.youtube.com/watch?v=DvciCIoNLd0
Onyx「Bichasniguz」
 https://www.youtube.com/watch?v=XlEhJUD-1pk
2Pac「Holler if Ya Hear Me」
 https://www.youtube.com/watch?v=zAtqb3T5CHE
Ice-T feat. Brother Marquis「99 Problems」
 https://www.youtube.com/watch?v=_zgBhrHKrlc
Primal Scream「Kowalski」
 https://www.youtube.com/watch?v=0xBzYsE4y1k
Ultramagnetic MC's「Make It Happen」
 https://www.youtube.com/watch?v=fs2En5gK06Q
Schoolly D「King of New York」
 https://www.youtube.com/watch?v=VA-bgF-kK7g

「Baby I Owe You Something Good」
わざとらしい仰々しさが逆にP-Funkらしい???ロッキン・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=zqYK-bThz9Q

Big Shug「On the Record」、Royce Da 5'9''「I Owe You」、Inspectah Deck「I.O.U.」、Chief Scrill feat. J Diggs「Good」のサンプリング・ソースとなっています。
Big Shug「On the Record」
 https://www.youtube.com/watch?v=pcPEBEXhwDQ
Inspectah Deck「I.O.U.」
 https://www.youtube.com/watch?v=dnBnZtonZq4

「Stuffs and Things」
コズミックなドライヴ感が格好良いファンク・ロック。Bernie Worrellのムーグがコズミックな音世界を創り上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=DL8n4v1h5ho

「The Song Is Familiar」
メロウディアスな哀愁バラード。意外に感動的です。
https://www.youtube.com/watch?v=N9s77pHMlHc

MC Lyte「All That」、Black Knights「Sword in Stone」のサンプリング・ソースとなっています。
MC Lyte「All That」
 https://www.youtube.com/watch?v=QXQHBaUNGJI
Black Knights「Sword in Stone」
 https://www.youtube.com/watch?v=Y3I70OAmrPA

「Atmosphere」
ラストはバッハのエッセンスを取り入れたBernie Worrellのコズミックな演奏で締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=mttSBkBpWxk

この曲も大定番サンプリング・ソースです。
Stetsasonic「Music for the Stetfully Insane」、Brand Nubian「Slow Down」、Hi-C「2 Skanless」、AMG「When She Calls」、Po Broke Souls「Rappin' Black in a White World」、IAM「Harley Davidson」、Insane Clown Posse feat. Esham「Chop! Chop!」、Dru Down feat. Luniz「Ice Cream Man」、Ahmad「Can I Party?」、Three 6 Mafia「Destruction Terror」、Uomini Di Mare「Gratta Gratta」、Sporty Thievz「Freeks」、WC, Dr. Stank, Lady T & Dauville「Bang Loose」、Rascalz feat. Notch & Sazon Diamante「Crazy World」 、Les Specialistes「Le Son Des Puristes」、Birdy Nam Nam「From Here to There」等のサンプリング・ソースとなっています。

Stetsasonic「Music for the Stetfully Insane」
 https://www.youtube.com/watch?v=dbseFW16Oi0
Brand Nubian「Slow Down」
 https://www.youtube.com/watch?v=-fNFdTOOA9I
Po Broke Souls「Rappin' Black in a White World」
 https://www.youtube.com/watch?v=mACxPH0ZCOw
Insane Clown Posse feat. Esham「Chop! Chop!」
 https://www.youtube.com/watch?v=4cCOdX9zCQA
Ahmad「Can I Party?」
 https://www.youtube.com/watch?v=B1z6fK1MF4M
Three 6 Mafia「Destruction Terror」
 https://www.youtube.com/watch?v=qK4t8_5ZsSo
Sporty Thievz「Freeks」
 https://www.youtube.com/watch?v=xF-5uhN6cB4
Rascalz feat. Notch & Sazon Diamante「Crazy World」
 https://www.youtube.com/watch?v=kyEBCWvkizQ
Birdy Nam Nam「From Here to There」
 https://www.youtube.com/watch?v=Vz56Dl-oyVA

Funkadelic/Parliamentの過去記事もご参照下さい。

Parliament『Mothership Connection』(1975年)
Mothership Connection

Parliament『The Clones Of Dr. Funkenstein』(1976年)
Clones of Dr Funkenstein

Parliament『Funkentelechy Vs. The Placebo Syndrome』(1977年)
Funkentelechy Vs. the Placebo Syndrome

Parliament『Trombipulation』(1980年)
トロンビピュレイション+2(紙ジャケット仕様)

Funkadelic『Maggot Brain』(1971年) 
Maggot Brain

Funkadelic『Uncle Jam Wants You』(1979年)
Uncle Jam Wants You
posted by ez at 01:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月06日

Asante『Asante Mode』

N.Y.ブロンクスで結成された実力派の男性R&Bグループ☆Asante『Asante Mode』
Asante Mode
発表年:1995年
ez的ジャンル:90年代男性R&Bグループ
気分は... :何もなかったように明日をむかえる・・・

映画『リップヴァンウィンクルの花嫁』を観てきました。

文句ナシに素晴らしい1本でした。
3時間を超える映画ですが、最初から最後までスクリーンに惹き込まれてしまいました。

虚構だらけの現代社会を"現代版 浦島太郎(浦島花子?)"の目線で描いたストーリーも深かったし、10分に1回は名場面が出てくる美しい映像美にも魅せられたし、何より黒木華、Cocco、綾野剛という3人の役者の素晴らしい演技に魂が揺さぶられました。この3人以外はあり得ないと思わせるキャスティングの妙ですね。

かなりの期待度を持って観に行った作品でしたが、そんな事前期待を遥かに上回る感動と満足度を与えてくれた岩井俊二監督の手腕・情熱に感服するばかりです。

家に帰ってきても、映画の余韻に浸るべく、映画の1シーンでCoccoが歌っていた荒井由美「何もなかったように」を何度も聴いています。映画の持つ世界観とユーミンの隠れた名曲が見事にリンクしています。

そんな流れで「何もなかったように」収録のユーミンのアルバム『14番目の月』でも紹介したい気分ですが、海外アーティスト作品が当ブログの原則なので・・・

ということで、今日は90年代男性R&Bグループ作品からAsante『Asante Mode』(1995年)です。

AsanteはN.Y.ブロンクスで結成された男性R&Bグループ。

メンバーはWarren RobinsonAndre ZacharlyWil TownsendPharaoh Davisという4名。このうち、Pharaoh DavisはThe Last PoetsのメンバーAbiodun Oyewoleの息子です。

The Last PoetsのメンバーUmar Bin Hassanのソロ・アルバム『Be Bop Or Be Dead』のバック・コーラスで初レコーディングを経験したグループは、その後も大物アーティストとの共演を重ね、 Columbiaとの契約に成功します。

そして、制作されたアルバムが本作『Asante Mode』(1995年)です。

Denzil FosterThomas McElroyによる人気プロデューサー・チームFoster & McElroySWV『Release Some Tension』(1997年)などにも関与していたKevin Perez/Tony Perezがプロデュースを手掛けています。

アルバム全体としては、実力派ヴォーカル・グループらしいヴォーカル・ワークを活かした楽曲が多く、オーヴァー・プロデュースにならず、素直にグループの歌の素晴らしさを強調したアルバムに仕上がっています。

リード・シングルにもなった「Look What You've Done」The Isley Brothersのカヴァー「Don't Say Goodnight」Tony! Toni! Tone!調の「Dopest Ethiopian」Tawatha Ageeが参加したファンク・チューン「Anything Is Possible」あたりがオススメです。

全曲紹介しときやす。

「Intro...Asante Mode」
アルバムのイントロ。

「Look What You've Done」
Kevin Perez/Tony Perezプロデュース。アルバムからのリード・シングル。「黒いシルクの夜」という邦題が示唆するように、The Isley Brothers「Between The Sheets」を思わせるセクシーなスロウに仕上がっています。このグループの魅力が詰まった1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=onG-SaHRbX8

「All About You」
Foster & McElroyプロデュース。この曲もシングルになりました。至ってオーソドックスですが、実力派グループならではの素晴らしいヴォーカル・ワークをさり気なく聴かせるあたりが心憎いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=8T9RFMAulIs

「Don't Push Me Away」
Foster & McElroyプロデュース。甘く妖しいミディアム・ファンク。思わせぶりなヴォーカルが妖しい雰囲気を醸し出します。

「Why?」
Foster & McElroyプロデュース。正統派のビューティフル・バラード。素晴らしいヴォーカル・ワークを存分に楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=ut7YbX1zQoU

「Don't Say Goodnight」
The Isley Brothersのカヴァー。Isleysのオリジナルは『Go All The Way』(1980年)に収録されています。「Look What You've Done」でも示しtようにIsleys調の曲とグループの相性は抜群です。ここでもファルセットを駆使しながら、素晴らしいIsleysカヴァーを披露してくれます。Isleys好きの人も納得の好カヴァーなのでは?Kevin Perez/Tony Perezプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=SZSFwM14nZU

「People Get Ready」
The Impressionsの名曲シングルをカヴァー(Curtis Mayfield作)。この名曲をア・カペラで聴かせるあたりにグループの歌唱力への自信が窺えます。
https://www.youtube.com/watch?v=mbJ7LhU1rbM

「Prelude...What Goes On?」
インタールード。

「What's the Plan」
Foster & McElroyプロデュース。ポップな開放感のあるミディアム・グルーヴ。実力派グループならではの落ち着いた軽やかさがいいですね。

「Dopest Ethiopian」
Kevin Perez/Tony Perezプロデュース。Columbiaと契約する際、Columbiaのオフィスで披露したのが本曲なのだとか。巧みなヴォーカル・ワークを活かしたTony! Toni! Tone!調の1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=Qej78_wQaJo

「Interlude...The Phone Call」
インタールード。

「Catchin' Feelins」
Foster & McElroyプロデュース。脱力系のファンキー感が印象的です。

「Anything Is Possible」
Kevin Perez/Tony Perez/Asanteプロデュース。元Mtumeの女性ヴォーカリストTawatha Ageeが参加したダンサブル&キャッチーなファンク・チューン。このグループらしくないかもしれませんが、商業的に考えるとFoster & McElroyプロデュース曲でもこのタイプが1、2曲あっても良かった気が・・・

「Don't Think I Can Make It」
Foster & McElroyプロデュース。レトロ・フィーリングを取り入れたファンキー・チューンです。ヴォーカル・ワークを引き立てるための控えめなファンキー感がいいですね。

「Outro...Thank You」
アウトロ。

本作以降、Pharaoh Davisの父Abiodun OyewolePharoah SandersBill Laswellといったアーティストのアルバムに参加していますが、グループ名義での作品がリリースされることはありませんでした。

実力派グループであっただけに残念ですね。
posted by ez at 01:59| Comment(2) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする